「また説明会が被ってしまった」
3月から就活が解禁され、説明会の席を奪い合う予約戦争へと突入。
「とりあえずたくさんエントリーしておかなければ」と日程を考える間もなくスケジュールを埋め、「パンフレットと同じ内容じゃないか。時間の無駄だった」というのはよくある話だろう。
「ああ、両方とも志望業界なのに」
「本命の説明会と、滑り止めの選考はどっちを優先すべきだろうか」
こういったときに、近くに就活マスターの先輩がいればアドバイスがもらえるだろうが、都合良くそんな人がいるとは限らない。
そんな時に役立てて欲しいのが「就活のクチコミ」だ。
今どき、レストランを探すときにクチコミサイトを開き、評価が高い店を選ぶのは当たり前。
ならば、就活で説明会を決めるときにもクチコミ評価が大いに参考になるだろう。
この記事では、学生のクチコミを基に「学生からの評価が高い説明会」の特徴を紹介する。
以下を参考に、説明会選びの際には存分にクチコミを活用していただきたい。
【目次】
(1)本選考に影響する説明会:採用基準の公開から特別選考ルートへの招待まで
(2)業務体験ワークやオフィス見学がある説明会:企業理解・業務理解が進む
(3)就活のレベルアップに役立つ説明会:自己分析や面接対策をサポートしてもらえる
(1)本選考に影響する説明会:採用基準の公開から特別選考ルートへの招待まで
会社によっては、説明会で本選考に直結する情報を提供する場合がある。
「本当にそんな説明会があるのか?」という声が聞こえてきそうだが、例えばあおぞら銀行の説明会では、採用基準を社員から直接教えてもらえるのだ。
【ESや面接で求められていることを教えてくれるセミナー】
人事部長が、人事が選考において重要視するポイントやマイナスポイントを教えてくれる。「ESの段階でかなりの数の学生を落とす」「企業の雰囲気に合致した学生を求めており、学歴は重視しない」など。本当にここに行きたい学生は行くと良いと思う。
※出典:あおぞら銀行のクチコミ
また、日本テレビの説明会でもES作成に役立つ情報が提供されていたようだ。
【ES記入へのヒントをもらえた】
ESを提出する直前に行われた説明会だったため、どんな意図で質問が設定されているのかやエントリー動画で注意すべきことなど、本格的に就活に取り組むにあたってのヒントをもらえた。※出典:日本テレビのクチコミ
エントリーする学生が多くESで落とされることも珍しくないテレビ局。設問の意図を教えてもらえるイベントは難関をくぐり抜ける助けになるだろう。
中には、説明会の参加回数が多いと選考で優遇されるという企業もある。丸井グループがその例だ。
【理念から業務内容、求める人材まで細かく説明がある】
創業の精神から丁寧におしえてもらえ、そこからの丸井の変遷や今どうなっていくべきかを世の中の変化とともに説明してもらえる。丸井はイベント参加数が多いと優遇されることがあるが、内容も本選考時に役に立つ。※出典:丸井グループのクチコミ
さらに、説明会の中で面接練習が実施され、そこで高く評価されると特別選考ルートに招待されるというNTTドコモのようなケースもある。
【うまくいけば特別選考に招待してくれるイベント】
社員3人くらいから学生10人程度に向けて細かな説明会の実施、面接練習会の実施、座談会の内容でした。面接練習では普通の面接プラスフィードバックがあり、ここで気に入ってもらえたため、特別選考に招待してくださいました。※出典:NTTドコモのクチコミ
先輩のクチコミを参考に、「本選考に役立つか」という観点で説明会を選ぶと良いだろう。
(2)業務体験ワークやオフィス見学がある説明会:企業理解・業務理解が進む
「スタートダッシュが遅れてしまい、秋冬インターンに行けなかった……」
そんな学生にオススメしたいのが、業務体験ワークを含んだ説明会だ。
例えば、集英社の説明会では実際に編集を体験するワークが用意されていた。
【講義の受講と実践ができるインターン】
雑誌部門のいろんな雑誌の編集者の考えをトークセッションで聞くことができる。また週刊プレイボーイの編集者の方とグラビア紙面の構成を考えるワークもある。※出典:集英社のクチコミ
他にも、リクルートスタッフィングの説明会では人材派遣ビジネスを体験するワークを行っている。
【どの社員を、求めているかについてニーズを踏まえながら議論】
6人1チームくらいでのグループワーク。内容はどういった派遣社員を求めているかの人物像を選定せよ、というもの。会社の状況を資料から読み取り、人物像を何点か設定したのち、発表する。書かれていることだけではなく、その裏にあるニーズを読み取って回答しなければならないため意外と難易度は高い。※出典:リクルートスタッフィングのクチコミ
ワーク以外にも、実際に社員が働く現場を見ることで入社後をイメージできるような説明会もある。
ソフトクリエイトホールディングスでは、オフィス見学を実施しており、参加者は社員との交流を含め満足度が高かったようだ。
【オフィスを見学できる座談会】
インターン参加後にオフィス見学という内容でメールが送られてくる。他の企業ではあまりない体験であると思う。実際に参加してみると人事の方に案内され、オフィスを見学することができる。仕事中の雰囲気や社風が実感できる良い機会だと感じた。また、最終選考はオフィス内の社長室で行われるため、一度行っておくと少しは身構えなくて済んだように感じた。その後は社員の方と座談会が行われる。友人は名前を覚えられていたため、こうしたイベントに参加することは重要であると感じた。※出典:ソフトクリエイトホールディングスのクチコミ
このようなオフィスツアーは日本マイクロソフトでも実施されており、職場の雰囲気を感じるのにやはり有効なイベントといえそうだ。
【会社の概要や職場の雰囲気を知れる】
プレゼンで概要について理解したのちに、社員との交流で疑問点を全て聞くことができた。また、オフィスツアーがとても興味深く、職場の雰囲気や社風を肌で感じることができた。※出典:日本マイクロソフトのクチコミ
秋冬インターンに参加できず、まだ企業理解・業務理解が進んでいないという学生は、ワークやオフィス見学がある説明会に積極的に参加してみよう。
(3)就活のレベルアップに役立つ説明会:自己分析や面接対策をサポートしてもらえる
説明会の中で自己分析や面接対策を行ってくれる企業も少なくない。
例えばリクルートでは自己分析を徹底的に行ってくれるイベントを実施している。
【過去、現在、未来にベクトルわけして深掘りしてくれた】
過去現在未来にベクトル分けして社員の方、参加学生と深掘りをした。一番助かったと感じるのは未来についての話である。企業の説明会というよりは、自分自身のやりたいことや就活の軸や価値観、普段の生活では見えづらい部分に気づくことができた良い機会であった。参加することを勧める。※出典:リクルートのクチコミ
他にも、積水ハウスのイベントでは性格診断結果のフィードバックを受けられる。
【自己診断に対するフィードバックイベント】
インターン生限定のイベント。性格診断の見方について、詳しくレクチャーをしてくれる。『設計職だとこういう性格の傾向がある』ということなど全般的な話を1時間ほどかけてレクチャーしてもらい、その後個別で質問を受け付けてもらえる。自分の性格診断の結果を踏まえて、人事の方からアドバイスをもらえる点が非常に良かった。※出典:積水ハウスのクチコミ
これらの説明会を活用して就活レベルを上げることで、他の企業の選考も有利に進めることができるだろう。
ワンキャリアでは就活のクチコミが見放題!
就活解禁以降、情報の海に溺れて「取りあえずエントリー」が増えてしまってはいないだろうか。
確からしい情報がない就活戦線、それは仕方のないことである。
だからこそ、ワンキャリアでは説明会・インターンシップ・本選考を選ぶ際の助けになるよう、ユーザーから就活のクチコミを集めて公開している。
そして先日、学生からの評価が高い企業を表彰する「クチコミアワード」を発表した。
クチコミ評価が高い企業には以下のようなステータスが付いている。
これらのステータスがついた企業は、「学生が選ぶ、本当に行ってよかった説明会」を実施しているということだ。
ステータスを参考に説明会を選ぶのも良いだろうし、気になる企業を検索してどのような説明会が行われているのかをチェックするのも良いだろう。
企業が学生を選ぶだけでなく、学生も企業を選ぶ時代。
ワンキャリアは学生のクチコミで、就活に透明性をもたらします。
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(Photo:Pressmaster/Shutterstock.com)