<早稲田大学4年 Aさん(文系/男性)>
内定先
デンソー、三菱電機、アイシン精機
就活サマリー
【就活の進め方・軸は?】
説明会やOB/OG訪問を通して、志望職種の働き方を徹底的にイメージする
【内定獲得の秘訣は?】
「何を伝えるか」よりも「どう伝えるか」を重視。「学生時代に力を入れた経験」を構造化する
【大学特有の就活事情は?】
メーカーのOB/OGリストは少ないが、一度つながれば就活も有利に進められる
#どんな就活?
#早稲田 #文系 #日系大手 #メーカー #サークル代表 #長期インターン
名だたる外資系・日系の超人気企業。その内定者は、どのような一年を過ごし、どんな企業を受けていたのでしょうか?
ワンキャリ編集部では「トップ内定者」にインタビューを行い、彼らの就活スタイルを徹底調査しました。彼らの内定の秘訣や就活スケジュール、大学ならではの特徴に至るまで、余すことなくお届けします。【大学別トップ就活生レポート2019】
【目次】
・就活の進め方・軸は?
・受けた企業一覧
・内定獲得の秘訣は?
・就活スタイルまとめ
・大学特有の就活事情は?
・一年間の就活年表
就活の進め方・軸は?
Aさんが就活を進める上で重視していたのは以下の2点です。
・就活のスタートは効率的な情報収集から。説明会とOB/OG訪問を使い分けた
・説明会やOB/OG訪問を通して、志望職種の働き方をイメージ
就活のスタートは効率的な情報収集から。説明会とOB/OG訪問を使い分けた
「何から就活を始めるべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
Aさんは、まずは先輩やOBに話を聞くことから始めたそうです。「自分で悩んで情報を集めるよりすでに就活を経験した先輩の頭を借りる方が効率的」と語ります。
また、「就活を始めたての人は、事業内容など個人では調べにくいマクロな情報を説明会で、業務内容などのミクロな情報はOB/OG訪問で収集することが有効」なようです。
こうした効率的な情報収集によって、より納得度の高い就活を行うことができます。
実際に、「最先端の自動車技術に関わりたいと」思っていたAさんは、就活を通じて完成車メーカーから部品メーカーへと志望企業が変わったそうです。その背景について「部品メーカーは思っていた以上に企画系の部署が多く、営業より企画系の職種を希望している自分に合っている」と分かったからだと語ります。
闇雲に情報を集めるのではなく、志望業界の内定を獲得した先輩に就活の進め方を聞くことで、就活の軸固めやES作成に注力できます。
説明会やOB/OG訪問を通して、志望職種の働き方を徹底的にイメージ
では、集めた情報から企業が求める人材像を、どう読み解けばよいのでしょうか? Aさんは、志望職種の働き方をイメージし「売上に貢献する方法」を知ることが秘訣だと語ります。
具体例として、Aさんは「証券会社とメーカーの営業職の違い」を語ってくれました。
競合との差別化が難しい商材を扱っている証券会社の営業職には、行動力やタフさが求められます。一方で、代理店営業が中心のメーカーの営業職には、企業同士の付き合いの中でキーパーソンを見極めたり、相手の懐に入り込む能力が求められます。
このように、同じ営業職でも業界や企業によって求められる能力は違います。「イメージした志望職種の働き方を説明会やOB/OG訪問で社員の話を聞きながら修正する」というサイクルを繰り返し、求められている人材をよりクリアにしましょう。
受けた企業一覧
受けた企業 | 内定した企業 | |
3年夏 (M1) |
ー |
ー |
3年秋 (M1) |
ー |
ー |
3年冬 (M1) |
【インターン】 デンソー |
ー |
4年春 (M2) |
【インターン】 デンソー、キヤノン、みずほFG 【本選考】 ボッシュ、ブリヂストン、 トヨタ自動車、本田技研工業、 マツダ、アイシン精機、スバル、 パナソニック、三菱電機、 みずほFG、デンソー |
アイシン精機、三菱電機、 デンソー |
内定獲得の秘訣は?
Aさんの内定獲得の秘訣は以下の2点です。
・志望職種の働き方をイメージ
・「学生時代に力を入れた経験」の伝え方にこだわる
志望職種の働き方をイメージ
「就活の進め方・軸は?」で述べたように、志望職種の働き方をイメージすることは、就活で常に意識すべき重要なポイントのようです。求められている人材を理解できたために、クリティカルな自己PRができるようになったとAさんは語ります。
ただし、企業の求める人材と自分の特性にギャップがある場合はどうすればいいのでしょうか?
Aさんは、「見せ方を変えることが有効だ」と語ります。例えば、「企業はリーダーシップがある学生を求めているが、自分は周りを引っ張るタイプではない」という場合は、意見を集約するタイプのリーダー像を押し出すことで自分を偽ることなく自己アピールできます。「リーダー」が持つ意味も人によって様々なので、自分にあったリーダー像を押し出しましょう。
「学生時代に力を入れた経験」の伝え方にこだわる
面接で必ずと行っていいほど問われる「学生時代に力を入れた経験」。Aさんは、そのエピソードを構造化することで、企業が求めるものに的確に答えることができると語ります。特に「周囲を巻き込む経験」を聞かれた際に、個人の問題解決の過程と他者との意見の調整過程を組み込むことを意識したそうです。Aさんは以下の手順を踏んでいました。
個人の問題解決の過程では、
「課題の内容」「背景・原因」「施策」「結果」
他者との意見の調整過程では、
「過程での人間関係の苦労」「その苦労乗り越えた働きかけ」「その時の自分の役割」
を明確にする。その上で、上記の要素を一つのストーリーとなるように構成する。
こうした工夫をしていたのは、自分起点で何かをした経験だけを言うと、必ず「反発はなかったのか?」と聞かれるからだそうです。
このように面接官の反応を見越して対策していたことが、Aさんが内定を獲得した秘訣なのでしょう。
就活スタイルまとめ
WEBテスト/筆記試験 |
|
対策開始 |
3年(M1)10月 |
対策期間 |
1ヶ月〜2ヶ月 |
対策方法 | 参考書 |
グループディスカッション |
|
練習回数 | 0回 |
練習内容 | 選考を受ける中で |
面接 |
|
練習回数 |
4〜6回 |
練習内容 | 選考を受ける中で |
OB/OG訪問 |
|
訪問時期 | 3年(M1)10月以前 |
訪問回数 | 7〜9回 |
大学特有の就活事情は?
学生数の多さから「マンモス校」とも言われる早稲田ですが、就活には意外な弱点もあるそうです。Aさんによれば、業界によっては、キャリアセンターのOBリストが有用ではなかったといいます。
「商社のOBは豊富な一方で、メーカーに勤めるOBのリストはあまりなかった」とAさんは語ります。そのため、メーカー志望のAさんは知り合いのツテをたどったり、説明会を利用してOBとコンタクトを取っていました。
その際にAさんは説明会では必ず人事から名刺をもらうよう心がけたそうです。「もう少しお聞きしたいことがあるので、別の機会をいただきたい」と人事に伝え、初めからOB/OG訪問を依頼する意図で名刺をもらっていたとAさんは語ります。
早稲田の強みはOBの多さ。リストに弱みはあるものの、一度ツテができればリクルーター面談がかなり有利に進むそうです。Aさんも、休日の夜遅くまでESを添削してもらった経験があるといいます。
メーカーは、早いところでは3月末からリクルーター面談を始める企業もあるそうです。Aさんによると、リクルーター面談につなげるため、年始あたりからOB/OG訪問を始めるのがおすすめです。
一年間の就活年表
大学3年(6〜12月)
月 | 選考 | 対策/活動 |
6 | ー | ー |
7 | ー |
ー |
8 | ー |
ー |
9 | ー |
・OB/OG訪問 |
10 | ー |
・WEBテスト/筆記対策 |
11 | ー |
・WEBテスト/筆記対策 |
12 |
【インターン】 デンソー |
ー |
※インターン:実施した月/本選考:選考が行われた月
大学3年(1〜3月)/大学4年
月 | 選考 | 対策/活動 |
1 | ー | ー |
2 |
【インターン】 キヤノン、みずほFG |
ー |
3 |
【本選考】 トヨタ自動車、本田技研工業、 マツダ、ボッシュ、ブリヂストン |
・面接対策 |
4 |
【本選考】 トヨタ自動車、本田技研工業、 マツダ、アイシン精機 |
・面接対策 |
5 |
【本選考】 デンソー、トヨタ自動車、 アイシン精機、スバル、 パナソニック、三菱電機、 みずほFG |
・面接対策 |
6 |
【本選考】 デンソー |
ー |
7 | ー |
ー |
※インターン:実施した月/本選考:選考が行われた月
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