こんにちは。ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。今回は観光業界において評判が高く、常に人気ランキング上位に位置する旅行会社である「JTB、KNT-CTホールディングス(近畿日本ツーリスト)(以下、KNT-CT)、エイチ・アイ・エス(HIS)、日本旅行」の各社の特徴・社風や、年収の違いについてお伝えします。
<目次> ●旅行業界とは? 事業内容/提供サービスを解説 ・仕組みとビジネスモデル ・旅行商品の種類 ・市場規模 ●旅行業界の動向 ・現状 ・今後の課題 ●旅行業界の仕事内容・主な職種 ・法人営業 ・個人営業 ・商品企画 ・仕入れ ・アテンダント ●旅行業界大手4社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益) ●旅行業界大手4社の特徴・強み ・JTB:国内外の旅行需要へ柔軟な対応を ・KNT-CT:ネットワークを使った事業拡大 ・HIS:非旅行事業の強化 ・日本旅行:事業拡大やDXによる成長 ●旅行業界大手4社の社風の違い・制度 ・JTB:ワークライフバランスを重視 ・KNT-CT:落ち着いて仕事に打ち込める社風 ・HIS:「笑顔」「人当たりの良さ」に定評あり ・日本旅行:JR由来の働き続けやすい環境 ●旅行業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数 ●旅行業界で働く魅力・やりがい ・観光に関する知識が深まる ・顧客に素晴らしい思い出を提供できる ・異文化交流が楽しめる ・仕事で各地を訪れる機会がある ・高い専門性とスキルが身につく ●旅行業界大手4社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す ・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用する ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する ・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する ●旅行業界大手4社が求める人物像・選考対策 ・旅行業界が求める人物像 ・旅行業界の選考対策 ●旅行業界以外の業界研究記事
旅行業界とは? 事業内容/提供サービスを解説
旅行業界とは、旅行者の移動手段や宿泊施設の手配、パッケージ旅行の企画・販売を行う企業のことです。
ここでは旅行業界の仕組みとビジネスモデル、旅行商品の種類について解説します。
仕組みとビジネスモデル
旅行業界の仕組みは、旅行会社、旅行代理店、OTAの3つがあります。
・旅行会社 ・旅行代理店 ・OTA
順番に見ていきましょう。
旅行会社
旅行会社は、自社で旅行商品の企画・販売をする企業です。宿泊施設の部屋や鉄道や座席などを手配し、パッケージツアーや個別商品として売り出していきます(※1)。代表的な旅行業者としては、JTBやHISなどが挙げられます。
旅行会社の業務範囲は、大きく以下4つです。
・第1種:国内外の旅行を企画できる ・第2種:国内旅行のみ企画できる ・第3種:条件を満たすと国内旅行を企画できる ・地域限定:特定の地域の国内旅行のみ企画できる
(※1)参考:観光庁「旅行業法概要」
旅行代理店
旅行代理店は、旅行会社が作成した商品を代理で販売する企業です(※1)。旅行会社が企画した個別商品やパッケージツアーを代わりに販売し、手数料を得るというビジネスモデルになっています。例としては、さとうトラベルサービスはJTBと提携し、JTBの企画した商品を販売しています。
OTA
OTAはOnline Travel Agentの略で、インターネット上のみで取引を完結させる旅行会社のことです。「宿泊施設の紹介」「宿泊施設と交通手段のセット販売」などを行います(※2)。
オンラインで24時間いつでも旅行商品を予約できるのが大きな特徴です。気軽に利用できることから最近では利用者も伸びており、旅行業以外からも新規参入が増えています。
(※2)参考:HOTEL SMART「OTAとは?これを見ればわかる!オンライン旅行代理店の全て!」
旅行商品の種類
旅行会社で販売されている旅行商品の種類は、以下の3つがあります。
・募集型企画旅行 ・受注型企画旅行 ・手配旅行
順番に見ていきましょう。
募集型企画旅行
募集型企画旅行とは、パッケージツアーやパック旅行でまとめられた旅行商品のことです。旅行会社がエリアや旅のテーマ、宿泊施設、交通手段などを決めてくれます。
旅行全体の計画は旅行会社が手配してくれますが、中には交通手段や宿泊施設などをある程度選べる「ダイナミックパッケージ」もあります(※3)(※4)。
(※3)参考:WEB TRAVEL「主催旅行・手配旅行・企画手配旅行の違い」
(※4)JTB研究所「ダイナミックパッケージ」
受注型企画旅行
受注型企画旅行は顧客からの依頼をもとに、旅行会社がオーダーメイドで旅行計画を作るツアーです。具体的には学校の修学旅行や企業の社員旅行などが当てはまります。
募集型企画旅行との違いは、「旅行者が旅行内容を変更できる」「申込金支払い前に書面で契約しなければならない」などが挙げられます。
個人向けの場合、海外旅行のオーダーメイドもあります。ファーストクラスの飛行機や高級ホテルの手配など、細やかに顧客に合わせた旅行プランの作成が可能です(※3)。
手配旅行
手配旅行は、旅行者が依頼した交通手段や宿泊施設を手配する旅行のことです(※3)。旅行会社が手配したら、旅行者は手数料を支払う必要があり、その金額は会社により異なります。手配旅行では、旅行サービスの手配をした時点で業務は完了します。
そのため、旅行中に発生したトラブルの責任を旅行会社が負うことはなく、補償制度もありません。
市場規模
日本における旅行市場は、年々大きく回復しています。2023年度の国内旅行の消費総額は「約21兆9,000億円」で、2019年度に比べるとほぼ横ばい(0.1%減少)でしたが、前年比で27.7%増加しました。
特に宿泊を伴う旅行が大きく増加しており、「約17兆8,000億円」に達しています。これは2019年に比べると3.7%増であり、前年比では29.7%増加しています。日帰り旅行者の消費額は「約4兆1,000億円」でした。2019年に比べると13.8%減少していますが、前年比では19.7%増加しました。
こうした旅行者数の増加もあり、2023年の国内の延べ旅行者数は約4億9,758万人に達しました(※5)。
このデータから見ても日本の観光業は回復傾向にあり、今後もさらに伸びていくことが期待されています。
(※5)参照:観光庁「旅行・観光消費動向調査 2023年年間値(確報) P.1/P.2」
旅行業界の動向
旅行業界を希望する人は、業界の動向について知っておくのがおすすめです。ここでは、旅行業界の現状と今後の展望について解説します。
現状
まずは、旅行業界の現状の動向について見ていきます。
インバウンド・アウトバウンド事業の不調
インバウンド・アウトバウンド事業では、2020年からの新型コロナウイルス感染症の影響により、出入国を制限されていました。この影響で旅行業界のインバウンド・アウトバウンド事業も多くの損失を負いました。
しかし、2023年から制限が緩和されたことで、徐々に海外の観光客が増えていき、2024年時点では回復に向かっています。実際に2024年8月の訪日外客数は「293万3,000人」と7カ月連続で同月過去最高となりました(※6)。そのため、海外からの観光客は今後も増えていくことが期待されています。
一方でアウトバウンドは、円安の影響もあり需要が伸び悩んでいる状況です。しかし海外旅行者が減った分、国内旅行者は増えています。上記で紹介した市場規模の推移からも明らかでしょう。
今後は観光庁がアウトバウンドの本格的な回復に向けて政策を実施することから、アウトバウンド需要が増えていくことが期待されています(※7)。
(※6)参考:JNTO「訪日外客数(2024 年 8 月推計値)」
(※7)参考:観光庁「アウトバウンドの促進」
OTAの台頭
インターネット環境の改善やスマホの普及により、オンラインで旅行商品を提供するOTAが増加しています。OTAは現在、旅行業界の中で成長している存在です。
OTAは実店舗を持たないことからコストが削減でき、安く旅行商品を提供できるメリットがあります。代表的なOTAとしては、じゃらんnet、楽天トラベル、一休.comなどが出てきました。
一方でOTAの台頭により、従来の対面型旅行店は役割が縮小していることから、苦しい状況に陥っています(※8)。
(※8)参考:NHK「姿を消す旅行会社 これからどう生き残るか」
人手不足
旅行業界では、旅行需要が回復してきたことに伴い、人手不足が問題になっています(※9)。これは、新型コロナウイルス感染症の時期に行った人員削減や新規採用の抑制が影響しています。今から急いで採用しても、社員への教育などを含めると、すぐに人手不足に対応するのは難しいかもしれません。
今後も外国人観光客や国内旅行をする人が増えることが予想されています。そのため、DXによるテクノロジーの導入や外国人雇用の拡大などを活用して、人手不足を解消することが求められるでしょう。
(※9)参考:トラベルボイス「旅行・宿泊業の85%が人材不足で営業制限、宿泊業ではスキマバイトの活用進む、サービス連合が調査」
今後の課題
次に、旅行業界の課題について見ていきます。
グローバルMICE
Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive Travel(報奨・招待旅行)、Convention(国際機関・団体、学会などが行う国際会議)、ExhibitionまたはEvent(展示会・見本市、イベント)の頭文字をとった造語です。一般的な旅行と比較して滞在期間が長く、地域への経済効果を生み出すことが期待されています(※10)。
コロナ禍で一時縮小してしまっていたMICEですが、インバウンド需要の回復策の1つとして、旅行業界における注目度が上がっています。
(※10)参考:観光庁「MICEとは」
サステナブル・ツーリズム
世界的にSDGsの取り組みが加速する中、旅行業界でも「持続可能な観光」を意味するサステナブル・ツーリズムが注目されています(※11)。
旅行の需要が回復し始めている今、ただコロナ禍以前の水準に戻すのではなく、環境への影響を配慮したサステナブル・ツーリズムを推進する動きが活発化しています。
宿泊や交通に限らず、多くの企業や行政を巻き込みつつ地域社会と経済の持続可能性を伸ばすことへの関心が高まっています。
(※11)参考:日本政府観光局(JINTO)「サステナビリティ(持続可能性)を体現する日本の観光コンテンツを海外に向けて発信」
ワーケーション
ワーケーションとは、Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた造語です。テレワークなどを活用し普段とは違う場所で仕事をすることで、リフレッシュもできるでしょう。
最近では、観光庁がワーケーションの導入を推進しており、さまざまな企業がこの働き方を活用しています(※12)。例えばJTBは、ワーケーション制度を設け「企業の価値創造につながる重要な施策」として、社員に利用を推奨しています(※13)。
旅行会社自身が制度を設けていることから分かるように、今後もワーケーションを導入する企業は増えていくでしょう。そのため、旅行会社でもワーケーション専用プランの需要が高まると予想されます。
(※12)参考:観光庁「『新たな旅のスタイル』ワーケーション&ブレジャー」
(※13)参考:JTB「旅先でこそ、生まれること、つながることがある。~ ワーケーションのススメ ~」
地方創生
近年では、地方の過疎化が問題になっていることから観光で地域を活性化する取り組みが行われています。旅行会社が自治体などと連携し、地域の魅力を再発見することで観光地の活性化を目指すといったものです。
例えばJTBは、旅行業で培ったスキルを生かし、早い段階から地方創生に取り組んでいます。主な取り組みは、観光で地域に活力を呼び起こす「地域交流プロジェクト」や地方のブランディングを促進し観光客を呼び込む「地域マーケティング事業」などが挙げられます(※14)。
こうした旅行会社と地方が連携した取り組みは今後も続いていくでしょう。
(※14)参照:JTB「旅行会社のノウハウを生かして地域と向き合う」
バーチャル旅行・オンラインツアー
バーチャル旅行やオンラインツアーとは、インターネットを通じて旅行を疑似体験できるサービスのことです。
最近では、大手旅行会社でさまざまなバーチャル旅行やオンラインツアーが企画されています。現地のガイドや観光客などと交流できる点が魅力です。
・HISオンライン体験ツアー(※15) ・あうたびオンラインツアー(※16) ・旅介TV(※17)
今後はVRやAR技術の進化により、バーチャル旅行などの需要が高まることが予想されます。
(※15)参考:HIS「HISオンライン体験ツアー」
(※16)参考:あうたび「あうたびオンラインツアー」
(※17)参考:旅介「旅介 バーチャルツアー」
インターネットを活用した販売増加
スマホの普及により、旅行商品のオンライン販売は大幅に増加しました。インターネットを通じて旅行情報を調べたり、宿泊施設や各種チケットを予約・決済したりすることが旅行者にとって一般的になりつつあります。
オンライン旅行サービスも多く出てきており、代表的なものとして、るるぶトラベルや楽天トラベル、Yahoo!トラベルなどが挙げられます。
統合型リゾート
統合型リゾート(IR)とは、ホテルやカジノ施設、ショッピングモール、レストラン、劇場などが集まっている複合型観光施設のことです。これらの施設には多くの人が訪れることから大きな経済効果が期待されており、観光業に新たな可能性をもたらすとされています。
日本ではIR推進法が施行され、現在大阪でIRの設立プロジェクトが進行中です(※18)。IRが日本にできれば外国人観光客がさらに増加し、日本経済の活性化が期待できます。
(※18)参考:大阪府「よくある質問」
ビッグデータの活用
旅行業界では、ビッグデータを活用し「観光客の動向を分析する」といったことが行われています(※19)。活用事例としては、観光客の移動バターンや日本に来た人の国籍、人気の観光地などの分析です。
これにより、顧客の行動を深く理解でき、より個人に合わせたサービスを提供できるようになるでしょう。
(※19)参考:ジチタイワークスWEB「ビッグデータを活用!観光客の動態を調査分析して、誘客につながる施策を打つ。」
旅行業界の仕事内容・主な職種
旅行業界の主な職種は、以下の5つです。
順番に解説します。
法人営業
法人営業では、学校や企業、官公庁などに修学旅行や社員旅行の提案・販売を行っていきます。仕事内容は、旅行プランの策定やホテル・観光地の情報収集、見積もりの提示、プレゼン資料の作成などです。営業担当者が旅行に同行することもあるため、業務の幅は広いです(※20)。
団体旅行は売上が大きいため旅行会社にとって重要度が高く、個人の成果次第では昇給・昇進がしやすいです。
(※20)参考:HIS「2025年度新卒採用」
個人営業
個人営業は、店舗やコールセンターで個人顧客の予約を受け付けるのが主な仕事です。ウェブやテレビ、新聞などのメディア経由で広告宣伝を行い、問い合わせてきた顧客に応対することで売上を伸ばしていきます。プランが決まっていない顧客に対しては、希望の旅行先や日程、人数を聞いていき、それに合わせた自社商品を紹介します(※21)。
場合によっては「手配旅行を提案する」など、顧客に合わせて対応することも多いです。
(※21)参考:JTB「新卒募集要項」
商品企画
商品企画とは、旅行商品の企画を担当する仕事です。バスツアーでの旅行プランを考えたり、宿泊先と新幹線のチケットだけ手配して旅行者に自由行動してもらったりなど、さまざまなニーズに合わせた企画を考えます(※20)。
人気の観光地やトレンドも変わっていくため、常に新しいことを取り入れていく力が必要です。
企画した商品の成果は、「ツアーの予約数」「リピート率」など明確に把握できます。会社の売上にも直接関わる重要な仕事です。
仕入れ
仕入れ担当は、宿泊施設の部屋や交通手段の座席などの「素材」を仕入れます。仕入れの際は、宿泊施設や交通機関との交渉が発生します。お盆や年末年始などのタイミングに合わせて、柔軟に部屋や座席を確保できるよう、日頃から仕入れ先とコミュニケーションをとっておくことが重要です。また、閑散期には低価格で部屋や座席などを確保できるよう、交渉することもあります(※20)。
小さな規模の会社では、商品企画が仕入れを担当するケースもあります。
アテンダント
アテンダントは、現地でツアー参加者をサポートし、旅行がスムーズに進むように以下のような業務を行う仕事です(※20)。
・現地での人数確認 ・観光地での案内 ・宿泊施設のチェックイン・チェックアウト ・バス運転手と連携したスケジュール管理
団体旅行ではトラブルも多いため、臨機応変な対応が求められる仕事です。
旅行業界大手4社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益)
2023年度の旅行業界大手4社の業績は以下の通りです。
※出典:JTB「2024年3月期 決算概要 P.1」
※出典:バフェット・コード「KNT-CTホールディングス/エイチ・アイ・エス」
※出典:日本旅行「2023年度期末決算 P. 12」
2023年度は、売上高はJTBが、営業利益率は日本旅行が首位に立ちました。
旅行業界大手4社の特徴・強み
各社の業績を見ていきましょう。
JTB:国内外の旅行需要へ柔軟な対応を
JTBは1912年に創業し(※22)、今や国内に約30社のグループ会社・関係団体を持つ国内最大手の旅行代理店です(2023年3月時点)(※23)。特に国内旅行の取扱額だけで、他の企業を圧倒するほどの存在感を出しており、全体の取扱額は約772億円です(※24)。
そんなJTBは民間だけでなく公的機関と連携をしているのが特徴です(※25)。実際に立教大学観光学部と新商品を開発したり、地方都市とも連携したりすることで情報発信を行っています。その結果、マンガで読める日本のガイドアプリ「Ms.Green(ミスグリーン)」は総務省主催の「地域情報化大賞2015」において特別賞を受賞しました(※26)。
※出典:JTB「2024年3月期 決算概要 P. 21」
2023年3月期第2四半期の連結決算では、売上が前年比で115%増するなどコロナ禍から業績は大幅に回復しています。今後の見通しとして、国内旅行と海外旅行それぞれの成長戦略を明らかにしました(※27)。
国内旅行では、全国旅行支援の延長や円安の影響によって消費単価が上昇する訪日旅行に力を入れていくと説明しています。一方で、海外旅行では単価の柔軟性を設けたダイナミックパッケージや、グローバルMICE、BPOに注力すると説明しています(※27)。
その他にも、「サステナビリティ委員会」を設置するなど、SDGs実現への取り組みを強化することを発表しています(※28)。
(※22)参考:JTB「沿革」
(※23)参考:JTB「JTBグループ企業」
(※24)参考:観光庁「主要旅行業者の旅行取扱状況速報(2024年(令和6年)8月分) P.2」
(※25)参考:「<立教大学×JTB>学生が企画した訪日旅行(インバウンド)向け商品『キャラ弁当料理体験と築地場外市場でお買いもの』3月14日より発売」
(※26)参考:総務省「地方創生に資する『地域情報化大賞2015』表彰事例の発表及びシンポジウム『「地域ICTサミット2015」~地方創生におけるIoTの可能性~』の開催」
(※27)参考:トラベルボイス「JTB中間決算、売上高が倍増で営業利益284億円の改善、国内旅行、BPO、MICEが好調、通期は黒字化を見込み」
(※28)参考:JTB「JTBサステナビリティレポート2024 P.18」
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KNT-CT:ネットワークを使った事業拡大
KNT-CTは近鉄グループの旅行業を統括する企業です(※29)。2013年に「クラブツーリズム」と「近畿日本ツーリスト」が合併し誕生しました(※30)。そんなKNT-CTは、「集中と分散」を基本方針として、グループ内に分散していた訪日旅行・インターネット販売の各関連部門を新会社にまとめると発表しました(※31)。
2023年3月期第2四半期の決算では、売上が前年比で85.5%増するなど(※32)JTBほどではありませんが、業績は順調に回復しています。修学旅行や団体旅行の催促から、都道府県民割やブロック割などの助成金を活用したツアーの販促を行いました(※33)。
KNT-CTの特徴としては、団体旅行事業で培ったネットワークを活用しBPO事業(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を拡大が挙げられます。特にPCR検査やワクチン接種の業務などを受託しました(※34)。さらに、新規事業開発としてPTA業務の代行などに取り組んでいます(※35)。
(※29)参考:近鉄グループホールディングス株式会社「近鉄グループリンク集」
(※30)参考:KNT-CT ホールディングス「沿革」
(※31)参考:KNT-CT ホールディングス「当社グループの事業構造改革について P.1」
(※32)出典:KNT-CT ホールディングス「2023年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) P.1」
(※33)参考:トラベルボイス「KNT-CT、旅行助成金の活用や海外ツアーの再開で増収増益、26億円の黒字に転換 ―2023年3月期第2四半期」
(※34)参考:KNT-CT ホールディングス「提供するサービス」
(※35)参考:近畿日本ツーリスト「PTA業務アウトソーシングサービス」
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HIS:非旅行事業の強化
※出典:バフェットコード「エイチ・アイ・エス」
国内旅行・外国人(インバウンド)ではなく、「海外」の旅行取扱高に強みを持つHIS(※36)。
2023年10月期の決算では、売上が前年比の219%と大幅に伸びました(※37)。渡航制限の解除や全国旅行支援などの影響もあり、人流が再開したことが要因の1つとして挙げられます。
業績回復に向けた通期の戦略として、LCCを有効活用したアジア方面の強化や「旅ナカ」など着地型旅行の強化を挙げています。旅行需要の活性化を図り、日本マーケットにおいては、2019年の80%の回復を目指すとしています(※38)。
(※36)参考:観光庁「主要旅行業者の旅行取扱状況速報(2024年(令和6年)8月分) P.2」
(※37)参考:HIS「2023年10月期 決算説明会資料 P.1」
(※38)参考:HIS「2023年10月期 決算説明会資料 P.10」
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日本旅行:事業拡大やDXによる成長
※出典:日本旅行「2023年度期末決算 P. 16」
日本旅行は1905年に日本で最初の旅行会社として創業し、1961年に訪日旅行を取扱っている伝統ある旅行会社です。日本で年間15万人の訪日顧客にサービスを提供しています(※39)。
2024年6月中間期の決算では、売上高が前年同期比で約8%減。公務受託事業における新たな取扱領域の拡大に向け、JR西日本グループやアライアンスパートナーとの連携。課題解決メニューの拡充を図るとともに、教育事業や企業ソリューション事業との連携により、総合的提案の推進に取り組んでいます(※40)。
中期経営計画では、「公務・地域」「教育」「企業」「ビジネストラベル」を含むソリューション事業に力を入れるほか、ツーリズム事業のDXの加速などによって持続的成長の実現に取り組むと発表しています(※41)。
(※39)参考:日本旅行「訪日旅行・国際交流(インバウンド)」
(※40)参考:日本旅行「2024年度中間決算(連結・個別)について P.1/P.3」
(※41)参考:日本旅行「日本旅行グループ中期経営計画 2022~2025について P.4」
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旅行業界大手4社の社風の違い・制度
JTB:ワークライフバランスを重視
JTBは就活生の中で特に人気度が高い企業として認知される一方、旅行代理店は、1年に複数回の繁忙期があることや休日の顧客対応などを背景として、後述の「各社の平均給与や勤続年数」にも示していますが離職率が高いです。そのため、企業は入社への学生の本気度を懸念しており、選考では入念なキャリアプランを準備することで、説得力のある志望度をアピールすることが不可欠です(選考対策ページより)。
また、本選考を受けた就活生は「旅行業界はキツイというのはよく聞いていたため、仕事と趣味(旅行)の両立ができるかなどのワークライフバランスを重視していた」といいます。
KNT-CT:落ち着いて仕事に打ち込める社風
内定者は、「JTB、近畿日本ツーリスト両方をOB・OG訪問をしてみて、JTBは明るく陽気な人が多く、近畿日本ツーリストは落ち着いて仕事に打ち込んでいるイメージだった」と話しています。またJTBは飛び込みのアポなし営業もこなすのに対し、近畿日本ツーリストはアポなし営業はしないといったように、業務の上でも社風の違いが現れています。
旅行は好きだけれど、ワイワイした雰囲気よりも落ち着いた社風を望む人には最適な環境です(選考対策ページより)。
HIS:「笑顔」「人当たりの良さ」に定評あり
エイチ・アイ・エスの社風の1つとして「人当たりの良さ」が挙げられます。それは求められる人材像から推測できます。
エイチ・アイ・エスの法人営業職は、顧客と直接話す接客を担当しているため、好感度が高い人材を採用しようとしています。そのため、好感度が高く接客を任せられる学生の素養として、笑顔を絶やさないかどうかを見ています。実際にエイチ・アイ・エスの店舗では、「笑顔で働いている人が多い」と内定者は語っていました(2020年卒 選考対策ページより)。
日本旅行:JR由来の働き続けやすい環境
日本旅行はJR西日本の傘下であり、従業員を大事にする風土から働きやすい環境づくりを心掛けています。「えるぼし(女性の活躍推進に関する状況等の優良な企業が対象)」と「くるみん(子育て支援に積極的な企業・団体が対象)」マークの認定を受けています(※42)。
社員いわく「トップセールスマンが育休後に、営業から早上がりがしやすい内勤営業にシフトするなど、ちゃんと相談に乗って働きやすい環境を作っている」また旅行業界は業務特性上固定の休みが取りづらい傾向がありますが、内定者いわく「日曜は必ず休みを取れる」とのことです(選考対策ページより)。
(※42)参考:日本旅行 RECRUITMENT「人材育成・働き方 ワークライフバランス」
旅行業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
以下の表は、各社の平均年収・平均年齢・平均勤務年数をまとめたものです。
※出典:JTB「ESGデータ」
※出典:2023年度 有価証券報告書「KNT-CT P.9/エイチ・アイ・エス P.14」
旅行業は、厚生労働省の業界分類では「生活関連サービス業・娯楽業」(※43)に分類されており、同区分の3年以内離職率(大学)は47.4%と平均よりも高い水準です(※44)。また、給与所得者の平均勤続年数が12.5年(※45)であるため、各社によってばらつきがあるようです。
(※44)出典:厚生労働省「産業分類コード P.5」
(※45)参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)」
(※46)出典:国税庁長官官房企画課「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告ー P.15」
旅行業界で働く魅力・やりがい
ここでは、旅行業界で働く魅力・やりがいについて5つ紹介します。
順番に見ていきましょう。
観光に関する知識が深まる
旅行業界で働くと、さまざまな観光地や宿泊施設について知る機会が多いです。そのため、観光に関する知識が自然に身についていきます。例えば、人気の観光地や穴場スポットやお得に旅行する方法、魅力的な宿泊施設の情報などの知識です。
特に旅行好きの人にとっては、観光についてさまざまな知識を身につけられるため、魅力的な仕事といえるでしょう。
総合旅行業務取扱管理者といった観光に関する資格を取得することで、さらに知識を深められます。こうした資格があると、旅行会社の作る旅行ツアーやプランがルールに沿ったものかを確認できる知識を身につけられるため、より旅行者に安心した旅行を提供できるようになるでしょう。
顧客に素晴らしい思い出を提供できる
旅行会社の仕事は、顧客にお金には変えられない思い出や満足感を提供できる仕事です。人によっては、結婚記念日や誕生日、ハネムーンなどさまざまなタイミングで旅行します。
場合によっては、一生の思い出に残る旅行のプランを一緒に考えることもできるため、やりがいを持って仕事ができるでしょう。
こうした顧客の思い出づくりのサポートができるのも魅力の1つです。
異文化交流が楽しめる
旅行業界は外国人と交流できるのも魅力の1つです。
仕事をしながらいろいろな国の人とコミュニケーションを取り、さまざまな価値観に触れたり日本の魅力を伝えられたりするため、楽しさとやりがいを持って働けるでしょう。
また異文化交流を通じて、新たな発見や学びも得られます。このように、仕事で海外の人と交流しつつ、観光のサポートをしたい人にはおすすめの仕事です。
仕事で各地を訪れる機会がある
ツアーコンダクターやツアーガイドであれば、仕事を通じていろんな場所に行けるのも1つの魅力です。旅行に行くのが好きな人にとっては、働きながら観光や宿泊ができるのはうれしいポイントでしょう。自分の知らない場所や観光地に行ければ、新たな発見や経験を得られます。
仕事で観光スポットなどを見たうえでプライベートで旅行すれば、より楽しめるでしょう。
高い専門性とスキルが身につく
旅行業界で働くことで、旅行に関する専門性やスキルを身につけられます。例えば商品企画の仕事では、顧客のニーズに合った旅行商品を考える必要があります。そのため、旅行に関する企画力やマーケティング力、トレンドの分析力を身につけられるでしょう。その他にも、旅行者や現地スタッフと円滑にコミュニケーションを取る力や、海外の人と話すための語学力などを身につけて、自分のスキルを高められます。
就く職種により身につくスキルは異なりますが、こうした分析力や企画力などは旅行業界以外でも生かせます。
旅行業界大手4社の選び方
ここでは、旅行業界大手4社の選び方をご紹介します。
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
こちらの記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説しています。
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用する
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載しているほか、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
こちらの記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介します。
・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する
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ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
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また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けばいい?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
・『ワンキャリコミット』はこちら
手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけられ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」がしつこく聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直ちょっと面倒ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!金融/商社/不動産/メーカー/広告/コンサルなど人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野が分かります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、ES締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
旅行業界大手4社が求める人物像・選考対策
いかがでしたでしょうか。
旅行業界は、企業ごとに特徴や選考の難易度が異なるため、自分に合う企業を見つけるためには、さまざまな企業の情報をしっかりと調べることが大切です。
毎年多くの学生が旅行業界を志望し、内定を獲得することは決して容易ではありません。それぞれの企業の特徴や違いを理解し、しっかりと対策を立てて挑みましょう。
旅行業界が求める人物像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
JTBグループ
近畿日本ツーリスト
エイチ・アイ・エス
日本旅行
ONE CAREERへの新規会員登録/ログインが必要です。
旅行業界の選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
JTBグループ
近畿日本ツーリスト
エイチ・アイ・エス
日本旅行
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エントリーシート(ES)対策
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
・入社意欲がどれほど強いか ・自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか ・入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを含んだ志望動機は説得力があり、過去の選考参加者や内定者のESからも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
ONE CAREERでは就活生の体験談やそれをもとにした選考ステップを企業ごとに検索できます。自分の受けたい企業がどのWebテストを実施しているのか、選考を受ける前から対策したい方にはおすすめです。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能です。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握ができ、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持つことで機会を得たりできます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知れ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみるといいでしょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
語学力を磨く
旅行業界は国際展開に力を入れており、外国の顧客とのコミュニケーションを英語で行うことが多いです。このため、高い英語スキルが求められます。
英語力を測るための代表的な試験としてTOEICがあります。TOEICには複数のテストが存在しますが、最も一般的な「TOEIC Listening & Reading Test」を受験することをおすすめします。満点は990点で、年内に10〜13回実施されているため、試験勉強のスケジュールを組みやすいのが特徴です。
また、旅行業界に限らず、多くの日本企業ではTOEICを英語力を測る有力な指標としています。TOEICで高得点を取得することで、英語力を示し、計画的な努力をアピールできるため、就職活動を有利に進めるためにはTOEICの受験と高得点を目指すことが効果的です。
▼英語対策について詳しく知りたい方はこちら ・【外コン志望者向け】GMATとは?選考通過に必要なスコアや過去問題集・対策を解説!
旅行業界以外の業界研究記事
いかがでしたか。今回は旅行業界について詳しくご紹介しました。
旅行業界以外の業界についても以下の記事で詳しく説明しています。ぜひこの機会にご確認ください。
■業界研究まとめ記事はこちら ■メーカー ・【素材メーカー:業界研究】大手5社(日本製鉄・旭化成・AGC・クラレ・日本ガイシ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(ソニー・日立製作所・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手4社(花王・資生堂・コーセー・日本ロレアル)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・明治・日清食品・キッコーマン・ヤクルト)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手4社(武田薬品工業・アステラス製薬・大塚製薬・第一三共)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【自動車メーカー:業界研究】大手5社(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・マツダ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手5社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス・テルモ・オムロン)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■商社 ・【総合商社:業界研究】五大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワン・阪和興業・JFE商事」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■金融 ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:地銀】横浜銀行、千葉銀行、京都銀行、近畿大阪銀行、池田泉州銀行。Uターン就活生から圧倒的な人気を誇る地方銀行の違いや意外な魅力とは?
・【業界研究:生保と損保の違い】保険業界を受けるなら知っておきたい、生命保険、損害保険業界の違いを徹底比較!
・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い
・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【証券:業界研究】大手5社「野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【外資系投資銀行:業界研究】大手4社「J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■コンサル ・【戦略コンサル:業界研究】MBB「マッキンゼー・BCG・ベイン」を比較!仕事内容・社風/強みの違い
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、EY、KPMG、アビーム)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■マスコミ・エンタメ ・【出版:業界研究】4大出版社(集英社・講談社・KADOKAWA・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【テレビ局:業界研究】キー局6社(フジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日・テレビ東京・NHK)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【大手広告代理店:業界研究】大手5社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・ADK・JR東日本企画)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■インフラ・資源
・【鉄道:業界研究】大手8社「JR東日本・JR東海・JR西日本・東急・阪急電鉄・東武鉄道・名古屋鉄道・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【海運:業界研究】大手3社「日本郵船・商船三井・川崎汽船」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【ガス:業界研究】大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:エネルギー】電力・ガス業界の大手4社「東京電力・関西電力・東京ガス・大阪ガス」の事業や年収を徹底比較!
・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井石油開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
・【業界研究:航空会社】大手2社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL))を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【不動産:業界研究】準大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■IT・通信 ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(アクセンチュア・NTTデータ・野村総合研究所・日本IBM・富士通)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い
・【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■人材・教育 ・【人材:業界研究】大手4社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・リンクアンドモチベーション」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【教育:業界研究】大手5社「リクルート・ベネッセ・Gakken・公文・ナガセ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▼就活記事の総集編まとめ
・【新特集スタート】就活生の悩むべき問題は5つだけ。モヤモヤした視界を切り開く「就活の羅針盤」
・26卒就活はいつから?スケジュールとインターン準備の有利な進め方
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例
・【自己PRの書き方】ESで強みを効果的にアピールするには?新卒採用担当の目線と内定者の回答例から解説
・ESで強みを効果的にアピールする方法は?【内定者例文付き】
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
・グループディスカッション完全対策!全テーマの進め方/流れやコツを網羅的に解説
・ケース面接対策&例題|コンサル・日系大手も出題!ゼロからの始め方
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
(Photo:Viktoriia Hnatiuk/Shutterstock.com)