11月8日より、NewsPicksが「学割500円プラン」をスタート。大学生のみなさんは、プレミアム会員のサービス(ウォールストリートジャーナルの購読は除く)を月額500円(初月は無料)で使うことができるようになりました。
過去の特集も含めて、オリジナル記事が読み放題。経済ニュース番組「LivePicks」でコメントをしたり、出演者の方に質問することもできます。
なぜ、このような施策を打って出たのか。NewsPicks編集長 佐々木 紀彦氏より、その思いを綴った記事を寄稿してもらいました。
※「学割」に登録すると、記事中に出てくる「NewsPicksオリジナル記事」が読めるようになります。
「メディア選び」が人生を決める
以前から、「学生に月額1500円(iOSアプリは1,400円)は高すぎる」との声があり、学割導入を検討してきましたが、今回ついに実現することができました。
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今回、学割を始めた最大の理由は、「より多くの方々に、若いうちからNewsPicksを使ってほしい」と思ったからです。
私はつねづね、メディアとは食のようなものだと感じています。
「何を食べるか」が、その人の肉体を形作るのと同じように、「どのメディアに接するか」が、その人の知や価値観を形作ります。とりわけ、多感な学生時代にどんな情報を摂取するかは、その後の人生を大きく左右します。
では、NewsPicksはみなさんの学生生活にどう役に立てるのか。学割プランにどんな思いを込めたのか。5つの活用法を紹介させてください。
1)生の経済を学んでほしい
現在、世界の最先端の大学生が学ぶ「三種の神器」は、経済学、コンピューターサイエンス、哲学と言われています。
中でも、どの分野に進むにせよ必須の科目が、経済学です。たとえば、ハーバード大学でも、経済学は専攻として一番人気を誇っています。
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ただし、経済学の理論を学ぶだけでは、リアリティを感じられず、なかなか興味が持てないこともあるでしょう。そんなとき、日々の経済ニュースを読んでいれば、グッと理論が身近になるはずです。
アベノミクスの評価にしろ、就職・転職市場の分析にしろ、IT企業の競争戦略にしろ、経済学で読み解けるテーマはたくさんあります(『ヤバい経済学』には、いろんな例がたくさん載っていますので、ぜひ読んでみてください)
しかもNewsPicksでは、ピッカーの方々によるコメントも読めますので、ニュースの内容をさまざまな角度から深堀りすることもできます。
NewsPicksの記事やコメントを読み続けていると、最初は難解に思えても、いつか「経済って面白い」と思えるようになるはずです。
2)世界の最前線を知ってほしい
経済はもっともグローバル化の影響を受けている分野の一つです。
日本では、海外とは直接関係しない「ローカル(L)産業」の規模も大きいですが、世界の企業とガチンコ勝負している「グローバル(G)産業」も数多く存在します。
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とくに、テクノロジー分野の産業は、毎日、ワールドカップが行われているような状況です。日々、世界最先端の情報で自らをアップデートしなければ、競争には勝てません。
ただし、日本の一般的なメディアと接したり、周りの友人や家族と話したりしているだけでは、世界の田舎者になってしまいます。分野によっては、米国(とくにシリコンバレー)や中国(とくに深セン)が、日本の何年も先を行っているケースさえあります。
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NewsPicksでは、ニューヨークタイムズ、ブルームバーグ、ロイターなど、世界の最先端メディアのニュースを掲載するとともに、オリジナル記事として、世界最先端のテーマを扱っています。
また、10月には編集部にグローバルチームを新設し、今後、国際ニュースをさらに充実させていきます。
世界の動きに精通していれば、時代をより正確に読むことができ、きっと就職活動でも正しい判断を下せるはずです。
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3)「心の師匠」を見つけてほしい
今は、ロールモデルなき時代です。
端的に言って、今の大人の意見や生き方は、未来を生きる学生のみなさんにとって、あまり参考になりません。
なぜなら、今の大人は、日本が「昭和モデル」で成長し続けた時代を生きた人か、「平成モデル」でひたすら退却戦を強いられた人ばかりだからです。
これからの「ポスト平成」時代に求められるのは、新しい事業やモノや思想を創る能力です。すでに存在するものを改善する力も大切ですが、それよりも「ゼロからイチを生み出す力」の希少性が高まります。
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では、みなさんは「ポスト平成のキャリア戦略」を誰に学ぶのがいいのでしょうか?
それは、今、目の前で新事業を生み出している国内外の起業家たちです。新しいビジネスやルールやプロダクトや思想を創り出している、経営者、事業家、エンジニア、政治家、研究者たちです。もしくは、日本が大変革を迫られた、明治維新や戦後復興の時代を生きた人たちです。
NewsPicksでは、企業や組織の規模を問わず、新しい何かを生み出すイノベーターたちを、イノベーターズライフなどのコーナーで率先して取り上げています。
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ぜひイノベーターの思考や人生や行動に触れることで、人生のヒント、ロールモデル、「心の師匠」を見つけてほしいと思います。
4)「常識を疑う力」を育んでほしい
若い時に磨くべき、もっとも重要な能力のひとつは、「クリティカルシンキング」です。
クリティカルシンキングは、批判的思考と訳されますが、批判する力というより、「常識を疑う力」と言ったほうが的確でしょう。逆張り思考とも言えます。みながAと信じているときに、「Bではないか」と直観的・理論的に問うことができる力です。
新しい事業を創れる人は、例外なく、このクリティカルシンキングに秀でています。
この思考法を養うために一番いい方法は、哲学です。ソクラテスの問答法のように、師匠や友人などと、何かのテーマで徹底的に議論するのはいいトレーニングになります。
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ほかに、クリティカルシンキングを養ういい方法は、多様な意見を聞くことです。
NewsPicksでは、記事やコメントを通じて、いろんなピッカーの方々の意見に触れることができます。ひとつのニュースやテーマに対して、賛否両論、さまざまな見解を知ることで、「そんなふうに考えることもできるんだ」という発見があるはずです。
NewsPicksに慣れてきたら、ぜひみなさんもコメントを積極的に寄せてください。あるニュースについて深く考え、自らのコメントを記すこと自体が、いいトレーニングになるはずです。
5)新しい時代を創ってほしい
最近、以前にもまして、「平成と東京五輪が終わる2020年以降に日本は大きく変わる」との思いを強くしています。
そうした変革期において、「若さ」は大きなメリットです。今後、年功序列は本当に崩れ始めて、若くとも実力と野心があれば、存分に飛躍できる時代が来るはずです。
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だからこそ、学生のみなさんには「20代が勝負だ」と思って、スタートダッシュをかけてほしい。古いモデルに拘泥する大人の意見は無視して、自ら新しいモデルを創る気概を持ってほしいのです。
とくに就職活動においては、両親や友人や先生の意見を盲信しては絶対にいけません。両親・友人・先生は、経済の最先端には疎いからです。
それよりも、良書を徹底的に読む、好きなことや研究に打ち込む、世界を旅する、そして、NewsPicksを読む。そうして、自分と世界を知るほうが、自分の天職に近づくはずです。
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他人の価値観でなく、自分の価値観で生き方を選ぶ。そして、自らが信じた道で、大いに挑戦し、新しい価値を生み出す。そんな人が一人でも増えれば、「ポスト平成」はきっと明るい時代になるはずです。
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NewsPicksを読んで社会人になったみなさんを、イノベーターとしてNewsPicksで取り上げる日を心から楽しみにしています。
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