「普通すぎる」MARCH生の就活全勝メソッド【第1講:企業研究はするな!東大生に勝てる、たった1つの法則】で衝撃のデビューを果たした町田イチロー。
待望の第2講をお届けします!
全体像を把握せよ
では、第2講! 本日はいよいよ就活の中身を伝えていく……とその前に、「就活の全体像」をまとめよう。
というのも、何事も大枠から捉えるとつかみやすいからである。いわば就活の「あらすじ」である。
少し思い出してほしい。第1講では就活における「相手」を決めた。
「相手」=「人事部」である。
まだ読んでいない人がいるならば、今すぐ読んで欲しい。
・「普通すぎる」MARCH生の就活全勝メソッド【第1講:企業研究はするな!東大生に勝てる、たった1つの法則】
さて、さっそく本題に入ろう。
よくある勘違い:入試は「合計点で合格」、就活は「合格からの逆算」
相手である人事はどの手を使ってあなたの「能力」を見抜こうとするのか。
これは一般的な就活の流れだ。このように、就活生は皆必死に次の選考を目指している。
そして、ここで就活生が陥りやすい考え方は「個別に対策し、その合計点で合格しようとする」ことだ。
「受かるエントリーシート(ES)を書きたい」
「グループディスカッション(GD)にはテクニックやコツがある」
「面接には絶対的な勝ち方がある」などなど……。
選考のその都度、まったく異なる対策や戦い方があると信じている。就活でも「必勝法」があると信じてやまないのである。
なぜなのだろうか……と、考えてみると、あれ? どこかで見たことがある。
大学受験だ!
大学受験は各科目の点数を上げれば良かった。各科目の点数が上がれば、偏差値は上がる。偏差値が上がれば大学に合格する。
だから受験生は皆、必死に各科目の学習を進める。いたって単純な構図である。
しかし、これでは就活はうまくいかない。それはナゼか? 今日はこれを解説したい。
就活というひとつの「流れ」を意識し、あらすじを逆算せよ
私が言いたいのは、「採用はひとつの流れである」ということだ。
最終面接から、企業の意図を逆算して考えてほしい。以下はその一例だ。
<ES(人事)>
意図:「1次面接を想定して、面接が成立しそうか否か?」
=自社に必要な資質を企業・業界研究や自己分析を通して考えているか?
キーワード:「研究したことを言語化できるか」
↓
<GD(人事)>
意図:「最低限のコミュニケーション能力があるか? ウチの企業に合いそうか?」
キーワード:「ESで計れない能力と雰囲気がマッチするか」
↓
<1次面接(若手~中堅人事)>
意図:「自分の能力を証明できるエピソードや表現力がある? 上司に会わせても怒られない?」
キーワード:「自社で必要な能力を対人(面接という形)で最低限表現できるか?」
↓
<2次面接(現場部長/人事部長クラス)>
意図:「本当に現場で通じる資質がある? 最終で問われる熱意は足りている?」
キーワード:「若手が認めた実力は現場レベルで通じるか?」
↓
<最終面接(役員)>
意図:「この子は最終まで来ているから能力はある。あとは熱意があるか? 辞めないか?」
キーワード:「ウチに合う/来てくれる学生か?」
上記を踏まえて、下の図を見てほしい。
このように、最終面接で問われる「ウチに合う/来てくれる学生か?」を証明できるよう、ESやGDの段階からアピールすべきだと分かるだろう。
すなわち、「最終面接のための2次面接、2次面接のための1次面接、面接のためのES/GD」なのだ。だから、それぞれの選考は当然次のステップと連続しているのである。
現代文講師の私は、この選考の一連の流れを「文脈」として捉え、現代文のように解いていた。
よってこの連載記事は最終面接からの逆算をもとに、解説を進めていく。
これが「文脈」を意識した就職活動だ。
受験のように各科目の対策で何とかなる世界ではないと、お分かりいただけただろうか?
宿題:「自己分析」「企業分析」を自分なりに言語化せよ
最後に、今回も宿題を課す。次の第3講では、ESを書く材料となる「企業・業界研究」について説明したい。
上の図で述べた通り、次回のキーワードは「言語化」だ。そこで、以下について考えておいてほしい。
──【第3講:そんな自己分析やめてしまえ!すべては等身大の企業・業界分析から始まる】につづく
──町田イチロー、Twitterやってます。相談や質問はこちら(@MARCHdaICHIRO)へ
<町田イチロー 「MARCH生の就活全勝メソッド」講座一覧>
・第1講:企業研究はするな!東大生に勝てる、たった1つの法則
・第2講:就活は最終面接から逆算せよ
・第3講:そんな自己分析やめてしまえ!すべては等身大の企業・業界分析から始まる
・第4講:ESは自慢大会ではない!「平凡でも受かる」回答を生み出す最強ツール
・第5講:面接は「完璧」がスタートライン。無敵の回答のカギは4Kにあり
・第6講:OB訪問・説明会を攻略せよ。「それっぽい」就活生を脱するコツ
・第7講:MARCH生こそ胸を張れ
・課外授業:合説に参加するか否かを自分で考えるための仮説検証
・第8講:面接まであと1週間、後悔しないための「最終チェックリスト」
※こちらは2017年10月に公開された記事の再掲です。