就活生の皆さん、こんにちは。ワンキャリア編集部です。
ワンキャリアでは、新型コロナウイルスによるイベント中止を鑑み、「ワンキャリアライブ」と称し、2020年3月からYouTube上で見られる「企業説明会動画」を1年間配信し続けてきました。
今回は2020年6月以降に公開された説明会動画(1社独占LIVE)の中から「どれだけ多くの人に見てもらえたか(視聴数)」、そして「どれだけ長く見てもらえたか(視聴時間)」という2つの観点でランキングを作成。それぞれのトップ30社を公開いたします。
このランキングをきっかけに、興味がわいた動画をご覧いただければ幸いです。
視聴数は「電通」がトップ。オンライン化による「ちょっと見てみる」文化が影響か
視聴数ランキングのトップに立ったのは「電通」でした。NTTデータや森ビル、日本テレビなど、2位以降もいわゆる「超」人気企業が並ぶ結果に。
これが合同説明会などであれば、ブースが溢(あふ)れかえっている様子が目に浮かびますが、そうした物理的な人数制限がなく、気軽に参加できるのが、オンライン説明会の大きなメリット。「名前は知ってるんだけど」「あそこはすごい企業らしい」──。たとえ、志望業界でなくとも「ちょっと覗(のぞ)いてみよう」。そんな気持ちが働きやすくなったのかもしれません。
また、9位の「アマゾンジャパン」をはじめとするIT・通信関連企業の人気も見逃せません。22位に「USEN/USEN-NEXT GROUP」、24位に「サイバーエージェント」、26位に「NTTコミュニケーションズ」と続きます。
2020年は新型コロナウイルスの影響で、多くの業界が打撃を受けましたが、IT業界はリモートワークや巣ごもり需要で業績を伸ばす企業が増え、注目する学生が増えたのでしょう。新型コロナウイルスの影響、という観点で企業説明を見ると、また新たな発見があるはずです。
一歩踏み込んだ具体的なエピソードや社風が伝わるトーク力がカギ。視聴時間のランキングは順位が一変
視聴時間ランキングの1位は「三井住友海上火災保険」、2位は「エムスリー」、3位は「ジェーシービー(JCB)」。視聴数のランキングとは大きく順位が変わっています。
オンラインでの企業説明会は、対面型の説明会と異なり、参加しやすい半面、簡単に離脱しやすいのも特徴の1つです。そのため、「簡潔なプレゼンテーション」や「一歩踏み込んだ具体的なエピソード」、そして「視聴者を楽しませる工夫(出演者のトーク力など)」といった要素が、長く見てもらえる、つまり動画の満足度が高まる要因と言えるのではないでしょうか。
例えば、三井住友海上火災保険は「グローバル展開成功の理由」として、具体的な他社買収事例を説明し、海外駐在制度の実態にも具体的な人数を披露するなど、一歩踏み込んだ内容が好評を博しています。
エムスリーは外資系コンサル出身、総合商社出身という2人の現場社員が出演し、ビジネスの現場で活躍している社員のリアルなエピソードに注目が集まりました。2人とも新卒社員をマネジメントする立場であり、上司目線での若手の話が聞けるというのもポイントです。
JCBは出演者の2人のかけ合いが印象的です。明るく社員同士の仲が良い──そんな社風が動画の雰囲気から伝わってきます。小ネタもちょくちょく挟みながら、仕事のやりがいや事業の意義を語る。良い意味で説明会「らしくない」、楽しみながら視聴できるコンテンツに仕上がっています。
このトップ3社はもちろんのこと、「日本テレビ(7位)」「フジテレビ(10位)」「読売テレビ(讀賣テレビ放送)(13位)」「ユー・エス・ジェイ(19位)」といった、エンターテインメント性の強いコンテンツを持つ企業も、魅力的な動画になりやすい傾向があります。
また、4位の「味の素」や5位の「日本ロレアル」を筆頭に、ユニリーバ・ジャパン、キリンホールディングス、資生堂、豊田自動織機、アース製薬など、メーカー系の企業が数多くランクインしました。これは分かりやすいプロダクトがある分、商品開発などの具体的なエピソードを語りやすく、学生からの支持が集まっていると考えられます。
ワンキャリアライブを100%楽しむ秘訣は「Q&A」と「予習」にあり
いかがでしたか。惜しくもランキングに入らなかった企業を含め、「ワンキャリアライブ」には、魅力的な説明会動画が他にもたくさんあります。対面で就活の話を聞きにくい状況は、もう少し続くと思います。効率的な情報収集のためにも、ぜひご活用ください。
動画はいつでも見られるというのがメリットではありますが、ワンキャリ編集部としてはリアルタイムで見ることを強くオススメします。やはり、その場で出た質問に社員の方がどう答えるか。こうした対応からも社風が見えてきます。これこそがライブの醍醐味(だいごみ)です。
そして、企業研究の効果を高めるならば、ある程度の「予習」をした上で動画を見るのも良いでしょう。繰り返し見られるとはいえ、動画の時間は最大で1時間程度と限られています。全ての情報を伝えられるわけではありません。基本的な情報などを調べておくことで、より深く、具体的な情報を聞くことに集中できますし、面白い話を聞くための質問も浮かんでくるはずです。
また、説明会動画の他にも、20分前後で1社のビジネスを徹底解説する「企業研究動画」も作っています。毎週3本のペースで、新コンテンツを公開していきますので、気になる企業があるかチェックしてみてください。