こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。今回は製薬業界がテーマです。
製薬業界の主要4社である武田薬品工業(以下、武田薬品)、アステラス製薬、大塚製薬、第一三共について、各社の強みや社風を比較しながらお伝えするとともに、特許失効問題や医療制度に大きく影響を受け、変化する製薬業界の魅力に迫ります。
<目次>
●製薬業界全体の動向
●製薬業界大手4社の業績(営業収益/営業利益)比較・ランキング
●製薬業界大手4社の特徴・強み
・武田薬品:国内シェア1位のガリバー、タケダイズムを重んじる誠実な取り組み
・大塚製薬:「ものまねをしない」大塚製薬独自を追求するビッグベンチャー魂
・アステラス製薬:幅広い海外地域での事業展開
・第一三共:老舗ブランドを持つ、信頼を集める医薬品メーカー
●製薬業界大手4社の社風の違い・制度
・武田薬品:国内トップの研究開発費により充実した環境が整う
・大塚製薬:成長を積極的に後押しする環境で幅広い業務に携われる
・アステラス製薬:「患者への貢献」の価値観が根強い。主体的に結果を求める社風
・第一三共:広い視野と専門的な力を重視。キャリア形成支援も充実
●製薬業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
●製薬業界の職種別選考対策
●製薬業界大手4社の選考対策・クチコミ
●製薬業界以外の業界研究記事
製薬業界全体の動向
製薬業界では、各社の収益の柱となる大型医薬品が2010年前後に特許が切れる「2010年問題」が発生しました。
特許切れに伴い、新薬は安価な後発医薬品(ジェネリック医薬品)にシェアを奪われはじめ、2022年度の第2四半期(7月〜9月)には後発医薬品のシェアは、約80.3%にまで上っています(※1)。
国内医療用医薬品市場は、新型コロナウイルス感染症の影響で、一時は減収していました(※2)。しかし、2022年7~9月期は6四半期連続前年同期を上回り、約2.8兆円という結果になりました(※3)。
各製薬会社では今後、競争力を高めるために新薬開発を行うと同時に、看板商品を有する他社を買収する動きが活発になることが予想されます。
例えば、各社は以下のような企業を買収しています。
・武田薬品:ニンバス・ラクシュミ社(免疫疾患)買収……約5,500億円(※4)
・大塚製薬:アバニア社(神経疾患)買収……約4,200億円(※5)
・アステラス製薬:オーデンテス社(遺伝子治療)買収……約3,200億円(※6)
・第一三共:ランバクシー社(後発医薬品)買収と売却……約5,000億円(※7)
これらは全て近年に扱われた案件で、製薬業界が大きく動いていることの表れでもあります。まさに、製薬業界は今後も目が離せない業界であるといえるでしょう。
(※1)参考:日本ジェネリック製薬協会「令和4年度第2四半期のジェネリック医薬品数量シェア分析結果について」
(※2)参考:AnswersNews「新型コロナウイルスは国内製薬企業の業績にどんな影響を与えているのか」
(※3)参考:AnswersNews 「国内医薬品市場 22年7~9月期は4.6%増…コロナ薬『ベクルリー』396億円売り上げ2位に|トピックス」
(※4)参考:日本経済新聞 「武田、米新興を5500億円で買収 皮膚病など新薬候補」
(※5)参考:薬事日報「【大塚製薬】米ベンチャーを4200億円で買収‐神経疾患領域に本格参入」
(※6)参考:日本経済新聞「アステラス、米バイオを3200億円で買収」
(※7)参考:東洋経済ONLINE「第一三共が問題のインド子会社を実質売却」
製薬業界大手4社の業績(営業収益/営業利益)比較・ランキング
製薬業界主要4社である武田薬品・大塚製薬・アステラス製薬・第一三共の売上収益と営業利益を見てみましょう。以下のグラフは各社の業績です。
※出典:2021年度 有価証券報告書「武田薬品 P.133/大塚HD P.88/アステラス P.92/第一三共 P.84」
※大塚製薬は持株会社の大塚HDの数値です。
2021年度も昨年度に引き続き、売上収益、営業利益ともに武田薬品が2位以下と大きく差をつけています。前期比11.6%増の約3.6兆円を売り上げました(※8)。
そんな武田薬品の、2022年の製薬会社の世界売上高ランキングは11位。潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンティビオ」などの売上が売上収益の増収につながる結果となりました(※9)。
(※8)参考:AnswersNews「【2022年版】国内製薬会社ランキング トップ武田は3.6兆円、2位大塚HD、3位アステラス…第一三共 8期ぶり売り上げ1兆円」
(※9)参考:AnswersNews「【2022年版】製薬会社世界ランキング ファイザー、コロナワクチンで5年ぶり首位…ロシュは2位後退 3位はアッヴィ」
製薬業界大手4社の特徴・強み
続いて、製薬業界大手4社の特徴や強みについて見ていきましょう。
武田薬品:国内シェア1位のガリバー、タケダイズムを重んじる誠実な取り組み
武田薬品は先述したように、国内売上高トップを誇る製薬業界の巨人です。特徴はその潤沢な資金による(1)開発への積極性と(2)豊富な商品ラインアップの2点です。
(1)開発への積極性
同社は約5,261億円もの資金を研究開発費に投資しており、国内トップです。2位の第一三共(約2,602億円)の約2倍もの費用を投じています(※10)。
(※10)参考:AnswersNews「【2022年版】国内製薬会社ランキング トップ武田は3.6兆円、2位大塚HD、3位アステラス…第一三共 8期ぶり売り上げ1兆円」
(2)豊富な商品ラインアップ
国内の主要製品には、本態性血小板治療剤「アグリリン」、高血圧症治療剤「アジルバ」などが挙げられます(※11)。現在は、「オンコロジー(がん)」、「希少遺伝性・血液疾患」、「ニューロサイエンス(神経精神疾患)」、「消化器系疾患」の領域に注力しています(※12)。
ワクチンについては、米国ノババックス社が開発した新型コロナワクチンを、2022年4月19日に薬事承認申請しています(※13)。すでにB型肝炎ワクチンなどで実用化されている「組換えタンパクワクチン」という種類のワクチンで(※14)、他社のワクチンより、副反応の頻度が低いといわれています(※15)。
また、武田薬品の経営の基本精神にはタケダイズムと呼ばれるものが存在します。誠実・公正・正直・不屈という4つの価値観(※16)で、実際の業務への姿勢にも現れています。
武田薬品はMRに対して、量的に厳しい仕事を必ずしも求めていない一方で、「ベスト・イン・クラス(=各社の中でドクターに最も信頼されるMRであること)として誠実に働くこと」つまり「質」的に高度な仕事を求めています。ある社員は「病院で使用する薬品を全て武田薬品のものに切り替えるとドクターに言われても、医薬品の副作用も考慮し『この医薬品で症状が安定している患者にだけ使用してください』と伝えた」と話しており、営利だけではなく患者さんのことを考え誠実に対応をしていることが伺えます(選考対策ページより)。
また、開発の早い段階から、患者さん視点を考慮しているといいます。有効な治療方法がいまだになく、開発が待たれているような医療ニーズに対応できるように常に努力しています(※17)。
誠実に患者さんに向き合い医師と話し合いながら働く、質重視のカルチャーに魅力を感じる人は必見の企業です。
(※11)参考:武田薬品工業「タケダのめざす姿」
(※12)参考:武田薬品工業「主要製品」
(※13)参考:厚生労働省「武田社の新型コロナワクチン(ノババックス)について」
(※14)参考:東京都福祉保健局「武田社ワクチン(ノババックス)について」
(※15)参考:NHK首都圏ナビ「ノババックスの副反応 “他社ワクチンに比べ低い” 厚労省研究班」
(※16)参考:武田薬品工業「経営の基本精神」
(※17)参考:武田薬品工業「人生を大きく好転させる可能性のある医薬品を届けるために、定めた道を進む」
大塚製薬:「ものまねをしない」大塚製薬独自を追求するビッグベンチャー魂
業界2番手の売上収益を誇る大塚製薬の特徴は、(1)独創性を追求する自由な環境(2)トータルヘルスケアカンパニーの2つです。
(1)独創性を追求する自由な環境
大塚製薬は「ビッグベンチャーカンパニー」です(※18)。「実証と創造性」を社員それぞれが持っていて、大塚製薬だからこそできることを追求しています。その一つが、今までになかった先入観を打ち破るような新しいカテゴリーの製品の創出です(※19)。
(※18)参考:大塚製薬「第一章 ビッグベンチャーカンパニー」
(※19)参考:大塚製薬 新卒採用サイト「採用メッセージ」
(2)トータルヘルスケアカンパニー
大塚製薬は「ポカリスエット」や「オロナミンCドリンク」などを主力商品としており、医薬品のみのメーカーでないことが特徴です。これらのニュートラシューティカルズ関連事業(※20)と、飲料などの消費者関連事業(※21)は、大塚ホールディングスの売上収益の約27%を占めています(※22)。
「ものまねをせず、世界に通じるものを創る」ことを理念に、のびのびと研究できる環境を整えています。ある内定者は同社には、「さまざまな挑戦をして、周りがそれを許す環境がある」と語っていました。また、医薬品事業のMRとして採用後、キャリアの中でニュートラシューティカルズ事業の営業に回ることもあるようです。さまざまな角度から人々の健康を支えることができる特異な企業といえるでしょう(選考対策ページより)。
医薬品だけではなく、総合的に人の健康に関わりたい人にとっておすすめの企業です。
(※20)参考:大塚製薬「ニュートラシューティカルズ関連事業」
(※21)参考:大塚ホールディングス「消費者関連事業」
(※22)参考:大塚ホールディングス「大塚グループ At a Glance」
アステラス製薬:幅広い海外地域での事業展開
アステラス製薬の強みは、海外展開地域のバランスの良さです。
売上収益の約41.5%がアメリカ、約24.3%がエスタブリッシュドマーケット(欧州・カナダ・オーストラリア)、約8.5%がインターナショナルマーケット(ロシア・中南米・中東・アフリカ他)、約5.1%がグレーターチャイナ(中国、香港、台湾)と、特定の地域に偏らずとも海外売上比率が約79.4%にも上っています(※23)。
特に泌尿器領域に強みを持ち、前立腺がん治療剤「イクスタンジ」や、OAB(過活動膀胱(ぼうこう))に伴う尿意切迫感、頻尿などの症状を改善する治療薬である「ベタニス(日本)/ミラベトリック(米州)/ベットミガ(欧州・中国など)」などをグローバルに販売しています(※24)。
また、同社は世界70カ国以上でビジネスを展開しており(※25)、幅広いパイプラインを持っています。実際に働いている社員は「国内でトップシェアを目指しながら、海外にも事業を展開させていく必要がある」と語っており、入社後に海外と関わる機会が多いといえるため、海外で活躍したいと考えている学生や、国内外問わず名の知られている企業にてファーストキャリアを歩みたい学生におすすめの企業です(選考対策ページより)。
(※23)参考:アステラス製薬「アニュアルレポート2022 一目で分かるアステラス P.1」
(※24)参考:アステラス製薬「アニュアルレポート2021 主要製品紹介 P.51/P.53」
(※25)参考:アステラス製薬「アニュアルレポート2022 一目で分かるアステラス P.2」
第一三共:老舗ブランドを持つ、信頼を集める医薬品メーカー
第一三共の特徴として(1)幅広い製品ラインアップが可能にする社会貢献性の高さ(2)グローバル創薬企業を目指すが挙げられます。
(1)幅広い製品ラインアップが可能にする社会貢献性の高さ
第一三共は「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供することで、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」を企業理念に掲げる製薬会社です(※26)。
そんな第一三共の魅力はなんといっても、幅広い製品ラインアップが可能にする社会貢献性の高さです。
実際、医療現場からのMR評価No.1を9年連続で獲得し、日本の医療用医薬市場においてトップクラスの売上シェアを有しています。イノベーティブ医薬品事業、ジェネリック医薬品事業、ワクチン事業、OTC医薬品関連事業など幅広く展開し、ニーズへ的確に対応することにより、総合的に貢献しているといえるでしょう(※27)。
(※26)参考:第一三共「第一三共について」
(※27)第一三共株式会社「私たちの強み」
(2)グローバル創薬企業を目指す
第一三共は「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を2025年ビジョンに掲げており、「治療の選択肢を広げる医薬品を1日でも早く、より多くの国の医療現場に届けたい」という熱意を源に、今後グローバル規模でのがん事業を加速させると考えられます(※27)。
がん疾患の市場が成長していることを背景に、2025年にがん領域だけで6,000億円以上の売上収益を目指しており(※28)、第一三共ががん事業に集中投資する姿勢がうかがえます。
(※28)参考:第一三共「第一三共の現況と成長戦略 P.30」
製薬業界大手4社の社風の違い・制度
続いて、製薬業界大手4社の社風の違いや制度について見ていきましょう。
武田薬品:国内トップの研究開発費により充実した環境が整う
国内製薬会社として売上高トップの武田製薬では、充実した研究開発資金と研究環境があることが魅力です。研究開発資金に関しては、同社の2022年度の研究開発費は国内トップの6,333億円を誇り、さらに前年比15.1%増と年々研究開発費を増大させています。この規模は、第一三共は3,416億円、3位のアステラス製薬は2,761億円と比較しても、それぞれ2倍近くの差があることがわかります。
中途で他社から武田薬品に移った社員によると、「他社と比べても武田薬品の研究環境は非常に充実しており、研究の中でできることのレベルが違うと感じる。養われる個人の研究力の差も格段に大きいだろう」と語っていたそうです。多額の研究開発費による充実した環境で、研究力を身に付けたいと考えている学生にとって魅力的な企業だと言えるでしょう(選考対策ページより)。
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大塚製薬:成長を積極的に後押しする環境で幅広い業務に携われる
大塚製薬の研究技術職・生産職では、医療品関連事業・ニュートラシューティカル関連事業において,初期の基礎研究から製造検討に至るまでのさまざまな分野での業務に携わることができます。
さらに、同社では「チャレンジすること」を受け入れ後押ししてくれる環境にあるようです。ある新薬研究に携わる社員によると、「大塚製薬には失敗しても良いから最後までやり遂げるという社風がある」と語ります。さらに、他の社員も「私は開発で失敗したことがあったが、その後も開発に携わらせてくれた」と話していることからも、挑戦を後押しする環境がうかがえます。これらのことから、同社は積極的に挑戦をしていきながらさまざまな業務を経験したいと考える学生にとっておすすめです(選考対策ページより)。
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アステラス製薬:「患者への貢献」の価値観が根強い。主体的に結果を求める社風
アステラス製薬には、以下の「Astellas Way」と呼ばれる世界中の社員が大切にする価値観が存在します。
【患者志向】 「この判断・行動は患者さんのためになるか?」と常に問いかけよう。
【主体性】 変化を先取りし、主体性を持って、常に挑戦し続けよう。
【結果】 「前例」にこだわらず、「結果」にこだわろう。
【多様性】 多様性を取り込み、自由闊達(かったつ)なコミュニケーションで創造性を発揮しよう。
【誠実】 もし判断に迷ったときには「誠実さ」に立ち戻ろう。誠実さが全ての判断基準だ。
このAstellas Wayから、同社では、「患者」への強い思いを基に、主体的な挑戦をし、結果を出すことが重視されていることが考えられます。実際にある内定者は、「チームワークは重視しつつも、各人が主体性を持って結果にこだわる姿勢があると感じた。どこか体育会に似た雰囲気を感じた」と話していることからも、上記の「Astellas Way」の価値観が強く根付いていることが伺えます。
「Astellas Way」に共感し、結果にこだわりながら挑戦をしていきたいと考える学生にとって魅力的な企業であると言えるでしょう(選考対策ページより)。
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第一三共:広い視野と専門的な力を重視。キャリア形成支援も充実
第一三共では、広い視野から組織や問題を捉えた上で、成果を最大化するための専門的な力を発揮することが重視されています。このような人材を育成するために、同社では挑戦する姿勢を後押しする制度や環境が豊富に存在します。例えば、毎年全ての社員が自らの現状とこれからの自己実現の姿を会社に申告する「自己成長申告制度」や、自らのキャリアステージに応じて参加できる第一三共グループ合同での研修などが挙げられます(※29)。
成長を後押しする環境の中で、広い視野で物事を捉えながらも専門力を鍛えたいと考える学生におすすめです。
(※29)参考:第一三共株式会社「人材育成への考え方」
▼第一三共に関する【ONE CAREER限定コンテンツ】はこちら!製薬業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
4社の平均年収・勤続年数は以下の通りです。
企業名 | 平均年収 | 平均勤続年数 | 平均年齢 |
武田製薬 | 1097万円 | 14.0年 | 42.8歳 |
大塚製薬 | 1040万円 | 4.1年 | 43.6歳 |
アステラス製薬 | 1062万円 | 16.2年 | 42.4歳 |
第一三共 | 1120万円 | 20.3年 | 45.3歳 |
※出典:2022年度 有価証券報告書「武田薬品工業/大塚ホールディングス/アステラス製薬/第一三共」
※大塚製薬のみ持株会社の大塚HDの有価証券報告書を参考にしているため、勤続年数が低めに提示されています。
※平均給与は千の位を四捨五入しています。
4社とも平均給与は1000万円以上です。日本全体の40歳から44歳の平均年収が約480万円(※30)ですので、他の業界と比較しても圧倒的高水準だといえるでしょう。
(※30)出典:国税庁長官官房企画課「令和3年分民間給与実態統計調査結果 P.21」
製薬業界の職種別選考対策
各社ともに職種別採用を行っており、各職種で求められる能力が違います。ここでは職種別に選考での重要ポイントについてお伝えします。
まずは以下の製薬業界の事業フローおよび職種関係図をご覧ください。
左3つが薬学部系のバックグラウンドを持つ研究・開発・生産職、右が文理不問の営業職であるMRです。それでは各々の選考ポイントをご紹介いたします。
研究・開発・技術職に必要な素養:薬学部のバックグラウンド・研究を何十年も行う根気
研究・開発・技術職に受かるために必要な素養は以下の2点です。
・薬学部のバックグラウンド……基本的に理系院生のバックグラウンドが募集要件
・研究を何十年も行う根気……新薬開発は数十年単位であるため、研究開発には常人離れした根気を持っていることが重要
大塚製薬の2022年卒の研究技術職の本選考エントリーシート(ES)では、自己PRについて深く問われたようです(本選考の体験談より)。
入社後も根気強く研究開発などに打ち込み、壁にぶつかっても立ち向かえる人間であることを示しましょう。
より詳しい選考対策は以下のページをご覧ください。
大塚製薬
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MRに必要な素養:営業力・信頼される人柄・医療への関心理由
MRに必要な素養は以下の3点です。
・営業力……多忙な医師の隙間時間に過不足なく製品の特徴を伝え、営業する力
・信頼される人柄……忙しい中でも医師が話を聞こうと思える人間性を持つか
・医療への関心理由……タフな仕事に耐えられる精神的な支柱があるか
特に営業力に関して、忙しいドクターに端的に説明できる「伝える力」を求められます。なぜならMRがドクターに対して商品を売り込むタイミングは、ドクターが昼食を取っているときや診察をしていないときであるため、ドクターは片手間に話を聞いていることが多いからです。
「グループディスカッション(GD)では他の学生に端的に自分の意見を述べ、相手が言った意見もわかりやすくまとめた」と内定者は述べているように、端的で無駄な時間のない説明能力の有無は、選考段階で見られているでしょう(選考対策ページより)。
より詳しい選考対策は以下のページをご覧ください。
武田薬品工業
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製薬業界大手4社の選考対策・クチコミ
いかがでしたか。特許の失効や医療制度変革などにより環境が激変する製薬業界。働いていて飽きない点も魅力だといえるでしょう。
以下、各社の選考対策ページです。ぜひご活用ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています。
武田薬品工業
アステラス製薬
大塚製薬
第一三共
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各企業の選考のクチコミはこちらをご覧ください。
武田薬品工業
アステラス製薬
大塚製薬
第一三共
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製薬業界以外の業界研究記事
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(Photo: Nudphon Phuengsuwan/Shutterstock.com)