こんにちは! ワンキャリ編集部です。
今回の記事では、先輩内定者にインタビューした「就活の失敗談」をお伝えします。
時間・場所の勘違いから面接で空気の読めない発言をしてしまった……など、就活には失敗がいろいろな場面に潜んでいます。
このようなミスを時間・場所・内容の3つに分け具体例とともに解説します! 反面教師にして間違いのない就活を心掛けましょう。
いつもの記事と違って柔らかい内容なので、肩の力を抜いて読んでください。
就活の失敗談その1:時間のミス
まずは、時間のミスから見ていきましょう。
体験談
・「カラオケ行ったら終電逃しちゃうよ~」という夢から目覚めたら、大遅刻。第一志望の外銀のインターンだったのに社員に嫌われてしまった(東大/修士1年)
・寝坊して志望度高い企業の面接に連絡なしで欠席した(慶應/3年)
・講演会の日付を間違えて誰もいない東京国際フォーラムでぼうぜんと立ち尽くした(早稲田/3年)
第一志望の選考で寝坊はつらいですね……。でも実は、頑張れば復活できるチャンスもあるようです。
体験談
・「説明会は15分前集合」に気づいておらず開始時間に到着。着くまで遅刻していることに気が付かなかったが正直に謝ったところ社員は笑って許してくれた(慶應/3年)
・複数回開催されていた説明会の日付を間違えたが、先方に事情を説明したところ入れてもらえた(立教/3年)
このように、遅刻してもそれに対して誠実に接すれば、意外と許してもらえることもあるようです!
次に多く挙がったのが、多くの企業で課されているWebテスト関連の時間のミスです。
体験談
・Webテスト最中に選考締切時間が来てしまった(東大/3年)
・Webテストのメンテナンス時間を考慮しておらず、受検できなかった(早稲田/3年)
・締切直前にWebテストを受検していたらインターネットが切断してしまい、あたふたしているうちに期限が過ぎてしまった(東大/3年)
面接やグループディスカッション等と異なり、Webテストは機械で自動的に処理されているため、締切に関しては最もシビアであるといえます。せっかく複数回の添削を経て書き上げたESが台無しになってしまうことも……。
就活の失敗談その2:場所のミス
続いては場所に関するミスをご紹介します。
体験談
・丸の内線の大手町駅で降りたのに、面接会場の最寄りは千代田線の大手町駅だったので、10分以上歩いた(慶應/3年)
・六本木駅と六本木一丁目駅を間違え、首都高3号線沿いを爆走して会場に到着した(明治/3年)
・電車賃を節約しようと六本木駅から恵比寿駅まで歩いたが、1時間かかった(東大/3年)
先輩へのヒアリングを踏まえると、「大手町」と「六本木」が鬼門のようです。六本木駅は、大江戸線から出ると地上に出るだけでも5分以上かかるのは有名です。特に地方から出てくる学生は注意が必要でしょう。
この他、「本社」と「支社」あるいは「その他の施設」の区別にも注意が必要です。
体験談
・面接会場を支社(汐留)と本社(丸の内)で間違えた(東大/3年)
・インターン先の会場が外部会場であることを失念して本社に行ってしまった(東大/3年)
企業によっては、東京都内に複数のオフィスを構えるところもあります。本社なのか、支社なのか、あるいは貸会議室なのかは必ずチェックしましょう。
就活の失敗談その3:面接・説明会での受け答えのミス
次は就活生が最も経験したことが多いであろう、面接や説明会等での受け答えミスです。まずは体験談を見てみましょう。
体験談
・就活中の一時期、志望動機に悩みすぎて面接で答えられなかった(慶應/3年)
・面接中あまりに緊張しすぎて尋常じゃないくらい手が震えてしまい、面接官に苦笑いされた(東大/3年)
・人事「うち第一志望じゃないでしょ! 第一志望の人は挙手」と説明会で言われ手を挙げなかったら自分以外皆挙げていた(慶應/3年)
就活にあまり慣れていなかったり、「建前」が分かっていない場合、上記のような失敗が起こってしまう場合があります。本命を受ける前に他の企業の選考を重ねることの重要さが分かりますね。
一方、就活慣れしていても、思わぬ形で失敗を経験した先輩もいたようです。
体験談
・投資銀行部門の面接で笑いを追求したところ「ファニーとインタレスティング」をはき違えて落ちた(東大/修士1年)
・あまりにも気さくな雰囲気だったので「目の下にクマが出来ているけど大丈夫ですか?」と聞いてしまった(慶應/3年)
・「私に営業適性はありません」と営業役員の前で言い切ったらかなり苦笑いをされて、結果的に落とされた(東大/学部3年)
・あなたにキャッチコピーを付けるとするなら? という質問に「HENTAIの向こう側へ」と答えたが面接官にはほとんど笑いがなかった(東大修士/1年)
面接官に印象を残そうとするあまり、求められていない方向で強烈な印象を与えた結果、残念な結果になることも……。何事も「適度」に行うことが大事なようです。
就活の失敗(?)談:番外編
最後にイレギュラーな失敗例を見てみましょう。
体験談
・インターン最終日お酒を飲みすぎたことでチェックが入ったのか、本選考はESで落とされた(早稲田/修士1年)
・内定をもらっていないと嘘(うそ)をついていた。内定承諾書を見せられ「見たことある?」と人事に聞かれ素直に「はい」と答えたところ気まずくなった(東大/修士1年)
・「パイチャート」を「おっぱいチャート」と呼んでいたら気に入られ、内定が取れた(東大/修士1年)
・彼氏が同じGDの班にいて集中できなかった。名前で呼ばれてびっくり(慶應/3年)
・説明会でより前で聞こうと人を抜かしつつ着席したら、カップルの間に割って入っていて気まずかった(東大/3年)
さまざまな体験談がありますね。特にここで多いのはカップルや男女間の関係が、思わぬ形で就活に影響をもたらすケースです。特に「リクラブ」と言われる、就活中の出会いから交際に発展したケースの場合、選考の場で鉢合わせする可能性は十分にあります。「リクラブ」をする際には多少の覚悟が必要と言えるかもしれませんね。
失敗から学ぶ教訓
編集からのアドバイス(1):意外と多い時間間違いには細心の注意を!【時間のミス】
ヒアリングを行った就活生の約4割の方が、時間の把握ミスの経験があったそうです。これは、Web上で予約した情報を手帳に転記する際に間違えてしまった可能性が高いです。このようなミスを防ぐために、Excelやカレンダーアプリなどを用いて一括管理するとよいでしょう。
またどのような理由であれ、遅刻は先方に迷惑です。少しでも誠実な印象を残すために、遅刻しそうな場合や時間間違い・寝坊などで既に遅刻してしまった場合でも、必ず電話で謝罪しましょう。体験談にもあるように「誠実な対応で許してもらえた」と話す学生もいました。
編集からのアドバイス(2):主要駅は構造が複雑なことも多いので時間の余裕をもって予定を入れよう【場所のミス】
今回インタビューしたのは関東圏の学生でしたが、日々電車を使う学生でも使い慣れていない駅では間違えてしまうことがあるようです。
特に迷う駅は「渋谷」「新宿」「池袋」「大手町」といった、複数の路線が乗り入れる主要駅です。地図アプリやビルの説明などを照らし合わせ、何番出口が最寄りか必ず調べましょう。
また、駅名は似ているが場所が違う駅もあります。体験談以外に間違えそうな駅として「赤羽」と「赤羽橋」・「八王子」と「王子」・「大手町」と「大井町」などが挙げられます。これらの駅は間違えて到着した場合、すぐに目的地に行くことができない駅です。前日の夜には乗換案内アプリなどを用いて確認しましょう。
編集からのアドバイス(3):ズレた受け答えは「覚えてもらえる」「空気が読めない」の両側面がある。見極めを!【受け答えのミス】
面接においては、無難な回答をするより面接官の印象に残せる可能性が上がります。選考が進んでいる場合でも「学生の新しい一面が見られた」と喜ぶ面接官もいることでしょう。
一方で、無難な回答ができない学生は「空気が読めない」と判断されてしまうかもしれません。例えば正確な業務をこなし、お客様に対して信頼を築く必要がある金融業や公務員などでは、無理に奇をてらった回答をする必要はないでしょう。
また、マイナースポーツや特殊な趣味など、一言で相手に伝わらない趣味は説明に時間がかかるというデメリットがあります。相手も分かるような趣味に内容をリメイクしたり、エピソードを上手に切り取って伝えたりするなど工夫が求められるしょう。
編集からのアドバイス(4): ハプニングに負けない強い心を持とう【受け答えのミス】
受け答えや振る舞いで少し間違えてしまっても、結果としてはうまくいった例もインタビューでは散見されました。
特に選考が進んだ段階で「他社の選考状況は?」と聞かれることは多いです。他に第一志望がある場合、受け答えは慎重に行う必要があります。内定をもらってから断る時に誠実な対応ができるように、あらかじめ文言は考えておきましょう。
また、同学年の彼氏・彼女がいる場合、同じ会社の選考を受けることもあるかもしれません。平常心を保つのは難しいですが、選考には全く関係ないので意識せず受けられるような精神力を持ちましょう。
編集からのアドバイス(5): 最後の敵はお酒? 飲み方にもTPOがある!【番外編】
インターンの最終日や内定後の懇親会にお酒が出ることは珍しくありません。基本的に選考に関係なく、社員の方とざっくばらんに会話できる貴重な機会です。
しかし、厳しい選考が終わった喜びから飲みすぎたり、友人と飲むようなペースで飲んだりするのは論外です。目に余る行動をすると、社員の方からチェックが入る可能性があります。実際に体験談にあるように「ESで落とされた」と話していた学生もいました。
お酒は適量を守って楽しみましょう。
おわりに
いかがでしたか。
就活は予期せぬことが起こります。ある程度避けられない失敗もありますが、その可能性を限りなく減らせるように皆さんも注意をしましょう。
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