こんにちは、ワンキャリ編集部です。
企業から内定を複数獲得する学生ほど早期に面接対策を始めて経験を積み、確実に自分の第一希望の企業からも合格・内定をもらっています。
しかし、学生にとって面接は非常に難しいということもまた事実。メールや電話のマナーから、本番の面接、特に最終面接での緊張や、会場に遅刻ギリギリで着いてしまうこと、どうすればいいのか分からなくなることも多いと思います。
そこで今回は就活を早期に始めたトップランナーの皆様へ、面接初心者が陥りがちな「あるある」ミス5選と、簡単に始められる対策をお伝えいたします。
<目次>
●まずは受かるための「面接の常識」3つを押さえよう
・1. 志望動機で自分の価値観を示す必要がある
・2. 自分の声は面接官にとって「速すぎて、小さすぎる」ことが多い
・3. 学生自身の能力ではなく、その会社との相性で合否が決まる率が高い
●面接中に学生が本当にしてはいけない行動5選
・1. 丸暗記の原稿を読む
・2. 御社で◯◯を学びたいと語る
・3. 私が御社を「選んだ」理由を上から目線で語る
・4. 面接当日にもかかわらず服装がヨレヨレ
・5.「御社が第一志望です」とウソを言えない
●面接練習を積んで第一志望の会社から内定を勝ち取ろう
まずは受かるための「面接の常識」3つを押さえよう
面接とは、それまでの選考である程度優秀と分かっている学生へ向け、企業が社風との相性を確認するプロセスです。企業ごとに質問される内容はブレますが、原則として面接の質問では、自分自身の価値観を深掘りされ、入社後に会社で活躍できる学生かをチェックしています。
つまり面接であなたが果たすべき役割は「企業の求める能力・価値観と自分自身の強みがマッチしていることを示す」ことです。しかし学生の多くは「示す」部分でつまずくことが多く、価値観をすり合わせる以前の段階でつまずいています。面接初心者はまず自分が企業とマッチする学生であるかどうかを、エピソードなどを交えて「示す」能力を磨くようにしましょう。その上で知っておきたい面接の常識は下記の3つです。
1. 志望動機で自分の価値観を示す必要がある
外資系コンサルタント・メーカーを除きほぼすべての企業で志望動機が質問されます。それは志望動機に「自分自身がどういう価値観で人生を選択しているか」が表れるからです。企業はあなたの価値観から社風とのマッチングを測っているのです。
それなのに付け焼き刃の志望動機であなたの価値観が見えなかったら、社風とのマッチングを示せず落とされることとなります。志望動機には必ず「自分自身が何を軸に生きてきたのか」を盛り込んで組み立てましょう。
志望動機の組み立て方に悩んだら、こちらの記事もご覧ください。
▼志望動機の作り方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例
2. 自分の声は面接官にとって「速すぎて、小さすぎる」ことが多い
面接でハキハキ話しているつもりでも、その声は届いているでしょうか? 多くの学生と模擬面接をしていると、内容はしっかりしているのにそもそも声が聞き取れないことが多くあります。学生にもよりますが、話すスピードが速すぎる・声が小さすぎるパターンが大多数。
本番の面接でコケる前に勇気を出して模擬面接を1度ビデオ撮影してみましょう。人に叱られて直すよりも、自分で映像を見て「うわぁ……」と自省したほうが100倍改善します。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。今すぐ携帯でビデオ撮影してください。
3. 学生自身の能力ではなく、その会社との相性で合否が決まる率が高い
先述のとおり面接は頭脳より相性の良さを示すものです。一定以上の頭脳が求められるのはもちろんですが、頭が切れるけれど社風に合わないと判断された場合は容赦なく落とされます。特に最終面接へ近づくほどその傾向が強くなるため、落ちても「相性が悪かったんだ」と他社の選考へ進むバイタリティが必要とされます。
面接中に学生が本当にしてはいけない行動5選
次に、就活生が面接で企業との相性をうまく示せないがゆえに「絶対に落ちる」行動へつながってしまっているケースをご案内します。
1. 丸暗記の原稿を読む
面接対策をしっかりするまじめな子ほど初期の面接でよくやらかします。志望動機など、典型的な面接での質問をはじめ企業ごとに面接の準備をするため大変かと思いますが、面接会場の控室や電車の中で丸暗記すると、かんだりどもったりする可能性が高く、印象が悪くなってしまいます。「箇条書きで要点だけ暗記する」程度にしましょう。
たとえば私が面接で用意したメモは下記の通り。「面接キーワード」で採用担当者が聞いてくる質問やエピソードに合わせて伝えられるようにメモしていました。
面接キーワード:企画力、バイトでも結果を出す熱意、分析力
・ドラッグストアで売り上げを130%に伸ばした
・売り上げ低迷の原因は化粧品売り場
・売り上げ向上のために化粧品サンプルギフトを配布していた
・レジですっぴん女性率を計上して当事者の需要の低さを確認
・代わりにギフト用パッケージを提案して採用された
面接キーワード:挫折体験、人を巻き込む、失敗から学ぶ
・海外留学時、同じ留学生の後輩に退学になりそうな問題児がいた
・退学は免れるよう先生へ進言していたが止められなかった
・もっと具体的に改善案を問題児の学生と話し合って作ればよかった
・それ以降はトラブルを「まず当事者」と話すようにしている
2. 御社で◯◯を学びたいと語る
志望動機でよく「◯◯を御社で学びたく」と語ってしまう学生がいますが、先述のとおり企業が面接で知りたいのはあなたが入社後に活躍できるか否かです。自分の学びたいことをプッシュしても独りよがりでチームワークに向かない人材と思われるのがオチ。「貴社で◯◯という強みを生かしたい」という文章へ言い換えましょう。
3. 私が御社を「選んだ」理由を上から目線で語る
面接とは、面接会場でその会社に向けて、自分という商品を売る場所です。従って「私が御社を選んだ理由は」などと上から目線で語り掛けると、たとえ帰国子女だろうが体育会系だろうが即座に落とされます。就活はあなたが進路を選ぶ場であることも正しいのですが、内定していなければ就職先は選べません。上から目線で「選ぶ」と発言するのは内定後にしましょう。合格もしていないあなたに、選ぶ権利はありません。面接では「私が御社を志望する理由は」と語るようにしましょう。
4. 面接当日にもかかわらず服装がヨレヨレ
以前模擬面接した学生に、ロジカルシンキングもできてサークルのリーダーシップ経験もある立派な学生がいました。しかし残念なことに彼はスーツがシワまみれ。このままでは内定は厳しいかな……、という判断をせざるをえませんでした。
よく就活で「中身を見てほしい」と学生は言いますが、残念ながら選考では外見もかなり影響されます。なぜなら会社に入ってからは、社内での折衝や取引先とのやりとりも外見で判断されているから。いくら数億円の利益を生む案件であってもボサボサの髪で営業へ行ったら門前払いになることもざらにあるのが実社会です。実社会で適性があることを示すのが面接ですから、外見が清潔感に欠ける場合はその資質を示せていないといえます。
といっても整形する必要はありません。清潔感のある服装や髪形を心がけるだけのマナーで大丈夫です。スーツのメンテナンス方法を調べ、さらに不安なら1度ヘアサロンでメイクなどを教わってみましょう。
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5.「御社が第一志望です」とウソを言えない
企業の採用担当者は、特に最終面接では必ずといっていいほど、この質問をしてきます。ですが、まじめな学生ほど「御社が第一志望です」とすべての企業で語ることに苦痛を感じます。本当の第一志望でなければウソをついていることになるからです。ですが、面接の目的は実社会でもつけるウソをきちんと言えること。「御社が第一志望です」と自信満々に言えることは、これから訪れる社会人生活にふさわしい最初の関門といえます。
たとえばあなたがA社とB社で取引をしていたとします。A社から得る利益は1億円でB社からは100万円しか得られないなら、明らかに企業の取引優先順位はA社になります。
しかしB社へ「御社は取引先でも対して重要ではないので~」などと発言したらどうなるでしょうか。B社は激怒しますし、業界に「あの会社は礼儀がない」とA社とまで契約を切られてしまうかもしれません。仕事上ではたとえ自分の真実でなくとも、相手のために伝えるべき言葉があります。そして「弊社は第一志望ですか?」はあなたが社会的な振る舞いをできるか試すには適切な設問といえるでしょう。
面接練習を積んで第一志望の会社から内定を勝ち取ろう
ここまで、面接初心者が知っておきたい3つの常識と、ありがちな失敗例5つをお伝えしてまいりました。この基礎がなっていなければ、働きたい会社への合格・内定は難しいでしょう。とはいえ記事を読んだだけですぐに改善できる方はごく少数かと思います。
面接は経験を積むほど慣れていきますので、まずは第一志望ではない企業との面接でトレーニングしていきましょう。志望動機や自己PR、学生時代のエピソードなどは、話せば話すほど上手に伝えられるようになります。受けたい企業を絞りすぎることなく選考が早い企業で研さんを積み、就活を勝ち抜いていってください。
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※こちらは2016年6月に公開された記事の再掲です。