こんにちは、ワンキャリ編集部です。
今まさにインターンシップ選考や早期選考が本格化し、多くの方が面接対策に取り組んでいるのではないでしょうか。面接では、自分の長所をどれだけ効果的に伝えられるかが、合否を大きく左右します。
その中でも「責任感が強い」という長所は、多くの企業から高く評価されるアピールポイントです。ただ、「責任感が強い」という言葉だけでは抽象的で、面接官に強い印象を与えるのは難しいかもしれません。「どうやって責任感を魅力的に伝えれば良いのか?」と悩む方も多いでしょう。
こちらの記事では責任感の定義や企業が求めるポイントを整理した上で、職種やエピソード別に使える例文、さらには短所とのバランスの取り方まで徹底解説します。責任感を効果的にアピールしたい方は、ぜひ最後まで参考にしてみてください!
<目次> ●責任感が強いとは? ・責任感の定義 ●周りから「責任感が強い」と言われる人の特徴 ・真面目 ・周りに気を配る ・信頼できる ●なぜ「責任感が強い」ことが企業に好印象? ・企業が求めている「責任感が強い」の3つのポイント ・企業が求める人材の調べ方 ●「責任感が強い」長所を効果的にアピールする4つのコツ ・考え方や経験を具体化する ・「責任感が強い」の長所を言い換える ・客観的な情報を入れる ・効果的な伝え方の3段階を守る ●「責任感が強い」エピソードの特徴 ・トラブルの対応 ・プロジェクトの成功 ・チームのリードやサポート ・改善の意思と行動力 ●【エピソード別】「責任感が強い」長所を伝えられる例文 ・アルバイト ・部活動・サークル ・学内外のチームプロジェクト ・海外留学 ・長期インターンシップ ●【職種別】「責任感が強い」長所を伝えられる例文 ・営業職 ・エンジニア ・マーケティング職 ・事務職 ●「責任感が強い」長所をアピールする際の注意点・NG例文3選 ・【注意】責任感にだけ集中してはならない ・例文1 チームワークが欠けている ・例文2 他人と差別化できず印象に残らない ・例文3 入社後の貢献イメージと責任感がマッチしていない ●「責任感が強い」の長所と一緒に伝えられる短所3つ ・短所を言う際のポイント:改善に向けた努力 ・1. 一人でかかり込んでしまう+改善策 ・2. ストレスに弱い+改善策 ・3. 完璧主義+改善策 ●まとめ
責任感が強いとは?
まず、伝え方を工夫する前に、「責任感が強い」とは一体どういう意味なのか、言葉の定義をしっかり把握する必要があります。
責任感の定義
そもそも責任感という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
責任感と聞くと、「約束を守る」「ミスをしないように注意深く取り組む」といった行動をイメージするかもしれません。しかし、これだけでは企業が求めている責任感としては不十分です。
社会で求められる責任感とは、単なるルールや仕事を守るだけでなく、自分の行動がチームやプロジェクト全体に与える影響を理解しながら、成果を出すことを重視するという意味です。
つまり、「責任感が強い」というのは、このような広い視点と行動力を持つ人材を指しているといえます。
これらをまずしっかり理解した上で、責任感を長所としてアピールしましょう。
周りから「責任感が強い」と言われる人の特徴
第三者から見ると、「責任感が強い人」はどのように映るのでしょうか? 周りからの印象を知ることで、責任感のより具体的なイメージを持ちやすくなるはずです。
また、面接で「周りからどういう人だと言われますか?」と聞かれる場面でも、この情報を基にすれば一貫性のあるアピールが可能です。
責任感が強い人には、いくつかの共通する特徴がありますが、中で特に代表的なのが以下の3つです。
ここでは、それぞれの特徴がなぜ「責任感が強い」と結びつくのかを、具体例とともに解説します。
真面目
責任感が強い人は、多くの場合、真面目な人でもあります。
真面目な人は、計画的に物事を進めたり、細かいことにも注意を払えたりすることが共通しています。これらは、「与えられた役割を果たしたい」という思いから来ていて、責任感に結びつくことができます。
例えば、チームプロジェクトで真面目な人は、スケジュールをしっかり管理し、他のメンバーが効率的に作業を進められるようにサポートします。その結果、チーム全体がスムーズに進行し、プロジェクトの成功につながります。
周りに気を配る
責任感が強い人は、自分だけでなく周りの状況にも気を配ることができます。
周りへの気配りが得意な人の特徴として、周囲の状況をよく観察することや、他人のニーズや困りごとも察知できることがあげられます。
この特徴は特にチームで働く際に目立つ要素であり、これらは自分だけではなく、チーム全体の成功を重視しているからこそ可能だといえます。そのため、チームに対する責任感が強いともいえるでしょう。
例えば、アルバイト先で同僚が忙しそうにしていると察した人は、すぐに手伝いを申し出ることで職場全体の効率を高めます。こうした行動が周りからの信頼を生み、結果的に責任感の強さとして評価されます。
信頼できる
責任感が強い人は、周りから信頼されやすいという特徴があります。
責任感が強い人と信頼される人の大きな共通点として「約束や期限を守る」ことがあります。責任感が強いと、自分の行動が他にどのような影響を与えるのかを把握できます。つまり、責任感が強い人は、一貫して誠実な姿勢を見せ続けることで、周囲から「信頼できる人だ」という評価を得ます。
例えば、サークル活動でさまざまな期限やルールがある場合、責任感が強い人は、常にそれを守る姿勢を示します。その結果、周りから信頼され、リーダーや重要な役割を任されることが多くなります。
なぜ「責任感が強い」ことが企業に好印象?
もちろん周りからの評価も大切ですが、就活では企業が求めていることをしっかり把握することが最も重要です。企業がどのような基準で「責任感が強い人」を評価しているのかを理解すれば、効果的にアピールする準備ができます。
ここでは、企業が「責任感が強い」人に求める3つのポイントと、具体的な確認方法を解説します。これらを意識すれば、自分の強みをより明確に伝えられるでしょう。
企業が求めている「責任感が強い」の3つのポイント
企業は、今後新入社員が入社し仕事を進める中で、必ず取り掛かる場面でどのように向き合っていくのかを重視します。主に以下の3つの基準で責任感を評価することが一般的です。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自分がやるべきことを効率的に進めたのか
企業は、与えられた仕事をただ遂行するだけでなく、効率的に進められる人材を求めています。ここでいう「効率的」とは、単に早く終わらせるのではなく、質を高めるための工夫する力を指します。
課題を発見した際に積極的に対処したのか
仕事の中では、予期しないトラブルや課題が発生することが避けられません。そのような状況で、問題を放置せず積極的に解決に向けた行動を取れるかが責任感の大きな評価ポイントになります。
例えば、関係者に自分の考え出した解決策を提案したり、自分と直結していなくても積極的に手伝ったりするという行動は責任感が強いというイメージと一致しているように見られます。
逆に、「誰から指示されるまで何もしない」や「知らないふりをして他のことをする」というのは、この基準からするとNG行動になるでしょう。
最後までやり切り成果を出したのか
どんなに困難な仕事であっても、途中で諦めずに最後までやり切り、成果を出せる人材は、企業にとって非常に頼りになるからです。
企業が求める人材の調べ方
上記の基準は多くの企業に共通するものですが、具体的な内容は企業ごとに異なる場合があります。責任感の特徴を含めて、企業が求める人材像を把握するために、以下の3つの方法を活用しましょう。
企業のホームページ
企業の公式ホームページは、企業研究を行う上での基本中の基本です。特に、採用ページには「求める人材像」が明確に記載されている場合が多いです。
また、他にも注目すべきポイントとして、以下のものがあります。
- 企業理念・ビジョンに含まれているキーワード
- 社員インタビュー
- 社員のキャリアパス・育成プログラム
これらの情報を基に、面接で自分の経験をどのように結びつけるかを考えましょう。使われているキーワードを活用することにより、面接官に自社にとって必要な人材だと思わせることができます。
説明会
企業が開催する説明会や合同説明会は、短時間でその企業が求める人材を把握するのに役立つツールです。
説明会に参加する際には、以下に注意を払うべきです。
- 社員が繰り返し使うキーワードに注目する
- 登壇者の振る舞いや仕事に対する姿勢を観察する
また、事前に、企業のホームページを調べておけば、説明会のQ&Aでより深い質問が可能になり、企業が求める人材像について具体的な情報を得られるでしょう。
OB・OG 訪問
就活を既に終わらせた人たちからの話で、「また戻るとしたら何に力を入れていたか」の質問に対して、最も多く出てきた意見の中で、「OB・OG訪問をもっとやるべきだった」がありました。
OB・OG訪問の一番の強みは、実際に働いている社員から現場の生の声が聞ける点です。さらに、限られた時間内に一対一で質問できるため、周りに気を配る必要がありません。
具体的な質問の仕方としては、以下のようなものがあります。
- 御社で活躍している社員の共通点や特徴は何ですか?
- 新入社員に特に期待されることや、気をつけるべきことは何ですか?
- この会社で最も大切に思っている価値観とは何ですか?
これらの質問を通じて、企業が求める人材像を具体的に把握しましょう。OB・OG訪問の場合、枠が徐々に埋まってくるため、できるだけ早く行うことをお勧めします。
「責任感が強い」長所を効果的にアピールする4つのコツ
今までの内容を踏まえて、本論に入ります。ここでは、「責任感が強い」長所を効果的にアピールする方法として、以下の4つのコツを解説します。
考え方や経験を具体化する
責任感に関する自分の考え方や経験を具体化することが重要です。これにより、他の学生との差別化を図り、より面接官に印象を残せる回答が可能になります。
次の2人の学生AとBの回答を比較してみてください。どちらが望ましい経験談の伝え方だと思いますか?
学生A:
「私は責任感が強い性格です。いつも最後まで諦めずに物事に取り組むように心がけています」
学生B:
「私は責任感が強い性格で、大学のゼミでリーダーを務めた際、メンバーが作業に遅れていたので、スケジュールを再調整し進捗(しんちょく)管理を徹底しました。その結果、全員が無事に課題を提出でき、ゼミでの評価も向上しました」
2人を比べたとき、学生Bの回答の方が、具体例を交えて説明しているため、面接官に対して性格がイメージしやすくなっています。経験を具体化する際には、「5W1H」(When・Where ・Who・ What・ Why・How)の内容を含むように意識しましょう。
「責任感が強い」の長所を言い換える
「責任感が強い」という言葉は、非常に一般的で、多くの学生が同じように使います。そのため、そのまま使うのではなく、他の表現に言い換えることで、面接官の記憶に残りやすくなります。
代表的な言い換えの例として、以下の表現があります。
客観的な情報を入れる
「責任感が強い」という長所をアピールする際、主観的な表現だけでは説得力が不足します。客観的な情報を入れることで、信頼性が増し、面接官にとっても納得しやすい回答になります。
客観性を増すために役立つ情報として以下の2つがあります。
- 具体的な数値
- 周りからの評価
具体的な数値
ここでいう数値とは、自分が残した成果が一目で分かるような数値を意味します。次の2つのような情報が数値として適切です。
- 競争した場合:獲得した順位
- 目標値があった場合:達成した数値
周りからの評価
周囲の人からの具体的な評価を伝えることで、客観性が高まります。特に、共に取り組んだ自分の上司や仲間から得た評価だとより効果的でしょう。
効果的な伝え方の3段階を守る
面接では、長所を効果的に伝えるために、次の3段階を意識すると、面接官に明確で分かりやすく伝えることができます。
1.結論
まず、最初に結論を述べ、面接官が聞きたい要点を伝えます。ここでは、「責任感が強い」という表現を上記の言い換えの表現で使うのも効果的でしょう。
2.具体例
次に、その長所が今までどのような経験を通じて発揮されたかを具体的に説明します。以下の内容を簡潔に盛り込むことを意識すべきです。
一見、ガクチカの内容の構造と似ているように見えますが、この場合、最後に自分の責任感の強さがしっかり発揮されたということを伝えることが重要です。
3.活躍像
最後に、自分が持っている責任感をどのように入社後に生かしていくのかを述べます。これにより、面接官は応募者のキャリアプランを具体的にイメージできます。
以上の3段階を意識して書かれてある自己PR文を紹介します。
私の強みは「責任感をもって何事も最後までやり遂げること」です。所属している◯◯サークルでは合宿係として年に数回合宿の企画・運営に携わり、旅行会社や宿泊先との連携、バスの手配、金銭面の管理などを行いました。100人近くの規模の合宿は毎回責任も大きく苦労することも多くありましたが、常に自分がすべきことを考え係の仲間とコミュニケーションをとりつつ臨機応変に対応することで合宿を無事成功させることができました。サークルのメンバーの中には合宿係が裏でどのような仕事をしているのかあまり知らない人もいると思います。ですが、仲間の「楽しかったよ、ありがとう」という何気ない一言でやりがいと達成感を覚え、頑張ってよかったと思うことができます。入社後はこの強みを生かし、どんな事にも誠実に取り組むことで『信頼』を武器に社内外問わず多くの人のパートナーを目指していきたいと考えています。
※出典:野村ビジネスサービス|データマネジメントコース 2021年卒本選考のES
上の例文を今紹介した3段階に分解すると、次のように分けられます。
1.結論:「私の強みは『責任感をもって何事も最後までやり遂げること』です」 →ただの責任感だけではなく、詳しい説明を足した 2.具体例:「所属している〜。〜思うことができます」 →責任感が発揮された場面や結果まで詳細に書かれ、当時の状況をイメージしやすい 3.活躍像:「入社後はこの強みを生かし、どんな事にも誠実に取り組むことで『信頼』を武器に社内外問わず多くの人のパートナーを目指していきたいと考えています」 →「信頼」をキーワードに、一緒に働きたい人材としてアピールされている
「責任感が強い」エピソードの特徴
責任感の強さが発揮された経験の内容には、次のような特徴がよく見られます。
これらは、責任感が発揮された結果としてプラスの成果につながるため、面接官に「しっかり結果を出せる人」という印象を与えることができます。それぞれについて具体的に解説していきます。
トラブルの対応
トラブルに直面した際に、それを解決するために責任感を持って行動した経験は、非常に説得力のあるエピソードになります。特に、迅速な判断が求められた場面を強調すると効果的でしょう。
プロジェクトの成功
プロジェクトを最後までやり遂げ、成果を出した経験は、責任感のアピールに最適です。どれだけ責任感を持って取り組んだとしても、その結果がよくなければ、エピソード自体の説得力が弱まるでしょう。
また、単に「成功した」だけではなく、成功のために何を工夫したかを具体的に述べられている点がポイントです。
チームのリードやサポート
責任感が強い人は、責任感を持ってチームをリードするリーダーや、サポート役を担当したことがエピソードによく出てきます。そうしたチームワークを基に、チーム全体の成功まで導いたエピソードになります。
改善の意思と行動力
責任感のある人は、現状に満足せず、より良い結果を目指して自ら行動することが多いです。そのため、エピソードにも自分の役割を超えた行動などが具体的に現れています。
【エピソード別】「責任感が強い」長所を伝えられる例文
次に、エピソード別で具体的に「責任感が強い」を伝える方法を、例文と一緒に紹介します。
それぞれ今まで経験してきたことが違うため、ここで差別化を置くことを意識した方が良いでしょう。よく登場するエピソードを5つに分けて具体的に解説します。
アルバイト
アルバイトでは、業務の遂行や目標値の達成に向かった行動を取るを通じて責任感を示す場面が多くあります。特に、繁忙期や緊急時にどのように対応したかを具体的に伝えると、面接官にとって、困難な状況にどう向き合うのかを把握できるため、より効果的でしょう。
相手の気持ちを裏切らないように努める責任感
昨年、働いている個人経営の焼き肉店の店長が骨折し、肉を仕込み提供する人がいなくなってしまった。社員もいない中大好きな店を助けたい気持ちから立候補しその役割を担った。核となる肉の質を絶対に落とすまいと切る練習だけでなく、盛り付け、肉の説明を勉強し仲間に共有して協力を頼んだ。店の質とお客様の期待を守る責任感から自ら動き、不安だったがお客様の「おいしかったよ」という笑顔を見られたときに報われ、やりがいを感じた。
※出典:東京ドーム|総合職 2025年卒インターンシップ選考のES
部活動・サークル
部活動やサークルでは、公演やイベント運営などの具体的な目標に向けた活動を通じて、責任感をアピールできます。チーム全体を支えたり引っ張ったりした役割や、目標達成のために自ら改善策を提案したエピソードが効果的です。
課題解決に向かって、主体的に取り組んでいく力がある。私は規模○○人ほどの軽音サークルで新入生の入会後の継続率を向上させた。楽器パートごとに新入生のサポートをする案を2つ同期に提案した。1つは全員で楽器を買う機会を設けること。同じパートを練習する同期との顔合わせの意味も含め、高価な買い物を精神的にサポートしたいと思い提案した。2つ目に個人練習が多く挫折しやすい初期段階で練習の場を用意し、技術面のサポートをした。結果として、毎年4割ほどの退会者数を1割以下に抑えることができた。
※出典:富士ソフト|営業職 2025年卒本選考のES
学内外のチームプロジェクト
学内や学外のプロジェクトでは、共同作業での役割分担やリーダーシップが求められるため、十分に責任感をアピールできます。
ここでは、単にチームプロジェクトに積極的に参加したという内容よりも、チーム内で自分が困難だと思った場面でどのように責任を果たして行動をとったのかを具体的に伝えるのがポイントです。
私を表すキャッチコピーは「責任感が強い努力家」です。
私は自らの仕事に対して強く責任感を持ち、最後まで粘り強く努力することができます。
私は多くの人に◯◯への興味を持ってもらうことを目的としたイベントの企画・運営を行う◯◯団体に所属していました。イベントの準備は主にオンライン上で進めていたこともあり、各個人の意識が薄れ、作業が予定より遅れてしまう時もありました。私はこのような状況を改善するために、各個人に当事者意識を持ってもらえるように働きかけました。具体的な内容は以下の2点です。(1)責任を持ってまずは自分自身がやるべきことをこなし、見本のような存在になるように努めた。(2)チャット上で意見や案を求められた際には人より早く積極的に発言し、意見を出しやすい環境を作った。これらの取り組みが作業をスムーズに進めることに貢献し、結果として◯◯人が来場するイベントへの出店を成功させることができました。また、多くの人に楽しんでもらうことができ、大きなやりがいを感じることができました。
※出典:阪急阪神ホールディングス|技術系 2022年卒インターンシップ選考のES
海外留学
海外留学では、異文化の中での挑戦などを通じて責任感をアピールできます。新しい環境に適応しながら、自分の目標や課題に向き合った過程を説明することが効果的でしょう。
例文 私の強みは、新しい環境でも責任感を持って主体的に行動できることです。 大学2年時に、1年間の海外留学を経験しました。言語や文化の違いに戸惑う場面も多かったですが、自分の成長のためにこの環境を最大限活用しようと決意し、国際学生交流イベントの企画チームに参加しました。チームの中では、計画作成や役割分担などの細かな準備を率先して行い、イベント運営に責任を持って取り組みました。その結果、イベントは成功を収め、参加者や他のスタッフから感謝の言葉をいただきました。 貴社では、この経験で培った適応力と責任感を生かし、プロジェクトの成功に貢献していきたいと考えています。
長期インターンシップ
長期インターンシップでは、実務経験を通じて、企業が求めている責任感を示す場面が多くあります。特に、成果物を出すためにどのように動いたのか、社員や他のインターン生とどのように協力し合ったのかを具体的に伝えると良いでしょう。
例文 私の強みは、成果を出すために責任感を持って主体的に行動し、チームと協力して課題解決に取り組むことです。
長期インターンシップで、新規顧客向けのマーケティング資料作成プロジェクトに携わった経験があります。当初、プロジェクトの進行が遅れており、締め切りまでに完成が難しそうな状況でした。私は、課題解決のためにチーム全員とミーティングを実施し、各メンバーの役割を再分担するとともに、進捗状況を共有する仕組みを提案しました。また、プロジェクトの中で最も重要な部分である顧客データの分析を自ら引き受け、期限内に正確なデータを提供することに力を入れました。
その結果、資料は予定通り完成し、クライアントから評価を得ることができました。この経験を通じて、責任感を持って行動することがプロジェクト全体の成果につながると改めて実感しました。貴社では、この責任感とチームでの協調力を生かし、より良い成果を生み出せる環境作りとプロジェクト推進に貢献したいと考えております。
【職種別】「責任感が強い」長所を伝えられる例文
最近では、総合職だけではなく、職種別で採用を行う企業も増えています。そのため、面接では志望する職種に合わせた形で長所をアピールすることが、説得力を高めるポイントとなります。
ここでは、多くの企業が募集している4つの職種について、「責任感が強い」をアピールする方法を例文とともに解説します。
営業職
営業職には、自分に与えられた目標に責任を持ちつつ、顧客やチームに対して長期的な信頼関係を築ける姿勢が求められます。そのため、他者との信頼構築や成果を出すための努力を通じて責任感をアピールすると効果的です。
他者を巻き込みながら粘り強く目標に挑み続ける姿勢と責任感が、貴社の業務で生かせると考えている。大学2年次に参加した◯◯系のプロジェクトでは、困難な課題に直面したが、私は途中で諦めることなく解決策を模索し続けた。当初、周囲の協力を得ることが難しく進捗が停滞する場面もあったが、一人で抱え込むのではなく、関係者と対話を重ね、互いの役割を再調整するなど、チーム全体を巻き込みながら粘り強く取り組んだ。その結果、最後にはプロジェクトを成功に導き、達成感を得ることができた。この経験を通じて、どんな困難な状況でも最後まで責任を持ち続ける力を身につけた。この力を生かし、貴社の新たな◯◯に挑戦し、困難な課題に直面しても諦めることなく突破口を見いだし、責任を持ってプロジェクトを完遂したいと考えている。※出典:日本電気(NEC)|営業職 2026年卒インターンシップ選考のES
エンジニア
エンジニア職では、正確さや継続力、そしてトラブルへの柔軟な対応が求められます。自分に任されたことに対して、ミスをしないように、どれだけ注意を払いながら行動したのかを強調すると良いでしょう。
私の長所は「どんな事でも粘り強く計画を実行」する事です。
私は大学1年時に「3年後期までに授業の単位をほぼ取ってしまおう」と考えました。私の大学はGPAにより取得可能単位数が変わるため、GPAを維持しなければなりませんでした。チームで実験・実習をし、チームワークも重要となってきました。その結果、私は学科内で成績上位15%以内に入る事ができ、大学1年時に立てた目標を達成することができました。この経験から貴社に入社後、困難な状況に出会っても粘り強くやり遂げていきたいと考えています。
※出典:富士ソフト|技術職 206年卒本選考のES
マーケティング職
マーケティング職では、データ分析や企画力が求められる一方で、チームと協力しながらプロジェクトを進める場合が多いです。そのため、チームの中で発揮された責任感をアピールし、成果にどのように貢献したのかをアピールすると効果的です。
例文 私の強みは、チームでの役割を責任感を持って果たし、成果に向けて全員で協力する力です。 大学でマーケティングを研究するサークルに所属し、マーケティング企画コンテストに参加した経験があります。私たちのチームでは、最初のミーティングで意見がなかなかまとまらず、スケジュールが遅れる状況に陥りました。そこで私は、自ら進んでチームリーダーを引き受け、各メンバーの意見を丁寧に聞き取り、それをもとに具体的な役割分担とスケジュール案を作成しました。また、進捗を定期的に共有する仕組みを提案し、チーム全員が同じ方向に向かって進める環境を整えました。 その結果、私たちのチームは締め切りまで余裕を持って企画案を完成させ、最終プレゼンテーションでは優秀賞を受賞することができました。 この経験を通じて、チームでの協力が重要であると同時に、自分が責任を持つことで周囲を動かし、結果を出すことができると実感しました。貴社のマーケティング職では、この責任感とチームでの協調力を生かし、チーム全体で成果を上げることに貢献したいと考えています。
事務職
事務職では、正確で効率的な業務遂行に加え、周囲をサポートする責任感が求められます。細かい作業を丁寧に行う姿勢や、周りとの調整力をアピールしましょう。
例文 私の強みは、正確さを重視しながら周囲をサポートする責任感です。 大学でゼミ活動の運営担当を務めた際、メンバー全員が効率よく研究に取り組める環境を整えるために、発表スケジュールの作成や進捗管理を担当しました。発表順や時間配分を調整する必要があり、何度もメンバーとすり合わせを行いました。また、意見がまとまらない場面では、各自の希望や負担を細かく把握し、全員が納得できる形に調整しました。 その結果、スムーズな進行が可能になり、最終的にはゼミ全体で高い評価を得る成果を出すことができました。 貴社では、この経験で培った正確な業務遂行能力と周囲を支える姿勢を生かし、事務職として業務の効率化に貢献していきたいと考えています。
「責任感が強い」長所をアピールする際の注意点・NG例文3選
実際に「責任感が強い」という長所をアピールする文章を作成しても、十分に伝わっていないと感じたことはありませんか? その原因は、文章の構成や焦点の当て方が適切ではない可能性があります。
実は、「責任感が強い」をアピールする際には、責任感そのものだけに集中するのではなく、他の重要な要素とのバランスを取ることが必要です。
【注意】責任感にだけ集中してはならない
次の3つは、責任感だけをアピールしようとした結果、NG文章になりがちなパターンです。
ここからは、それぞれのNG例を例文とともに解説していきます。
自分の文章と比較して、ここに出てきているNGポイントが含まれていないか確認してみてください。まだこれから文章を書く人も、これらを参考にしながら、「伝わる」内容を意識しながら作成していきましょう。
例文1 チームワークが欠けている
NG例 私は責任感が強く、グループプロジェクトで他のメンバーが作業を進めていない時でも、全ての作業を一人で引き受け、期限内に完成させました。
この文章では、自分の責任感を強調するあまり、チーム全体の協力や連携が欠如している印象を与えていることが分かります。その結果、「独断的」「協調性に欠ける」というマイナスイメージを面接官に持たれてしまう可能性があります。
このように、チームでの活動を活用する際には、責任感をアピールしつつ、他のメンバーの役割や行動をどうサポートしたのかや、自分が他人の行動をどのように動かしたのかを述べることで、協調性も同時にアピールできるでしょう。
例文2 他人と差別化できず印象に残らない
NG例 私は責任感が強いので、与えられたタスクは必ず最後までやり遂げます。
この文章はありきたりで、他の多くの就活生と同じような表現になっていることが分かります。そのため、読んだ後に特に印象に残らず、面接官の記憶に残らない可能性が高いです。
このように、同じく「責任感が強い」の長所をアピールする他の学生との差別化を図るためには、具体的かつ個性のあるエピソードを意識して書くことが重要です。他の人が経験しにくい、あるいは独自の行動や工夫が発揮された場面を選びます。
ただし、文章が長すぎると要点がぼやけてしまうため、簡潔にまとめることも大切です。具体性と簡潔さのバランスを取りながら、自分らしさが伝わる文章を目指しましょう。
例文3 入社後の貢献イメージと責任感がマッチしていない
NG例 私の強みは、周りの状況を把握しながらチームをリードする責任感です。 この強みは、大学のサークルで学祭の運営スタッフを務めていた時に発揮されました。学祭の開催期日が固定されていたため、スケジュールの調整が難しく、予期せぬトラブルが発生するたびに作業が中断し、焦りを感じる場面もありました。そこで、事前に進行可能な作業を洗い出し、優先順位をつけて効率的に進める計画を提案しました。この方法を実行した結果、他のメンバーとも協力しながらスケジュールに余裕を持たせることができました。 貴社に入社した際には、この経験でのスケジュール管理の重要性を生かして、業績を伸ばせるように貢献していきたいと思っております。
この文章は、最初に責任感の中で周りへの気遣いを強調しつつ、最後にはスケジュール管理能力を生かして貢献すると結論付けていて、お互いにマッチしていないことが分かります。このままだと、せっかくアピールした責任感の長所が無意味になってしまう可能性があります。そのため、この場合、企業や職種で求められる責任感のイメージを把握した上で、どちらかに統一しなくてはいけません。また、入社後の企業での活躍像を述べることも求められます。
このように、企業が求める責任感の具体的なイメージや、今後力を入れようとしている分野を理解し、それに合った形で責任感をアピールをすることが効果的です。
「責任感が強い」の長所と一緒に伝えられる短所3つ
面接では長所と一緒に短所も聞かれることが多いです。
せっかく長所で「責任感が強い」ことをアピールした後に、短所で違うイメージを出してしまうのはもったいないことです。最後まで一貫性を保つためには、短所もしっかり工夫する必要があります。
そのためには、責任感が強すぎることで起こる短所を選ぶことをおすすめします。代表的な短所として、以下の3つがあります。
短所を言う際のポイント:改善に向けた努力
短所を伝える際には、その内容だけを話すのではなく、改善に向けて取り組んでいる努力もセットで伝えることが重要です。これにより、面接官には、「改善意識の高い学生」としてポジティブな印象を与えることができます。
では、紹介した3つの短所とそれぞれの改善策を例文とともに見ていきましょう。
1. 一人で抱え込んでしまう+改善策
責任感が強すぎると、全てのタスクを一人で抱え込もうとしてしまうことがあります。個人の業務ならそこまで問題になりませんが、チームのプロジェクトでは協調性が欠けている印象を与える場合があります。普段、企業はチームワークを重視しているため、この点は短所として受け取られやすくなります。
この時の改善策としては、以下のような取り組みがあります。
- チームメンバーと適切に役割分担をする
- 周囲に相談し、協力を得る習慣を身につける
例えば、以下のように話せます。
私の短所は、責任感が強いあまり、全てのタスクを一人で抱え込んでしまうときがある点です。過去にゼミのグループプロジェクトで、他のメンバーの進行が遅れていた際に、すべての作業を自分で引き受けようとしてしまい、結果として自分の負担が大きくなり、チーム全体への悪影響の可能性を実感した経験があります。 その後、この学びを意識して、最初の段階でメンバー全員と役割分担を話し合うようにしています。また、進捗が遅れそうな場合には早めに状況を共有し、相談することでチーム全体で対応できるように意識しています。
2. ストレスに弱い+改善策
責任感が強い人は、課題や責務を重くかんじることが多く、その結果、ストレスを抱えやすくなる傾向があります。特に、プレッシャーがかかる状況では精神的な負担が増す場合もあります。
この改善策としては、やはりストレスを解消するための努力になるでしょう。
具体的には、趣味生活を充実させてリフレッシュする時間を意識的に作ることがあります。
例えば、以下のように話せます。
私は、責任感が強すぎるとき、負担が大きくなり、ストレスを抱え込んでしまうときがあります。以前、サークル内で開かれたイベントの企画をリーダーとして担当していたとき、精神的に余裕がなくなり、体調を崩してしまった経験もあります。 この経験をきっかけに、ストレスを解消する重要性に気づき、意識的にリフレッシュの時間を作っています。具体的には、映画鑑賞などの趣味活動を通じて気分転換を図っています。また、作業中の合間には、立ち上がって簡単なストレッチや短い散歩をすることを習慣化しています。これにより、ストレスをうまくコントロールできるようになり、以前よりも精神的な余裕を持って物事に取り組めるようになりました。
3. 完璧主義+改善策
責任感が強い人は「成功させたい」「ミスを起こしたくない」という意識が高く、完璧主義に陥りやすいです。その結果、慎重になりすぎて行動を先延ばしにしたり、一つの作業に必要以上の時間がかかってしまったりする場合があります。
この改善策としては、以下のような考え方を身につけることです。
- 「まずやってみる」という姿勢を意識する
- 完璧を求めすぎず、適切なタイミングで作業を終わらせるように心掛ける
具体的には、以下のように話せます。
私は責任感が強く発揮される際に、完璧を求めすぎてしまう傾向があります。以前、大学授業でのプレゼンテーション準備の際、スライドのデザインや細部にこだわりすぎてしまい、予想より全体の進行が遅れることがありました。 そこで、最近はこの部分を改善させるために、最近は『まずやってみる』という姿勢を意識し、全てのタスクにバランスよく手をつける方法を実践しています。 具体的には、タイマーを使って各タスクに一定の時間を配分し、時間内に終わらない場合は次のタスクに進むようにしています。その後、全てのタスクにひととおり取り組んだ後で、再び未完成の部分に戻って作業を進めるという方法を取り入れています。
まとめ
こちらの記事では、面接で「責任感が強い」長所を話す際に意識すべきポイントを解説しました。
最後に、こちらの記事の内容をまとめましたので、振り返りの際に活用してください。
ぜひ参考にして、面接では自分らしさを忘れずに、自信を持ってアピールしましょう!
・社会で求める責任感とは、主体的に行動し、自分の行動がチームやプロジェクトに与える影響を意識し、成果を重視する姿勢を意味する。 ・責任感が強い人は、周囲から「真面目」「信頼できる」「周りへの気配りが得意」と見られる。 ・企業が責任感を評価する理由は、「効率的に進める」「課題に積極的に対処する」「最後までやり切り成果を出す」の3つの基準を満たしている点にある。 ・責任感をアピールするエピソードは、「5W1H」を活用し、具体性と差別化を意識することが大切だ。 ・「責任感が強い」を効果的にアピールするためには、言い換え表現を積極的に活用するのもおすすめ。 ・「責任感が強い」を効果的にアピールするためには、結論・具体例・活躍像の段階の流れで明確に伝えることをおすすめ。 ・職種ごとに、責任感でアピールする内容を柔軟に調整する必要がある。 ・責任感だけを強調しすぎ、チームワークの欠如や、企業の活躍像とミスマッチはNG。 ・一貫性の観点から、「責任感が強い」長所は、「一人でかかり込む」「ストレスに弱い」「完璧主義」の短所と結びつけられる。 ・短所を述べる際には、改善策を示すことが面接官に好印象。
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