面接で聞かれるキャリアプランとは? どう答えればいいの? そんな悩みに対し、キャリアプランの内容や考え方、面接時の効果的な答え方について、ワンキャリア独自の体験談や例文付きで解説します! 職種別、年代別のポイントやよくある質問も紹介しています。ぜひご参考にしてください。
<目次>
●そもそもキャリアプランとは?
●キャリアプランの重要性
・キャリアプランが面接で聞かれる理由
・就活以外でもキャリアプランは重要
●面接で評価されるキャリアプランの作成方法
・キャリアプラン作成の基本的なステップ
●キャリアプランに類似した質問パターンの例文
●面接でのキャリアプランの効果的な答え方のポイントと例文
・最終的に目指している将来像を伝える
・志望動機などとの一貫性を持たせる
・その企業だからこそ実現が可能なプランを伝える
・数字などによってより具体的なプランにする
●【NG例】キャリアプランを答えるときに注意すべき点
・プランが抽象的ではないか
・その会社では実現できないようなプランではないか
・プライベートな目標ではないか
・志望動機などとの一貫性があるか
●職種別! キャリアプランに関する回答のポイント
・事務職
・営業職
・エンジニア(技術職)
・デザイナー職
・企画・マーケティング職
・生産・製造・品質管理職
・研究・開発・設計職
●年代によって変わるキャリアプランの答え方
・新卒のキャリアプランの答え方
・転職する30代などのキャリアプランの答え方
●キャリアプランが思い浮かばないときは……
・自己分析ツールを使う
・理想の将来と現在の差を考える
・他の人のキャリアプランを聞く、見る
・人生全体のプランと合わせて考える
●まとめ
そもそもキャリアプランとは?
まずは、「キャリアプラン」とは一体どのようなものなのかを確認しましょう。
キャリアプランとは、「仕事における自身の目標や夢と、その実現のためにどのようなキャリアを積み重ねていくかを計画する」ことです。
キャリアプランには中長期的な将来の目標と、そこまでの具体的なキャリアの過程が含まれます。中長期的な目標とは、簡単に言えば仕事における将来の夢です。その将来の夢に向けて、自分がどのようなキャリアを積み、どのような目標を達成していくのかという過程まで具体的に計画することで、キャリアプランは完成するといえます。
キャリアプランの重要性
ではなぜこの「キャリアプラン」という言葉が就活において重要視されるのでしょうか。
キャリアプランが面接で聞かれる理由
>理由1:応募者の目標設定能力を測るため
キャリアプランでは中長期的な目標に向けて、具体的で実現可能な目標や過程を設定する必要があります。実際の仕事はこういった具体的で実現可能な目標の設定とその実行の繰り返しなので、会社としては実際の業務における目標設定能力を測る意味合いも込めてキャリアプランを聞いています。
また、「目標に向けて筋の通った適切な計画が立てられているか」という点も企業は重要視しています。大きな目標を提示した後に短期的な目標を挙げていき、それらの目標がどのような点で大きな目標の達成につながるかも論理的に説明していきましょう。一貫性や合理性に欠ける計画はNGです。
理由2:自社が応募者のキャリアプランに適しているかを判断するため
どんなに綿密なキャリアプランを持った人でも、その人が期待するような機会を会社側が提供できなければそのキャリアプランは達成できず、その人自身のためにもなりません。会社としては自社に適したプランを持ち、不満なく長期的に働いてくれる人材を欲しているため、その人のキャリアプランが自社で達成できるものかどうかを確認しているのです。
理由3:応募者がしっかり自己分析をできているかを判断するため
キャリアプランを立てるには、自身の過去の経験の洗い出しや長所・短所の把握が不可欠です。自己分析がおろそかなままだと、そのキャリアプラン自体も達成できない可能性が高くなる上、通常の業務でも適切な計画や行動ができないかもしれないと判断されてしまいがちです。キャリアプランを立てる際にも自己分析は丁寧に行うようにしましょう。
就活以外でもキャリアプランは重要
このように面接において重要視されているキャリアプランですが、面接対策としての重要性だけでなく、キャリアプランを立てること自体にも大きなメリットがあります。
中でも最も大きいメリットは、「入社後の目的意識の向上につながる」という点です。具体的で綿密に考えられたキャリアプランは、面接対策としてだけでなく、入社後に自身がどのような目的意識を持って仕事に臨めばいいのかということについての指針になります。一つ一つの目標達成が自身の将来の夢につながっていると自信を持てるキャリアプランが立てられれば仕事のモチベーションも向上するので、ただの面接対策で済ませず、しっかりとしたキャリアプランの作成を目指しましょう。
面接で評価されるキャリアプランの作成方法
では、面接で評価されるキャリアプランとは具体的にどのように作成すればいいのでしょうか。ここではキャリアプラン作成に必要な作業をステップ別に解説していきます。
キャリアプラン作成の基本的なステップ
STEP1:自分の過去や経験を振り返る
キャリアプラン作成においては過去、現在、未来の3視点で自身を分析する必要がありますが、まずは自分の過去や経験などを振り返りましょう。このとき、時系列順に過去を振り返って自分史のようなものを作ると、分かりやすく過去を整理できる他、自己分析など他の面接対策の助けにもなります。
特に以下の2つの観点に注目して過去を振り返ると、自分の本当にやりたいことや職場においてどのような要素を欲しているかが整理されて、キャリアプランの作成に役立ちます。
・今までの学校や職場選びで重視してきたこと
・過去にうれしかったこと、打ち込んだこと、達成感を得られた経験
▼自分史の作り方について詳しく知りたい方はこちら ・【自分史の書き方】就活の自己分析に使えるテンプレート・例文
STEP2:現在の自分の強みや弱みを分析する
次に現在の自分を分析します。これはSTEP1の過去の経験の振り返りとセットですが、それらの経験から自分の長所や短所を見つけます。こういった自分の長所や短所を認識することは、実現可能な計画の作成や企業選びに役立つ他、それ自体が面接で聞かれることも多いので丁寧に行うことを推奨します。
STEP3:仕事において将来なりたい自分をイメージする
次は未来の観点です。上述した「仕事における将来の夢」について、分析した過去と現在をベースに考えましょう。ただし中長期的な目標とはいえ、ある程度具体的なものである必要があります。例えばその目標達成までの期間を明確にするなど、その目標に向けた過程が計画しやすいような目標を立てましょう。
また、仕事にあまり関係のない目標(「幸せな家庭を築く」など)や、仕事に関係があってもその企業への結びつきが薄いもの(「10年後には社会に貢献できる営業職になる」など)を目標として設定するのは避けた方がいいでしょう。
STEP4:その将来像に必要な経験などを具体的に考える
STEP3で中長期的な大きな目標を立てたら、そこに向けて自分に必要な経験や積んでおきたいキャリアを具体的に挙げていきます。ここでも過去や現在の分析が活きていて、目指している将来像と分析した現在の自分との差を考えることで、どのような短期的な目標を達成していけばいいかが分かりやすくなると思います。
また自分の長所や短所を考慮した上で、実現可能な目標や達成期間の設定を心がけるようにしましょう。
キャリアプランに類似した質問パターンの例文
基本的に面接でキャリアプランを聞かれる際には、「あなたのキャリアプランはどのようなものですか?」と聞かれます。ですが、キャリアプランという単語が使われていなくても、それに類似した質問をされることもよくあります。ここではそういった質問について紹介します。
・「将来の夢はなんですか?」
キャリアプランは仕事における将来の夢と述べましたが、面接では将来の夢自体を聞かれることもあります。この質問で重要なのは、将来の夢という言葉に引っ張られずに、その企業でどのようなキャリアを積み、どのような大きな目標を達成したいかを答えることです。言葉の違いによって「カナダに住みたい」などの個人的な夢を言うことは推奨されません。また仕事関係の夢であっても「出世したい」「多くのプロジェクトを任される人間になりたい」など、その会社自体と関係のないものを言うのは避けましょう。
・「5年後、10年後にどうなっていたいですか?」
こういった質問に関しても、仕事において◯年後にどのような人材になっていたいか、という質問だと捉えて答えるようにしましょう。重要なのはその会社で達成できる目標を示せているかという点で、「その目標は自社では達成できない/他の会社の方がより達成しやすい」などと面接官が思うような回答は避けましょう。
面接でのキャリアプランの効果的な答え方のポイントと例文
最終的に目指している将来像を伝える
面接においてキャリアプランを聞かれた際は、最初に中長期的な目標、将来像を伝えるようにしましょう。大きな目標を提示してから、その実現のために具体的にどのようなキャリアを積み上げていくのか述べることで、そのキャリアプランがより分かりやすく論理的に伝わります。
志望動機などとの一貫性を持たせる
面接ではキャリアプランだけでなくさまざまな質問に答える必要があります。ここで問題となるのが、キャリアプランの質問の回答としては良い答えだったとしても、他の質問に対する答えとの食い違いがあったり、志望動機とキャリアプランが全く無関係の内容だったりすると、面接官に不信感を抱かせてしまうことです。
そういった事態を避けるためにも自己分析などをしっかりと行い、面接対策としてだけでなく、実際の自分のキャリアプランを作成することが重要です。
その企業だからこそ実現が可能なプランを伝える
面接においては自身が「その会社において」長期的に実現していくキャリアプランを述べるようにしましょう。
キャリアプラン自体は個人のものですから、さまざまな会社を渡り歩く想定をしたり、「社会に貢献したい」などの会社に左右されない目標を立てたりするのも自由です。しかしそういったキャリアプランは、長く働いてくれるのか会社側から疑問視されてしまうため、面接のときだけでもキャリアプランと会社との関連付けが必要です。
数字などによってより具体的なプランにする
数字の使用は、キャリアプランの具体性を高める上でとても重要です。最も典型的な例としては目標の達成期間の設定で、「将来は◯◯できるようになりたいです」よりも「3年後までに◯◯できるようになります」と伝える方がより具体的で高い評価を受けやすいです。
【NG例】キャリアプランを答えるときに注意すべき点
ここでは、キャリアプランを答える際に注意すべきポイント、NG例を解説します。面接官の評価を落とすような答え方になっていないか、以下の観点からチェックしましょう。
プランが抽象的ではないか
キャリアプランにおいて「具体性」は不可欠です。抽象的だと「自分の現在の能力や本当にやりたいことを把握できていない」、「仕事に対しての目的意識が欠如している」などの評価を受けかねません。
先ほど述べた期間の設定などに数字を用いたり、会社に関連する業務に詳しい人に聞いて解像度を上げたりするなど、より具体的なプランにする工夫が必要です。
その会社では実現できないようなプランではないか
キャリアプランにその会社との関連性がないと、面接官に「長く働いてくれないのではないか……」といった印象を与えます。面接でキャリアプランが聞かれる理由の1つは、応募者のプランと会社の提供できる機会にずれがないかを確認するためです。自己分析に応じて自分の本当にやりたいことをキャリアプランに組み込むことは重要ですが、あくまでその会社において達成したい目標を述べましょう。
プライベートな目標ではないか
「夢」「やりたいこと」などのワードに引っ張られて、キャリアプランの中に個人的な目標が入ってしまうのも陥りがちなNG例です。キャリアプランを考える際に私生活での目標と合わせて考えるのは有効な手段ですが、キャリアプランを答える際には仕事における目標とキャリアに絞って伝えるようにしましょう。
志望動機などとの一貫性があるか
面接はキャリアプランの質問だけではありませんから、その前後に自身の強みや弱み、志望動機の質問などもされることが想定されます。
ここで重要なのが、こういった他の質問に対する回答との一貫性です。それぞれの回答の質も重要ですが回答同士に一貫性がないと、面接用の口先だけの回答のように捉えられてしまう可能性があります。事前準備やその場で回答する際に、一貫性という観点にも注目するといいでしょう。
職種別! キャリアプランに関する回答のポイント
事務職
事務職はさまざまな役割を担い、その業務の幅も広いため、自身がどのような側面で強みを生かせるのかという、専門性や独自性のアピールが重要です。
私は10年後には、経理財務部でグループ全体の連結決算をまとめる仕事に携わりたいです。連結決算書はグループ全体の顔であり、とても多くの人の目に触れる最も重要なものの1つだと考えます。投資家の意思決定の判断材料になるのはもちろん、グループ全体の資金状況、経営状況を把握する必要不可欠なものです。 この仕事に携わるためには貴社の中で経理のスペシャリストとして知識と経験を積み、さらにグループのビジネスを十分に理解する必要もあると考えます。10年間経理財務部で色々な仕事を経験し、グループと会計に関する知見を確かなものとした上でグループの活動を正確に表す連結決算書作成の仕事に携わりたいです。 ※出典:バンダイナムコビジネスアーク|事務職2022年卒本選考のESを基にワンキャリ編集部が作成
営業職
営業職ではサービスを提案し売り上げに繋げる業務ですが、どのような経験やスキルをその業務に生かせるかを明確にすると良いキャリアプランとなります。その上でそれらの経験やスキルの裏付けを行いましょう。
私は、貴社で5年後にはWebショップ運営を行っている営業推進部で貴社の製品をより多くの方に知ってもらいたいと考えています。
そのためには、1年目から2年目まではルートセールスを行って貴社の製品や現場の事を肌で感じながら学んでいくことが大切であると考えています。3年目からは、スーパーの方たちの話を聞きながらそういった方たちの課題解決になるような提案ができるように貴社の製品を多くの方に食べてもらえるように市場の事やその地域ごとの店舗で求められているものを知り、自分で考えていくような仕事ができたらと考えています。そして、今は、Adobe Photoshopの技術を身につけることで伝えたい内容が伝えられるような技術を身につけていくことが必要だと思っています。
※出典:タカナシ乳業|営業職2020年卒本選考のESを基にワンキャリ編集部が作成
エンジニア(技術職)
エンジニアなどの技術職は特に専門性が求められるため、自身が特に興味を持ち、今後スキルアップしていく予定の分野を明確にしましょう。
私は10年後までにフロントエンド、バックエンド実装のエキスパートとして、サービス開発に従事したいと考えています。そのために、最初の3〜5年でフロントエンド、バックエンドの実装力をプロダクトレベルまで身につけたいと考えています。それと同時にデータを使ったサービスの情報をキャッチアップしていきたいと思います。また、サービスを開発する際は、実装するのみならず、エンジニアの観点から企画や設計、デプロイにも携わりたいと考えています。
近年は機械学習の技術的な発展が著しく、データを用いてできることが多くなってきています。私がフロントエンド、バックエンドの実装力を高める頃には、深層学習がより発展し、サービスに落とせる技術の幅が広がっていると考えられます。それにより提供できるサービスの幅も広がるので、そのような将来を見据えて自身のスキルを高めていきたいと思います。
※出典:リクルート|エンジニア2021年卒インターンシップ選考のESを基にワンキャリ編集部が作成
デザイナー職
デザイナー職に関しては、Webデザイナーやアートデザイナーなど種類が分かれる中で自身がどのような分野で活躍したいかを述べましょう。
私は10年後にはビジュアルデザインのエキスパートとして、デザイン戦略の策定などにおいてリーダーシップを発揮し、会社の成長に貢献します。常に新しいトレンドやテクノロジーに対応し、自己成長とチームの発展を両立させながら、デザインを通じて意義のある体験を創造し続けます。 まずはさまざまな業務で幅広いデザインスキルを磨きながら、特にビジュアルデザインの領域で深い専門知識を獲得していきます。中期的には、プロジェクトやチームをリードし、革新的なデザイン案を提供することで、ビジネス価値を最大化します。
企画・マーケティング職
企画・マーケティング職はキャリアプランの自由度がかなり高くなります。そのため、逆に自身の行いたいプロジェクトなどをある程度具体的にするといいでしょう。
10年後には、多様な業界、企業間を結び、データの活用方法の幅を広げていけるようなコンサルティングを行いたいです。扱えるデータの種類が増えることでより顧客に密着したサービスが提供できるようになると考えているからです。
1年目は、データ解析と機械学習の2軸で実践しながら学び、今後働くための土台を作ります。今後の日本社会はデータを中心とし、ITの進歩と共に歩んでいくことになると考えているからです。その上で、1年目は社会に対応できる人が少ない知識や経験を貯めることで、今後の社会に寄与できる力をつけたいと考えております。
3年目は、DXや、マーケティングの分野において、組織の数名をマネジメントしながら、問題の上流から下流までの解決をしていきます。1年目で基礎的な力を身につけた事から、より専門性や業務レベルを上げる事で、社会貢献への質をあげたいと考えております。貴社は、電通というネームバリューがあり、クライアントの幅も広いです。その為、1人ができるのではなく、組織ができる状態を作っていきます。
5年目は、担当できる業界の幅を増やしていきます。幅広い分野に取り組み、どの業界と関わることになっても太刀打ちできる力を身につけていきたいです。
10年目は、DXが進んだ日本において、より個人に密着したサービスが提供できるような仕組みを作り、ひとりひとりが最高の体験を得られるような社会作りに貢献したいです。
※出典:電通デジタル|デジタルマーケター2023年卒本選考のES
生産・製造・品質管理職
これらの役職は管理職や商品企画、製造マネジメントなど将来の分岐が多いため、中長期的に自身がどのような分岐に進むのか現時点での答えを明確にしておくと、より具体的なプランになるでしょう。
私は10年後にはサプライチェーンにおけるプロジェクトリーダーとなり、チームをまとめる人材になりたいです。そのために入社後はサプライチェーン部門で様々なスキルや発想を学びたいと思っています。
製品を途絶えさせず提供するためには、自然災害や価格変動などの想定外の事態に対応する「柔軟なサプライチェーン」が必要だと考えます。昔アルバイトをしていた店で、災害時に原料の供給が途絶えて人気商品が販売中止になった時に見た常連の方の悲しむ顔が今でも忘れられません。この経験から、リスクヘッジや安定調達の強化の重要性を体感しました。
入社して3年後には、サプライチェーン技術の開発を担当して、臨機応変に対応できるような「柔軟なサプライチェーン」を構築できる人材を目指します。
※出典:ライオン|生産技術職2025年卒本選考のESを基にワンキャリ編集部が作成
研究・開発・設計職
研究・開発・設計職では自身の特定の分野における専門性と、諦めずに研究を続ける精神力の二つを軸に回答を組み立てましょう。
私は将来、日本だけではなく世界中の技術者と意見を交わし、貴社の技術や研究への取り組み姿勢を海外にアピールしていきたいと考えます。
入社後は様々な分野の研究開発に携わり、ある物事に対して多くの視点で理解する力を身につけたいと考えています。そこで研究開発のノウハウや確かな技術を得て、30歳になるまでには商品化につながる研究に携わり、自分が貴社の研究開発に貢献できている実感を確かなものにしたいです。
また海外の研究者と議論し、研究手法や現場に触れることで新しい視点や考え方を身につけたいです。
そして、入社10年以内に自分の新技術を用いた商品を世に送り出したいと考えています。
※出典:花王|技術系 研究職2017年卒本選考のESを基にワンキャリ編集部が作成
年代によって変わるキャリアプランの答え方
新卒のキャリアプランの答え方
新卒の人は、自身のポテンシャル面のアピールに重点を置きましょう。具体的には自身がこれから会社に貢献するために、どのようなスキルや経験をどのような方法で身につけるつもりなのか、といった内容です。
その一方で実際の業務について分からないこともあると思うので、経験を持つ人に聞いて参考にしたり、よく分かっていない部分については正直にその旨を伝えたりするという手段もあります。
転職する30代などのキャリアプランの答え方
前職などの過去の経験や能力を根拠に自身がどのように会社に貢献できるか、といった現在の自分の強みなどを中心に答えましょう。また新卒に比べて仕事への解像度も高いはずなので、より具体的なキャリアプランが求められます。
キャリアプランが思い浮かばないときは……
自己分析ツールを使う
キャリアプランを立てる際には自己分析が非常に有効です。それを分かりやすく、適切に行える自己分析ツールを活用してみてはいかがでしょうか。
例えばストレングスファインダーというツールは、ウェブサイトで質問に答えることで、自分の強みが分かる性格診断ツールです。こういったツールの活用で、現在の自分の強みが生かせる物事や、理想の将来に向けて自分に足りないものが見えてきます。
▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説 ・自分の強み・弱みの見つけ方と診断法!得意×需要×好きで簡単に発見 ・方法は2通り。就活の悩みを複雑化しないための自己分析術
理想の将来と現在の差を考える
また、キャリアプランにおける理想の将来像と、現在の自分の差を考えるという手段があります。そうすると現在の自分に足りない能力や経験が見えてくるので、それに合わせて積み上げたいキャリアや短期的な目標を具体的に設定できます。
他の人のキャリアプランを聞く、見る
キャリアプランは一人一人違うものなので他の人のまねはできません。しかし、どのような仕事への向き合い方があるのか、どのような形式でプランを立てればいいのかといった疑問を解消するために、他の人のキャリアプランを参考にすることはキャリアプラン作成に役立ちます。特に同じ会社や同じ職種の面接を受けた人のキャリアプランはとても参考になると思います。
ワンキャリアでもさまざまな企業でのキャリアプランに関する質問とその回答を掲載しています。自分の面接に関係する例を参考にするといいでしょう。
人生全体のプランと合わせて考える
プライベートも含めた人生全体のプランと、キャリアプランを合わせて考えることは有効な手段の一つです。
キャリアプラン自体は仕事における目標とその過程であり、プライベートの夢などを入れることは避けるべきだと先述しました。ですがキャリアプランを考える過程で、人生全体のプランを考慮に入れることは、自分の仕事への向き合い方や、仕事と私生活のバランスなどを考えるきっかけとなり、良いキャリアプランにつながる可能性があります。
まとめ
ここまで面接において聞かれるキャリアプランの考え方や答え方、NG例、職種別・年齢別のポイントについて解説してきました。キャリアプランは面接対策としても仕事への向き合い方を考える手段としても非常に重要なものなので、ぜひこの記事を参考に考えてみてください。
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