パナソニック インダストリーは、電気部品や電子部品、制御機器・電子材料などデバイステクノロジーの領域に強みを持っています。パナソニックグループの一員としてBtoB向けにビジネスを展開し、「見えないところから、見違える世界に変えていく」ために社会を支えています。
「多様なデバイステクノロジーで、より良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献しつづける。」をミッションに掲げる同社では、社会からの要請が強く継続的な進化が求められる領域として、工場省人化、情報通信インフラ、そして車載CASEに注力しています。
理系学生が多く活躍する同社で、どのような挑戦ができて、キャリアを積み上げていけるのか、理系出身の技術者であるメカトロニクス事業部 生産技術センターに所属する綱崎恭祐さんと、技術本部 エネルギーソリューション開発センターに所属する松谷優汰さんにお話を聞きました。
大手グローバル企業との取り組みに生きた、学生時代の経験とは?
──まずはパナソニック インダストリーが注力している3つの事業領域について教えてください。
松谷:工場省人化では、少子高齢化に伴う労働力の減少や、モノづくりの高度化・自動化が求められています。産業用モーターを基軸に高度なプログラムを搭載したモーションコントローラとのパッケージ商品や、センサ、サーボモーター、レーザーマーカーなど工場の進化に役立つ製品が数多くあります。
次に情報通信インフラでは、AI(人工知能)の進化やIoT社会の発展に伴い、インターネットを支える安定性、信頼性の高い情報通信インフラが求められています。当社では高速・大容量通信を実現する基板材料や半導体デバイス材料といったマテリアル、需要が増加しているデータセンターに必要な導電性高分子コンデンサのようなパッシブデバイスを展開しています。
そして車載CASEでは、多様なデバイスとマテリアルを通じ、安全、快適、環境対応の自動車実現に貢献しています。電動化、自動運転の普及、コネクティッドカーの実現に向けて、高出力な電流を瞬時に遮断するEVリレーや独自の技術で、高い安全性を実現する大容量コンデンサなどを展開しています。
──「学生時代に経験したことが入社後にどう生きているか」という観点でお二人の印象に残っている経験を伺いたいのですが、まずは綱崎さん、いかがでしょうか?
綱崎:これまでの仕事の中で私が特に印象に残っているのは、世界的大手の外資系企業と連携して工法プロセスを開発することで、一つの事業を具現化できた取り組みです。当社にはさまざまな専門技術を持った方々が数多く在籍しており、私はその中でプロジェクトリーダーに近い立場で仕事をしているので、優秀な技術者たちをつないで、プロジェクトを推進する必要があるのですが、そこで学生時代の経験が生きています。
綱崎:学生時代って、いくつもの友達グループができますよね。私はさまざまなグループに属しながら学生生活を送っていました。そういった属性にこだわらずに仲間を増やしていく能力は、社会人になってから身につけようとしても難しいと思うので、学生のうちに経験しておいてよかったと思います。そして、その経験が今の仕事にかなり生きていると感じます。
若手のうちから、責任を伴う大きな仕事を任せてもらえる
──松谷さんはいかがでしょうか?
松谷:私は、業界の最先端が集まるアメリカの展示会で最新技術を吸収できたことです。そこで生きた学生時代の経験は、できることだけでなく、できないことにも果敢に挑戦していく姿勢です。
アメリカの展示会なので、英語が母国語でない私にとって言語の不安があり、さらに展示されているものがまだ見ぬ最先端技術ということで、自信がありませんでした。ですが、学生時代の研究などさまざまな困難を乗り越えてきたからこそ、そのときも踏ん張れたと思っています。帰国後には展示会で得た情報を社内で展開していき、皆さんがちゃんと情報の価値を認めてくれたので、すごくやりがいを感じました。
──アメリカの展示会にも参加するということは、海外で働くチャンスもありますか?
綱崎:手を挙げて「自分がやりたい」という思いさえ伝えれば、可能な限り応えてくれると思います。海外に限らず、国内でも同様です。
──また、最新技術にも積極的に触れることができるということで、技術者としてはうれしい環境ですね。
綱崎:最先端に触れるのはもちろん、当社なら最先端を「作っていく」という関わり方もあります。むしろ新しい市場、新しい社会の流れを作っていく機会のほうが多いと思います。
──そこは経験が豊富なベテランの人ばかりが任されるのかなと感じるのですが、若手もそういった業務にチャレンジできるのでしょうか?
綱崎:チャンスは十分にあります。最近は若手に任せる文化がどんどんと広がってきている印象です。
松谷:私自身、責任を伴う大きな仕事も任せてもらえるというところは、すごく感じています。先ほど綱崎さんが言っていたような、世界的大手の外資系企業とやり取りができるのも、パナソニック インダストリーだからこそだと思っています。
理系出身者に求めることは「新しい事業の創出」と「事業の具現化」
──なぜ今、理系学生が求められているのでしょうか?
松谷:当社が理系出身者に求めていることは、「新しい事業の創出」と「事業の具現化」の大きく2つが挙げられます。前者の「新しい事業の創出」については、特に求められるようになってきています。昨今のテクノロジー進化のスピードはますます速くなってきています。当社のビジョンは「未来の兆しを先取り、お客様とともに社会変革をリードする。」です。世の中の変化をいち早く先取り、社会変革をリードする存在となるために、既存事業の成長はもちろん、新規事業の創出も重要になってくると考えています。
綱崎:その上で後者の「事業の具現化」については、若手が積極的に立ち上げた新規事業を、私のような中堅・ベテラン社員がしっかりと具現化していくことも重要だと捉えています。まさに私は、そういった部隊のメンバーとして現在活動しています。
──具体的に、理系出身者のどのような力が必要とされていますか?
綱崎:主には、論理的思考だと思います。当社のような大きな会社で、日々複雑化する技術を踏まえながら事業を進めていくとなると、理系出身者が特に得意とする、物事の捉え方や課題を論理的に考える思考が必要です。
──理系出身者のキャリアとしては、どういったものがあるのでしょう?
綱崎:今までは配属があったところから技術を積み重ねていき、マネージャーを目指すことが一般的な流れでした。今は、専門性を高めていきたい人にも対応した昇進体系など、自分が取り組みたいことを基軸にキャリア開発ができるように、社内制度や環境が整ってきています。
──学生時代に学んだことと、仕事が直接的につながっている必要はあるのでしょうか?
松谷:当社の事業領域や技術は大学で全て学びきれるものでもないと思うので、直接的につながっていなくても大丈夫です。
綱崎:私自身、もともと電気関係のことを学んでいましたが、入社後は機械の領域を仕事にしています。会社が配属先での業務を全力でサポートしてくれますし、他の領域を学ぶ機会も多く、自分の意思で異動に挑戦できる制度もあるので、いわゆる「配属ガチャ」から抜け出す環境もあります。
──最後に、学生のみなさまへのメッセージをお願いします。
松谷:現在、インターンシップのエントリーが始まっています。パナソニックグループ全体でテーマが700種類以上ありまして、弊社だけでも100種類以上のテーマがあるので、ご自身の興味や専攻内容から自由に選択していただけます。みなさんにお会いできることを楽しみにしています!
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【ライター:長岡武司/編集:吉川翔大】