証明写真や面接などで相手へ好印象を与えるためには、メイクでどのような点に注意すればいいのでしょうか。この記事では、就活で求められる基本メイクやNGメイク、パーツ別のメイク方法などを解説します。
業界ごとに好まれるメイクの特徴もご紹介するため、記事を参考に好印象のメイクができるようになりましょう。
<目次>
●就活メイクの基本ポイント・NGポイント
・ギラギラなラメなどの派手なメイクはNG
・清潔感のあるメイクが求められる
・志望業界に合わせてメイクを考える
●【シチュエーション別】メイクのポイント
・1. 証明写真
・2. 面接
●【パーツ別】好印象を与えるメイク方法
・1. ベースメイク
・2. アイメイク
・3. 眉メイク
・4. チーク
・5. リップ
●【業界別】好まれるメイクの特徴
・化粧品業界
・サービス・接客業界
・事務・バックオフィス業界
・公務員・金融業界
・医療業界
●ヘア・服装で気をつけるべきポイント
・就活中のヘアスタイル・髪色
・就活中の服装
●就活メイクにおすすめのアイテム紹介
・長時間崩れにくいファンデーション
・自然な仕上がりで目元を引き立てるアイシャドウ
・唇の乾燥を防ぐリップアイテム
・汗や皮脂に強い崩れにくい証明写真用の下地
●就活メイク まとめ
就活メイクの基本ポイント・NGポイント
まずは、就活メイクにおける基本ポイントとNGポイントをご紹介します。就活メイクと普段のメイクは別と考えた方が良いでしょう。就活メイクの基本を押さえて、魅力をしっかりアピールできるようになりましょう。
ギラギラなラメなどの派手メイクはNG
就活はフォーマルな場であるため、就活中は華美であったり目立ったりする必要はありません。そのため、普段のメイクでするようなギラギラなラメや派手な色のリップを使ったメイクはNGです。そのほか、濃い色を使用した派手な印象を与えてしまうメイクや、つけまつ毛をつけるといったメイクも避けた方がいいでしょう。
TPOに合わせた身だしなみを心がけてください。
清潔感のあるメイクが求められる
就活において、会社の信頼感を得るためには清潔感のある見た目が重要です。そのため、証明写真や面接では清潔感のあるナチュラルメイクを心がけましょう。
面接メイクの基本は、ナチュラルメイクです。ナチュラルメイクとは、自然な雰囲気を出しつつ、健康的で目鼻立ちがしっかりとわかるメイクを指します。自分の持つ本来の魅力を、より一層際立たせるためにも、自分の顔立ちをしっかりと理解しましょう。
夏場の暑い時期などでは、汗による化粧ヨレやヘアメイクの崩れなどが目立たないように気温や湿度を考慮すると良いです。
志望業界に合わせてメイクを考える
清潔感のあるメイクが基本ですが、業界ごとに好まれるメイクは異なります。そのため、自分が志望する業界ではどういったメイクが好まれるのかを、事前にリサーチしておくことが重要です。
例えば、事務系・オフィス系の場合は、ベーシックかつ仕事を確実にこなせる誠実さを感じさせるメイクがおすすめといえます。業界別に好まれるメイク方法を後述していますので、そちらも確認してください。
【シチュエーション別】メイクのポイント
証明写真と面接でも、メイクのポイントは異なります。好印象を与えられるように、それぞれのシチュエーションで求められるポイントを押さえておきましょう。
1. 証明写真
証明写真用にメイクをする場合は、証明写真ならではのメイクのポイントを押さえることが重要です。注意したい3つのポイントを守ることで、証明写真で良い印象を与えやすくなるでしょう。
ここでは、就活で証明写真用のメイクをする際の注意点を解説します。
濃いめのナチュラルメイクで色飛びを防ぐ
証明写真では、少し濃いめのナチュラルメイクを意識してください。証明写真ではコントラストが強調されやすいため、薄い色はより薄く、濃い色はより濃く写る傾向があるためです。
さらに、フラッシュで色が飛びやすいため、アイメイクやチーク、口紅もやや濃いめが適しています。
また、派手すぎる色味のチークや口紅は、実際よりも色が派手に出やすいため注意が必要です。キラキラするアイシャドウやグロスもフラッシュに反射しやすいため、避ける方が良いでしょう。
証明写真と実際の見た目があまりにも違っていても、面接の際にギャップが大きくなるおそれがあります。そのため、普段よりも少し濃いめのナチュラルメイクを心がけましょう。
チークで血色感を出す
証明写真で健康的な印象を与えるためには、メイクで血色感を出すようにしましょう。証明写真の撮影では強いフラッシュが当たるため、薄めのメイクだと色のメリハリが弱く、元気がない印象に写ってしまう恐れがあります。
そのため、自分の肌の色に合う血色のチークやリップを使用して血色感を出すと良いでしょう。
ノーメイクよりもメイクをした方がいい
ノーメイクの場合、証明写真できれいに写らない可能性があります。就活の証明写真を撮る際は、普段メイクをしない人でもメイクをするようにしましょう。
メイクをするメリットは、自分で写真写りをコントロールできる点です。証明写真では普段生活している中では気にならないポイントが目立ったり、実際よりも血色感が出なかったりすることがあります。
メイクをすれば、健康的な印象に変えられるだけでなく、肌の赤みやニキビといった一時的な肌トラブルも隠すことが可能です。もしメイクに慣れていないという人がいたら、これを機にメイクを始めてみましょう。
2. 面接
面接では直接面接官と顔を向き合わせる時間が長いため、いつも以上に気を配ったメイクが必要です。面接官に良い印象を与えるためにも、以下のポイントを把握しておきましょう。
ナチュラルメイク
面接時のメイクは、ナチュラルメイクを基本としましょう。ナチュラルメイクとは、自然な雰囲気を感じさせつつ、健康的で血色のいい、目鼻立ちがわかりやすいメイクのことです。
また、ナチュラルメイクは自分の顔立ちを生かすメイクともいえます。自分の顔立ちについても十分に理解しておくと、より自然なナチュラルメイクをできるようになるでしょう。
オンライン面接の場合は、写りをチェックしてパーツを目立たせる
オンライン面接では、事前に面接用のメイクをして、画面に写る自分の顔をチェックしてパーツを目立たせるようにしましょう。
オンライン面接では、顔が暗く映ってしまったり、くすんでしまったりする傾向があります。また、ベースメイクのトーンを間違えていると、想像以上に暗い印象を与えかねません。
事前に写りを確認したうえで、ナチュラルメイクを基本としつつ、やや明るめを意識すると暗い印象を与えずにすみます。
業界ごとに好まれるメイクを選ぶ
業界によっても、好まれるメイクは異なります。例えば、営業系や接客系であれば、ワントーン明るくして元気な印象をプラスすると好感度が高まるでしょう。
自分が希望する業界・業種の特徴を把握し、どのようなメイクがマッチするのか事前にしっかりと調査しておくことが肝心です。
【パーツ別】好印象を与えるメイク方法
ここからは実際に、好印象を与える就活のメイク方法をパーツ別にご紹介します。
メイクの仕方で伝わる印象は、かなり変わります。印象を良くするためのメイク方法をマスターして、自信を持って面接に臨めるようになりましょう。
1. ベースメイク
ベースメイクは肌を美しく見せる効果があるため、ポイントメイクよりも丁寧に仕上げることを意識しましょう。
自分の肌の色にあった補正効果のあるカラーの化粧下地を選ぶと、ファンデーションに頼りすぎることなく、なめらかさや明るさを表現できます。その際、清潔感を表現したいのであれば、ファンデーションの重ねすぎには注意してください。
メイクのポイントは、ベースメイクを始める前に化粧水や保湿クリームで肌をしっかりと潤わせておくことです。そうすることで、ファンデーションが肌になじみやすくなります。
ファンデーションは、内側から外側に向かって均一にのばし、メイクスポンジやブラシなど自分が使いやすいものを使用してムラなく仕上げましょう。その後、コンシーラーで気になる部分をカバーします。コンシーラーは軽くつけて、なじませることがポイントです。
夏場などで長時間メイクを保ちたい際には、軽いパウダーを使ってツヤ感を抑えると、崩れにくく整った肌をキープできます。
2. アイメイク
アイメイクをする際、就活メイクでは肌なじみのいいブラウン系のカラーが適しています。ブラウン系のカラーであれば、知性を感じさせるメイクを演出できるでしょう。
ブラウン系のカラーは落ち着いて見えますが、目元がくすみがちです。そのため、ベージュ色やクリーム色など同系色でグラデーションを作りながら、明るさを加えていきましょう。パールが入っている場合は、かすかに光を感じさせる程度の控えめなタイプが無難です。
以下では、アイシャドウ、アイライン・マスカラ、涙袋・アイプチについてそれぞれ解説します。
アイシャドウ
アイシャドウは、ブラウン系のカラーや淡いピンク系カラーを用いて、ナチュラルな目元を演出するようにしましょう。マットな質感のタイプを選ぶことで、面接官に凛(りん)とした印象を与えられるほか、証明写真でも映える自然な目元を演出できます。
証明写真では、大粒のラメやパール入りのアイシャドウがフラッシュで反射する可能性があるため、色味や塗る量に注意が必要です。
アイシャドウを入れる際は、まず明るいハイライトカラーをアイホール全体になじませます。ミディアムカラーを二重幅よりやや広い程度の範囲にぼかし、アイラインを引くように締め色をのせましょう。
その際、下まぶたにハイライトカラーをごく細くのせると瞳の輝きが増して、健康的な印象を演出できます。
アイライン・マスカラ
アイライナーとマスカラは、目を強調するために欠かせないアイテムです。派手めなアイメイクになると、面接官にキツイ印象を与えてしまうため注意しましょう。
就活メイクに向いているアイラインやマスカラは、ブラウン系のカラーです。自然な雰囲気で、やわらかな印象の顔に仕上げられます。
<アイラインについて>
目尻をのばしすぎないように注意してください。コツは、まつ毛の隙間を埋めるような感じで細く引き、目のフレームからはみ出しすぎないところでラインを終わらせることです。
<マスカラについて>
普段のメイクのようにまつ毛を「盛る」のではなく、自然な目力を引き出すことを意識しましょう。ボリュームタイプを選ぶとメイクが濃く見えてしまう恐れがあるため、ロングタイプのものがおすすめです。
まずはアイラッシュカーラーでまつ毛の根元を上げ、マスカラをあててください。ジグザグと横に動かしながら、徐々に毛先へとスライドさせ、最後は力を抜いて毛先からマスカラを離すと自然に仕上がります。
涙袋・アイプチ
涙袋・アイプチを作る際は、あくまでナチュラルに見せることが重要です。
<涙袋について>
目を大きく見せる効果がある半面、やり方によっては不健康な印象を与えてしまいます。清潔感と健康的な印象が求められる就活メイクにおいて相反することのため、できれば就活メイクでは避けるのが無難です。
どうしても涙袋を描きたいという場合は、涙袋の影の線を濃く描きすぎず、明るめの色で薄く描く程度にするといいでしょう。また、涙袋の上にのせるハイライトもラメ入りのものは避けて、自然な色を選ぶとよいでしょう。
<アイプチについて>
まぶたをくっつける接着タイプとまぶたに膜を作って二重にする皮膜タイプ(折り込み式)の2種類があります。就活メイクと相性がいいとされるのは、皮膜タイプ(折り込み式)です。
接着タイプはまぶたをくっつけて二重にする仕様上、つっぱりが目立って不自然な印象を与えます。また、線が目立ちやすく、濃いラメ系のアイシャドウを重ねることで完成する場合が多いため、就活メイクには向いていません。
アイプチをするのであれば、折り込みタイプのアイプチを使用することをおすすめします。
3. 眉メイク
眉毛は、表情を左右する重要なパーツです。ただし、自分の髪色とあまりに違うと不自然になるため、注意しましょう。
眉メイクに使用するアイテムは、自分の髪色に近い自然な色合いを選ぶことがポイントです。濃い色や赤みの強い色は避けて、やわらかな印象を意識して選んでください。
アイテムには、眉ペンシル、眉パウダー、眉マスカラなどがあります。それぞれ塗りやすさや仕上がりが異なるため、店舗で実際に使ってみて使いやすいものを選ぶことがおすすめです。
眉を描くときは、最初に自分の眉の毛流れを整えて、足りない部分を1本ずつ加える意識で入れていきましょう。細すぎず太すぎず、自分の眉を生かす形で整えると自然な形に仕上がります。
メイクに慣れていない場合は、濃い眉毛の周りの産毛を処理して、眉用コームとハサミで伸びすぎた眉毛をカットするだけでも清潔感を演出できます。
4. チーク
チークのカラーによって顔色の印象が左右されるため、色は慎重に選びましょう。就活では、控えめで自然に見える色合いのチークがおすすめです。
ピンクやオレンジ系の自然な色のチークであれば、明るすぎず適度な透明感があるため、清潔感を保ちつつ血色感を演出できます。ただし、人によって肌の色が異なるため、顔映りのいい色を選ぶことが大事です。
チークにはパウダータイプとクリームタイプがあります。パウダータイプはなじませやすくさらりとした仕上がりになりやすく、クリームタイプは自然なツヤ感を出しやすいことが特徴です。どちらがいいというものではないため、自分の好みや肌質に合う方を選びましょう。
チークを入れる際、頬骨の高い位置にのせると顔に立体感が生まれます。ほほ笑んだときに自然な位置に、頬の中央から外側に向かってのせることがコツです。チークをのせたあとは、メイクスポンジやチークブラシなどを使って肌になじませましょう。
パウダータイプをチークブラシでのせるときは、ブラシの先ではなく、ブラシ全体にパウダーを含ませることがポイントです。チークを肌にのせる前に、ティッシュや手の甲で余分な粉を落とすと、チークのつけすぎを防止できます。
クリームチークの場合は、指の腹に取ってからのせていきましょう。少しずつ軽くのばしながらつけると自然な印象になります。
5. リップ
リップは自分の唇の色に近い色で、テカリのないマットタイプを選びましょう。ベージュ系カラーや薄づきのリップの場合でも、自然な印象になっていることが重要です。ツヤ感が出過ぎていない方が、自然な印象を与えやすくなります。
リップカラーを塗る前に、まずは無色のリップバームやリップクリームを塗ってなじませましょう。リップカラーを塗る際は、唇の口角から内側に向かって塗り広げるのがコツです。カラーを何度も塗り重ねるとムラになるため、一塗りできれいに仕上がるように練習しておきましょう。
塗ったあとはティッシュで軽く押さえて余分なカラーを取り除くと、色が濃くなりすぎるのを防いで自然な仕上がりになります。
また、唇が荒れていると不健康なイメージにつながるため、日頃から唇のケアも忘れずにしておきましょう。
【業界別】好まれるメイクの特徴
ここでは、業界別に好まれるメイクの特徴を解説します。業界ごとの特徴を把握せずに面接に臨むと、企業研究をしていないと思われかねません。しっかりとリサーチをして、面接に臨みましょう。
化粧品業界
化粧品業界は、スキンケアやメイク用品などを取り扱う仕事で、いわばその道のプロです。そのため、自分自身が見本となれるようなバランスの取れた、明るくきれいなメイクを心がけましょう。基本をベースにして、健康的で華やかな印象のメイクが好まれます。
また、そもそも自分に似合ったメイクができているか、はやりを取り入れられているか、受ける企業の製品を使っているかも重要なポイントです。
サービス・接客業界
サービス・接客業界を目指す場合は、健康的なイメージを与えられるようにしましょう。常にお客様と接する仕事になるため、好印象を持ってもらえます。
証明写真を撮るのであれば、体調が悪いときではなく体調が良いときに撮影するようにすることもポイントです。
メイクをする際は、アイシャドウはナチュラルよりもサーモンピンクやピンクベージュ系カラーの色味を使うと、明るさや華やかさを演出できます。リップ、チークもピンク系カラーや赤みのある色味にそろえて統一感を出すといいでしょう。
事務・バックオフィス業界
事務・バックオフィス業界は、基本的に会社内での仕事で多くの人から見られる仕事でもあります。ナチュラルメイクを心がけ、赤い色味のリップやつけまつ毛、カラーコンタクトなどは絶対に控えましょう。
また、髪の毛は黒髪にして真面目さを演出することが大切です。
公務員・金融業界
公務員・金融業界では、ともに真面目さが求められます。どちらも人から信頼を得ることが求められる業界であるため、真面目で堅苦しい印象に見えてしまうくらいでも十分でしょう。
メイクは、ナチュラルメイクが基本です。真面目さをアピールするために、眉毛を長くして眉山を作ったり、アイラインを細く長く引いたりすると全体的にキリっとした印象を与えるメイクになります。
医療業界
医療業界では、患者さんと直接接することも多いため、清潔感が重要です。不潔そうなイメージだと、書類選考の時点で落とされてしまう恐れもあります。
基本的にナチュラルメイクで、清潔感を演出しましょう。そのほか、目元をやさしい色にし、血色感のある健康的な印象のメイクを心がけると、より清潔感や清楚(せいそ)さが伝わるでしょう。
ヘア・服装で気をつけるべきポイント
就活中の身だしなみとしてヘア・服装で気をつけるべきポイントをご紹介します。髪色やヘアスタイルの疑問や就活中のスーツの着方、私服OKの場合の対応について詳しく解説します。
就活中のヘアスタイル・髪色
ストレートヘアやアップスタイルがおすすめ
髪形は、清潔感のあるスタイルを意識してください。社会人としてふさわしいか、自社の風土に合っているかは、髪形からも判断されます。
髪の長さは、「ショート」「ミディアム」「ロング」のどれでも問題ありません。ただし、どの長さでも次の3点に注意が必要です。
- 眉毛を見せる
- 耳を出す
- お辞儀をしても崩れない
前髪は斜めに流すかセンター分け、オールバックの3種類があり、おでこを出して眉毛が見えることが大切です。
また、耳を出すことで顔全体がよく見え、爽やかな印象になります。顔を小さく見せたいために耳を出したくないという人もいますが、顔がよく見えないと暗い印象を与えるため、しっかり出すようにしてください。
髪形は、お辞儀をしても崩れないことが大切です。長い髪の場合、耳にかけただけではお辞儀をしたときに顔に髪がかかり、顔をあげたときに顔が隠れてしまいます。面接ではお辞儀をする機会が多く、その都度手で直すのはあまり印象がよくありません。
ロングヘアの場合はヘアピンなどでとめるか後ろでまとめるなど、髪が崩れない対策をしましょう。ヘアアクセサリーは華美なものを避け、目立たないものを使用してください。
就活中の髪色は黒しかだめ?
面接での髪形で失敗しやすいのは、髪の色です。
派手な髪色はそれだけでマイナス評価になる可能性があります。カラーリングしている場合は、面接前に黒髪に戻しておくと良いでしょう。アパレル業界やIT業界など、就職後に髪を染めている社員が多い企業であっても数活中は黒髪に戻しておく方が面接官の印象もよく映る可能性が高いといえます。
証明写真で巻き髪は避けるべき?
証明写真で、巻き髪は避けましょう。巻き髪は華やかな印象を与えますが、清潔感が大事な証明写真では巻き髪はふさわしくないためです。
同じく、強すぎるパーマも控えた方が無難です。少しだけ前髪をカールさせている程度や、ゆるめのパーマであれば問題ありません。
天然パーマの場合もそのままで問題なく、わざわざ髪を巻いてきたという印象を与えないような髪形で撮影しましょう。
就活中の服装
基本的な服装
就活で着用するスーツは、いわゆる「リクルートスーツ」です。基本的に色は黒で、スカートとパンツのどちらかを選びます。スーツの身だしなみでは、サイズや汚れ・シワなどのチェックが必要です。
ビジネススーツを選ぶ際のポイントは以下の5点があります。
- 色:無地の黒・濃紺
- 種類:スカートスーツ、パンツスーツ
- サイズ:自分の体に合ったもの
- 着丈:腰が隠れる程度
- スカート丈:膝が半分隠れる程度
就活の面接で着用するスーツの色は、無地の黒もしくは濃紺を選びます。黒は堅実な印象を与え、濃紺は華やかなイメージがあります。業界に合わせて、選ぶとよいでしょう。
スーツの種類には、スカートスーツとパンツスーツの2タイプがあります。どちらかで有利・不利になることはないため、好きな方を選んでください。スカートスーツはオーソドックスなスタイルで、業界を選びません。パンツスーツは活発な印象を与えます。両方そろえ、面接する企業の社風に合わせて使い分けるのもおすすめです。
サイズは、自分の体に合ったものを選びましょう。ジャケットは特に肩幅のサイズが体にフィットするようチェックしてください。試着して腕を動かし、キツすぎないか確かめましょう。
着丈は腰が隠れる程度に、袖丈はブラウスの袖や手首が隠れる長さが目安です。胸囲はすべてのボタンをとめたとき、少し余裕があるサイズを選びます。
スカートの丈は立っているときに膝が半分隠れる程度で、浅く腰掛けたときに膝丈が5センチ以上あがらないことを確認しましょう。パンツの丈は、パンプスのヒールが少し隠れる長さが目安です。
私服OKの場合の服装は?
企業によっては、「服装自由」という設定をしている場合もあります。自由といわれても、どのような服装が適切なのか迷う方は多いでしょう。「服装自由」の場合は、スーツ・私服のどちらでもかまいません。私服の場合は、オフィスに適した清潔感のある服装を選びましょう。
オフィスカジュアルの服装を持ち合わせていなかったり、就活に関する用事が1日の中で複数あったりする場合、スーツを選ぶのが無難です。
ただし、業界や企業の社風によっては、私服の方が望ましい場合もあります。ファッションやアパレル系の業界では、私服のセンスが採用基準のひとつになっている場合もあります。自由な社風を重視している企業では、私服の方が自分らしさをアピールできるでしょう。これらの企業では、スーツで参加すると自分だけ浮いてしまうということにもなりかねません。
最近では私服を推奨する企業も多いです。とりあえず「スーツ」を着るというよりは、企業の社風に合わせた服装を選ぶことをこころがけましょう。
▼就活における身だしなみについて詳しく知りたい方はこちら ・インターンや面接での服装自由・私服可は本当!?後悔しない男性/女性別おすすめの身だしなみ ・【身だしなみ:男性編】就活で好印象な髪形・スーツなどのチェックリスト ・【身だしなみ:女性編】就活で好印象の髪形・スーツなどのチェックリスト
派手なネイルやアクセサリーはNG
マニキュアやジェルネイル、付け爪などはNGです。清潔感がなく、不健康なイメージを与えます。無色透明でも不自然な光沢が出ると、フレッシュな印象からかけ離れてしまうでしょう。
爪の色が不健康などの理由でネイルを施したいときは、光沢を抑えた薄いピンクかベージュ色など、控えめな色合いを使います。ネイルをする際は、剥がれないように注意しましょう。剥がれたネイルは、だらしない印象を与えます。
なお、食品や医療関連、接客業、金融業界など、衛生面が重視されたり堅実性が求められたりする業界は、ネイルを避けた方がよいでしょう。
また、就活中にアクセサリーを身につけることも基本的にNGです。腕時計などはつけても問題ありませんが、オフィスの雰囲気に合う清潔感のあるものを選びましょう。
▼就活における身だしなみについて詳しく知りたい方はこちら ・就活中のネイルはだめ?色・デザインのポイントと業界ごとの注意点
就活メイクにおすすめのアイテム紹介
最後に、就活メイクにおすすめのアイテムをご紹介します。ご紹介するのは、ファンデーション、アイシャドウ、リップアイテム、化粧下地の4点です。
どのようなアイテムを使えばいいかわからない人は、ここでご紹介するアイテムを参考に自分にあったメイクアイテムを選ぶようにしましょう。
長時間崩れにくいファンデーション
就活メイクにふさわしい、長時間崩れにくいファンデーションをご紹介します。
マキアージュ「ドラマティックパウダリー EX」(※1)は、なめらか肌を長時間保ちたい人におすすめの美容液水とムースから作られたパウダーファンデーションです。
ふんわりしたテクスチャーが肌に溶け込むようになじんで、自然なツヤを演出してくれます。さらに、血色感はそのままにナチュラルな肌に仕上げてくれるのも魅力です。
(※1)参考:マキアージュ「ドラマティックパウダリー EX」
自然な仕上がりで目元を引き立てるアイシャドウ
続いて、色によって目元に多彩な表情を生み出してくれるアイシャドウをご紹介します。
キャンメイク「パーフェクトマルチアイズ 01・ローズブラウン」(※2)は、メイク初心者でも使いやすい、パレットタイプのアイシャドウです。肌に溶け込むようなやわらかなフィット感で、ナチュラルな表情を演出してくれます。
ローズブラウンは赤みがほんのりあるブラウンのため、目元に自然になじむだけでなく、目元の印象をアップさせてくれる効果も期待できる、ナチュラルメイクにぴったりのアイシャドウです。
(※2)参考:キャンメイク「パーフェクトマルチアイズ 01・ローズブラウン」
唇の乾燥を防ぐリップアイテム
リップは肌に自然に溶け込んで、表情が健康的に見えるカラーのものを選びましょう。
おすすめは、オペラ「リップティント N 05 コーラルピンク」(※3)です。就活向けリップは、自分の肌色に合ったカラーを選ぶことが大前提です。
しかし、化粧品業界やサービス業界などを目指す人であれば、コーラルピンクやオレンジピンクなど、明るい色合いでナチュラルになじみやすいものを選ぶといいでしょう。
「リップティント」は、唇の水分に反応してきれいに色づくティント処方を採用しており、色落ちしたりはがれたりすることなく、つけたての色をキープしてくれます。また、オイル配合のため保湿ケアまで叶(かな)うすぐれものです。
(※3)参考:オペラ「リップティント N 05 コーラルピンク」
汗や皮脂に強い崩れにくい証明写真用の下地
化粧下地はファンデーションのつきを良くするほか、メイクを長持ちさせてくれるアイテムです。証明写真用に化粧下地をそろえるのであれば、汗や皮脂に強い崩れにくいタイプを検討しましょう。
マキアージュ「ドラマティックスキンセンサーベース NEO ヌーディーベージュ」(※4)は、テカリやカサつきを防ぐ毛穴レス崩れ防止下地です。スキンケア効果や毛穴補正効果などうれしい効果も入っているため、普段使いにもぴったりの商品といえます。
(※4)参考:マキアージュ「ドラマティックスキンセンサーベース NEO ヌーディーベージュ」
就活メイク まとめ
これまでご紹介した就活メイクのポイントをまとめると以下の通りです。
1. 就活中のメイクのポイント └派手なメイクは避け、清潔感のある印象になるよう意識する。さらに志望業界に合わせてメイクの印象を変えられると良い。 2. 証明写真・面接でのメイクのポイント a. 証明写真 └写真映えする濃いめのメイクで血色感を意識する。 b. 面接 └ナチュラルメイクを意識し業界ごとに好まれるメイクにする。 3. パーツ別のメイク法 a. ベースメイク b. アイメイク c. 眉メイク d. チーク e. リップ 4. 業界ごとに好まれる就活メイク a. 化粧品業界 b. サービス・接客業界 c. 事務・バックオフィス業界 d. 公務員・金融業界 e. 医療業界 5. ヘア・服装で気をつけるべきポイント a. 就活中のヘアタイル └ストレートヘアやアップスタイルがおすすめであり、髪色は黒色が好ましい。また、巻き髪は避けるべきである。 b. 就活中の服装 └基本的にはスーツスタイルだが、私服OKの場合はオフィスに適した清潔感のある服装を選ぶと良い。 6. 就活メイクにおすすめのアイテム a. ファンデーション b. アイシャドウ c. リップケア d. 下地
(Photo:TanyaKim/Shutterstock.com)