社長面接の逆質問で何を聞けば良いのか、悩んでいる方もいるでしょう。社長面接における逆質問では、社長にしか聞けない質問をする必要があります。
本記事では、社長面接の逆質問を行うための準備や突破するためのポイント、目的別の質問例を体験談と併せてご紹介します。他の学生と差をつけるためのポイントや注意すべきNG例についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
<目次>
●社長面接とは?
・社長面接と1次/2次面接の違い
・社長面接の目的
・社長面接は落ちない?
・社長面接での逆質問は重要
●社長面接の逆質問に必要な準備
・社長について詳しく調べる
・質問を通してアピールしたいことを決める
・質問は5個以上準備する
・これまでの面接をおさらいする
●社長面接の逆質問例
・社長の経験やキャリアについての質問
・会社の業績や事業展開に関する質問
・社内の風土や社員の働き方についての質問
・将来のビジョンや成長戦略に関する質問
●社長面接を突破するための逆質問のポイント【体験談あり】
・逆質問の目的を明確にする
・社長の興味関心に合わせた質問を用意する
・入社後の活躍をイメージさせる質問を用意する
・企業のビジョンや経営方針に関する質問をする
●社長面接での注意点とNG例
・クローズドクエスチョンはNG
・「特にありません」はNG
・給与・福利厚生・休暇制度に関する質問はNG
・現場の業務に関する質問は避ける
・ネガティブな質問は避ける
●まとめ
社長面接で逆質問が求められる理由は?
社長面接は、名前の通り社長が面接官となって面接を行います。
いくつかの選考を通過した後に行われるのが一般的で、選考フローの終盤にある最終確認といった位置付けといえます。
以下では、他の面接との違いや社長面接の目的などを解説します。
社長面接と1次/2次面接の違い
社長面接と1次/2次面接の大きな違いは、学生の評価ポイントにあります。社長面接でそれまでの面接と質問や形式が大きく変わることはありませんが、同じ質問でも学生を評価する基準が異なります。
1次/2次面接では学生の基本的な能力を見ています。志望動機の内容や学生時代の経験などを通して、学生が自社での業務を行う能力・適性があるかなどを中心に学生を選考しています。
一方で社長面接では、学生の熱意や企業との相性が重視されます。それまでの面接を通過しているため、基本的な能力や仕事への適性はある程度担保されています。内定を辞退したり、入社後すぐ辞めたりしてしまう可能性が高い人の採用を避けるため、社長自ら入社意欲や企業との相性を中心に評価するというところが、他の面接との大きな違いです。
社長面接の目的
ここでは、社長面接の主な目的について解説します。
入社意欲を入念に測りたい
社長面接では、学生が将来的に会社で活躍できる人間であるかを見極めるという意図があります。そのため、社長面接で最も重要視されるのは企業への熱意や事業内容への関心の高さです。
選考の終盤で内定を出す可能性が高い学生の中から、内定を辞退せず、入社後も熱心に仕事に取り組み活躍しそうな学生を、社長自ら見極めることが1番の目的です。
社長や経営層だからこそ分かる企業との相性を確認したい
社長ならではの会社に関する深い知見をもとに、学生と企業の相性を確認することも社長面接の重要な目的です。今までの面接では学生の基礎能力などがメインに審査されてきましたが、社長面接では会社との相性が重要視されます。
特に面接官が経営層であることが多く、経営方針の理解度やその方針とマッチしているかどうかが重視されやすいです。企業の経営方針については特に入念に確認しましょう。
より詳しく企業の魅力を伝え、疑問や不安を解消したい
社長面接では、社長ならではの会社に関する深い知識や独自な視点から、学生の不安や疑問を解消して、さらには企業の魅力を伝える目的があります。
社長面接まで進んだ学生は、内定の可能性が高まる一方で、内定前に企業に対する疑問や不安を少しでも解消したいと思っています。社長視点の独自の回答などで、今までの面接で解消できなかった疑問や不安が解決する可能性があります。
社長面接は落ちない?
「社長面接まで行けば内定はほぼ確定していて、社長面接自体は顔合わせの意味合いが強く落ちることはない」と考える人もいますが、面接である以上落ちる可能性は考えられます。
もちろん会社によっては選考ではなく顔合わせとして社長面接を行うところもあります。また、最終確認のような意味合いが強く、他の選考に比べて落ちる確率が低いと考えられます。
一方、社長の最終確認で「入社意欲がない」「企業との相性が悪い」と判断されれば、落ちる可能性が十分にあると認識しておきましょう。
社長面接での逆質問は重要
社長面接においてとても重要なのが逆質問です。
ここまで述べてきたように、社長面接はいくつかの選考を通過した後の、選考フローの終盤にある面接です。社長面接まで残った学生は内定が出て入社する可能性も高くなります。会社のことをよく知る社長自ら、内定の可能性が高い学生の疑問や不安を解消したり、入社意欲があるか確認したりすることが社長面接の目的です。
社長面接の逆質問は社長にしか答えられない疑問などを解消する良い機会です。また、企業や社長のことをよく調べて核心をつく逆質問をすることで、入社意欲や企業との相性をアピールできます。
ここからは、重要な社長面接の逆質問について、例文やポイントを解説します。
社長面接の逆質問に必要な準備
社長面接に臨むにあたって、必要な準備について解説していきます。
「質問は何個用意すればいいの?」といったよくある質問に関しても、体験談とともに詳しくご紹介していくので、ぜひご参考ください。
社長について詳しく調べる
面接官が社長であるため、企業のサイトなどから経歴やメッセージなどをチェックできる可能性が高いです。そこで、社長のブログなどから経歴や考え方、今後の方針をチェックしておくことで、社長に合わせた逆質問を用意できます。
面接官(社長)に合わせた質問をすることで、興味を引けるだけでなく、事前準備から熱意を伝えられることができるためおすすめです。
質問を通してアピールしたいことを決める
まずは、逆質問をする目的と、その質問を通してアピールしたいことを決めましょう。逆質問は企業への熱意や関心の高さ、自分の能力の高さを自由にアピールできる場です。もちろん、企業について知りたいことや疑問を解消するための質問もあると思いますが、自分をアピールできる質問を用意すると、逆質問を通して面接官に好印象を与えられます。
面接で伝えきれなかった自分の良さをアピールできる機会でもあるため、アピールしつつ質問をするといった質問ができると尚いいでしょう。
質問は5個以上準備する
社長面接は、学生の質問に答えられる最後の機会でもあるため、逆質問の時間が比較的長く設けられる傾向にあります。そのため、質問は5個以上用意しておくといいでしょう。
また、同じようなジャンルの質問を5個用意してしまうと、しつこいといったマイナスイメージを与えてしまう可能性があるため、ジャンルの違う質問を用意しておきましょう。1次面接や2次面接で質問に対する回答が比較的短かった場合などは、時間が余ってしまうことを見越してそれ以上の質問を用意するのもおすすめです。
ここで、逆質問の個数とその目的に関する体験談をご紹介します。
最後の面接なので、志望度の高さを伝えようと逆質問をたくさんした。日本のために日本企業で頑張りたいと伝えて、そのために現在はIT資格を勉強して、経営学も学んでいるとお伝えすると好感触をいただけた。楽しい面接だった。
※出典:富士通|Openコース2024年卒本選考の最終面接
これまでの面接をおさらいする
これまでの面接を振り返り、面接の中で分かった企業文化や社内の雰囲気をリストアップしておき、社長に対する逆質問に生かしましょう。
上企業文化に共感した点を伝えながら質問を行うと、企業文化にマッチした人材であることをアピールできます。また、企業文化や企業の雰囲気は社長が大きな影響を及ぼしていることが多いため、社長面接で逆質問するのに適した内容といえるでしょう。
1次、2次面接などで面接した面接官は、社内で活躍し評価されていることが一般的です。そのため、面接官が話した企業文化や社内の雰囲気は、実態との乖離(かいり)が少ないと考えていいでしょう。
社長面接の逆質問例
ここからは、社長面接での逆質問の具体例をご紹介します。
社長の経験やキャリアについての質問
社長の経験やキャリアについては、以下のような質問が考えられます。
- 社長自身のキャリアの初期段階で直面した苦労は何でしたか?
- これまで、どのようにキャリアを積み上げてこられたのですか?
- 社長のこれまでのキャリアにおいて、もっとも大きな挑戦はどのようなものでしたか?
- 今までで1番大変だった経験を教えてください。
- 過去の教訓を、今の経営にどのように生かしていらっしゃいますか?
- 社長としてもっとも誇りに思う、達成したことは何ですか?
- 社長が企業のトップとしてもっとも重視する価値観は何ですか?
- 今後の業界における展望や目標はどのようなものですか?
- 社長がご自身のキャリアでもっとも影響を受けた人物はどなたですか?
- 社長がご自身のキャリアで特に重要だと考えるスキルや能力は何ですか?
会社の業績や事業展開に関する質問
会社の業績や事業展開に関する質問は、社長に対して行うからこそ、意味があるといえるでしょう。会社の業績や事業展開に関する質問としては、以下のような内容が挙げられます。
- 過去数年間の業績の変化の要因を教えていただけますか?
- 過去数年間で会社の業績がもっとも改善したと考える分野は何ですか?
- 社長が会社の業績を評価する際にもっとも重視している指標は何ですか?
- 競合他社と比較した際の会社の強みや差別化のポイントは何だとお考えでしょうか?
- 今後の業界における展望や目標として、どのようなものを掲げていらっしゃいますか?
- 会社の主要な事業領域について、それらの将来的な展開に関する計画を教えていただけますか?
- 業界の変化や市場のニーズにどのように対応してきましたか? それはどのようにビジネスに影響しましたか?
- 社会的責任を向上させるために、どのような取り組みを行ってきましたか?
- ビジネスの持続可能性を高めるために戦略的に行ってきたアプローチは何ですか?
- デジタル化は会社の業績にどのような影響を与えるとお考えでしょうか?
社内の風土や社員の働き方についての質問
社内の風土や社員の働き方も、社長が大きく関わっていることが多い領域です。社内の風土や社員の働き方についての質問例は、以下のとおりです。
- 今後も守っていきたい企業文化があれば、具体的に教えていただけますか?
- できれば一新したいと考えている企業文化があれば、教えていただけますか?
- 御社には◯◯な企業文化があるとうかがっています。◯◯な企業文化を表すようなエピソードがありましたら教えていただけますか?
- 社長から見た、御社で活躍する社員の共通事項を教えていただけますか?
- 社長はどのような人材を管理職に登用したいとお考えでしょうか?
- 社長が若手社員に求めることを教えていただけますか?
- 社会人として活躍できる人材に必要だと思われる要素を教えていただけますか?
- 企業の風土や働き方で、もっとも自慢できることは何だと思われますか?
- 社内でコミュニケーションを活性化させるために行われている取り組みがあれば、教えていただけますか?
- 従業員のモチベーションやエンゲージメント向上につながった、もっとも効果的な取り組みはどのようなものだったと思われますか?
将来のビジョンや成長戦略に関する質問
将来のビジョンや成長戦略も、社長の意思が強く反映されます。将来のビジョンや成長戦略に関する質問例は、以下をご参照ください。
- ◯◯事業の今後のビジョンを教えていただけますか?
- 御社の強みは◯◯だと認識しています。この分野で、今後はさらに強化しようと思っていることはございますか?
- 3カ年の経営計画の先に社長が描く5年後、10年後のビジョンを教えていただけますか?
- 現状は展開していない、◯◯のような領域への進出の予定はございますか?
- 会社の成長を見据えた戦略的なパートナーシップや提携の予定はございますか?
- 成長戦略において、どのようなリソースや資源の活用が必要だとお考えでしょうか?
- 成長戦略を実現させるために重要な要素は何だとお考えでしょうか?
- 次の数年間での市場シェアの拡大や新規顧客の獲得に向けて、どのような戦略を検討されていますか?
- 成長戦略を実現させる際に弊害になり得る、リスクや課題は何だと考えていますか? それらに対処するための手立てはございますか?
- 現在掲げている成長戦略はどのように決定されましたか?
社長面接を突破するための逆質問のポイント【体験談あり】
社長面接の逆質問は、面接官がはっきりと分かっており対策が取りやすいです。その分、周りの学生も逆質問を入念に考えてきているでしょう。
ここでは、逆質問のポイント4つについて詳しく解説していきます。
逆質問の目的を明確にする
社長面接を突破するには、逆質問の目的を明確にし、「この機会を今後の自分に生かす」といった意気込みを見せることが理想的です。
逆質問をする目的が明確になっていないと、あえて社長にする必要のないことを質問したり、単に社長の反応をうかがったりするような内容の質問になりかねません。
逆質問の目的としては、以下のような内容が挙げられます。
逆質問の機会は、社長面接に限らず1次面接や2次面接でも設定されていることが珍しくありません。しかし、社長面接で逆質問をすることで、企業の最高責任者である社長の考え方や視点を知り、企業への理解を深められます。
社長の興味関心に合わせた質問を用意する
社長の興味関心に合わせた質問を用意しておくと、入社への意欲や志望度の高さをアピールできます。社長の興味関心に合わせた質問をするには、社長がこれまで発信してきた内容などをリサーチしている必要があるためです。
このとき、社長の書籍やSNSでの発信内容、取材記事の内容にひととおり目を通しておき、その内容をベースにさらに深掘りできるように質問することがポイントです。社長の興味関心を確認した上で、面接に臨みましょう。
入社後の活躍をイメージさせる質問を用意する
社長面接では、入社後の活躍をイメージさせる逆質問を用意する必要があります。社長は、面接を通して「自社で活躍してくれる人材であるかどうか」を見極めようとしているためです。企業に対する熱意や入社後に描いているビジョンをアピールできれば、プラスの評価になるでしょう。
例えば、その企業が展開しているプロジェクトへの参画を希望している場合は、「将来的にプロジェクトに参画するためには、入社後にどのような準備が必要か」といった逆質問が効果的です。
また、入社後にキャリアアップしたいという意欲をアピールするには「活躍している社員の共通点は何か」といった逆質問も効果的です。
実際に内定者の体験談でも、入社後の活躍をイメージさせる逆質問をされていることが分かります。
なぜこのビジネスをやりたいのか、なぜギークスで働きたいのかを、自分の実体験を交えて簡潔に話すことを意識した。また、硬くなりすぎないようにするということや、素直にありのまま返答するように意識した。逆質問の機会もあったため、自分がここで働くことを想定した上での質問を用意した。
※出典:ギークス|総合職2024年卒本選考の社長面接
企業のビジョンや経営方針に関する質問をする
社長面接の逆質問には、企業のビジョンや経営方針に関する質問も適しています。通常、企業のビジョンや経営方針を策定しているのは社長であるためです。
例えば、「競合他社と差別化を図るための戦略的アプローチ」や「企業が掲げるビジョンを実現するために重要と考える社員の行動や取り組み」などの質問が該当します。
企業のビジョンや経営方針についての逆質問は、企業が目指す方向性への関心の強さを伝えられるため、評価につながると考えられます。また、自分がその方向性に共感できるかどうかで、企業とのマッチ度も判断できるでしょう。
実際に、業界や企業の経営方針の理解度を示すことの重要性を実感した先輩方の体験談をご紹介します。
最終面接ということで非常に緊張していましたが、明るい雰囲気でこちらの話を丁寧に聞いてくださり、本当に楽しい面接でした。結果的には落選しましたが、その大きな理由は川崎重工などの競合他社との比較を十分に行えなかったことだと思います。
※出典:三菱重工業|事務系2023年卒本選考の最終面接
DNPさんとの比較について聞かれなかったため、逆質問でそこを聞き、企業分析度合いをアピールした。ただ、中期経営計画について、IR(投資家向け情報提供)を見落としていたためこたえられず、そこが痛恨のミスとなった。
※出典:TOPPAN|営業・事務系2023年卒本選考の最終面接
▼企業研究のやり方を詳しく知りたい方はこちら ・企業研究のやり方を解説!企業研究ノートの作成方法や項目を紹介
社長面接での注意点とNG例
社長面接の逆質問から入社意欲が感じられなかったり、自信がなさそうだと評価されたりすると、社長面接を突破するのは困難といえるでしょう。また、会話が広がらない尋問のような逆質問も、ネガティブな印象を与えかねません。
ここでは、社長面接における逆質問の注意点とNG例を解説します。
クローズドクエスチョンはNG
「はい」「いいえ」などの2〜3択で答えられる質問のことを、クローズドクエスチョンといいます。クローズドクエスチョンをしてしまうと話が展開していかないため、企業への熱意などを十分に伝えられません。
また、質問をした意図がはっきりしている場合は、「私は◯◯と考えていますが」といったように質問した意図を盛り込んで質問をすると面接官も回答しやすく自分のアピールにもつながります。
オープンクエスチョンになるように質問の仕方を工夫してみましょう。
<NG例> 「入社後2年以内に職種移動することはありますか?」 ↓ <OK例> 「入社後に社内でジョブチェンジされた方は、どのようなキャリアを歩まれていますか?」 または 「私は幅広く職種を経験したいと考えているのですが、入社後に社内でジョブチェンジされた方はどのようなキャリアを歩まれていますか?」
「特にありません」はNG
社長面接では、入社意欲や将来的に会社で活躍できる人間であるかどうかを見極める目的があります。
質問がないということは、企業への熱意や事業内容への関心がないということだと判断され、他に入社したい会社があるのではないかという誤解を与える可能性もあります。そのため、「特にありません」と答えるのは絶対にやめましょう。
給与・福利厚生・休暇制度に関する質問はNG
説明会に参加して企業のサイトを見ていれば知っていて当然の情報であるため、最終面接の場で質問するのはNGです。
説明会やホームページに記載されていなかったとしても、最終面接の面接官である社長や役員に聞くべき質問ではありません。1次面接・2次面接の逆質問の場で消化しておきましょう(事前に聞けていなければ内定後に質問できます)。
<NG例> 「◯◯職の1日のスケジュールを教えてください」 「福利厚生はどのようなものがありますか?」
有給休暇や給与、残業時間などの本当に逆質問したい「ぶっちゃけトーク」はOB・OG訪問で質問しましょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説 ・OB訪問のマナーと服装【社会人の本音】連絡の取り方・当日の対応とNG例 ・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例
現場の業務に関する質問は避ける
社長面接における逆質問では、現場の業務に関する質問は避けましょう。
企業の規模によるものの、社長は企業全体を統括する立場にあり、特定の現場の業務に関する詳細な知識を持っていない可能性があるためです。また、現場の社員や採用担当でも回答することが容易であることから、あえて社長面接で質問する必要性の低い質問と考えられます。
例えば、以下の質問が該当します。
「◯◯部門の業務において、もっとも重要とされるタスクは何ですか?」
「◯◯部門の業務における課題は何ですか?」
これらの質問は、採用担当者や現場の社員が面接官を務める面接で質問するといいでしょう。
ネガティブな質問は避ける
今後の経営状況に対する不安要素の指摘につながるような質問や、ネガティブな視点で競合他社と比較するような質問は、入社意欲を疑われる要因となるため控えるのが賢明です。
例えば、企業の課題を挙げた上で自分なりの視点で対応策を挙げられれば、「入社後に取り組みたいことを具体的にイメージできている」と高評価を得られる可能性があります。
しかし、単に経営に対する不安を質問として投げかけるのは、社長面接という場を借りて自分の不安を払拭(ふっしょく)したいがゆえの行為と受け取られかねないことに注意しましょう。
まとめ
今回は、社長面接の逆質問を考えるにあたって押さえておくべきポイントや伝え方のテクニック、実際の質問例とNG例を多数ご紹介しました。
社長面接では、社長にしか聞けない質問を意識して準備するといいでしょう。ご紹介した質問例をもとに逆質問のシナリオを考え、企業への熱意や関心の高さだけでなく自身の能力もアピールできると他の学生と大きく差をつけられるはずです。
逆質問を通して面接官に好印象を残して内定を勝ち取りましょう。▼このカテゴリーの他記事はこちら ■面接対策一般
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