こんにちは! ONE CAREER for Engineerです!
こちらの記事では、具体的にTypeScriptはどんな言語なのか、何ができるのか、どのように学習すれば良いのか、どのような仕事につながるのか、など順を追ってご説明していきます。
<目次>
●TypeScriptってどんな言語?
●TypeScriptの特徴は?
・TypeScriptでできること・メリット
・TypeScriptで開発されたサービスの事例
・TypeScriptでできないこと・デメリット
・TypeScriptが今後も重宝される理由
●他言語との違いは?
・JavaScriptとの違い
・サーバーサイド言語との違い
・相性の良い他言語
●TypeScriptを使ってどんな仕事ができる?
・職種の例
・仕事の例
●TypeScriptを学びたい! まずは何をすればいい?
・学習の大まかな流れ
・TypeScript学習におすすめの書籍、サイト
・ライブラリ/フレームワークとは
●TypeScriptで就職できる企業を探すには?
●この記事のまとめ
●先輩エンジニアの選考体験談が見られる! ONE CAREER for Engineerのご紹介
・ONE CAREER for Engineerではどんなことができる?
TypeScriptってどんな言語?
TypeScriptはJavaScriptをベースにした拡張言語で、JavaScriptの強化版ともいえます。例えばデータの静的型付けや、クラスのオブジェクト指向を導入するなど強化がされています。これにより、もともとのJavaScriptと比べて安全で効率的なプログラミングが可能です。
TypeScriptは大規模なウェブ開発やアプリ開発に適しており、さまざまな職種で活躍が期待できます。
本記事では、TypeScriptの特徴やメリット・デメリット、TypeScriptでできること、学習方法、仕事内容などを解説します。
TypeScriptの特徴は?
TypeScriptにはどのような特徴があるのでしょうか。今後の技術トレンドにおいて、なぜTypeScriptが重要視されるのかを理解することが重要です。ここでは、TypeScriptのメリットやデメリット、サービス事例などついて詳しく解説していきます。
TypeScriptでできること・メリット
TypeScriptを使うメリットの1つは静的型付けである点です。静的型付けとは、変数などのデータ型を先に決めておき、後から変更できない方式です。開発によるバグが発生しにくくなり、安全性や保守性が向上します。
特に大規模なアプリケーションの場合、コード量が多くなるとともに安全性や保守性に不安が生じるため、静的型付けであるTypeScriptを採用するメリットが大きくなります。
TypeScriptはJavaScriptとの互換性があるため、既存のJavaScriptプロジェクトにも容易に導入が可能です。また構文はJavaScriptと非常に近いため、JavaScriptが扱えるエンジニアなら学習コストが低いのもメリットといえるでしょう。
TypeScriptで開発されたサービスの事例
世界的に有名なサービスでTypeScriptが使われているものは非常に多いです。
例えばTypeScriptを開発したMicrosoft社の製品であるMicrosoft OfficeやVisual Studio Codeも、開発にTypeScriptを採用しています。音楽ストリーミングサービスのSpotifyでも、ウェブアプリケーションの一部がTypeScriptで開発されています。他にも企業で利用されるコミュニケーションツールのSlackや、デザイン制作ソフトのFigmaなどにもTypeScriptが使われています。
TypeScriptでできないこと・デメリット
TypeScriptは、静的型付けや豊富な機能により開発効率を向上させます。一方で、プロジェクトの規模によっては必ずしも適しているとはいえません。開発者にかかるTypeScriptの学習コストや、プロジェクト内での設定がJavaScriptに比べてやや複雑になることが理由です。
特に小規模プロジェクトやプロトタイプ開発では、手軽にコードが書けるJavaScriptが適している場合が多いです。
TypeScriptが今後も重宝される理由
TypeScriptを利用すると、静的型付けによって開発効率や品質が向上するだけでなく、保守性や安全性が高まることが期待されています。
またJavaScriptとの互換性があり、既存のプロジェクトへの導入も容易です。JavaScriptエンジニアにも学習がしやすく、開発者が取り組みやすい言語といえます。
人気フレームワークであるVue.jsやReactでも利用可能で、フレームワークを活用した開発においてもTypeScriptのメリットを受けられます。
このような理由から、今後もTypeScriptは需要が高まると考えられています。
他言語との違いは?
TypeScriptと他の言語との違いを理解することで、どの言語を選択するべきかが明確になります。ここでは、JavaScriptとの違いや相性の良い他言語について解説します。
JavaScriptとの違い
JavaScriptは「動的型付け」の言語である一方、TypeScriptは「静的型付け」になっている点が大きな違いです。またTypeScriptでは自動でデータ型を判別する型推論の機能が備わっています。JavaScriptは動的型付けが可能なため、柔軟性は高い一方、開発による不具合が生じやすいともいえます。
サーバーサイド言語との違い
TypeScriptはJavaScriptと同様、主にフロントエンド開発に使用される言語です。一方、サーバーサイド言語(Ruby、 PHP、 Java、 Pythonなど)は、主にバックエンド開発に使用され、データベースとの連携やサーバー側での処理が主な役割です。フロントエンド言語は主にユーザーインターフェースや動的な要素の制御に使用され、サーバーサイド言語はデータの保存や取得、認証などのサーバー側での処理を担当します。
相性の良い他言語
ここではTypeScriptと相性の良い言語を2つ紹介します。
1. HTML/CSS
HTMLはウェブページの構造や内容を定義し、CSSはデザインやレイアウトを設定するための言語です。どちらもフロントエンド開発には欠かせません。TypeScriptはウェブページの動的な挙動を担当します。HTML/CSSとTypeScriptと併用すれば、効率的にウェブ開発が可能です。
2. Python
PythonとTypeScriptは、構文が異なりますがどちらも高い生産性を持ち、多くの開発者に人気がある言語です。Pythonでバックエンド開発、TypeScriptでフロントエンド開発ができると、フルスタックエンジニアとして活躍できます。
TypeScriptを使ってどんな仕事ができる?
TypeScriptを学ぶことで、どのような仕事ができるのでしょうか。ここでは、TypeScriptを使った職種や仕事内容の例を解説していきます。
職種の例
TypeScriptを使う職種の例を紹介します。
1. フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、TypeScriptを使ってウェブアプリケーションのUIやUXを開発します。TypeScriptが利用できるJavaScriptのライブラリやフレームワークを使って開発をすることが多いです。
2. アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、TypeScriptを使ってウェブアプリケーション全体の開発や、APIとの連携などを行います。Node.jsを使ったバックエンド開発や、フレームワークをもちいたデスクトップアプリの開発を担当することもあります。
仕事の例
TypeScriptを用いた仕事内容の例を3つ紹介します。
1. ウェブ開発
TypeScriptを用いてウェブサイトやウェブアプリケーションの開発が可能です。JavaScriptとの互換性があり、フレームワークとの相性も良いため、効率的に開発を進められます。
2. システム開発
TypeScriptを使って企業向けの業務システムや情報システムの開発が可能です。安全性や保守性が高いという特徴を生かし、長期的な保守運用に耐えられるシステム開発に向いています。
3. アプリ開発
TypeScriptを用いたモバイルアプリやデスクトップアプリの開発を行います。React Nativeというフレームワークでモバイルアプリ、Electronというフレームワークでデスクトップアプリの開発が可能です。
TypeScriptを学びたい! まずは何をすればいい?
TypeScriptを学びたい方が、どのような方法で学習を進めると良いかを解説します。
学習の大まかな流れ
初学者がTypeScriptを身に付けるためのステップを紹介します。
- JavaScriptの基礎を学習する。
- TypeScriptの基礎、構文を学習する。
- 実際にTypeScriptでコードを書く。
- ライブラリやフレームワークを学習する。
TypeScriptはJavaScriptを元に作られた言語で、構文は非常に似ています。そのためまずはJavaScriptの基礎から学ぶのが効率的です。次にTypeScriptの概念や文法、静的型付けについて学ぶと良いでしょう。その後、ReactやVue.jsなどのライブラリやフレームワークとの組み合わせ、Node.jsとの連携について学ぶことで、実践的なスキルが身に付きます。
TypeScript学習におすすめの書籍、サイト
JavaScriptの基礎が身に付いていない場合は、オンライン学習サイトのProgateや、Udemyの講座を利用してJavaScriptの学習からスタートするのが良いでしょう。TypeScript公式ドキュメントも参考にしましょう。
書籍を使って学習したい場合は、プログラミング初心者には以下の書籍がおすすめです。
・『ゼロからわかる TypeScript入門』(技術評論社、2022年)ライブラリ/フレームワークとは
何度か登場していますが、ライブラリとフレームワークは、プログラミングで効率的に開発を進めるためのツールです。ライブラリとは汎用的で再利用可能なコードの集まりのことで、フレームワークはアプリケーション開発の基盤となる設計や機能がそろっています。
TypeScriptと合わせてこれらの知識を身に付けることが重要です。有名なものにはReact、Angular、Vue.jsなどがあります。Nuxt.jsやNext.jsといった上位のフレームワークを利用すると、TypeScriptのみでウェブアプリケーションのフロントエンドからバックエンドまで一貫して実装が可能です。
TypeScriptで就職できる企業を探すには?
TypeScriptを活用している企業を調査し、求人情報や企業のウェブサイトを参照してみましょう。技術者向けの転職サイトやエージェントを利用して、自分に適した企業を探したり紹介してもらったりするのもおすすめです。
「TypeScript 新卒」と検索して求人情報をリサーチしてみてください。既に興味を持っている企業がある場合は、募集要項の「求めるスキル」にTypeScriptが記載されているかどうかを確認しましょう。
この記事のまとめ
本記事では、TypeScriptの特徴やサービス事例、他言語との違い、学習方法、就職先の探し方などを解説しました。
TypeScriptはJavaScriptに静的型付けを追加した言語です。フロントエンドエンジニアやアプリケーションエンジニアなどの職種が、ウェブ開発やアプリ開発に利用しています。学習する際はJavaScriptの基礎から学び始め、そこからTypeScriptの基礎やフレームワークについて学ぶと良いでしょう。またHTML/CSSや他のバックエンド言語と合わせて学習するのがおすすめです。
ぜひ今回紹介した情報を、エンジニアとしてのキャリアを築いていく上で役立ててください。
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