こんにちは、トイアンナです。
日系企業の就活が本格化している今、外資系企業の「全落ち」という重い現実に直面している就活生もいらっしゃることと思います。
しかし数字で考えると、外資系企業は内定倍率が200倍から1,000倍。トップ層の学生が集まってこの倍率なのですから、外資系の就活は落ちるのが当たり前です。また外資系企業では、ハードな業務に耐えられる体力と精神力を持っていること、かつどこか尖った人材が求められる傾向があります。つまり外資系企業に全落ちしてしまった就活生は、言い換えると「適応性が高く、角のない人材」であるとも考えられます。
今回は、落ちた経験をムダにせず「転んでもただでは起きぬ」精神で、最後には内定を選べる自分になるための就活術をお伝えします。
落ちたのはES、それとも面接? 「全落ち」した原因と向き合おう
選考フローのどこで落ちたのかによって、傾向を見ることができます。
・グループディスカッション(GD)やインターンシップで落ちた:協調性が適正範囲内でなかった
・エントリーシート(ES)が通らなかった:学歴フィルターがあった
・面接で落ちた:地頭が評価されなかった
それぞれ詳しく解説していきます。
1. ほどよい協調性から外れていた
日系に比べて協調性をあまり求められないといわれる外資系ですが、協調性を問われていないということではありません。高レベルをもとめる日系に対し、外資系は「ほどよさ」をもとめています。つまり、「協調性が高すぎ」ても「協調性が低すぎ」てもいけないのです。
外資系企業でも手に負えないほど協調性や柔軟性が低すぎた
自分には日系企業が求める協調性がないな……という理由で外資系企業を狙って就活をしていたあなたは、胸に手を当ててグループディスカッションやインターンシップを振り返ってみましょう。いくら、日系に比べれば協調性を問われない外資とはいえ、最低限の協調性は必要とされます。「チームとして目的を達成できるよう、同じグループを助けたか」「他人の意見を取り入れて柔軟に議論できていたか」を考えてみてください。
日系・外資系にかかわらず、社員同士が足の引っ張りあいをすると会社全体の利益が損なわれてしまいます。「周囲をサポートしつつ、目的の数字を達成する」姿勢があったかどうか思い返しましょう。
<日系企業の就活へ向けて>
過剰すぎるほどの周囲への気配りをする必要があります。以下の点に気を配りましょう。
・グループディスカッションで人の意見の長所を述べる
・チームが疲れているときは自分が疲れていなくても休憩する
・議論をする側ではなく「議論をまとめる側」になることで他人との衝突を防ぐ
「協調性が高すぎて」日系企業に適性があるとみなされた
一方、「協調性が高すぎ」てもいけません。「協調性がありすぎるから、ウチに来てもガツガツした社風にやられて、幸せになれないだろう」と思われると、いくら能力が高くても選考漏れとなります。
協調性の高さを強みとする人は、日系企業を自然体で受けてみましょう。外資系とは打って変わって、恐ろしいほど内定が取れるはずです。
<日系企業の就活へ向けて>
日系企業との相性は良いので、今から企業研究を始めましょう。
外資系が本命で、その理由が「ガツガツ働きたかった」ということなら、ガツガツさと協調性、両方が必要とされる広告代理店や商社などがオススメです。
2. 学歴フィルターがあった
添削を重ねたエントリーシートや、対策しつくした筆記試験で落とされるなら、学歴で門前払いをされている可能性が高いです。一部の外資系投資銀行や外資系コンサルティングファームでは「東京大学・京都大学・慶應義塾大学・早稲田大学・一橋大学・東京工業大学」出身者以外をほぼ採用しないところもあります。
彼らは学歴切りによる効率的な選考を選んだ代わりに、あなたという貴重な人材を採用する機会を失ったのです。
<日系企業の就活へ向けて>
気に病まず学歴で選ばない日系企業選びをしてください。そのための企業研究を進めましょう。
3. 地頭が評価されなかった
あなたが「じっくり熟考タイプ」や、いわゆる「口下手」な人材であれば、1次面接で落ちてしまうでしょう。地頭とは、「速さ×質」ではかられます。面接において、「速さ」は質問に答えるスピード、「質」は物事の本質を掴んだ発言でアピールできます。外資系企業ではひっきりなしに話すインド人やアメリカ人を相手に、同じスピードで話すことを求められるため、外資では重要なポイントになります。
<日系企業の就活へ向けて>
熟考・口下手タイプの人は、頭の回転のスピードよりも、落ち着きと正確さが求められる伝統的な日系企業と相性が良い場合も少なくありません。落ち着いて企業研究を進めましょう。
成功者に失敗なき人はいない
最後に思い出してほしいのは、成功者にも失敗は必ずあったということです。スティーブ・ジョブズはマッキントッシュの大量在庫を抱えて社長を解任されていますし、京セラ創業者の稲盛氏は就活生のころ、内定が1つも取れませんでした。
失敗を「いい経験にしよう」と踏ん張れる人は、必ず変わることができます。そして変わることができる人間は常に成長し、最後に成功を掴むことができるのです。
私は外資時代に上司から「自分を責めている時間は何もしていないのと同じだ。今の自分をなんとかしたいなら、道端のフンでも何でも掴んで立ち上がれ」と言われたことがあります。
最後に笑って「どの内定を選ぼうか」頭を悩ます自分になれるかは、今日からのあなた次第。外資系企業に全落ちしたからといって過度に自分を責めずに、今できることから始めましょう。これからの頑張りを、応援しています。
▼自己分析の対策をまとめたオススメ関連記事はこちら!!