こんにちは、ワンキャリ編集部です。
「未来のあたりまえをつくる。(※1)」をビジョンに掲げ、印刷業だけにとどまらず事業の多角化を進める大日本印刷(以下、DNP)。顧客の課題解決のため、営業・企画・マーケティングなど幅広い業務に携われることが魅力の1つです。
この記事では、DNPの「事務系総合職」に絞って具体的な選考対策をお伝えします。
選考前の最終確認のためにご一読ください。
(※1)参考:大日本印刷HP「DNPがめざすもの」<目次> ●大日本印刷の特徴 ●大日本の本選考のポイント ●大日本印刷の本選考のフロー ・1. エントリーシート(ES) ・2. Webテスト ・3. 1次面接 ・4. 最終面接 ●おわりに
大日本印刷の特徴:多角化する事業と顧客のニーズを解決し「未来のあたりまえをつくる。」
DNPには以下の3つの特徴があります。
・紙媒体の減少により事業の多角化を進める ・4つの成長領域で新たな事業創造を図る ・営業から企画、マーケティングまで携わり顧客の成長を支える
それぞれの内容について、下記に記載します。
紙媒体の減少により事業の多角化を進める
DNPは印刷業だけにとどまらず、事業の多角化を進めています。ネットメディアの台頭による紙媒体の減少に対抗するためです。
具体的には、印刷以外に以下のような事業を展開しています(※1)。
・マーケティングコミュニケーション ・イメージングコミュニケーション ・情報セキュリティ・BPO ・包装 ・生活空間 ・産業資材 ・ディスプレイ関連製品・電子デバイス
競合である凸版印刷(以下、凸版)も、同様の理由で印刷業以外に以下のような事業を展開しています(※2)。
・強固なセキュリティに裏打ちされたBPO(※3)事業
・コンテンツ・マーケティング事業
・半導体事業
・ディスプレイ事業
など
結果的に、DNPと凸版ともに従来からの主軸であった「印刷」を含む情報コミュニケーション部門は売り上げ全体の半分ほどになっています(※4)(※5)。
業界全体の傾向として、印刷にとどまらず新規事業を展開していくでしょう。
(※1)参考:大日本印刷HP「8領域の事業紹介」(※2)参考:凸版印刷「製品・サービス」
(※3)……業務プロセスの効率化、最適化を目的に、企業が社内の業務処理の一部を専門の事業者に外部委託(アウトソーシング)すること
(※4)参考:大日本印刷HP「事業領域」
(※5)参考:凸版印刷「セグメント情報」
4つの成長領域で新たな事業創造を図る
DNPでは中長期の経営方針として、以下4つの成長領域を設定し、新たな事業創造を図っています(※6)。
・知とコミュニケーション └ 世界の人々が安全・安心にコミュニケーションの機会を拡大し、知を交換・継承できる未来 事例:能の演目などの文化財をARで再現することで、観光客など新たなファンの獲得を目指す(※7)。 ・住まいとモビリティ └ 世界の人々が暮らし、移動するあらゆる生活空間が安全・安心に保たれている未来 事例:DNP AI審査サービスで各種行政手続きに関わる審査業務の省力化・電子化・標準化を実現する(※8)。 ・食とヘルスケア └ 世界の人々の生命への不安が解消され、生涯にわたって、安全・安心で質の高い生活を全うできる未来 事例:「蒸着技術」を応用した衛生的なパッケージの開発(※9)。 ・環境とエネルギー └ 地球環境への負荷を減らし、世界の人々と地球が共生できる持続可能な未来 事例:光や熱をコントロールする機能性フィルム(※10)
「未来のあたりまえを作る。」というビジョンを実現すべく、新事業を生み出し新たな価値を創造しつづけている企業です(※11)。
(※6)参考:大日本印刷HP「グループビジョン/ブランドステートメント/行動規範」(※7)参考:大日本印刷HP「DNP VR・AR活用ソリューション」
(※8)参考:大日本印刷HP「スマートシティの実現に向けた DNPの地域創生・まちづくり」
(※9)参考:大日本印刷HP「ヘルスケア・ライフサイエンス」
(※10)参考:大日本印刷HP「機能性フィルム」
(※11)参考:大日本印刷HP「DNPがめざすもの」
営業から企画、マーケティングまで携わり顧客の成長を支える
DNPでは企画から営業、マーケティングまで幅広い業務に携われます。印刷物においても、社会環境の変化に伴い求められる機能や役割が多様化しているためです。
受注したものを提供するだけでなく「環境に配慮した素材のパッケージ」など、あらゆる要素が求められます(※12)。ゆえに、顧客ごとにそれぞれのニーズを満たすマーケティングが欠かせません。
ある物流会社の案件では「ドライバー不足を解決したい」というニーズに対し、通常の荷物と食材を一緒に運ぶ「2温度帯混載輸送」を提案。「DNP多機能断熱ボックス」の活用により実現し、顧客の課題解決を果たしました(※12)。
上記のように企業の課題解決や付加価値向上のために、企画提案や販売促進まで幅広い領域に携わりたい学生におすすめです。
(※12)参考:大日本印刷HP「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING」(※13)参考:大日本印刷HP「DNP多機能断熱ボックス」
大日本印刷の本選考のポイント:具体的なエピソードで協調性を示し、入社後の再現性をアピールしよう
DNPの選考を突破する上でのポイントは「協調性」を示すこと。事務系総合職では研究職と開発職の社員が協力し、サービスや製品をつくるため、協調性が欠かせません。
選考でも「周りの人と接するときにどんなことを意識していたか」といった質問がされます。
実際にある内定者は学生時代に他者と協働した経験をメインに話し、入社後に「このような活躍ができる」との再現性を示したそうです(選考対策ページより)。
協調性をアピールするために、面接では以下の3つの観点を意識してエピソードを語りましょう。
(1)チームとしての目標 ・例:バレーボール部の活動で全国大会出場を目指していた。
(2)目標の達成のために自分がどのような役割を担い、具体的にはどのような行動をとったのか ・例:個々のスキルは高いものの、チームとしての成果が上がらなかったため、試合に勝つためには部員間のコミュニケーションや戦略の共有が大切であると考えた。 そこで、個人の練習時間を削ってでも他の部員とのコミュニケーションを活発にして部員同士をつなげたり、全員で戦略を共有するミーティングを行ったりした。
(3)(2)を受けての成果 ・例:結果、チームとしてのパフォーマンスが上がり、目標であった全国大会出場を果たすことができた。
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大日本印刷の本選考フロー
DNPの選考フローは以下の通りです。
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト
3. 1次面接
4. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. エントリーシート(ES):志望理由は「なぜDNPなのか」を示すのがカギ
DNPのESでは、過去に以下のような設問が出題されました。
(1)「大学または会社(現職もしくは前職)で最も力を入れて取り組んできたこと」にタイトルをつけてください(30文字以内)。 (2)具体的にどのような問題・課題に対して、どのように考え行動し、その結果どうなったかを教えてください(300文字以内)。 (3)DNPを志望する理由を教えてください(200文字以内)
※出典:大日本印刷|事務系総合職2023年卒本選考のES
特に(3)の志望理由を述べる際は、他業界や他社と比較した上で「なぜDNPなのか」を明確にできるように心がけてください。
新たな事業に挑戦している点や、社風がマッチしている点など、自分が魅力を感じていることを具体的に記載することが大切です。下記に志望動機の回答例を記載します。
貴社は印刷技術をベースに映像、文字、色、香りなどを使い、五感を活用した空間の創造を志向しているため。匂いや景色などの五感から感じる環境は、人々の体調を左右する重要な要素であると私は考える。五感からの提案を行えるのは、印刷技術を利用した建装材から電子機器まで幅広いソリューションを持つDNPだからこそ可能だと思い、貴社を志望する。
※出典:大日本印刷|事務系総合職2023年卒本選考のES
※ONE CAREERに投稿されたESの内容から、一部表記を変更しています
2. Webテスト:形式は玉手箱! ボーダーは高くないが、最低限の対策をして臨もう
Webテストの形式は玉手箱です。「言語」「非言語」「性格」の3科目から出題されます。
内定者が「難易度は高くなく容易に通過できた」と話していることから、ボーダーは高くないと推測できます(選考対策ページより)。
参考書や他社のテストを活用し、最低限の対策をして臨みましょう。
▼玉手箱対策におすすめの記事はこちら
・【Webテスト対策:玉手箱】計数・言語・英語の例題一覧で問題練習!出題企業とおすすめ問題集も
▼おすすめの書籍はこちら・【これが本当のWebテストだ!(1) 2025年度版 【玉手箱・C-GAB編】 (本当の就職テスト)
3. 1次面接:厳しく絞り込まれる最大の難関! 学生時代の経験から課題解決能力を示そう
1次面接は社員1名と学生1名で行われる個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・学生時代に力を入れたこと ・志望動機 ・就活状況 ・逆質問(30分程度) など
※出典:大日本印刷|事務系総合職2023年本選考の1次面接
1次面接は、DNPの選考における最大の難関です。最終面接はネガティブチェックの意味合いが強いため、この面接で厳しい絞り込みがされると考えられます。
内定者の情報によると「学生時代に力を入れたこと」に対する深掘りが中心のようです(選考対策ページより)。
回答する際のポイントは「課題解決能力の高さ」を示すこと。DNPでは、さまざまなリソースを駆使し顧客の課題解決を図るため、ニーズを的確につかみ正しいプロセスで顧客を導ける人材が求められます。したがって、過去の経験から「自分は課題に対してどのように行動し、解決できる人材だ」と具体的に示せると良いでしょう。
経験を語る際には、下記の観点を整理しておきましょう。
・どのようにして課題を発見したのか ・どのようにその課題を解決しようとしたのか ・課題を解決する中で困難だったことは何か ・実際に課題は解決できたのか
4. 最終面接:ネガティブチェックの選考! 明確な入社意思を伝えよう
最終面接は社員1名と学生1名で行われる個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・志望動機 ・他社の選考状況について ・内定を出したら就職活動はどうするのか ・逆質問(1問程度) など
※出典:大日本印刷|事務系総合職2023年本選考の最終面接
最終面接は雑談ベースで行われることから、ネガティブチェックの意味合いが強いと考えられます。内定者によると「内定を出したら入社するか」という点をみられているようです。同様の質問をされた際は、入社意思を明確に伝えましょう。
逆質問も志望度の高さをアピールできるチャンスです。面接官は人事役員であるため、今後の事業展望や経営関連の質問をすることをおすすめします。
▼大日本印刷の選考ステップをさらに詳しく知りたい方はこちら!
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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おわりに
ここまで、大日本の本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
大日本印刷の選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています。
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(Photo:3d_man/Shutterstock.com)