こんにちは。ワンキャリ編集部です。
内定者が10〜40人と「狭き門」で有名な不動産業界。その中でも総合デベロッパーといえば三菱地所や三井不動産などの大手企業が注目されることが多いです。
ワンキャリアでも、大手の総合デベロッパーを比較分析した記事を公開していますが、総合デベロッパーというのはこの6社だけではありません。「準大手」ともいえる規模の企業群にも魅力的なところはたくさんあります。
■【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
今回はヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発の4社に焦点を当て、社風や実際の業務を紹介していきます。志望する際は参考にしてみてください。
<目次>
●不動産業界とは? 事業内容/提供サービスを解説
・ビジネスモデル
・事業内容
●不動産業界の動向
・建築コストの高騰による影響
・新型コロナウイルス感染症による社会変動が影響
・不動産テックの導入
・新たな市場の開拓
●不動産業界の主な職種
・企画・開発
・営業
・管理・運用
・法務・総務
●不動産業界準大手4社の業績比較・ランキング(営業収益/営業利益)
●不動産業界準大手4社の特徴・強み
・ヒューリック:「圧倒的な営業効率」を支える、利益へのこだわりと事業戦略
・東京建物:ステークホルダーを大切にする姿勢と「意志の強さ」が試される
・日鉄興和不動産:住宅とオフィスに特化したデベロッパー、こだわりを持った開発に特徴
・NTT都市開発:短期的な収益を捨ててでも貫く「街ファースト」の姿勢
●不動産業界準大手4社の社風の違い・制度
・ヒューリック:若手に仕事を任せていくカルチャー。充実した福利厚生が備わる
・東京建物:多角化戦略により柔軟で変化が多い
・日鉄興和不動産:若いうちから責任がある仕事を任せられる文化
・NTT都市開発:関係者が多く周囲を巻き込む力が重視される
●不動産業界準大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
●不動産業界で働く魅力・やりがい
・地図に残る仕事ができる
・規模の大きい仕事ができる
・不動産の幅広い知識が身につく
・給与の水準が高い
・若手からの裁量権が大きい
●不動産業界準大手4社の選び方
・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
●不動産業界準大手4社が求める人物像・選考対策
・不動産業界が求める人物像
・不動産業界の選考対策
●不動産業界以外の業界研究記事
不動産業界とは? 事業内容/提供サービスを解説
不動産業界とは、主に不動産開発を手がける業界のことを指しますが、その事業内容やビジネスモデルは多岐にわたります。不動産の企画・開発・販売・管理などを通じて、地域や都市の発展に貢献する役割を担っています。ここでは、不動産のビジネスモデルや事業内容について詳しく解説します。
ビジネスモデル
不動産会社のビジネスモデルは非常にシンプルで、主に「売却する」か「貸して利用料を得る」の2つに分かれます。具体的には、不動産会社が開発した物件を売却して利益を得るか、賃貸として貸し出し、継続的に収益を得るかという2つの選択肢があります。
例えば、マンションを開発した場合、不動産会社はそのマンションの部屋を個別に売却する(分譲)ことで、一度に大きな収益を得られます。また、賃貸形式で貸し出すことで、定期的に家賃収入を得ることも可能です。
一方、商業施設やオフィスビルなどの物件は、通常賃貸形式で運営され、企業や店舗に貸し出すことで定期的な収益を生み出します。ホテルやリゾート施設の場合は、利用客からの宿泊料やサービス利用料といった形で収益を得ます。
このように、不動産のビジネスモデルは、物件の売却や賃貸を通じて収益を上げるシンプルな仕組みですが、その仕組みの中でどのように価値を最大化し、収益を最適化するかが重要なポイントです。
事業内容
不動産の事業内容は非常に多岐にわたり、都市開発から住宅開発まで幅広く展開されています。土地の取得から始まり、計画の立案、設計、建築、販売、管理まで、すべてのプロセスを統括して進めていきます。
それぞれの事業には異なる特徴や目的がありますが、いずれも社会に大きなインパクトを与える重要な役割を担っています。
賃貸事業
賃貸事業は不動産会社の中でも中心的な事業です。不動産会社が保有しているオフィスビルや商業施設、マンションなどの物件を貸し出し、収益の一部や家賃収入を得る事業です。
賃貸事業で重要なのは、魅力的な物件を確保して他社の物件に対して競合優位性を持つことです。駅から近いなどの好立地や優れた耐震性など、物件の価値を決めるさまざまな要素を考慮して、各社は総合的に良質な物件の保有を目指しています(※1)。
(※1)参考:ヒューリック「事業内容」
開発事業
新規の物件を開発・建設する事業です。この事業により上記の賃貸事業などで扱う物件が強化されるため、会社の競合優位性が増します。
新規の物件を開発する際にも、立地などのさまざまな条件で物件の価値を向上させることが重要になっています。特に耐震性や、近年では環境に配慮した物件の開発が重要です(※1)。
再生事業
再生事業は、都市全体の再開発やマンション再生事業など、さまざまな形式があります。
都市の再開発では、高品質な物件を供給するだけでなく、それまでの地域文化を受け継ぎながら、その都市特有の課題に向き合う必要があります。エリア全体の価値を上昇させることで、不動産会社が取り扱っている個々の物件の価値も上がるので重要な事業です(※2)。
(※2)参考:日鉄興和不動産「事業紹介」
観光事業
ホテルや旅館の開発・運営を行ったり、リゾート施設などに投資を行ったりする事業です。
外国人観光客の増加などにより観光業は今後も成長が見込まれるため、不動産会社の中でも重要な事業として位置付けられています(※1)。
グローバル事業
不動産会社は日本国内だけでなく、世界各国の不動産事業にも参画しています。具体的な事業内容は上記で述べたような、物件開発や再生事業、都市開発などです(※3)。
日本と住宅ニーズが異なる海外において、現地の会社などと協力しながらニーズに応えていくことが重要です(※2)。
(※3)参考:NTT都市開発「グローバルビジネス」
不動産業界の動向
不動産業界は、近年の経済状況や社会変動、技術革新の影響を大きく受けています。建築コストの高騰や新型コロナウイルス感染症による社会の変化、そして不動産テックの導入など、さまざまな要因が業界に影響を与えています。
また、新たな市場の開拓も進められており、不動産業界各社はこれらの変化に対応しながら事業を展開しています。ここでは、不動産業界の最新動向について詳しく解説します。
建築コストの高騰による影響
近年、不動産業界に大きな影響を及ぼしているのが、建築コストの高騰です。これにより、不動産業界にもさまざまな影響が出ています。
例えば、建設物価調査会が発表した「建設物価 建築費指数」(2015年=100とした場合の指数)によると、2023年12月時点での建築費指数は、集合住宅(鉄筋コンクリート造)で130.4、オフィスで134.7、住宅(木造)で137.5と、軒並み大きく上昇しています。このような建築コストの高騰は、プロジェクトの収益性に直接の影響を与え、不動産会社にとって大きな課題です。
コスト高騰の背景には、世界的な資源価格の上昇による建材費の高騰や、円安による輸入材の値上げが挙げられます。また、日本特有の事情として、建設業界における労働力不足が深刻化しており、その結果、人件費が上昇していることも大きな要因です。
こうしたコストを押し上げる要因は、すぐに解消される見込みが少なく、今後もしばらくは高い状態が続くと予想されています。このような状況下では、コスト管理や効率的なプロジェクト運営がより一層求められるでしょう。
新型コロナウイルス感染症による社会変動が影響
不動産業界は、新型コロナウイルス感染症による社会の変化が将来にどのように影響を及ぼすかを見極める必要があります。新型コロナウイルス感染症の中でリモートワークが広がった結果、地方への移住が進む一方、都市部のオフィス需要が一時的に減少しました。しかし、新型コロナウイルス感染症が収束しつつある現在、リモートワークを終了する企業が増え始めており、再び都市部への人口集中やオフィス需要の回復が予想されています。
例えば、新型コロナウイルス感染症でオフィスを解約した企業が、新たにオフィスを契約する動きが出るかもしれません。また、リモートワークが定着する企業も多い中で、オフィスの形態や必要性が変わる可能性もあります。このように、新型コロナウイルス感染症による社会変動は、不動産業界に対してプラスとマイナスの両方の影響を与えています。
今後、この変化が一時的なものか、それとも新たな社会の常態として定着するかによって、不動産業界の戦略や事業展開が大きく変わる可能性があります。企業は、こうした社会変動を見据え、柔軟な対応を求められる局面に立たされています。
不動産テックの導入
不動産業界では、依然としてアナログな業務が多く残り、人手不足も深刻な問題となっています。この状況を改善し、業界内で競争力を維持するためには、業務の効率化が不可欠です。そのため、不動産テックの導入が急務となっています。
近年では、契約関連やAI(人工知能)を活用したサービスなど、多様な不動産テックのサービスが展開されており、これらを積極的に導入することが求められています。
不動産テックの導入には一定のコストがかかることや、従業員が新しいシステムを使いこなせるようにするための教育が必要になることが考慮されます。しかし、初期投資が必要であっても、長期的には業務効率の向上やコスト削減につながる可能性が高いため、導入を前向きに検討すべきです。
業界のデジタル化が進む中で、不動産テックを取り入れることで、不動産会社は業務の効率化を図り、競争力を強化できるでしょう。また、不動産テックの活用によって、新たなビジネスチャンスの創出や、顧客満足度の向上にもつながる可能性があります。
今後の業界動向を見据え、テクノロジーを積極的に取り入れることが、不動産業界における重要な戦略となるでしょう。
新たな市場の開拓
不動産業界で生き残るためには、新しい市場の開拓が重要です。競合他社がまだ手を付けていない市場を見つけ出し、先駆者としてその市場に参入することで、売上や利益を効果的に獲得するチャンスが広がります。
新たな市場の開拓にあたっては、データの分析が欠かせません。市場の動向や消費者の潜在的なニーズを把握するために、綿密なデータ分析を行い、戦略的なアプローチをとることが求められます。
また、関係者との情報共有やコラボレーションも重要です。市場のニーズに対して迅速に対応し、新たなサービスやプロジェクトを展開することで、競争力を維持し、業界内でのポジションを強化できます。
潜在的なニーズをいち早く察知し、これまで手がつけられていない市場へ積極的に進出できる不動産会社は、今後も安定した成長を続けることが期待されます。市場開拓の成功は、企業の将来を左右する重要な要素であり、持続的な競争優位を築くための鍵となるでしょう。
不動産業界の主な職種
不動産業界の仕事は、不動産の開発から管理まで多岐にわたります。プロジェクトの成功には、さまざまな専門職が連携して取り組むことが不可欠です。
物件の企画・開発といった初期段階の業務から、施工管理や営業、法務、総務、さらには完成後の管理・運用まで、各職種がそれぞれの役割を担っています。ここでは、不動産業界の主な職種とその仕事内容について詳しく解説します(※4)(※5)(※6)。
(※4)参考:ヒューリック 新卒採用サイト「社員インタビュー」
(※5)参考:東京建物 新卒採用サイト「仕事インタビュー」
(※6)参考:日鉄興和不動産 新卒採用サイト「一人ひとりのこだわり」
企画・開発
用地取得後の企画・開発の段階では、用地取得時に立てた基本的なプランをもとに、外観や設計などをさらに具体的かつ緻密に計画し、開発を進めていきます。プロジェクトが具体的に形になり始める重要なフェーズです。
開発が始まると、不動産会社はゼネコンや設計会社などの関連会社と協力しながらプロジェクトを進めていきます。この過程で、不動産会社はプロジェクト全体のまとめ役となり、スケジュール管理や収支管理、各関係者との調整など、計画全体の管理を担います。
この段階では、プロジェクトがスムーズに進行するようリーダーシップを発揮し、関係者との円滑なコミュニケーションが不可欠です。プロジェクトの成功に向けてチームを導き、予定通りに開発を進めることが求められます。企画・開発はプロジェクトの中核をなす業務であり、計画を実現に向けて動かしていく重要な役割を担っています。
営業
物件が完成した後に重要なのが営業です。管理などを行う関連会社と連携しながら、建物の販売や賃貸を進めます。具体的な業務は、オフィスビルのテナントとなる企業への営業活動や、家の購入を検討している一般のお客さまに向けた展示会や広報活動などです。
オフィスビルの場合、テナントを獲得して賃料を回収することが主要な収益源です。一方、住宅の場合は、一般のお客さまに建物を提供することで、販売利益を得ることが目的です。これらの営業活動を通じて、不動産会社は開発した物件を市場に出し、収益を上げることで事業の成功を目指します。
営業の役割は、開発した物件を適切な顧客に届けることであり、プロジェクトの最終段階で重要な役割を果たしています。テナント企業や個人顧客との信頼関係を築きながら、収益を確保するための活動を展開しています。
管理・運用
不動産会社の仕事は、物件を開発して終わりではありません。その後の管理や運用も重要な役割の一部です。特に、複合型施設や商業施設の場合、施設の維持管理だけでなく、イベントの企画やプロモーション活動を通じて、施設の魅力を高め続けることが求められます。
管理・運用を行うことで、その街や施設の価値を維持・向上させ、さらなる収益の獲得につなげられます。地元住民や関係者との良好な関係を築きながら、街全体の魅力を高める取り組みを行っています。
管理・運用は、施設が持つ潜在的な価値を最大限に引き出し、持続的な発展を支える重要なプロセスです。この役割を果たすことで、不動産会社は地域社会に貢献し、施設の長期的な成功を支えられます。
法務・総務
不動産会社の業務において、法務や総務は非常に重要な役割を果たします。不動産関連の手続きには多くの書類が必要で、土地の取得から売買・賃貸の契約に至るまで、各工程において事務手続きが発生します。これらの手続きを正確かつ迅速に行うことが、プロジェクトの円滑な進行に不可欠です。
特に法務部門では契約書の作成や法的なリスクの管理、コンプライアンスの確認など、専門的な知識が求められる業務が多くあります。また、総務部門では、プロジェクトに関連する事務手続きを一括して管理し、会社全体の運営をサポートします。
これらの業務は、個人情報や利益に関わる重要な情報を取り扱うため、外部に委託することは難しく、通常は自社の専門部署で対応します。法務や総務の役割は、不動産会社が安心してプロジェクトを進めるための基盤を支える重要なポジションです。
不動産業界準大手4社の業績比較・ランキング(営業収益/営業利益)
以下は、不動産業界準大手4社の業績比較グラフです。
※出典:2023年度 有価証券報告書「ヒューリック P.85/東京建物 P.74/日鉄興和不動産 P.97」
※出典:NTT都市開発「2024年3月期 期末決算概況」
営業収益・営業利益ともにヒューリックが最も高いです。
不動産業界準大手4社の特徴・強み
ヒューリック:「圧倒的な営業効率」を支える、利益へのこだわりと事業戦略
例として挙げている4社の中で、社員一人あたりの売上が頭ひとつ抜けているヒューリックの最大の強みは「投資戦略の巧みさ」です。
銀座や新宿、渋谷などの重点エリアの物件比率を重視していて(※7)、実際に地価が高く安定している銀座に「ヒューリック銀座数寄屋橋ビル」など物件を多数保有しています(※8)。
また、社員数も全体で約220名と少なく(※9)、若いときから億を超える投資案件を担当することもあり、案件規模と裁量の大きさを追求する学生におすすめといえるでしょう。
また、以下はヒューリックのセグメント別売上グラフです。
※出典:ヒューリック「2023年度 有価証券報告書 P.123」
(※7)参考:ヒューリック「中長期経営計画(2020〜2029年) P.11」
(※8)参考:ヒューリック「物件一覧」
(※9)参考:ヒューリック「会社概要」
東京建物:ステークホルダーを大切にする姿勢と「意志の強さ」が試される
東京建物は総合不動産デベロッパー業界で、長い歴史を持つ企業の1つです。
そんな同社の特徴は2点。まずは信頼重視の事業姿勢です。
東京建物はビルのテナントなどの顧客や、ゼネコン・設計者などの業務関係者、そして同業者などと円滑な関係を築いて事業を進めていく傾向があります。「お客様第一の精神」を掲げ、客様や社会・地域のニーズに耳を傾け、課題に対して真摯に寄り添うことを重視しています(※10)。
もう1つは意志の強さが求められる点です。実際に同社は大手町のオフィス街の中心地に「森」を共存させた大手町タワー(※11)や、日本初の本庁舎一体型の再開発事業Brillia Tower池袋(※12)など、今までにない建物を作り出してきました。その点からも、担当者が考え抜く意志を強く持つ姿勢が重要といえるでしょう。加えて、その意志が反映されることも多いため、裁量が大きいともいえます。
また、以下は東京建物のセグメント別売上グラフです。
※出典:東京建物「2023年度 有価証券報告書 P.114」
(※10)参考:東京建物「東京建物グループの強み」
(※11)参考:東京建物「ビル事業」
(※12)参考:東京建物「Vol.2 Brillia Tower 池袋」
日鉄興和不動産:住宅とオフィスに特化したデベロッパー、こだわりを持った開発に特徴
日鉄興和不動産は住宅とオフィスを得意とするデベロッパーです。これは、同社が1965年から外国人向け住宅「ホーマット」を手がけていること(※13)や、売主別中古マンション騰落率ランキング(関東)で2016年から2022年まで1位を獲得していること(※14)からも分かります。
オフィスの空室率をとってみても、同社が管理するオフィスビルの空室率は1.5%。市場平均の4.49%と比べると、非常に低くなっています(※15)。
また、こだわりを持った開発を行っている日鉄興和不動産の特徴を表す例として「赤坂インターシティAIR」が挙げられます。赤坂のエリアに5,000平方メートル以上もの広大な緑地を誕生させた同社の代表的な事業の1つです。
通常のエリア開発であれば、主役である建物を中心に緑を配置することが多いです。しかし、この事業で同社は、建物を大通りに寄せ、敷地中央に緑地や溜池(ためいけ)を整備しました。
同社が緑の配置にこだわった背景には、江戸時代からの開発で緑地の伐採や溜池の埋め立てがあった赤坂の地に、緑を復活させ、潤いを取り戻したい思いがあります(※16)。担当者がこだわり抜いて、紋切りの開発をしない同社らしさの表れでしょう。
また、以下は日鉄興和不動産のセグメント別売上グラフです。
※出典:日鉄興和不動産「2023年度 有価証券報告書 P.88」
(※13)参考:日鉄興和不動産「高級賃貸住宅事業」
(※14)参考:日鉄興和不動産「売主別中古マンション値上がり率ランキング(関東版) 7 年連続第 1 位を獲得!」
(※15)参考:日鉄興和不動産 新卒採用サイト「ABOUT US」
(※16)参考:日本設計「NIHON SEKKEI 13 P.6」
NTT都市開発:短期的な収益を捨ててでも貫く「街ファースト」の姿勢
NTT都市開発の強みは、NTTグループとの関係性です。2019年にNTTの完全子会社となった同社は(※17)、今後はNTTグループの不動産案件を担います。そのため、一層NTTグループとの土地・技術の連携が進むと見られます。
この安定的な支援基盤を背景に、同社は近年、大規模事業にも積極的に進出し事業を拡大しています。
例えば、元逓信総合博物館跡地に建てられた大型オフィスビルである「大手町プレイス」では、NTTグループのCRE(※18)の有効活用をしています。また、NTTグループの旧電話局を活用した商業施設の「新風館」(※19)などもNTTグループのアセットやネットワークを活用しています。
そんなNTT都市開発の特徴は、物件の長期保有を目指すために、街に寄り添う「街ファースト」の街づくりを行っていること。そして、そのために人間関係を丁寧に築く「誠実さ」です。
街に寄り添う街づくりの例としては、上記の大手町プレイスが挙げられます。大手町プレイスでは、できるだけ貸し床を増やすためにオフィスエリアを多く設ける業界の慣例よりも「休憩するスペースがない大手町の課題解決」のために、5層にわたるパブリックスペースを設けるなど(※20)、お金だけでは測れない価値を追求しています。
(※17)参考:NTT「街づくり事業推進会社の創設について」
(※18)……CREとは、企業が使用あるいは保有している不動産のことを指す
(※19)参考:NTT都市開発「『新風館』2020年4月16日(木)グランドオープン」
(※20)参考:Otemachi PLACE「Otemachi PLACEについて」
不動産業界準大手4社の社風の違い・制度
続いて、不動産業界準大手4社の社風の違いや制度について見ていきましょう。
ヒューリック:若手に仕事を任せていくカルチャー。充実した福利厚生が備わる
ヒューリックには、若手が発言できる環境・若手に仕事を任せていくカルチャーが根付いています。 実際に、ある若手社員は「入社直後に、外資系企業の本社ビルの取得業務に上司と2人で取り組んだ。知識もない中で多くの課題に直面したが、業務を手取り足取り先輩に教えてもらうことで不安を解消することができていた」と語っています(※21)。
また、同社は、社員それぞれが能力を最大限発揮できるよう、働きやすい制度設計や環境整備に力を入れています(※22)。
例えば以下が挙げられます。
・門前仲町の独身寮は入社3年目まで全員が無料で利用できる ・本社のカフェテリアではドリンクやお弁当が無料で提供されている ・子どもが満4歳になるまで取得可能な育休制度 ・実質無料の事業所内保育所 ・不妊治療費の5割補助 ・所定給与の5割が支給される2年間の介護休暇制度 など
※参考:ヒューリック 新卒採用サイト「職場環境を知る」 ※参考:ヒューリック「ワークライフバランス」
このように、充実した福利厚生のもと、若くから責任感がある業務に携われることは同社の魅力といえるでしょう(選考対策ページより)。
(※21)参考:ヒューリック 新卒採用サイト「社員インタビュー 藤田健太郎」
(※22)参考:ヒューリック「教育研修/福利厚生」
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東京建物:多角化戦略により柔軟で変化が多い
東京建物では「進取の精神」を重視しており(※10)、他社に先駆けて「住宅ローン」や「ビルの区分所有形態」など事業の多角化や画期的な手法に取り組んでいます(※23)。そんな同社は新しいことに挑戦し続ける社風があります。近年では、スタートアップ支援(※24)・物流(※25)・カーシェア(※26)など、「不動産業」に縛られないさまざまな新事業を展開しており、スペースの時間貸しで国内最大級のプラットフォームを持つスペースマーケットとの業務提携で実現したスペースシェアリングへの取り組みは広く注目されています(※27)。
その他にも、同社のマンション「Brillia 品川南大井」のモデルルームの一部を、スペースマーケットを通じて一般ユーザーに貸し出す取り組みを開始していることからも(※28)、固定観念に捉われずに新しいことに積極的に挑戦する社風がうかがえます。
また、同社では、中国最大手デベロッパーである万科グループとの関係を生かし、継続的な事業を展開するなど海外における挑戦にも積極的です(※29)。このようにさまざまなことに挑戦する「進取の精神」を体現された東京建物は、成長意欲が高い学生にとって魅力的だといえるでしょう(選考対策ページより)。
(※23)参考:東京建物「東京建物語」
(※24)参考:日本経済新聞「スタートアップ支援事業 2020年6月 新たなステージへ」
(※25)参考:日本経済新聞「ネット通販の急増を商機に 三井不動産が物流施設」
(※26)参考:PR TIMES「『カーシェア事業』と『駐車場事業』で提携」
(※27)参考:CENT Japan「スペースマーケットと東京建物が資本業務提携--スペースの時間貸しが生み出す不動産の新たな形」
(※28)参考:事業構想「東京建物がスペースマーケットと共創 伝統の街を活性化」
(※29)参考:東京建物「INTEGRATED REPORT 2023 P.34」
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日鉄興和不動産:若いうちから責任がある仕事を任せられる文化
日鉄興和不動産では、ジョブローテーションをしながら、ビルの企画開発から営業、仲介まで幅広い業務に携われることが特徴的です。さらに、若いうちから責任のある仕事を任せられる文化もあることから、若くからさまざまな業務に挑戦できるといえるでしょう
例えば、同社の住宅事業で1つの特色となっている「+ONE LIFE LAB(プラスワン ライフ ラボ)」は、顧客の声を直接的に集め、調べ、形にする若手社員中心の取り組みを組織化したものです(※30)。
社員からも「デベロッパー最大手では40代にならないと携わることのできない開発業務に、同社では30代前半から責任者として関われる」との声があることからも、若くから責任がある業務をしたいと考える学生におすすめの企業です(選考対策ページより)。 (※30)参考:+ONE LIFE LAB「ABOUT ワンラボについて」▼日鉄興和不動産に関する【ONE CAREER限定コンテンツ】はこちら!
NTT都市開発:関係者が多く周囲を巻き込む力が重視される
NTT都市開発の事業である、「開発」「住宅」「ビル」「ホテル・リゾート」では、デベロッパーらしく関係者が多いことが特徴的です。そのため、同社では周囲を巻き込む力が重視されていることが考えられます。
例えば、住宅事業は比較的利用者との距離が近い事業といわれており、モデルルームなどを通じて実際に利用者に会いながらニーズや不満を汲(く)み取ります。
また、設計担当者とともに山に入って植栽を選ぶこともあるなど、施工者はもちろんのこと、インテリアコーディネーターやデザイナーとも共に仕事をする機会もありうるそうです(2021年卒 選考対策ページより)。同社の社員からは、「ビル事業やホテル・リゾート事業でも施工者や設計者との綿密な話し合いは不可欠。事業によって検討しなければならない観点が異なることもあり、事業を進めていく難しさはむしろやりがいにつながると感じた」との声があることからも、周囲を巻き込む力が重視されていることがうかがえます。
関係者と向き合いながら土地という大規模なものを開発していくことへのやりがいを強く感じる点は、NTT都市開発で働く魅力であるといえるでしょう(選考対策ページより)。
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不動産業界準大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
以下の表は、有価証券報告書を公開していないNTT都市開発を除いた、不動産業界準大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数をまとめたものです。
※出典:2023年度 有価証券報告書「ヒューリック P.9/東京建物 P.9/日鉄興和不動産 P.8」
※平均給与は百の位を四捨五入しています。
平均年収が最も高いのはヒューリックでした。
日本全体の40代の平均年収が約511万円(※31)です。企業によって差はあれど、平均より高めの水準だといえるでしょう。
(※31)参考:国税庁長官官房企画課「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- P.180」より算出し、小数点以下四捨五入しています。
不動産業界で働く魅力・やりがい
デベロッパーで働くことは、多くの人にとって魅力的でやりがいのあるキャリアパスです。ここでは、デベロッパーで働く魅力とやりがいについて詳しく解説します。
地図に残る仕事ができる
不動産業界は、住宅だけでなくショッピングモールやリゾート地など、大規模な開発プロジェクトを手掛けています。不動産業界は「街づくり」の一翼を担っているといえるでしょう。例えば、三井不動産が手掛けた「ららぽーと」や「東京ミッドタウン」(※32)、三菱地所が進めた「丸の内再開発事業」(※33)などがその代表例です。
こうしたプロジェクトに携わることで、自分が関わった仕事が地図に残り、長く多くの人々に利用され続けるという点に、不動産業界の仕事の大きな魅力とやりがいを感じられます。
自分の手掛けたプロジェクトが地域社会に貢献し、その土地の発展に寄与することを実感できるのは、他の職業にはない特別な喜びです。不動産業界で働くことは、未来に残るものを作り上げる責任と達成感を味わえる貴重な経験となるでしょう。
(※32)参考:三井不動産「商業施設一覧」
(※33)参考:三菱地所「『人の営みを育む』都市開発で、 街と人の関わりを再構築。」
規模の大きい仕事ができる
不動産業界の仕事では、多くの関係者と協力しながら、規模の大きいプロジェクトに取り組めます。都市開発やマンション開発といった大規模な仕事は、多くのノウハウとリソースを持つ不動産会社だからこそ可能です。
自分が関わったプロジェクトで開発された街に、たくさんの人々が集まり、活気に満ちた様子を見ると、非常に大きな喜びを感じられます。また、建設した建物が地域全体に与える影響や、周辺の土地がどのように変わっていくかを目の当たりにできるのも、不動産業界で働く魅力の1つです。
街の価値を高め、地域社会に貢献するという大規模な仕事に携われることは、デベロッパーならではのやりがいであり、自分の仕事が長期的に多くの人々に影響を与えることを実感できるのは、非常に意義深いものです。
不動産の幅広い知識が身につく
不動産会社で働く魅力の1つは、不動産に関する幅広い知識を身につけられることです。不動産会社の業務は、土地の仕入れから建物の管理・運営まで一貫して携わるため、不動産に関するさまざまな側面を学べます。
会社によって異なる部分もありますが、多くの不動産会社では、用地取得、企画・開発、販売、管理・運営といった各工程に対応する部署があり、ジョブローテーションを通じてさまざまな業務を経験できます。
さらに、総合デベロッパーであれば、オフィスビルや商業施設、ホテルなど、さまざまな種類の土地開発に携われ、さらに幅広い不動産知識を身につけられます。
給与の水準が高い
不動産業界で働く魅力の1つに、高い給与水準があります。大規模なマンションやオフィスビル、商業施設の開発を手掛ける不動産会社は、世間に大きな影響を与える仕事を担っているため、報酬もそれに見合ったものとなっています。
特に大手の不動産会社では、平均年収が1,000万円を超える企業も多く存在します。自分の仕事が給料という形で正当に評価されることは、非常に魅力的です。高収入を得られることは、モチベーションの維持にもつながり、さらなる成長を目指す原動力となるでしょう。
街づくりという社会に大きな影響を与える仕事に加え、経済的にも充実した生活を実現できることが、不動産業界が学生から高い人気を集める理由の1つです。このように、自分の努力が給与という形で還元される点は、デベロッパーで働く大きなやりがいといえます。
若手からの裁量権が大きい
不動産業界で働く魅力は、若手社員であっても早い段階から大きな裁量権が与えられることです。プロジェクトの規模が大きく、さまざまな関係者との調整が必要な業界ですが、若手社員にも積極的に責任がある仕事を任せられる傾向があります。
具体的には、用地取得や企画・開発の段階で、若手が主導してプロジェクトを進めることが求められることもあります。このように、早期から実際のプロジェクトに深く関わることで、業務全体の流れを理解し、実践的なスキルを身につけられるでしょう。
また、大規模なプロジェクトにおいて自分の意見やアイデアが反映されることもあり、仕事に対する達成感ややりがいを強く感じられます。若手からの裁量権が大きい環境は、成長意欲が高い人にとって非常に魅力的であり、早い段階でのキャリアアップも期待できる点が、不動産業界の大きな魅力です。
不動産業界準大手4社の選び方
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
こちらの記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説しています。
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載しているほか、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
こちらの記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介します。
・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
・『【公式】ワンキャリア / ONE CAREER 就活チャンネル』はこちらまた、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けばいい?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
・『ワンキャリコミット』はこちら
手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけることができ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」が何度も聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直少し大変ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野がわかります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、エントリーシート(ES)締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
不動産業界準大手4社が求める人物像・選考対策
不動産業界が求める人物像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
ヒューリック
東京建物
日鉄興和不動産
NTT都市開発
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不動産業界の選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
ヒューリック
東京建物
日鉄興和不動産
NTT都市開発
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ES対策
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
- 入社意欲がどれほど強いか
- 自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか
- 入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを含んだ志望動機は説得力があり、過去の選考参加者や内定者のESからも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼ESの書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
不動産業界では、特に「SPI」と「玉手箱」が多く実施されています。
SPIは性格と能力の2領域を測定し、能力検査は言語(国語)と非言語(数学や算数)でわかれています。時間制限がついているという特徴があり、受験者の解答状況や正答率によって問題が変わっていきます。正答率が高ければ難易度の高い問題が出題され、高得点につながるので、時間内で的確に問題を解けるようにしておきましょう。
玉手箱は、計数理解(数学)、言語理解(国語)、英語理解、性格テストの4種類に分かれており、問題数に対して解答時間が非常に短いことが特徴です。そのため、満点を目指すのではなく、確実に解ける問題に集中することが求められます。また、玉手箱は毎年似たような問題が出題される傾向があるため、スピード感に慣れるために多くの問題を解いておくことが大切です。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧 ・【SPI対策】全問題形式を完全網羅!練習問題&解答一覧(言語・非言語・英語・構造的把握力) ・【玉手箱対策】問題&解答集|出題企業と問題形式(計数・言語・英語)まで紹介
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能です。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握でき、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持つことで機会を得たりできます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみるといいでしょう。
不動産業界以外の業界研究記事
■業界研究まとめ記事はこちら ■メーカー ・【素材メーカー:業界研究】大手5社(日本製鉄・旭化成・AGC・クラレ・日本ガイシ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(ソニー・日立製作所・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手4社(花王・資生堂・コーセー・日本ロレアル)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・日本ハム・明治・日清食品・江崎グリコ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手4社(武田薬品工業・アステラス製薬・大塚製薬・第一三共)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【自動車メーカー:業界研究】大手5社(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・マツダ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手5社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス・テルモ・オムロン)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■商社 ・【総合商社:業界研究】五大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワン・阪和興業・JFE商事」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■金融 ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:地銀】横浜銀行、千葉銀行、京都銀行、近畿大阪銀行、池田泉州銀行。Uターン就活生から圧倒的な人気を誇る地方銀行の違いや意外な魅力とは?
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・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い
・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【証券:業界研究】大手5社「野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:外銀(外資系投資銀行)】大手4社「モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■コンサル ・【戦略コンサル:業界研究】戦略コンサル大手5社「マッキンゼー・BCG・ベイン・A.T. カーニー・ADL」を比較!仕事内容・社風/強みの違い
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、アビーム、EY、KPMG)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■マスコミ・エンタメ ・【出版:業界研究】4大出版社(KADOKAWA・集英社・講談社・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【テレビ局:業界研究】キー局6社(フジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日・テレビ東京・NHK)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【大手広告代理店:業界研究】大手5社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・ADK・JR東日本企画)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:旅行業界】「JTB、KNT-CT、HIS、日本旅行」大手旅行会社4社それぞれの強みや社風、給料を徹底比較!
■インフラ・資源
・【鉄道:業界研究】大手8社「JR東日本・JR東海・JR西日本・東急・阪急電鉄・東武鉄道・名古屋鉄道・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【海運:業界研究】大手3社「日本郵船・商船三井・川崎汽船」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【ガス:業界研究】大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:エネルギー】電力・ガス業界の大手4社「東京電力・関西電力・東京ガス・大阪ガス」の事業や年収を徹底比較!
・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井石油開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
・【業界研究:航空会社】大手2社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL))を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■IT・通信 ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(アクセンチュア・NTTデータ・野村総合研究所・日本IBM・富士通)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い
・【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■人材・教育 ・【人材:業界研究】大手5社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・レバレジーズ・ビズリーチ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【教育:業界研究】大手5社「リクルート・ベネッセ・Gakken・公文・ナガセ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▼就活記事の総集編まとめ
・【新特集スタート】就活生の悩むべき問題は5つだけ。モヤモヤした視界を切り開く「就活の羅針盤」
・26卒就活はいつから?スケジュールとインターン準備の有利な進め方
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・志望動機【例文17選】ES・履歴書での書き方と職種・業界別の実例
・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
・グループディスカッション完全対策!全テーマの進め方・流れやコツを網羅的に解説
・ケース面接対策&例題|コンサル・日系大手も出題!ゼロからの始め方
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
(Photo:Sylwia Brataniec/Shutterstock.com)