こんにちは、2020年卒のドンドコマン(@dondocoman)です。
世渡り上手な学生の既得権益である「上っ面の就活ライフハック」を市場に流出させるため、ワンキャリアで記事を書かせていただいています。
▼前回記事はこちら
今回紹介するのは体育会所属の学生が無双をするためのライフハックです。
体育会と聞いて皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
週7で練習、就活は先輩のコネ、ソルジャー要員、脳筋……
良くも悪くもステレオタイプで語られがちな「体育会所属」ですが、就活向けにきちんと経験をまとめることができれば、大きなアドバンテージになります。
実はこの私も体育会に所属していた経験があり、就活では体育会での経験をさまざまな方法でアピールしていました。
今回は「体育会の経験をどのようにアピールすれば良いのか分からない!」という方に向けて、いくつかアドバイスできたらと思います。
使えるコネは全て使え
規模やブランドにもよりますが、体育会には先代が築き上げた尋常じゃない就活実績があります。部活の就活情報には必ずアクセスできるような情報収集・関係づくりを心がけ、少しでも有利に就活を進めていきましょう。
社員訪問のツテに困らないほか、裏の優遇ルートなんてのも多々存在することを聞きます。某大学のアメフト部やラグビー部にはあの外資系証券や総合商社、大手メーカーの「枠」があって、毎年必ず数人は入れるとのこと。
前回記事に書いた通り、OB・OG名簿もツテの宝庫です。
しかし、一回でも企業の顔に泥を塗ってしまうような行動をすれば、非情にも数年間はその団体からは採用しないといったような制裁を取られてしまうこともあるそうです。
後輩の就活のためにも、部活のコネは丁寧に使うことをオススメします。
そうは言っても、全ての企業に優遇ルートがあるわけではありません。やはり通常の選考ルートで挑戦することが多いでしょう。ここからは、面接で部活の実績のアピールする方法を紹介します。
体育会でのガクチカは3通りで話せるようにしよう
せっかくの体育会の経験。ガクチカ(学生時代力を入れたこと)を聞かれて毎回同じようなことを言っていてはもったいないです。企業が求める人物像や面接の流れに合わせて、アピールする部分を変えられるようにしましょう。
面接でアピールできる体育会の資質は、「1. 集団での取り組み」「2. 戦略的な個人プレイ」「3. 泥臭さ」の3つにカテゴリー分けできます。
1つ目の「集団での取り組み」は話しやすいのではないでしょうか。レギュラー戦での勝利・周りを巻き込んでの組織改革・新歓などで高い目標を掲げて頑張った経験などが1つはあるはずです。
チームプレイの経験は協調性を想起させるものですし、日系大企業には持ってこいの題材といえます。
気を付けるとすれば、結果を分かりやすく伝えるということでしょうか。戦績なら伝えるのは容易ですが、「協調性が高まりました」「部の雰囲気が良くなりました」などは要注意。聞き手にとって想像するのが難しいタイプの実績です。
例えば「雰囲気がよくなったこと」を「退部率の○○%減」という客観的な指標で表すなど、聞き手に分かってもらうための工夫が必要といえます。
次に「戦略的な個人プレイ」。この資質は、「課題を分析し、戦略を立てる」という社会人としてのポテンシャルを示すのに有効です。
体育会に入ることなら誰でも可能。その中で、自分はどのような戦略を立て、部内でどのようなポジションを取て部に貢献したのか。これを話せて初めて、自分に「体育会に所属していること以上の付加価値」が生まれます。
体育会所属というだけではステータスになりにくい、外資系企業やコンサルティング企業では必須ともいえるアピール方法です。
<戦略的個人プレイの例>
・解剖学を勉強し、競技に有効な筋トレの方法に部内で最も詳しいという自負がある。この知見をもとに、非効率だった部の筋トレメニューを変革した。 ・スポーツ選抜で入学したチームメイトも多い中、自分はプレイヤーではなく参謀になった方が部に貢献できると感じ、マネージャーとして戦略を立てることに従事。対戦相手を分析し、対抗するための戦略を解説した動画を部内のYouTubeにアップし続けた。 ・部長という役職の任務は、部員の統括は当然のこと、大学やスポーツ連盟との交渉にも及ぶと思っている。自分はあえて部の統括を副部長に任せ、大学との交渉を通じて助成金の増額に奔走した。
上記はあくまで一例ですが、組織の中での行動が考え抜かれたものであることがうかがえます。
脳みそが筋肉だ思われている体育会学生が、戦略的な個人プレイをアピールできると、面接官に良いギャップを感じさせられるのです。
最後に「泥臭さ」について話します。
隠すことはありません。企業が体育会の皆さんに最も期待しているのはそう、ソルジャーになることなんです。
どれだけ多くの企業と契約できるか。営業力がモノをいうタイプの企業の場合、体育会の学生に求めているのは外でもない、泥臭さなのです。
週9の練習を耐え抜き、30kgも増量した肉体。厳しい上下関係を耐え抜いた強靭(きょうじん)な精神。
存分にアピールして自らが御社のソルジャー要員たりうることを示しましょう。総合商社、広告代理店、デベロッパー、食品メーカーなどで有利です。
私は以上のように、体育会での経験を3つに分けてガクチカを作り、場面によって使い分けていました。
学生時代をささげた貴重な経験。脳筋アピール一本にすることなく、多角的に魅力付けしていきましょう。
体育会のイメージにそぐわない所作には気を付ける
最後はネガティブチェックです。
体育会であることの強みは多くありますが、同時に注意点も存在します。
それは「体育会なのに……」と面接官に思われたらアウトだということです。
脆弱(ぜいじゃく)そうな見た目、よどんだ雰囲気、小さい声は何としても避けるべきです。戦略的な個人プレイのところで体育会のギャップについて話しましたが、こちらは悪いギャップ。普通の人がやらかすよりも何倍もまずいです。
筋骨隆々とした肉体が分かりやすいような身なりをする。面接官の前で怖気づかない。明るくハキハキとした、試合中の活気を想起させるような雰囲気で話す。
当たり前のことかもしれませんが、体育会の学生は特に気を付けてくださいね。
某総合商社の内定を取った体育会系学生は、Yシャツは一つ小さめのサイズで体のはちきれ感を演出、ジャケットもフルオーダーでばっちり決めていました。文字起こしするとネタのようですが、誰から見てもかっこいい見た目です。
いかがでしたか。
帰国子女や理系院生とならんで就活強者の代名詞ともいえる体育会。皆さんの経験をしっかりと調理して、内定につなげていきましょう。
以上、ドンドコマンでした。
▼ドンドコマンの他の記事はこちら
・面接解禁、即内定しよう!鬼のスケジューリング術
・OB・OG訪問の評価はついてます
・面接で姿勢が良くてもスルーされるが、良すぎると褒められる
・いい加減、WEBテストの解答集を使うのはやめようぜ
・OB・OG訪問は当たりくじの多い箱から引け
・体育会無双のおきて
・ガクチカが「低分子化アルギン酸ナトリウムの研究」なんですが、総合商社に受かりますか?
・「他社さん、どこ受けてるの?」に正直に答えてはいけません
・良家の子弟じゃなくても大丈夫!面接でウケる「育ちの良さ」を演出する方法
・これから就活を始めようと思います。まず何をすればいいですか?
(Photo:Just dance , fizkes /Shutterstock.com)