こんにちは、ワンキャリ編集部です。
今回は、メガバンクの一つであるみずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)の「オープンコース」に絞って本選考のポイントをお伝えします。
選考前の最終確認にご一読ください。
<目次> ●みずほFGの特徴 ●みずほFGオープンコースのキャリアパス ●みずほFGの本選考のフロー ・1. キャリアラウンジ ・2. エントリーシート(ES) ・3. Webテスト ・4. 1次面接 ・5. 最終面接 ●おわりに
みずほFGの特徴:強固な経営基盤を持ち時代に柔軟に対応
2000年の9月に第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の株式移転により、みずほホールディングス(HD)が誕生しました。その後、2003年3月に同HDの全額出資により、設立されたのがみずほフィナンシャルグループです (※1)。
みずほFGの特徴は、強固な事業基盤です。個人顧客は約2,400万人おり、国内法人取引では上場企業の7割に上ります。海外法人取引では約40の国と地域に120拠点を有し、大企業の8割をカバーしています。また、メガバンクでは唯一47都道府県全てに拠点を持ちます(※2)。
銀行・信託・証券一体戦略により、ワンストップで、より充実したサービスを提供できます。今後、グループの連携をさらに強めることで、より幅広い顧客層へのアプローチが可能になると予想されます。以前は銀行から信託などに顧客を紹介する仕組みでしたが、さまざまなお客さまへの対応が、支店内で完結しつつあります。これはみずほFGならではの強みといえるでしょう。
(※1)参考:みずほFG「沿革」(※2)参考:みずほFG「みずほの強み」
ONE MIZUHOが目指す未来 次世代金融をリードする存在に
みずほFGは、グループ各社が相互にシナジー効果を発揮し、一体となって最高品質の金融サービスを提供するために、「ONE MIZUHO」戦略を掲げ、銀行・信託・証券が一体となった事業運営を進めています。
そして、この「ONE MIZUHO」戦略の一環として、時代の流れにふさわしい連携を取り、今後のデジタル世界への対策を進めています。具体的には、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社、株式会社野村総合研究所および大日本印刷株式会社と共同で、端末の位置情報や顔認証技術を活用した「デジタルアイデンティティ」による、従来のセキュリティサービスの向上を目指した実験を完了させています(※3)。
また、今後テクノロジー化が進むであろう未来に向けて、多方面でDX化に取り組んでいます。さらに、上記の様にFinTech分野へ他社と協力しながら注力していくことで、次世代金融をリードしていくグループを目指しています(選考対策ページより)。
(※3)参考:みずほFG 「【FinTech】端末の位置情報や顔認証技術を活用したDigital IDによる本人認証および継続的顧客管理に関する実証実験の完了」
みずほFGオープンコースのキャリアパス:特定の分野に縛られず幅広いキャリア構築が可能
みずほFGの採用は、入社時に配属部署が決まっていないオープンコースと、配属部署が決まっているスタート特定コースに分かれます。オープンコース採用の特徴は、入社時に特定の分野に配属が限定されないことです。本人の志向・能力・適正などに応じてキャリアを形成していき、その過程で専門性を身につけ、将来的には特定分野のプロフェッショナルを目指す方針だからです。入社時に専門分野を決めるキャリア特定型と比較すると、その後のキャリアパスの幅は広いといえるでしょう。
キャリアパスについて、入社後の初期配属では、ほとんどの人が国内法人営業店で、主に法人営業を中心としたバンキング業務を担当します。その後は、5〜10年かけてリテール営業・法人営業・海外営業・リサーチなどの選択肢から、自分の希望に沿って業務経験を積んでいきます。またこの選択肢にはみずほ銀行だけではなく、「みずほ証券の投資銀行部門」や「みずほ信託銀行」なども含まれているそうです(※4)。
内定者によると、キャリアを選択する機会は年2回の人事面談にて十分に担保されており、希望が通る行員がほとんどだといいます(選考対策ページより)。
入社時に将来のキャリアプランが確定しておらず、いろいろな選択肢の中から自身の適正を見極めていきたい人にはかなり魅力的なコースであるといえます。採用人数も230〜290人と他のコースと比較するとかなり多いので、何が何でもみずほFGに入りたいという人には受けてみることをおすすめします。ただし、オープンコース型とキャリア特定型は併願できませんので注意が必要です。 (※4)参考:みずほFG「2023年度募集コース・募集要項」
みずほFGの本選考フロー
みずほFGの選考フローは以下の通りです。
・1. キャリアラウンジ
・2. エントリーシート(ES)
・3. Webテスト
・4. 1次面接
・5. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. キャリアラウンジ:参加にはさまざまなルートがある
エントリーシート(ES)を提出する前に、キャリアラウンジの選考に応募する必要があります。キャリアラウンジとは、いわゆるリクルーター面談です。
合格するとリクルーターが付き、今後の本選考に向けた面接対策をしてもらえます。人によって1〜3回ほど行われ、志望動機やガクチカの深掘りを補助してもらえます。ここで高評価を獲得すればその後の面接官にも情報が共有され、内定に一歩近づくでしょう。
2. エントリーシート(ES):設問はオーソドックスな内容。明確な志望理由を示そう
みずほFGのESでは、過去に以下のような設問が出題されました。
「応募動機をご回答ください。また、今後10年の人生の中でどのように社会とかかわり、どのような姿になりたいかを合わせて教えてください。」(300字以内)
※出典:みずほFG|スタートオープン型 2023年卒本選考のES
内容は他社でも聞かれるようなオーソドックスなものです。ただし、以降の面接での参考資料になるので、面接官に内容を深掘りされることを想定しておきましょう。特に志望理由については多くの学生の中でも目に留めてもらえるよう、自分の経験と結びつけるなどしてオリジナリティを持たせ、なぜ銀行なのか、その中でもなぜみずほFGなのか、という問いにはしっかりと答えられるように入念に準備しましょう(選考対策ページより)。
3. Webテスト:一般的な玉手箱。他企業の選考で慣れておこう
みずほFGのWebテストは、自宅受験で行われます。形式は玉手箱です。内容は言語・非言語・性格検査の3項目で、所要時間は1時間程度です。ある内定者によると、倍率はそこまで高くないようです。とはいえ、玉手箱は問題数も多く、制限時間が厳しいため、確実に通過するためにも、しっかりと対策するのがおすすめです。
具体的な勉強方法としては、問題集を購入し自力で解き、わからない問題をチェックし、それがなくなるまで何度も繰り返していきましょう。また本命企業の前に練習として他の企業で実際のテストで力試しをしておくのがおすすめです(選考対策ページより)。
4. 1次面接:実は難関。4つのポイントを意識して万全の対策をしよう
みずほFGの1次面接は、社員と学生の1対1で行われ、所要時間は1時間程度です。やや圧迫的な雰囲気があるようです。鋭い深掘りをされる場合があるので、心して臨みましょう。過去の面接では、以下のような質問がされました。
質問内容 ・銀行の3大業務とは ・幼少期から大学までの振り返り ・学生時代に力を入れたこと ・志望動機 ・キャリアプラン ・逆質問(1問程度) など
※出典:みずほFG|スタートオープン型 2023年卒本選考の1次面接
特に注力すべき対策ポイントは以下の4点です。
・「なぜみずほなのか」「なぜオープンコースなのか」を明確にし志望理由を示す ・企業HPやOB訪問での情報などを参考に、自分なりのキャリアプランを用意しておく ・「協調性」と「ストレス耐性」を示す ・逆質問で業務内容の理解度と志望度の高さをアピールする
受けた学生によると、みずほFGの1次面接は、最終面接と比較しても難易度が高めであるとのこと。逆にいえば1次面接を乗り越えられたら内定にぐっと近づきますので、十分に対策をしましょう。以下で、1次面接でのポイントをご紹介します(選考対策ページより)。
ストレス耐性をアピールし入社後の姿をイメージさせよう
みずほFGの1次面接では、ガクチカの深掘りによって、学生にストレス耐性があるかどうかを厳しくチェックしているようです。これは、入社後に銀行営業というハードな業務に耐えられる人材であるかどうかを見極めるためです。そのため、「銀行の営業はかなり厳しい仕事だが、やっていけるか」などと学生自身の覚悟が問われます。このような質問に対しては「覚悟がある」と強い姿勢を見せると同時に、それを裏付ける具体的なエピソードを述べましょう。
例えば
・未経験からサークルを始めたが、自主練を重ねることで経験者に追いつき、レギュラーを獲得できた ・体育会でほぼ毎日練習に時間を費やしながらも、研究やゼミ活動を両立させた ・営業系のインターンで厳しいノルマを課される中で心が折れそうになったが、実績を上げて成績1位になった
などです。
このように、ストレスのかかる状態でありながらも、自身の力を最大限発揮し成果を上げたエピソードで、どんな業務にも耐えうる人材であることを、自信を持って面接官にアピールしましょう。
逆質問では業務、企業理解度と志望度の高さをアピールしよう
みずほFGの1次面接では最後に逆質問の時間が用意されています。事前の準備なしに臨んでしまうと、どうしても質問内容が浅くなってしまいます。また、調べればわかる内容を質問してしまうと、最低限の業界・企業研究をしていない志望度の低い学生だと認識されてしまうので注意が必要です。
ここでのポイントは企業や業務内容についてのリサーチをしっかりとした上で、自分なりの仮説を踏まえつつ、質問をすることです。漠然とした内容だと面接官も答えにくいですし、事前に準備をせずにその場で慌てて質問を作ったような悪印象を与えてしまいます。
また、面接官に合わせた質問をすることもおすすめです。面接官の年次や経験してきた部門に合わせて、経験談を引き出しましょう。逆質問におけるポイントは以下の2つです。
仮説を立てた上で質問をする
例) ・「以前、短期間で複数の部門を経験された方のお話をうかがったのですが、そのようなキャリアパスが一般的なのでしょうか」 ・「みずほFGは他のFGよりも連携が強固な印象を受けたのですが、実際の連携の様子について◯◯さんはどう思われますか」
その面接官だからこそ聞ける質問をする
例)
・面接官が若手行員の場合:「入行直後の業務へのキャッチアップにおいてはつらい経験もされたかと思うのですが、具体的にはどんな困難がありましたか」
・面接官がベテラン行員の場合:「部下としてさまざまな若手社員を育成してこられたかと思うのですが、GCFコースの若手行員として活躍するために必要な素質は何でしょうか」
・法人営業一筋の行員の場合:「法人営業では困難に直面することも多いと思うのですが、長く続ける秘訣(ひけつ)は何でしょうか」
・複数の部門を経験した行員の場合:「複数の部門を経験された中で、それぞれの部署での経験が相互に活用できたことはありますか」
5. 最終面接:その場で内定が告げられる。選考要素はない
1次面接の後はいよいよ最終面接です。内定者によると、社員と学生の1対1で行われ、所要時間は20分程度です。ガクチカなど基本的な内容で、フランクに行われたとのことです。
過去の質問は以下の通りです。
・幼少期から大学までの人生の振り返り ・学生時代に頑張ったこと ・志望動機 ・入行後のキャリアプラン ・逆質問(1問程度)
※出典:みずほFG|スタートオープン型 2023年卒本選考の最終面接
最終面接で、内定が出た場合に「本当にみずほに入社してくれるのか」を重視していると考えられます。また、1次面接にはなかった「入社後にやりたいこと」を聞かれるので、それまでに具体的なキャリアプランや将来像を話す準備をしておきましょう。例えば「入社後にさまざまな経験を積みながら自分の専門性を見極め、最終的には特定のフィールドにおけるスペシャリストを目指したい」などです。
面接では、一貫性のある受け答えをしましょう。合格したら、その場で内定が告げられます。キャリアラウンジから参加していた場合は「第一志望であり、内定がもらえたら承諾する」と、始めから志望度の高さを示せていれば、高確率で内定が狙えるはずだという内定者の声がありました(選考対策ページより)。
おわりに
ここまで、みずほFGの選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
みずほFGの選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
【クチコミ】説明会/インターン/選考の評判
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(Photo:Phongphan/Shutterstock.com)