こんにちは、ワンキャリ編集部です。
今回はソニー生命保険(以下、ソニー生命)の概要と本選考対策のポイントをご紹介したいと思います。
面接での大事なポイントも含まれているので、選考前にぜひ読んでみてください。
ソニー生命の社風:「お客さまのために」一人ひとり力を尽くす
オーダーメイド型保険だからこそ直接営業なし
ソニー生命は「オーダーメイドの生命保険」と「ライフプランナー」を売りにしています。
「ライフプランナー」によるコンサルティングを基に作られる「オーダーメイドの生命保険」に特化した日系生命保険会社は、ソニー生命だけです。ソニー生命の総合職は、この「ライフプランナー」のサポートをしていくため、直接営業なしのキャリアを歩むことになります。
生命保険の総合職と言えば、一般的に営業もするというイメージがありますが、会社説明会での社員の話によると、ソニー生命では「ライフプランナー(営業)と管理部門(新卒入社の多くが所属する部門)の行き来はほとんどない」とのことなので、保険業界には興味があるけれど、営業に抵抗がある学生にはオススメの企業です。
「お客様のために」を自ら考える
上述のように、総合職は直接営業を行うことはありませんが、ある総合職の社員は、自ら積極的にライフプランナーにヒアリングを行い、顧客と契約を結ぶ際に使う告知書の使い勝手の改善点を探して、改善を図っているそうです。このようにして、直接お客様と関わるライフプランナーを通して「お客さまのために」主体的に考えて物事に取り組める環境がソニー生命の魅力と言えます(選考対策ページより)。
ソニー生命の選考ポイント
「なぜ?」を突き詰めて、ソニー生命の志望動機を明確にする
全ての選考を通して、「なぜ金融か?」「なぜ生命保険なのか?」「なぜソニー生命なのか?」を明確にしておく必要があります。
ソニー生命は上述のように業界6位の企業であり、内定を出した学生が競合に逃げられるのを恐れているため、これらの質問を通して、志望度の高さが問われていると考えられます。また、志望動機に関しては、最終面接の際に、「就活の軸」と結びつけてパワーポイントを形式で発表しなければなりません。内定者によると、このときにも志望動機に関して「なぜ」が繰り返されるそうなので、しっかりと対策をしていく必要があります。
「自ら考え、行動する人間か」を示していく
先ほど述べたように、ソニー生命は「お客さまのために」を自ら考える人物像を求めているので、選考を通して、自分で何かを考え決定できる「思考力・行動力」を示すことが必要です。面接ですぐに答えられない質問をされても、必死で回答しようとする姿勢を見せ、自分のエピソードに「自ら考え、行動」した経験を示せると良いでしょう。また、質問内容には論理的に回答するように心がけましょう。
コミュニケーション力をアピールしよう
また、ソニー生命で新卒として採用されると、ライフプランナーを支える部門に基本的に配属され、ライフプランナーと協働して仕事に就くことになります。
よって、ライフプランナーからこの人と仕事をしたいと思ってもらえるようなコミュニケーション、例えば、人当たりが良いか、表情・相づちに気をつけるなどの「人柄」の良さを強調していく工夫が、選考全体を通じて大切になってきます。
各ポイントの詳しい内容はこちらをご覧ください。
ソニー生命の本選考のフロー
ソニー生命の本選考フローは以下の通りです。
1. 企業説明会
2. Webテスト(玉手箱)
3. エントリーシート(ES)
4. グループディスカッション
5. 企業説明会
6. 1次面接
7. 2次面接
8. リクルーター面談
9. 最終面接
それでは選考ごとに見ていきましょう。
1. 企業説明会:本選考に進むには参加必須のイベント
ソニー生命の本社にて行われる企業説明会で、所要時間は2時間程度です。学生36人、社員8人で行われ、簡単なグループワークも含まれています。本選考に進むためには参加必須であるため、必ず参加するようにしましょう。
内容は以下の通りです。
【内容】
・生命保険とは
・ソニー生命の強み
・ライフプランナーとは何か
・選考(4コース)についての説明 ※出典:ソニー生命保険|総合職2020年卒の企業説明会
20卒の内定者いわく簡単なグループワークが行われたそうです(選考対策ページより)。
2. Webテスト(玉手箱):説明会の3日後までに受けましょう
Webテストの形式は「玉手箱」で所要時間は1時間程度で、難易度は普通です。内容は「言語、計数、性格診断」です(選考対策ページより)。
内定者の感想は以下の通りです。
・説明会の3日後までに受けなくてはならない
・ネガティブチェックの意味合いが強い模様。7割程度取れれば通ると思われる
・SPIなどの対策で足りる※出典:ソニー生命|総合職2020年卒のWebテスト
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3. エントリーシート(ES):志望動機に一貫性を持たせよう
エントリーシート(ES)は「自分の強み・なぜソニー生命なのか」の2つを問うシンプルな形式です。
2020年卒のエントリーシート(ES)は以下の通りです。
(1)自分の強み(400字)
(2)なぜソニー生命なのか(300字)
※出典:ソニー生命|総合職2020年卒のES
内定者によると、ESそのものに選考要素はないものの、1次面接の材料として使われ、深掘りされていくそうです。そのため、志望動機などが一貫するように、ESをコピーして内容を覚えておくと良いでしょう(選考対策ページより)。
4. グループディスカッション:コミュニケーションにも気をつけよう
グループディスカッション(GD)は「社員8人:学生6人程度」、1時間30分程度かけて行われるものです。議論自体は40分程度で行われます。
内容は以下の通りです。
【内容】
テーマ「これからの日本国民を幸せにするのはどのような保険か」
・死亡保険
・年金保険
・医療保険
などの選択肢から選び、企画書にまとめる
※出典:ソニー生命|総合職2020年卒のGD
自分からどんどん発言するだけでなく、参加者全員の意見も聞くようにすることを意識して、ソニー生命らしい人(人とうまくやっていこうとする人・自分で考えられる人)であることをアピールできると良いでしょう(選考対策ページより)。
5. 企業説明会 :GD後に行われる座談会
GDの後、同日に行われる40分程度の企業説明会(座談会)であり、選考要素はないと思われます。しかし、内定者は社員から実際の働き方を聞くことで、志望理由の補強に使っていたそうです(選考対策ページより)。
6. 1次面接:重要度が高い面接、志望動機を再確認しよう
1次面接は「社員2人:学生2人程度」、所要時間1時間程度のグループ面接で、座談会のようにフランクな雰囲気で行われます。
内容は以下の通りです。
【内容】
・自己PR(2人で40分程度)
・学生時代に頑張ったこと
・最近イラッとしたことはなんですか
・逆質問(5分、2問程度)
など
※出典:ソニー生命|総合職2020年卒の1次面接
内定者によると、この1次面接で、それなりの人数が落とされているそうなので、本選考フローの中で最も鬼門かもしれません。
「学生時代に頑張ったこと」に対する深掘りに対して、回答が的確かどうかを見られていたそうです。すぐに回答できなくても、何とか答えようとする姿勢を見せたり、「◯◯という理解でよろしいでしょうか」と前置きしたりしてから回答してみましょう。面接を通過した学生は、社員から「分からなくても明るくはっきりと答えようとしていたところが良かったよ」と評価されたそうです。また、ここでも、ソニー生命が求める「人柄」の良さをアピールすることをオススメします(選考対策ページより)。
7. 2次面接:最終面接にも引き継がれるので入念に準備しよう
2次面接は「社員1人:学生1人」、所要時間40分程度の個人面接で、フランクな雰囲気で行われます。
質問内容は以下の通りです。
【質問内容】
・高校時代の経験
・卒論の内容
・なぜソニー生命なのか
・自分の就活の軸は何か
・コースの選択(総合職、ITコース、アクチュアリ、ライフプランナー)
・逆質問(5分、2問程度)
など
※出典:ソニー生命|総合職2020年卒の2次面接
コースについての詳しい説明はこちらをご覧ください。
最終面接において「2次面接で答えた内容(就活の軸)と合っていないが、これでいいのか。と最終面接で深掘りされて困った」学生もいたことから、2次面接で回答した内容は最終面接にも引き継がれているようです。
就活の軸については、ちゃんと自己分析をしておき、ソニー生命の志望動機と絡められるようにしておくと良いと思います。また、その志望動機では、ソニー生命の良さを理解していることをアピールできるといいです。
また、内定者によるとコース選択は次のリクルーター面談まで待ってもらえるそうです(選考対策ページより)。
8. リクルーター面談:最終面接に備えて最終確認をしよう
リクルーター面談は「社員1人(2次面接と同じ):学生1人」で所要時間は30分程度の面談で、フランクな雰囲気で行われます。
面談内容は以下の通りです。
【内容】
・最終面接の際の「志望理由プレゼン」準備
・事前にパワポでA4用紙1枚分準備
・コース選択
など
※出典:ソニー生命|総合職2020年卒の面談
この面談自体に選考要素はなく、あくまでも「準備」としての役割が強いと思われます。最終面接に備えて、社員の方に意見をどんどん求めていきましょう。実際に、内定者は最終面接に備えて、突っ込まれそうなことはとことん指摘してもらうようにお願いしたそうです(選考対策ページより)。
9. 最終面接:深掘りに対して必死で回答する姿勢を見せよう
最終面接は「社員3人:学生1人」で所要時間は30分程度の個人面接で、比較的、圧迫感のある雰囲気で行われます。
質問内容は以下の通りです。
【質問内容】
・学生時代に頑張ったこと
・志望理由のプレゼン(3分程度)
・逆質問(10分、8問程度)
など
※出典:ソニー生命|総合職2020年卒の最終面接
ここでの面接は論理性を大切にして学生時代に頑張ったことやプレゼンに臨む必要があります。もし、論理性が飛躍してしまえば、深掘りされてしまうので注意しましょう。
志望理由のプレゼンを聞いた上で「なぜ金融か」「なぜ生保か」「なぜソニー生命か」と、「なぜ」を繰り返す形式で深掘りされたそうです。これらは、これまでのESや面接でも問われてきた論点なので、もう一度復習しておくと良いと思います。
また、逆質問の回数も多いため、あらかじめ準備しておくと良いでしょう。
ある内定者は「一瞬ひるんだが、負けず嫌いなので絶対に答えてやろう」という姿勢で面接官からの深掘りに回答し、選考通過の連絡の際も「何が何でも答えようとする姿勢が高評価だった」と言ってもらえたそうです。そのため、万が一想定外のことを聞かれても、相手の質問を「◯◯ということでしょうか」と聞き返しながらまとめる等、必死で回答する姿勢を見せるのが良いと思います(選考対策ページより)。
おわりに
いかがでしたか? 皆さまの選考対策のお役に立てれば幸いです。
さらに詳しい「選考対策ページ」と「クチコミ」はこちらをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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