こんにちは、ワンキャリア編集部です。
日本で、アジアで、Visaカードを初めて発行し、時代のニーズに応えながら、常に先進のサービスを提供し続けてきた三井住友カード(※1)。
消費者、事業者にきめ細かなサービスを提供し続け、カード業界をリードできることが大きな魅力の1つです。
こちらの記事では、三井住友カードの「基幹職」に絞って具体的な選考対策をお伝えします。
選考前の最終確認のためにご一読ください。
(※1)参考:三井住友カード 会社案内サイト「沿革」
<目次>
●三井住友カードの特徴
●三井住友カードの本選考のポイント
●三井住友カードの本選考のフロー
・1. エントリーシート(ES)
・2. Webテスト
・3. 1次面接
・4. 2次面接
・5. 最終面接
●おわりに
三井住友カードの特徴:Have a good Cashless.を実現し、キャッシュレス進化時代に求められるスタンダードを目指す。
Have a good Cashless.とは、キャッシュレス進化時代に求められるスタンダードを目指したいという思いを込めた三井住友カードのブランドメッセージです。Have a good Cashless.を実現するために三井住友カードでは大きく以下の3つの役割に分かれています(※2)。
・消費者・事業者ともに利用しやすい仕組みを構築する
・日本全体のキャッシュレス化を牽引(けんいん)する
・安定した高水準のキャッシュレスインフラを提供する
それぞれの内容について、詳しく記載します。
(※2)参考:三井住友カード 採用サイト「部門・仕事紹介」
消費者・事業者ともに利用しやすい仕組みを構築する
日本のキャッシュレス化を促進するため、同社では消費者・事業者どちらにとっても利用しやすいキャッシュレスの仕組みづくりを目指しています。
例えば、マーケティング本部ではデータを活用したマーケティングを通して、消費者により良いキャッシュレス体験を提供できるよう、サービス・商品の企画・開発を行っています。また、ホームページなどのWebチャネルの高度化や広告宣伝に関する企画・制作など、広報の強化にも力を入れています。
また、アクワイアリング本部では、次世代決済プラットフォームSquareやsteraを活用することで、加盟店基盤の強化も行っています。
日本全体のキャッシュレス化を牽引する
三井住友カードは、国内外の他企業との協業・提携を通じた日本全体のキャッシュレス化にも挑戦しています。
公共交通機関や金融機関、自治体や流通・小売業界などの公的機関との協業を模索しながら、キャッシュレスを通じた社会の発展を提案しています。また、国際ブランド会社や海外Fintech企業との新サービス開発・戦略的提携も推し進めており、日本のキャッシュレスに新たなビジネスチャンスを創出しようとしています。
安定した高水準のキャッシュレスインフラを提供する
三井住友カードが提供する決済事業は、人々の生活に必要不可欠なサービスであり、インフラとしての役割を果たせるようキャッシュレス事業の安定的な運営を行うのも重要な仕事です。
カードの発行や利用において発生する審査業務や加盟店への請求業務はもちろん、コールセンターによる顧客接点の強化に努めています。また、入会後の顧客の信用管理や不正利用検知なども行っています。そのほか、三井住友カードの事業を支えるシステム基盤の企画・開発を行っています。
三井住友カードの本選考のポイント:上昇志向や行動力、協働する素養を示そう
三井住友カードでは以下の2つの力を示すことが重要です。
・上昇志向や行動力 ・チームとして協働する力
それぞれの内容について、詳しく記載します。
挑戦した経験から上昇志向や行動力があることを示せるか
三井住友カードは、カード以外の決済手段の普及など先進的な取り組みを行い続けています。
ゆえに、そのような文化にマッチする現状に満足しない上昇志向・行動力を持った学生は好まれるのではないかと考えられます。
そのため、選考では過去に挑戦した経験から上昇志向・行動力があることを示すのがベターでしょう。
具体的には、
・未経験の物事に挑戦した経験 ・なぜ挑戦しようと思ったのか ・その経験を通じて感じたこと、学んだこと
といった要素を整理してエピソードを用意しておくことをお勧めします。
過去の経験からチームとして協働する素養を示せるか
社員いわく、同社では加盟店や消費者のニーズを的確に捉え反映させるため、営業・事務・信用管理・システムなど部署を超えた連携が往々にしてあるそうです。
そのため、選考ではチームとして協働する素養があることを示せると、高い評価を得られる可能性があります。
実際にある内定者は、面接においてチームで目標に向かって取り組んだ経験に関して「チームプレーを進めるにおいて苦労したことはあるか。チームとして頑張るには何が大事だと思うか」などと深掘りされたそうです。
したがって、選考に臨むにあたっては「チームで協力して目標に向かって取り組んだ経験」を用意しておくことをお勧めします。
その際は、
・人と協力したからこそ達成できたこと ・チームプレーにおいて苦労したこと ・困難をチームとしてどう乗り越えたのか ・他人との協力を通じて学んだこと
などを話せるように、ESの段階から準備しておきましょう。
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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三井住友カードの本選考フロー
三井住友カードの選考フローは以下の通りです。
・1. エントリーシート(ES)
・2. Webテスト
・3. 1次面接
・4. 2次面接
・5. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. エントリーシート(ES):激しい絞り込みが行われるES
三井住友カードのESでは、下記に以下のような設問が出題されました。
(1)あなたがこれだけは誰にも負けないぐらい頑張ったと言えることを教えてください。(400文字以内)
(2)あなたの魅力や特徴を記載してください。(400文字以内)
※出典:三井住友カード|基幹職2023年卒本選考のES
三井住友カードではインターンに参加すると早期選考に乗ることができ、まずはESとWebテストの提出が求められます。
内定者によると、この段階で多くの人が落とされるようです。
内定者は、(1)の最もチャレンジしたことについては、インターン選考のESで書いたエピソードを用い、主に行動力の高さをアピールしたようです。
(2)ではゼミの話をし、周りとうまく協働できる力をアピールしたそうです。三井住友カードは社員がチームで成果を出すことを強調しているため、こうした力が評価されると考えられます。
2. Webテスト:絞り込みの激しさから、ボーダーも高いか
自宅で受験する1時間程度のWebテスト。形式は玉手箱で内容は言語、計数、性格でした(選考対策ページより)。インターンシップ参加者は前回の受験結果をそのまま送るか、受け直すかを選ぶことができます。
インターン選考の段階ではボーダーは低いと予想されていたWebテストですが、前回より絞り込みが激しいことから、ボーダーも上がっている可能性があると考えられます。不安な方は市販の参考書を解いたり、玉手箱を課している他企業のWebテストを受験したりして対策した上で受験し直すと良いでしょう。
・これが本当のWebテストだ!(1) 2025年度版 【玉手箱・C-GAB編】 (本当の就職テスト)
3. 1次面接:質問はオーソドックス。分かりやすく説明できるように
1次面接は、社員1名(若手の人事)と学生1名で行われる25分程度の個人面接。過去には以下のような質問がされました。
・学生時代に力を入れたこと
・インターンの感想
・逆質問(数問程度)
など
※出典:三井住友カード|基幹職2023年卒本選考の1次面接
この面接での質問内容は「学生時代に力を入れたこと」「インターンの感想」などオーソドックスなものです。これらに関しては、面接官に対して端的に分かりやすく説明できるようにしておきましょう。
具体的には、
・結論ファーストで話す ・人数などの規模感や活動期間を定量的に示す
などを行い、伝わりやすさに注意しましょう。また内定者いわく、1次面接は会話ベースで選考が進むため、基本的なコミュニケーションが取れるかを重点的に見ていたのではないかということです。
よって、同社の選考では以下のポイントを意識し、相手に好印象を与えられると良いでしょう。
【相手に好印象を与えられる話し方】 ・面接では明るく笑顔で受け答える ・質問に対しハキハキと答える ・相手の目を見て話す ・相手が話しているときは、相づちを入れつつ普段よりリアクションを少し大きくして反応する ・自分の意見を言う際は、いったん相手の話を受け入れてから話す など
4. 2次面接:入社後に取り組みたいことを言語化しておこう
2次面接は社員1名(中堅の人事社員)と学生1名で行われる、25分程度の個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・学生時代に力を入れたこと
・カード業界の志望動機
・入社後に取り組みたいこと
・逆質問(数問程度)
など
※出典:三井住友カード|基幹職2023年卒本選考の2次面接
2次面接では、初めて「入社後に取り組みたいこと」が問われます。内定者によると、同社では志望動機の内容自体は重要視されていないものの、「志望度の高さ」は重要視されているとのことです。そこで、事前に企業ホームページや採用ホームページ、OB・OG訪問などを通して業務に対する解像度を高めておくと、企業研究の深さを示すことができるかもしれません。
面接では、現時点で興味があることと会社ができることをすり合わせていくように質問が進むことから、ここで深まったイメージを最終面接でも伝えられると効果的なのではないでしょうか。
5. 最終面接:他社比較を通じて第1志望であることを示そう
最終面接は社員1名と学生1名で行われる、30分程度の個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・就活の軸
・大学を選んだ理由
・社員から会社の説明
・逆質問(1問程度)
など
※出典:三井住友カード|基幹職2023年卒本選考の最終面接
2023年卒の内定者によると、最終面接で落とされる人は少ないと思われるとのことです。ただし、過去の内定者の中には最終で落とされてしまった人も一定数存在し、明確な位置付けは不明です。そのため、最後まで気を緩めず面接に臨むことをお勧めします。
また、選考では三井住友カードが第1志望であることを明確に伝えましょう。
23卒の内定者によると、「会社の手掛けている領域が多岐にわたるため、会社の志望動機は重視していない」と社員が選考過程で話していたそう。このように、志望動機の内容自体は重要視されずとも、「志望度の高さ」を見られている可能性は十分にあります。
実際に過去の内定者は、選考において複数の併願先を伝えたところ、「他の併願先と比較して三井住友カードのどこがいいのか」「本当に第1志望なのか」と繰り返し言及されたそうです。
以上をふまえ、選考で志望業界や志望企業を聞かれた際には「三井住友カードが第1志望です」と言い切りましょう。また、会社が注力している分野を調べた上で、自分がそこで貢献できることを示すことも有効です。
さらには、他社との違いを語ることで高い志望度を示すこともできます。競合としてよく比較が求められるのは「JCB」と「三菱UFJニコス」ですが、その決定的な違いは「事業方針」です。
以下でその特徴を簡単にまとめますので、参考にしてみてください。
<ジェーシービー(JCB)> 国内唯一のカードブランド。日本のカードブランドを世界に広めるために開拓を進めています。例えば、VISAなどが浸透し切っていないアジアなどを中心に海外展開をしています。 <三菱UFJニコス> 三井住友カードと同じくカード発行会社。特にJAや地銀とのネットワークが強く、顧客基盤を生かし地方のカード決済普及を進め地方創生に注力しています。
そのほか、社風の違いなどについては、選考やインターン、OB・OG訪問で会った社員から情報を得ることをお勧めします。
▼三井住友カードの選考ステップをさらに詳しく知りたい方はこちら!
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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おわりに
ここまで、三井住友カードの本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
三井住友カードの選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています。
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(Photo:Suradech Prapairat/Shutterstock.com)