こんにちは、ワンキャリ編集部です。
突然ですが、皆さんは就活をしていて知らない言葉に出会ったことはありませんか?
例えば、MECE・PDCA・ペルソナ。。。経常利益・IR情報・株式公開買い付け。。。
ワケノワカラナイカタカナ語、小難しい経済用語。
なんとなく分かるけど、なんとなく分からない。そんな言葉たちを上手く使いこなすことができれば、きっと就活に役立つ。そんな想いから、「みんなで作る『就活用語辞典』」のプロジェクトは始まりました。
目指すは、
MTGにおけるアイスブレイクのような、それでいてオフィスカジュアルな就活用語集!!
本日は、主にコンサル業界で用いる言葉を集めました。
アベイラブル/アサイン/AsIa/ToBe/ASAP/Nice to Have/マスト/アウトプット/ペンディング/PDCAサイクル/コンセンサス/シナジー/バリュー/コミット/KGI/KPI/CSF
【コンサル編】
アベイラブル
どのプロジェクトにも参加していない状態のこと。主に「アベる」という動詞で用いる。「今回のプロジェクトが終われば、しばらくアベれるぜ」などと使うようだが、わざわざカタカナ語にする必要はあるのだろうか。少しダサいのが味噌。
アサイン
プロジェクトに参加すること。先ほどとは打って変わり、妙に格好いい用語。「このプロジェクトに参加します」よりは「このプロジェクトにアサインします」の方が、社員に特別感を与えてくれる。サラダにかける粉チーズのようなもの。
AsIs(アズイズ)
「現状」を英語で格好をつけて言ったもの。ただそれだけ……。
ToBe(トゥービー)
「あるべき姿」を英語で格好をつけて言ったもの。そうとしか言いようがない。
ASAP(アサップ、エーエスエーピー)
As soon as possibleの略。日本語で言うところの「なるはや」。多くの人が大学受験を終えた頃、「As soon as possibleとはもうお別れか……」と寂しい思いをしたと思うが、まさかこんな形で再会することになるとは思わなかっただろう。
Nice to Have(ナイストゥーハブ)
「あればよい」という意味。「マスト」に対する言葉。あったらいいけど、別になくてもいいものというニュアンス。例えば、雨の日に流れる「傘の忘れ物が多発しています。お気をつけ下さい」という電車のアナウンス。
マスト
「必ず」という意味。「Nice to Have」に対する言葉。必ずやらなければならないというニュアンス。例えば、OB・OG訪問後のお礼メール。
アウトプット
知識や経験を何らかの成果に繋げること。「自分の意見をアウトプットして」と言われた場合、「自分の意見を述べて」という意味になる。しかし、そういう意味での「アウトプット」ばかりしていて最終的にそれが何らかの成果に繋がらなければ意味はない。
ペンディング(P)
ものごとが、「未定」であったり「保留中」であったりすること。「P」とだけ書くこともあるという!? 確かに「未定」とか「保留」とか言うよりは、「この件はペンディングしましょう」と言った方がマイルド。これぞ言葉のマジック。
PDCAサイクル
Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act/Action(改善)の頭文字。このサイクルを回していくことで業務を改善していく。もちろん、この言葉はビジネスのみならず個人の生活習慣にも当てはめられるだろう。とはいえ、自分を自分でCheck(評価)することは案外難しいのだが。
コンセンサス
複数人の合意。意見を一致させることを「コンセンサスをとる」と言う。コンセンサスをとることを目的化して生まれたのが、日本に多くはびこる「会議」地獄という文化なのだろうか……。
シナジー
複数のものが合わさって、個別にやる以上の成果を出すこと。「シナジー効果」とも。簡単に言えば、「1+1」の答えが3にも4になるということ。もっと簡単に言えば、焼きそばパン。
バリュー
一人の人間が会社に提供することができる価値・利益のこと。基本的に、社会人一年目は誰もがノーバリュー(無価値)である。一年目から自分のやりたいことをやらせてもらおうなど、ちゃんちゃらおかしい話なのだ。
コミット(コミットメント)
何らかの業務に関わること。ただし、「積極的に関わること」なのか「責任を持って関わること」なのか、定義が曖昧な言葉。 最上級はフルコミット。トップコミットメントやパブリックコミットメントなど似て非なる亜種も存在する。
KGI
Key Goal Indicatorの略。経営上の目標がどれほど達成されたかを数値として示した指標のこと。ここでいう目標は、例えば「内定ほしいなぁぁぁあ」ではなく、「8月までに大手メーカーから3つ内定をもらう」と具体的な数値に基づくものになる。
KPI
Key Performance Indicatorの略。KGIを達成するために最適な過程を数値的に表した指標のこと。なお、KGIとKPIの違いは、KGIが「結果」であるのに対し、KPIが「過程」であること。「8月までに大手メーカーから3つ内定をもらう」が目標であれば、「大手メーカーの業界研究」「ES作成」「SPIなどの対策」「面接の準備」「社員訪問」などの過程が考えられる。
CSF
Critical Success Factorの略。KGI(目標)を達成するために最も注力すべき要素。CFSが明確になると、KPIが設定しやすくなる。例えば、「まずは面接に進まなければ意味がない。今の自分の問題点はESの書き方が分かっていないことだ」(CFS)というのであれば、「過去のデータを元にして、2月中に、違う企業のESを10本書き上げる」というKPIが設定できる。
おわりに
いかがでしたか?
おそらくこの記事を読んで、横文字が多すぎ、という感想を持たれたと思います。幸か不幸か、こうした用語はいくらでも転がっています。「これくらいもう知ってるよ」という方も「うわっ、この用語知らなかった」という方も、誰かに説明できるくらい業界用語に精通できると面白いかも知れません。
一番怖いのは、知っているつもりで実はよく分かっていなかったというときです。気になったら、すぐ尋ねるすぐ調べるを徹底しましょう! そして使いましょう! 今後も、皮肉を少々振り掛けつつのんびり編集していきます。
【みんなで作る『就活用語辞典』】
・「MECE」「SWOT」、きちんと説明できますか? 〜みんなで作る『就活用語辞典』【グループディスカッション編】〜
・「アベイラブル」「KGI」、きちんと説明できますか?〜みんなで作る『就活用語辞典』【コンサル編】〜