こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は、絶大な人気を誇る化粧品業界について、各社の特徴を比較しながらお伝えします。
<目次> ●化粧品メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説 ・事業内容 ・ビジネスモデル ●化粧品メーカーの業界動向 ・全体の動向 ・スキンケア業界の動向 ・メイクアップ業界の動向 ・ヘアケア業界の動向 ・ボディケア業界の動向 ●化粧品メーカーの仕事内容・主な職種 ・販売職(美容部員) ・営業職 ・広報職 ・マーケティング職 ・商品企画職 ・研究開発職 ・生産・品質管理職 ●化粧品メーカー業界大手4社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益) ●化粧品メーカー業界大手4社の特徴・強み ・花王:「理性の花王」首位の貫録 ・資生堂:さらなる成長に向け、柔軟な対応で立て直し図る ・コーセー:独自のブランド戦略によりロングセラーブランドを多数保有 ・日本ロレアル:既成概念にとらわれない発想と分析力を持つ ●化粧品メーカー業界大手4社の社風の違い・制度 ・花王:優等生ゆえに生まれた、過剰に焦らない穏やかな社風 ・資生堂:アグレッシブで明るく、協調性を重んじる文化 ・コーセー:少数精鋭、安定した労働環境 ・日本ロレアル:感性を尊重する社風 ●化粧品メーカー業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数 ●化粧品メーカーで働く魅力・やりがい ・日常的に使われるものづくりに携われる ・トレンドに敏感でいられる ●化粧品メーカー業界大手4社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう! ・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう! ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう! ・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ! ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ! ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう ●化粧品メーカー業界大手4社が求める人物像・選考対策 ・化粧品メーカーが求める人物像 ・化粧品メーカーの選考対策 ●化粧品メーカー業界以外の業界研究記事
化粧品メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説
化粧品メーカーは、美容と健康に関連する製品の開発や製造、販売を行う企業を指します。この業界は、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア・フレグランスなど、幅広い製品ラインを展開しており、消費者のニーズに応じた多様な商品を提供しています。
化粧品メーカーの事業内容は、新製品の企画・開発から、製造、マーケティング、販売までを包括しており、製品が市場に出るまでの全工程を管理しています。また、ビジネスモデルとしては、直営店舗やオンライン販売、さらには他の小売業者を通じた販売を組み合わせて展開しており、消費者との接点を広く持つことで市場競争力を高めています。
事業内容
化粧品メーカーの事業内容は、化粧品の製造と販売を中心に展開されています。化粧品メーカーといえば、まず思い浮かぶのはスキンケアやメイクアップ用品ですが、その事業範囲は非常に幅広いことが特徴です。
具体的には、肌を整える化粧水や乳液などの「スキンケア用品」、ファンデーションや口紅といった「メイクアップ用品」、髪の毛を清潔かつ美しく保つ「ヘアケア用品」、ボディソープなどの「ボディケア用品」などが挙げられます。また、香水などの「フレグランス用品」を取り扱うメーカーも多く存在します。
これらの商品を消費者に提供するため、日々、研究や改良、開発が行われており、より良い商品を市場に送り出すための努力が続けられています。
ビジネスモデル
化粧品メーカーのビジネスモデルは、多岐にわたる活動によって構築されています。一般的に、化粧品メーカーは自社の商品を百貨店やドラッグストアなどの小売店舗に販売することで収益を上げています。また、近年では、アジアをはじめとする海外市場への進出が活発化しており、国際的な売上の拡大を図る企業も増えています。
大手化粧品メーカーは、原材料の研究・開発から新商品の企画、製造、ブランドイメージの確立、さらには販路の開拓まで、すべての工程を自社で手がけることが一般的です。この包括的なアプローチによって一貫したブランド戦略が可能となり、市場での競争力を高めています。
一方で、中小の化粧品メーカーは、特定の工程に特化したビジネスモデルを採用していることが多くあります。例えば、ブランディングに専念する企業や、製造を主な業務とする企業など、それぞれの強みを生かして製品開発を進めています。
さらに、最近では、製造を担当する企業が自ら企画力を高め、ブランディング企業に対して「こうした成分を使い、こういった効果をアピールしよう」と提案するケースも増えており、業界全体での協力関係が進化しています。
化粧品メーカーの業界動向
化粧品業界は、消費者のライフスタイルや価値観の変化、技術革新により、常に進化しています。全体の動向として、サステナビリティやクリーンビューティーが注目されており、消費者は環境や健康に配慮した製品を求めています。
また、スキンケア業界では、保湿やエイジングケア製品の需要が高まっており、メイクアップ業界では、個性を重視した商品が人気です。ヘアケア業界では、髪質に特化した製品が増加しており、ボディケア業界では、リラクゼーション効果のある製品が注目されています。ここでは、これらの各分野における最新動向を詳しく解説します。
全体の動向
化粧品業界全体では、ここ数年でさまざまな変化が見られています。特に新型コロナウイルスの影響により、消費者の外出機会が減少し、一時的に市場が縮小しました(※1)。
これにより、化粧品の売上も減少しましたが、ワクチンの普及や社会の回復に伴い、消費者の関心が再び美容に向かい、業界は緩やかに回復を見せています(※2)。オンライン販売の強化などに対応した新製品の開発が進む中(※3)、今後の成長が期待されています。
(※1)参考:経済産業省「コロナ禍の化粧品出荷、輸出状況を2022年中心にふり返る」
(※2)参考:日本経済新聞「富士経済、メイクアップ化粧品・ボディケア用品の国内市場の調査結果を発表」
(※3)参考:内田洋行「デジタルシフトが進む化粧品業界の動向と今後の展望」
コロナで減少するも緩やかに回復
コロナ前の2019年まで、化粧品市場は微増ながらも堅調な成長を続けていました(※4)。しかし市場の成熟化により、国内需要の伸びは頭打ちとなり、特に化粧人口の増加が停滞している状況が見られます(※5)。それでも、2015年頃から増加したインバウンド需要に支えられ、一定の安定した市場規模を維持していました。
しかし、2020年のコロナ禍によって、化粧品市場は前年と比較して約4000億円の減少(※6)を記録しました。特にインバウンド需要の消失や、長引くマスク生活による化粧品需要の低迷が影響し、市場は一気に縮小しました。しかし、現在では回復傾向が認められ、2024年にはコロナ前の水準に戻る見込みです(※7)。
販売チャネル別に見ると、ドラッグストアは回復の兆しを見せているものの、依然としてコロナ前と比べると約3%の減少が見られます。量販店や化粧品専門店は約10%減少し、百貨店に至っては32%の大幅な減少となっています。一方、通販チャネルはコロナ禍を契機に急成長を遂げ、この10年間で市場規模は1.6倍に拡大しました。特に、外出自粛の影響でBtoCブランドの売上が顕著に伸び、コロナ禍の期間中だけで22.5%の成長を記録しています(※3)。このように、コロナ禍を経て化粧品市場は大きく二極化しており、今後の市場動向にも注目が必要です。
(※4)参考:経済産業省「化粧品産業ビジョン P.3」
(※5)参考:資生堂「資生堂の経営の状況 2010 P.13」
(※6)参考:日本経済新聞「矢野経済研究所、化粧品市場に関する調査結果を発表」
(※7)参考:富士経済グループ プレスリリース「化粧品市場の総括と価格帯別の動向を分析」
DX化の推進
化粧品業界では、他業界と同様にDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が進められています。
DXとは、デジタル技術を活用して企業の業務プロセスや製品・サービス、ビジネスモデルを変革することを指します。新型コロナウイルスの影響で直接店舗に足を運ぶ顧客が減少し、オンラインでのサービス提供が重要性を増すなか、化粧品メーカーは迅速にDX対応を進める必要に迫られました。
化粧品業界でのDXの具体例として、以下の事例が挙げられます。
花王の「KATE MAKEUP LAB.」
「KATE MAKEUP LAB.」では、AI技術を活用した「KATE SCAN」というサービスを提供します。これは、ユーザーの顔のパーツ比率をAIが解析し、その人に最適なメイクを提案するというものです。これにより、ユーザーは新たなメイクの選択肢を広げ、希望する顔の印象を実現するためのメイク方法を学ぶことができます(※8)。
資生堂の「Omise+」
資生堂の「Omise+」では、自宅にいながら店舗スタッフによるカウンセリングを受けることができるサービスを提供しています。個々のニーズに合わせた提案をリアルタイムで受けられ、そのままオンラインで商品を購入することが可能です。このサービスは、顧客の利便性を高めるだけでなく、オンラインショッピングへの誘導によって新規顧客の獲得にも貢献しています(※9)。
これらの取り組みは、化粧品業界がDXを通じて新しい価値を創出し、顧客との新たな接点を築く一例であり、今後も多くの企業でDX化が進展することが予想されます。
(※8)参考:KATE「KATE MAKEUP LAB.」
(※9)参考:資生堂「Omise+ |オミセプラス supported by SHISEIDO」
メンズコスメ市場が拡大
メンズコスメ市場は近年、急速に拡大しています(※3)。その背景には、新型コロナウイルスの影響が大きく関与していると考えられます。
まず、コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増えたことが一因です。これにより、多くの男性が自分磨きに時間を割くようになり、これまであまり関心を持たなかったスキンケアやメイクに興味を持つようになりました。特にオンラインミーティングが日常化するなかで、見た目に対する意識が高まったことも、メンズコスメの需要増加につながっています。
次に、SNSの普及が男性の美意識に影響を与えています。インフルエンサーやアイドルがメイクを日常的に取り入れる姿が広く共有され、それに影響を受けた男性たちもメイクを取り入れるようになっています。特に若年層を中心に、SNSを通じて自分らしさを表現する手段としてメイクが浸透しています。
さらに、ネットショッピングの普及もメンズコスメ市場の拡大を後押ししています。DXの推進によって、男性が店舗に出向かずに化粧品を購入できる環境が整ったことで、これまで周囲の目を気にして購入をためらっていた層も、気軽にコスメを手に入れられるようになりました。このように、さまざまな要因が重なり、メンズコスメ市場の拡大が進んでいます。
海外市場へ参入
新型コロナウイルスの影響が収まりつつあり、化粧品需要が回復している現在、国内市場の競争が激化するなかで、多くの化粧品メーカーが海外市場への進出を加速させています。
国内市場では、既に多くの競合が存在しており、新たな差別化戦略や製品開発が求められる一方、海外市場の開拓が重要な成長戦略となっています。例えば、資生堂は海外顧客向けに、訪日前のオンラインカウンセリングを実施する(※10)など、グローバル市場に向けたサービスを強化しています。また、コーセーは「ネイチャーアンドコー(NATURE&CO)」という新たなアメニティブランドを立ち上げ(※11)、海外市場をターゲットにした展開を進めています。
さらに、近年の円安やインバウンド需要の増加により、訪日外国人向けの市場も拡大しており、これに対応した商品開発やマーケティング戦略が重要となっています。化粧品メーカーにとって、国内外の市場におけるバランスの取れた事業展開が、今後の成長を左右する鍵となるでしょう。
(※10)参考:日本経済新聞「化粧品、訪日客を再開拓 コーセーはアメニティー展開」
(※11)参考:コーセー「~植物のチカラで、旅先でのくつろぎの時間に寄り添う~ 性別・国籍問わず手に取りやすい品質・デザイン アメニティ 新ブランド 『NATURE&CO(ネイチャーアンドコー)』 発売」
スキンケア業界の動向
スキンケア業界は、近年急速な成長を遂げており、特にオーガニックやハーブを使用した製品への需要が高まっています。これには、消費者が合成化学物質の皮膚への影響をより意識するようになったことが背景にあります。その結果、天然成分を使用した製品が市場で大きなシェアを占めるようになりました。例えば、大手ブランドであるロレアルや資生堂も、これらのトレンドに対応した新製品を次々と投入しています。
さらに、テクノロジーの進化も業界の成長を後押ししています。人工知能(AI)やIoTを活用したパーソナライズされたスキンケアソリューションの開発が進んでおり、個々の肌に最適化された製品が提供されるようになっています。これにより、消費者はより効果的なスキンケアを求めるようになり、業界全体の成長が加速しています。
また、新型コロナウイルスの影響で一時的に市場が停滞しましたが、オンラインチャネルの拡大により、業界は迅速に回復しつつあります。スキンケア市場は今後も堅調な成長が予測されており、特にアジア太平洋地域がその中心となる見込みです。
メイクアップ業界の動向
メイクアップ業界は、コロナの影響により2020年度に大きく低下しましたが、2023年度の国内市場規模は約5,692億円(※12)で前年度比13%増(※13)と大きく回復しています。2024年度には6,233億円まで回復する見込みで、2026年度にはコロナ前の水準にまで戻ると予測されています(※12)。
例えば、メイクアップ製品の仮想試着を可能にするツールが登場し、消費者は自宅にいながらさまざまなメイクを試すことができるようになりました。2022年には、Perfect Corp.が仮想試着NFTコレクションを立ち上げ、消費者がデジタル資産を使って製品を試す新しい体験を提供しています(※14)。このような技術の進化により、メイクアップはただ顔を彩るだけでなく、個性を引き立てる重要な要素となっています。
また、新型コロナウイルスのパンデミックはメイクアップ市場に大きな影響を与えました。社交の機会が減少し、外出が制限されたため、メイクをする機会も減少したことで、2020年にはメイクアップ製品の需要が急激に落ち込みました(※1)。
しかし、その一方で、オンラインショッピングの需要が急増し、多くの消費者が美容系ウェブサイトなどで化粧品を購入するようになりました。これにより、メイクアップ市場はデジタル化が進み、オンラインチャネルでの売上が伸びています(※3)。
このように、メイクアップ業界は技術革新と消費者行動の変化により、新たな成長のステージに突入しているといえるでしょう。
(※12)参考:日本経済新聞「富士経済、メイクアップ化粧品・ボディケア用品の国内市場の調査結果を発表」より算出
(※13)参考:富士経済「メイクアップ、ボディケアの国内市場を調査」のデータと比較して算出
(※14)参考:パーフェクト株式会社「企業HP」
ヘアケア業界の動向
ヘアケア業界では、消費者のヘアケア意識が高まっていることや、トレンドの変化により、新しいヒット商品や人気ブランドが次々と登場しています。例えば、「ボタニスト」などのブランドは、大手メーカーが支配していた市場に新たな風を吹き込み、プレミアムな価格帯の商品への需要を拡大させました(※15)。また、「夜間美容」という新しいコンセプトを取り入れた「YOLU」も人気を集め、売上シェア日本1位を獲得し、ブランド累計販売数は5000万個を超えるなど(※16)、ドラッグストアでのシェアを広げています。
さらに、ドラッグストアや小売業者が自社ブランド(PB商品)の開発に力を入れ始めており、ユーザーのニーズやトレンドに応じた高機能な商品が増えています。これにより、各社は顧客を囲い込み、独自の市場ポジションを強化しています。
今後、ヘアケア市場は人口減少や物価上昇といったリスク要因がある一方で、定年延長やシニア層の増加により、ヘアケア商品を使う期間が長くなることが予想されます。また、薄毛に悩む若年層や団塊ジュニア世代の女性など、新たな顧客層の取り込みも進む見込みです。
さらに、DXの進展により、オンラインでのカウンセリングや個人に合わせたカスタマイズ商品の提供が今後も拡大すると期待されています。
(※15)参考:東洋経済ONLINE「花王を抜いた!『シャンプー下克上』はなぜ起きた」
(※16)参考:YOLU「YOLUから“夜間美容ボディケア”が誕生。『重炭酸*1バスタブレット』と『濃密保湿のボディソープ&ボディミルク』を新発売」
ボディケア業界の動向
ボディケア業界は、近年の消費者の美意識や衛生意識の高まりを背景に、成長を続けています(※17)。特に、ボディクリームやローションなどの製品に対する需要が増加しており、スキンケアやヘアケアに加えて、ハンドケアへの注目も高まっています。これは、手が日常的に化学物質や汚れにさらされているため、特別なケアが求められていることが理由です。
また、消費者の健康志向が強まり、天然素材やオーガニック製品の人気が急速に上昇しています。それに伴い、企業は消費者のニーズに応えるために、オーガニック成分を使ったボディケア製品を次々と投入しています。 こうした製品は、肌に優しく、栄養を与える効果があり、消費者から高く評価されています。
さらに、アジア太平洋地域では、ライフスタイルの変化やプレミアムブランドへの移行が進んでおり、これが市場の成長を後押ししています。特に、アーユルヴェーダや植物由来の成分を使った製品への関心が高まっており、今後もこの傾向が続くと見込まれています。
(※17)参考:富士経済 プレスリリース「メイクアップ化粧品、ボディケア用品の国内市場を調査」
化粧品メーカーの仕事内容・主な職種
化粧品メーカーでは、多くの専門職が連携して製品の開発から販売までを支えています。ここでは、化粧品メーカーの仕事内容・主な職種について詳しく解説します。
販売職(美容部員)
美容部員は、化粧品メーカーの顔ともいえる存在で、主に店舗でお客様と直接コミュニケーションを取りながら、商品を販売する役割を担います。お客様の肌の悩みや要望を聞き、そのニーズに合った商品を選び出して提案します。また、商品を実際に使用する方法をお客様に実演し、使い方や効果をわかりやすく伝えます。
さらに、商品の購入手続きも担当し、販売額を計算して現金やクレジットカードなどでの支払いをサポートします。このように、美容部員は単に商品を売るだけでなく、専門的な知識を生かしてお客様に寄り添い、最適な商品を提案することで、信頼を築いていく重要な職種です。
営業職
化粧品メーカーの営業職は、主に小売店や百貨店、業務用商品を扱う法人顧客、そして海外市場に向けた活動を行います。小売店への営業では、ドラッグストアやコンビニエンスストアの本部バイヤーと交渉し、商品ラインナップや販売価格を決定します。売上が重要な店舗には、営業自らが訪問し、商品陳列やスタッフへの商品の説明、販促活動をサポートすることもあります。
百貨店は、特に大口顧客として重要視され、取引がない場合は化粧品売り場の責任者に自社製品の取扱いを提案します。取引がある場合でも、商品のコンセプト説明やプロモーションの提案を行い、さらなる販売促進を図ります。また、百貨店で自社製品を販売する美容部員の売上目標を管理し、セールやイベント時には現場での販売応援も行います。
業務用商品やOEM商品の営業では、エステサロンや美容室などの法人ユーザーに向けて特化した商品を提案します。法人顧客の要望に応じて、オリジナル商品を開発するためのヒアリングや関係構築が重要です。
さらに、海外営業では、現地の小売店や代理店の開拓、現地市場に適した販売戦略の立案、マーケティング活動などを幅広く担当します。現地の消費者ニーズに応じた商品展開や広告展開なども含め、海外市場での成功を目指す役割を担っています。
広報職
化粧品メーカーの広報職は、自社の商品やブランドの魅力を外部に伝える重要な役割を担っています。広報活動は、新商品のリリース時にどのような広報戦略を採用するかを計画するところから始まります。その後、出版社やテレビ、ラジオなどの各種メディアに対し、プレスリリースや電話で商品情報を伝え、取材対応や撮影のサポートを行い、商品が効果的に紹介されるようにプロデュースします。
広報の仕事は多岐にわたり、メディアへの情報提供だけでなく、SNSやブログを活用したオンラインでのPR活動も行います。たとえば、自社のSNSアカウントを運営し、キャンペーンの企画や魅力的な商品写真の投稿などを通じて、消費者にアプローチします。さらに、街頭イベントやポップアップストア、トークショーなどのイベントを企画・実施し、新商品やブランドを広く認知してもらうためのキャンペーンを展開します。
また、万が一トラブルや不祥事が発生した場合には、適切な対応を行い、外部への説明や謝罪を行うのも広報の重要な任務です。広報担当者は、企業の信頼を守りつつ、消費者への配慮を欠かさない慎重な対応が求められます。
マーケティング職
化粧品メーカーのマーケティング職は、化粧品に特化したマーケティング活動を行います。この分野の特徴として、トレンドの変化が非常に速いことが挙げられます。毎日新商品が市場に投入されるなかで、単に新しいというだけでは消費者に注目されにくいのが現状です。
そのため、マーケティング職では、商品のコンセプトを明確にし、ターゲットとなる顧客層を的確に設定することが求められます。具体的には、どのような消費者に向けてどのような価値を提供するのかを明確にし、そのメッセージを伝えるための戦略を立案します。マーケティング職は、市場調査や消費者のニーズ分析を通じて、効果的なプロモーションを行い、製品を消費者の手に届けるための重要な役割を果たします。
商品企画職
化粧品メーカーの商品企画職は、新商品のアイデアを生み出し、具体的な商品化に向けた企画を立案する役割を担います。この職種では、単にアイデアを出すだけでなく、最新の市場動向やトレンドをしっかりと把握し、消費者のニーズを的確に捉えることが求められます。
例えば、美白や保湿、ニキビケアなど、消費者が抱える美容の悩みに対応する商品を企画し、それを製品化するための詳細なプランを作成します。市場調査を行い、他のメーカーの商品動向を分析しながら、チームと協力して企画を進め、最終的にプレゼンテーションを通じて社内で承認を得ます。
また、商品のコンセプトやパッケージデザイン、販売戦略なども企画職の重要な業務の一部です。場合によっては、新しいブランドの立ち上げやプロモーション企画を手掛けることもあり、化粧品メーカーの成長を支える重要なポジションといえるでしょう。
研究開発職
化粧品メーカーの研究開発職は、商品企画から提示されたコンセプトを具体的な製品に落とし込むための品質設計を行う役割を担っています。例えば、「花をイメージしたアイカラー」を商品化する場合、どのような色を使うか、ラメを入れるかどうかといった具体的な要素を検討し、企画のイメージを実際の製品に反映させます。
研究開発職は、化粧品の効果や使い心地、香り、色などがブランドのコンセプトに合致しているかを確認するため、綿密な調査や検証を行います。また、試作品をもとに、品質をさらに高めるための改良を重ね、理想とする品質に近づけていきます。この工程では、研究者やデザイナーと協力しながら、製品が消費者にとって使いやすいものであるかを確認し、最終的な製品として仕上げていくことが求められます。
生産・品質管理職
化粧品メーカーの生産・品質管理職は、製品が消費者の手に渡る前に、その品質を確保する重要な役割を担っています。具体的には、化粧品の製造過程で発生する可能性のあるリスクや欠陥を事前に発見し、トラブルを未然に防ぐことが求められます。
品質管理には、微生物検査や化粧品の中身であるバルクの検査、工場内の衛生状態のチェック、さらには製品の容器の検査など、さまざまな検査が含まれます。
これらの検査は、各種分析機器を使用して行われ、製造の各工程にわたって厳密にチェックされます。また、薬事関連の書類を省庁に提出する際にも、これらの検査結果が重要な役割を果たすため、薬事部門とも密接に連携して業務を進めます。
化粧品メーカー業界大手4社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益)
化粧品業界の中でも主要4社である花王、資生堂、コーセー、日本ロレアルの売上高と営業利益をグラフで見てみましょう。
※日本ロレアル株式会社のみ2022年度のデータを使用
※出典:バフェット・コード「花王/資生堂/コーセー」
※出典:2023年度 有価証券報告書「花王 P.84/資生堂 P.106/コーセー P.67」
※出典:PR TIMES 決算情報「日本ロレアル株式会社 第48期決算公告」
※会計基準は花王、資生堂はIFRS方式、コーセーは日本方式で、3社とも連結決算の数値となっています
2023年度は、売上高、営業利益ともに花王がトップです。続いて、資生堂、コーセー、日本ロレアルです。
次に、各社の特徴を見ていきましょう。
化粧品メーカー業界大手4社の特徴・強み
花王:「理性の花王」首位の貫録
1887年の創業から、130年以上の歴史を誇る国内最大手の消費財メーカー、花王(※18)。キュレル、カネボウ、ビオレなどのブランドを展開しています。
※出典:花王「2023年度有価証券報告書 P.100」
花王の事業は、産業界向けの「ケミカル事業」と、それ以外の一般消費者向けである「コンシューマープロダクツ事業」に大別されます。「コンシューマープロダクツ事業」は全体の売上高の約85%を占めています。
地域別で見ると、米州と欧州がコンシューマープロダクツ事業において前年度を上回りました。コンシューマープロダクツ事業の中で、特に米州ではライフケア事業が、欧州ではヘルス&ビューティケア事業で大きな成長を遂げました(※19)。
「コンシューマープロダクツ事業」の内訳として、これまで「ファブリック&ホームケア事業」「スキンケア・ヘアケア事業」「ヒューマンヘルスケア事業」「化粧品事業」の4つで構成されていましたが、事業セグメントごとに課題解決に貢献するモデルを構築することを目指し2021年1月にセグメントを再編。「ハイジーン&リビングケア事業」「ヘルス&ビューティケア事業」「ライフケア事業」「化粧品事業」のセグメントになりました(※20)。新たな編成でグローバルな市場拡大および「ESG視点でのよきモノづくり」を実践していきます(※21)。
(※18)参考:花王「会社の歴史」
(※19)参考:花王「2023年度有価証券報告書 P.38」
(※20)参考:花王「2021年12月期 決算説明会(22/02/03) P.41」
(※21)参考:花王「統合レポート 2021 P.39」
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資生堂:さらなる成長に向け、柔軟な対応で立て直し図る
マキアージュ、クレ・ド・ポー ボーテを擁する化粧品メーカーの資生堂。1897年に化粧水「オイデルミン」で化粧品業界に進出し、一世紀以上の歴史を持つ国内2番手の企業です(※22)。
※出典:資生堂「2023年度有価証券報告書 P.42」
2023年度の営業利益は、昨対比(前年比)約9%減でした。これは日本を除いた諸国での売上が前年度を下回ったことによるものです。一方で、日本事業は前年度比9.4%増と好調でした(※23)。
(※22)参考:資生堂「歴史」
(※23)参考:資生堂「2023年度有価証券報告書 P.42」
▼資生堂のビジネスについて、詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください
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コーセー:独自のブランド戦略によりロングセラーブランドを多数保有
ジルスチュアートやエスプリークなどの会社をけん引するブランドを複数保有するコーセー(※24)。
同社は、創業80周年に向けてさらなる成長ステージを目指した中長期ビジョン「VISION2026」を策定しており、売上高5,000億円、営業利益率16%以上を経営目標に定めています(※25)。
※出典:コーセー「2023年度有価証券報告書 P.29」
コーセーは「化粧品」事業、「コスメタリー」事業の2つの事業で構成されており、売上高の約80%は、化粧品事業です。2023年度は、日本ではマス市場の回復やインバウンドの増加により化粧品需要が回復しましたが、アジア市場においては中国での景気回復の遅れや競争環境の激化などにより低迷しましたが、その他の地域では回復が見られました(※26)。一方、「ソフティモ」「クリアターン」「サンカット」などの優れた商品を手ごろな価格で提供しているコスメタリー事業では、新型コロナウイルス感染症により売り上げを伸ばした「メイク キープ」シリーズのさらなるシェア拡大を狙っています(※27)。
コーセーの特徴的なブランド戦略として、社名を冠さない「アウト・オブ・ブランド戦略(※28)」が挙げられます。加えて、新商品で新規顧客を狙うのではなく、既存ブランドを大切にしていることも特徴的です。
そんなコーセーは、創業80周年を目指して策定した中長期ビジョン「VISION2026」において、「ブランドのグローバル展開の加速」「独自性のある商品の積極的開発」「新たな成長領域へのチャレンジ」の3つを成長戦略として挙げており(※29)、現在のブランドのさらなる拡充と展開が期待されます。
(※24)参考:コーセー「主要展開ブランド」
(※25)参考:コーセー「VISION2026」
(※26)参考:コーセー「2023年度有価証券報告書 P.29」
(※27)参考:コーセー「KOSÉ REPORT 2024 P.53」
(※28)……母体となる会社の社名などを出さずに、商品のブランド名を前面に出して展開するブランド戦略。母体企業では興味を持ってもらえない消費者との接点を作り出すことなどが可能。
(※29)参考:コーセー「Growth Strategy P.49」
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日本ロレアル:既成概念にとらわれない発想と分析力を持つ
150カ国で全36ブランドを展開する化粧品世界最大手のロレアルは、世界の化粧品メーカー売上では堂々の1位に君臨しています(選考対策ページより)。
ロレアルはさまざまなブランドを手がけており、国や人々のニーズに合わせて利用し、提供することを可能にしております(※30)。日本では「shu uemura シュウ ウエムラ」や「Lancôme ランコム」を始めとして20のブランドを展開しています(※31)。
また、2023年度に「イソップ(Aēsop)」や「タカミ(TAKAMI)」などを買収した動きも見られ、今後もM&Aを強化しつつ、さらなる発展を目指しています(※32)(※33)。
(※30)参考:ワンキャリア「世界No.1メーカー ロレアルで築く多様なキャリア」
(※31)参考:日本ロレアル「企業HP」
(※32)参考:ロレアル「ロレアル、「イソップ」の買収を完了」
(※33)参考:経済産業省「タカミのL‘Oréal S.Aへの売却」
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化粧品メーカー業界大手4社の社風の違い・制度
花王:優等生ゆえに生まれた、過剰に焦らない穏やかな社風
国内でブランド力を確立していたこと、リアルの販売網を押さえていたことの2点から、花王はこれまで大改革の必要に迫られたことがないためか、良くも悪くも穏やかで堅実な社風が育まれてきたとの声が多くあります。
実際にある社員は「理不尽なノルマなどはなく、逆算的に仕事をこなすことが求められ、そうした社員が活躍する企業。一言で言うと『優等生』が多いだろう」と語っています。入社後数年のスピード感よりも長期的な成長や働きやすさを求める学生に、花王はもってこいだといえるでしょう(選考対策ページより)。
資生堂:アグレッシブで明るく、協調性を重んじる文化
資生堂では、異なる価値観に共感し、かけ合わせることにより新たな発想が生まれる、という考え方があります(※34)。
その影響か、カスタマーマーケティングには、それぞれはっきりとした意見や価値観を持つ人が集まっていながら、非常に協調性を重視する文化があります。
選考に参加した学生によれば、インターンでは営業の社員がその場で本社社員にインターンを改善すべく意見していたとのことです。その際、角が立たないよう、相手の立場を慮った発言をしていた姿勢から、「資生堂らしさ」を感じたそうです。面接でも主張、先導だけでなく協調もできるのかどうか見ている印象を受けたとのこと。
自分の意見を求められながらも、主張の強さではなく協調性を重視した環境にひかれる人には、魅力的な企業といえるでしょう(選考対策ページより)。
(※34)参考:資生堂「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」
コーセー:少数精鋭、安定した労働環境
華やかなイメージの化粧品業界ですが、コーセーの雰囲気について内定者は「少数精鋭でしっかり働く雰囲気もある」と話します。実際、営業職では店舗で提案をし続けるなど、泥臭い仕事も必要となります。
内定者は「変にお高くとまっている学生よりも、一生懸命頑張れそうな学生が内定を獲得していた」という印象を抱いたそうです。また面接時には姿勢や服装にも気をつけましょう。
しかしその一方で、ワークワイフバランスも確保されていないわけではありません。内定者によると、女性が多い会社であるため、産休・育休はもちろんのこと「夫の転勤先に合わせて転勤した社員もいる」とのこと。安定した労働環境の中で、一生懸命働きたいと考える学生におすすめの企業です(選考対策ページより)。
日本ロレアル:感性を尊重する社風
ロレアルは、「世界をつき動かすような美の創造」を行い「Beauty for All ―美をすべての人生に」届けることを使命として掲げています。 このような使命を持つ同社の社員には、美を追求する上で自由な発想が求められるからか、感性に関してこだわりが強いという特徴があり、趣味が舞台や歌舞伎鑑賞、アクセサリー制作の社員や8カ国の美術館を巡った社員がいたりします(選考対策ページより)。
そんな同社は、働く中でも自分らしく生きたい、感性を大切にしたいと考える学生には魅力的な企業といえます。
化粧品メーカー業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
以下の表は、各社の平均給与・平均年齢・平均勤続年数をまとめたものです。
※出典:2023年度有価証券報告書「花王 P.10/ 資生堂 P.11/コーセー P.10」
※出典:日本ロレアル「中途採用(オフィススタッフ職)」
※出典:ワンキャリアプラス「日本ロレアルの年収・給与」から算出
※平均給与は千の位を四捨五入しています
化粧品メーカーで働く魅力・やりがい
化粧品メーカーで働くことには、多くの魅力とやりがいがあります。ここでは、化粧品メーカーで働く魅力や醍醐味、やりがいについて深掘りしていきます。
日常的に使われるものづくりに携われる
化粧品メーカーで働く魅力のひとつは、自分が関わった商品が日常的に多くの人々に使われる点です。企画から研究・開発、デザイン、生産管理まで、さまざまな職種が協力して商品を作り上げ、その商品が店頭に並び、消費者の手に渡る瞬間に立ち会えることは大きなやりがいです。
自分が手がけた化粧品がテレビCMで紹介されたり、街中のポスターや広告で見かけたりすると、その達成感はひとしおです。また、仲間とともに困難を乗り越え、ひとつの目標に向かって全力を尽くすことで、仕事の充実感や喜びを感じることができます。
化粧品は人々の生活に寄り添う身近なものであるだけに、商品化のプロセスに携わることは非常に意義深いものといえるでしょう。
トレンドに敏感でいられる
常に最新のトレンドに触れながら仕事ができることも化粧品メーカーで働く魅力のひとつです。化粧品業界はファッションやアパレル業界と同様に、世の中のトレンドや消費者のニーズを強く意識しながら進化していくため、トレンドの最前線で働ける環境があります。
特に企画や営業・販売の職種では、美容に関する最新情報を常にキャッチし、それを仕事に生かすことが求められます。職場では、美意識が高い同僚たちと日常的に美容や化粧品について話し合う機会が多く、そうした会話から新しいアイデアが生まれることもあります。
さらに、ファッションやアートなど、他の分野にも興味を持つ社員が多いため、豊かな感性を磨きながら働ける点もこの業界ならではの魅力です。トレンドに敏感でいられる環境で働くことで、常に新しい刺激を受け続けられることが化粧品メーカーで働く魅力といえるでしょう。
化粧品メーカー業界大手4社の選び方
ここでは、化粧品メーカー業界大手4社の選び方をご紹介します。
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
以下の記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説していますので参考にしてみてください。
▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載しているほか、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
以下の記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介しまていますので参考にしてみてください。
▼ワンキャリアの活用方法について詳しく知りたい方はこちら ・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けば良い?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
「ONE CAREER」のyoutubeチャンネルはこちら(youtubeに遷移します)
手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけることができ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」としつこく聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直ちょっと面倒ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
▼業界研究記事はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!金融/商社/不動産/メーカー/広告/コンサルなど人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野がわかります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、ES締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
それぞれについての記事を以下でご紹介しますので、参考にしてみてください。
また、ワンキャリアの選考対策ページにある「合格の秘訣」も企業研究におすすめです。業界の特徴から各企業の特徴や強み、社風から選考対策についても記載してありますのでぜひ参考にしてみてください。
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▼企業研究について詳しく知りたい方はこちら ・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ ・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
▼就活の軸について詳しく知りたい方はこちら ・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
化粧品メーカー業界大手4社が求める人物像・選考対策
ここからは化粧品メーカー業界大手4社が求める人物像と選考対策をそれぞれ解説します。
化粧品メーカーが求める人物像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
花王
資生堂
コーセー
日本ロレアル
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化粧品メーカーの選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
花王
資生堂
コーセー
日本ロレアル
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エントリーシート(ES)対策
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
・入社意欲がどれほど強いか ・自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか ・入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを含んだ志望動機は説得力があり、過去の選考参加者や内定者のESからも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
電機業界では、「玉手箱」が多く実施されています。
玉手箱は、計数理解(数学)、言語理解(国語)、英語理解、性格テストの4種類に分かれており、問題数に対して解答時間が非常に短いことが特徴です。そのため、満点を目指すのではなく、確実に解ける問題に集中することが求められます。また、玉手箱は毎年似たような問題が出題される傾向があるため、スピード感に慣れるために多くの問題を解いておくことが大切です。
以下にWebテストについての記事をご紹介しますので参考にしてみてください。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧 ・【SPI対策】全問題形式を完全網羅!練習問題&解答一覧(言語・非言語・英語・構造的把握力) ・【玉手箱対策】問題&解答集|出題企業と問題形式(計数・言語・英語)まで紹介
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能になります。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握することができ、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持つことで機会を得ることができます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみると良いでしょう。
OB・OG訪問については以下の記事で詳しく記載してありますので参考にしてみてください。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
化粧品メーカー業界大手4社が求める人物像・選考対策
化粧品メーカー業界以外のまとめ記事を知りたい方は以下の記事も合わせてご確認ください。
▼業界研究まとめ記事はこちら ▪️メーカー ・【素材メーカー:業界研究】大手3社(日本製鉄・AGC・東レ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(ソニー・日立製作所・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「サントリー・アサヒ・キリン・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・明治・日清食品・キッコーマン・ヤクルト)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手4社(武田薬品工業・アステラス製薬・大塚製薬・第一三共)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【自動車メーカー:業界研究】大手3社(トヨタ・ホンダ・日産)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手3社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️商社 ・【総合商社:業界研究】五大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワン・阪和興業・JFE商事」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️金融 ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:地銀】横浜銀行、千葉銀行、京都銀行、近畿大阪銀行、池田泉州銀行。Uターン就活生から圧倒的な人気を誇る地方銀行の違いや意外な魅力とは?
・【業界研究:生保と損保の違い】保険業界を受けるなら知っておきたい、生命保険、損害保険業界の違いを徹底比較!
・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い
・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【外資系投資銀行:業界研究】大手4社「J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【証券:業界研究】大手5社「野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️コンサル ・【戦略コンサル:業界研究】MBB「マッキンゼー・BCG・ベイン」を比較!仕事内容・社風/強みの違い
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、EY、KPMG、アビーム)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️マスコミ・エンタメ ・【出版:業界研究】4大出版社(集英社・講談社・KADOKAWA・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【テレビ局:業界研究】キー局4社(フジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【大手広告代理店:業界研究】大手6社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・セプテーニ・デジタルHD・ADK)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:旅行業界】「JTB、HIS、KNT-CT、日本旅行」大手旅行会社4社それぞれの強みや社風、給料を徹底比較!
▪️インフラ・資源
・【鉄道:業界研究】大手5社「JR東日本・近畿日本鉄道・JR東海・JR西日本・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【海運:業界研究】大手3社「日本郵船・商船三井・川崎汽船」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【私鉄:業界研究】大手3社「東急・東武鉄道・小田急電鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【ガス:業界研究】大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:エネルギー】電力・ガス業界の大手4社「東京電力・関西電力・東京ガス・大阪ガス」の事業や年収を徹底比較!
・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井石油開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
・【業界研究:航空会社】大手2社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL))を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【デベロッパー2:業界研究】大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(大林組・鹿島建設・大成建設・清水建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️IT・通信 ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(アクセンチュア・NTTデータ・野村総合研究所・日本IBM・富士通)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い
・【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️人材・教育 ・【人材:業界研究】大手4社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・リンクアンドモチベーション」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【教育:業界研究】大手4社「ベネッセ・リクルート・トライ・LITALICO」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▼就活記事の総集編まとめ
・【新特集スタート】就活生の悩むべき問題は5つだけ。モヤモヤした視界を切り開く「就活の羅針盤」
・26卒就活はいつから?スケジュールとインターン準備の有利な進め方
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例
・ESで強みを効果的にアピールする方法は?【内定者例文付き】|新卒就活でよく聞かれることと準備方法
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
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・ケース面接対策&例題|コンサル・日系大手も出題!ゼロからの始め方
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