「漏れ止め用のパッキンを出発点に、半導体や免震材など、多彩な分野に挑戦する」
船舶エンジンの蒸気漏れによる機関室での過酷な労働や、パッキンの消耗によるトラブルを防ぐ、漏れ止め用のパッキンが、PILLARの出発点。
以来パッキンを中心に、弊社はさまざまな挑戦をしてきました。
たとえば高温・高圧の過酷な条件で使用される漏れ止めである「メカニカルシール」もその一つ。
弊社のメカニカルシールは石油精製プラントや化学プラントはもちろん、品質に「絶対」が要求される原子力発電所などにも採用され、モノづくりの現場を中心に活躍しています。
一方、弊社はふっ素樹脂製の「ピラフロン製品」の開発にも成功。
ふっ素樹脂製のチューブやポンプは、多彩な薬液にも影響されない材料として、多数の薬液やガスを使う半導体業界からの注目を集め、半導体や液晶パネルの製造装置に欠かせない存在として、社会のIT化を支えています。
弊社はパッキンからスタートして、気体や液体などの流体を制御する「流体制御機器メーカー」に成長。
現状に満足することなく、まだ見ぬ新製品、未来を彩る新しいモノづくりに挑戦しています。
たとえばふっ素特有の「滑りやすい」という特性を活かした「滑り材」は、こうした新しい挑戦の代表例。免震材として脚光を浴びているほか、甲子園球場や明石海峡大橋など、大型建造物にも使用されています。
その他にも、最近CM等でよく目にする自動車衝突防止用の『ミリ波レーダー基盤』の開発も行っております。
このように「PILLARの歴史は挑戦の歴史」と言えるほど、難しい条件に挑み、成功を重ねてきました。
これからも弊社は現状に甘んじることなく、独自に育て上げたシール技術をベースに第三の柱を育み、新しい分野にチャレンジしたいと思っています。
弊社はそれほど規模の大きい会社ではありませんし、製品も一般の方の目には触れない場所で使われているため、知名度も高くはないでしょう。
けれども私たちには「独自の流体制御技術で世界のインフラを支えている」という自負や「弊社の技術がなければ世の中が立ち行かない」という誇りがあります。
代表者 | 代表取締役社長 岩波 嘉信 |
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所在地 | 大阪市西区新町1-7-1 |
資本金 | 49億6,600万円 |
設立日 | 1924(大正13)年5月 |
従業員数 | 単体:607名 連結:1,132名(2024年3月現在) |
電子機器関連市場向け製品のさらなる需要拡大に対応すべく、「生産能力の大幅アップ(最大80%増)」「新生産体制の構築によるコスト競争力の強化」「顧客からの厳しい品質要求への対応」「開放感のあるつくりで当社技術を“魅せる”工場」をコンセプトにした福知山第2工場が2023年9月に竣工しました。同規模工場をさらに3棟建設可能な拡張可能エリアを有しており、機動的に増強する計画です。
企業の1人あたり年間人財育成投資額平均が3~4万円と言われている中で、
PILLARは71,000円/年を人材育成額とすることで積極的に人財育成に注力しています。
PILLARではこれからも従業員の教育体制の充実に力を入れていきます。
※2025年度目標値を95,000円/年に設定し、成長できる環境環境の構築を目指します。
耐薬品性、耐熱性、クリーン性の高いふっ素樹脂製の当社の継手やポンプは、多様な薬液にも影響されないため半導体基板の洗浄液配管に用いられています
あらゆる既成概念を“Breakthrough”(突き破る)し、企業価値の向上と持続的成長の実現に向け、全社を挙げて取り組んでいます