「 私たちの価値観に共感してくれること。 それが未来の仲間たちへの期待です。」
化学には“光”と“影”があります。
あらゆるモノづくりの根幹を支える化学産業が、私たちの社会に不可欠な領域であることは間違いありません。
一方で、化学は環境汚染や健康被害などの負の側面も併せ持っています。
地球のため、未来のために私たちの社会が健全な発展を遂げていく上で、化学の “影”は必ず解決していかなくてはなりません。
唯一それができるのは、化学の力です。私たちはこうした強い想いを込めて「化学の力で社会を変える」というパーパス(存在意義)を定めました。
当社がサステナブルな存在であるためには、売上や利益を追求して企業価値を最大化しなくてはなりません。
同時にグローバル社会の持続可能な発展に寄与する存在でもあるべきです。
これは決して相容れない考え方ではなく、両立できることだというのが私の信念です。
当社には間違いなくそのポテンシャルがあります。
人材を育成することで無限の可能性を引き出していくことが、経営者である私の使命だと考えています。
代表取締役 社長
髙橋 秀仁
「レゾナックの強みと特徴」
社会のあらゆる製品やサービスがデジタル化され、世の中はますます便利になっています。
そのデジタル化を根源から支えているのが半導体です。
日本の半導体業界は世界的なマーケットシェアを落としてきた一方、半導体材料分野おいては今なお世界に高い競争力を示しています。
レゾナックは長年にわたり顧客から寄せられる高い要求に応え続けることで、高い技術力を蓄積してきました。世界トップクラスの半導体材料メーカーとしてのレゾナックの強みと特徴は以下の通りです。
(1)世界有数の半導体メーカーと非常に良い関係を築いてきたことによって、技術的なインプットを定常的に得られていること。
直接顧客とスペックを取り決め、開発や製造を行っているのはレゾナックのみです。
(2)半導体製造の前工程(ウェハープロセス)から後工程(パッケージプロセス)にわたり、1社で複数の材料群を保有していること。
微細化技術が限界に迫る中、今後の半導体の技術革新で特に注目されている「後工程材料」では他社材料メーカーを引き離して圧倒的に世界No1ポジション(売上・シェア・種類)です。
(3)昭和電工、昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)の経営統合により、機能設計開発に留まらず原材料・素材設計技術、計算科学などのアドバンテージも加わり、技術の土台が各段に強まったこと。
複数材料の組み合わせが可能になることは、次世代半導体開発において有利に働きます。
(4)半導体能力を最大限に引き出すために、お客様だけでなく、装置メーカー・材料メーカーとの協業を推進する「パッケージングソリューションセンター」などの「共創拠点」を保有し、どこよりも早く最適解を導くことができること。
半導体スペックを左右する材料分野は「すり合わせ」を得意とする日本が生き残ることができる唯一の分野です。
レゾナックは半導体材料分野におけるグローバルリーダーとして、自社の活動の枠を超え、多くのパートナーや地域、社会と新たな未来を共に創り出すために挑戦を続けます。