■What’s Shochiku?
松竹(株)は1895(明治28)年の創業以来、演劇、映画を通じて人々に「感動」を提供し続けている企業です。
映画に関しては、製作から配給、宣伝、興行、二次利用まで一貫して手掛けてきた数少ない企業であり、歌舞伎をはじめとする日本伝統芸能の継承と発展についても、きわめて大きな役割を果たしています。
当社が長い歴史を刻むことが出来たのは、環境や時代の変化を先取りしてきたからに他なりません。そして今もまた、当社を取り巻く環境は、劇的な変化を遂げようとしています。映像技術の進化、メディアの多様化、人々の嗜好の変化、市場のグローバル化…このような変化の渦の中で、当社が果たすべき使命とはどのようなものなのでしょうか?
松竹(株)の「商品」は、「物語」です。「物語」には、人々に「感動」と「人生の気づき」を与えられるという普遍的な力があります。その普遍的な力を、人々のニーズに応えるカタチで具現化し、時代が求める手段や方法で発信すること――それが、当社の使命です。
■未来に引き継がれていく「仕事」
物語の生み出す「感動」は、時を超え、国境を越えることが出来ます。江戸時代に生まれた歌舞伎が今もなお人々に感動を与え続け、新しいものが生み出され続けていること、また世界中の人々を魅了していることは、まさにその象徴だと言えるでしょう。
物語という商品を通じて感動を提供する当社の仕事には、人々の心を自らの手で動かす醍醐味があります。自身の仕事が、未来へと引き継がれていく可能性があります。そして、仕事の現場には、こうした喜びを共有する仲間たち、熱い思いをもったさまざまなプロフェッショナルたちとの出会いがあります。
設立日 | 1920年 |
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代表者 | 代表取締役社長 社長執行役員 髙𣘺 敏弘 |
所在地 | 東京都中央区築地4丁目1番1号 東劇ビル |
資本金 | 33,018百万円 |
従業員数 | 597名 (2023年2月28日現在) |
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1895年創業。松竹の伝統は、数多の革新の蓄積です。娯楽の中心が芝居だった時代、松竹は歌舞伎の興行に着手し、日本映画の黎明期以降は、日本映画界のパイオニアとして、演劇と映画を軸に、日本のエンタテインメント業界を牽引してきました。松竹グループのミッションは2つあります。一つは、『日本文化の伝統を継承、発展させ、世界文化に貢献する』こと。そしてもう一つは『時代のニーズをとらえ、あらゆる世代に豊かで多様なコンテンツをお届けする』ということです。娯楽が多様化する今、演劇や映画を愛するお客様の期待にきちんと応えつつ、松竹が手掛ける日本文化を、世界に向けて発信するために、これからも革新を繰り返していきます。
400年続く伝統芸能、歌舞伎でも伝統と革新の融合は続いています。最初の海外進出は、昭和3年のソ連のモスクワ公演。文化・芸術の交流を促進する中で、国家同士の友好関係を築く礎にもなりました。近年ではニューヨークやパリでも海外公演を実現し、日本の伝統芸能を広く世界に発信しています。国内でも、"その時代"を代表する脚本家による歌舞伎公演や、歌舞伎を映画館で鑑賞する「シネマ歌舞伎」など、常に新しい試みに取り組んでいます。伝統から感じる「安心できる面白さ」と、革新から生まれる「まだない面白さ」。この2つを深く掘り下げ追求する事業は、類を見ないと自負しています。
歌舞伎だけではありません。映画の分野でも数々の日本初を発信し続けてきました。『カルメン故郷に帰る』(1951年)は国産初の「総天然色映画」として話題を呼び、全48作、延べ7957万人の観客を動員した『男はつらいよ』(1969~1995年)は世界最長の映画シリーズとしてギネス国際版認定を受けました。近年では『おくりびと』が日本初の第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。いつの時代も若手プロデューサーを育て、新しい感性を取り入れる風土が、数々の日本初を生み出してきました。松竹はこれからも従来のエンタメ事業の枠に収まらない、新たな「感動」の提供を続けていきます。