こんにちは、学生時代のサマーインターンで大失敗したトイアンナです。
学部3年・院1年の夏休みといえば就活でもトップ・オブ・トップ層が集まる頃合い。「東大理IIIで院進学を考えているけど就活も検討して来ました」なキレキレ人材にグループディスカッションでボコボコにされ、精神的な死を味わいました。
1年後、サマーインターンで知り合ったメンバーに再会すると内定状況は二極化していました。精神的な死から一念発起して内定を手に入れたグループと、無い内定のまま突き進んでしまったグループです。そして無い内定になる学生は共通して「2つの落とし穴」にはまっていました。今回はサマーインターンで頑張っても無い内定となる落とし穴の構造と、きちんと内定へつなげる方法をご案内します。
<目次>
●落とし穴1. サマーインターンの目的を履き違える
・(1)採用直結型のジョブ形式
・(2)意欲が問われるワークショップ型
・(3)業界知識を教えてもらえる企業見学型
●目的に合わせたインターンを受けよう!
●落とし穴2. サマーインターンへ行った自分はイケてると思い込む
●今、焦っていないのなら、もっと高みへ手を伸ばせ!
落とし穴1. サマーインターンの目的を履き違える
サマーインターンは大きく3つに分類され、それぞれ取るべき対策が全く異なります。
特に内定直結型のサマーインターンへ準備不足のまま挑めば、貴重な早期内定を逃すこととなります。サマーインターンから無い内定組の多くは、夏時点での準備不足が最大の落とし穴となっていました。そこでまずはインターンの3分類とそれぞれの対策法を見てみましょう。
(1)採用直結型のジョブ形式
主に外資系企業のサマーインターンが該当。「インターン」とは名ばかりの、実質的な最終選考。1日〜10日ほどの間、就活生に実務に近いプロジェクトを担当させ、働きぶりが期待値を超えれば内定を出す。インターンへたどり着くまでにエントリーシートや面接・グループディスカッションを経由するため、インターン参加自体の倍率が非常に高い。通称「ジョブ」と呼ばれる。
【対策】
・GMAT/CAB/GABなど外資系企業特有の筆記試験対策
・複数回添削を受けエントリーシートを完璧に仕上げる
・ケース面接やフェルミ推定など外資系企業特有の面接練習
・模擬面接や模擬グループディスカッションでの本番準備
・徹夜もありうるジョブを生き抜く体力作り
(2)意欲が問われるワークショップ型
主に伝統的な日系企業が開催する。参加時点での能力よりは、「参加したことによる志望度の高さ」が買われる傾向にある。企業により、インターン参加者は選考過程をスキップできることも。一部メーカー・商社は特に優秀な学生へこっそり内々定を出すことにより、経団連(経済団体連合会)の目を逃れつつ青田買いに励む。
【対策】
・日系企業のグループディスカッションで求められる協調型のリーダーシップ(傾聴・書記担当による議論の整理・相手を肯定しつつ折衷案を出す)練習
・みんなが出したゴミの整理など「実直さ」を見せる努力
・公式ウェブサイトにある「個人投資家向け情報」をはじめとする事前の企業研究
(3)業界知識を教えてもらえる企業見学型
「金融業界を受ける人を増やしたい」「就活始めてすぐの学生に自社も候補に入れてほしい」などPRを目的としたインターン。採用に直結することは少ないが、業界基礎知識を手に入れたいならぜひ参加したい。まれに外資系企業も開催しており見分けがつきにくいが、「選考と関係ありません」と記載があるものを選べばこのタイプになる。
【対策】
・筆記具とスーツさえあれば特に必要なし
・インターン当日、逆質問できるよう学習に励む
目的に合わせたインターンを受けよう!
ここまでのインターン種別をご覧いただくと、たとえば「業界知識を知ろう」くらいの気持ちでジョブ型インターンへ挑むことは無謀としか言いようがありません。自分が参加するインターンがどのタイプかを把握しつつ、今の自分に一番必要なものを選びましょう。
たとえば私は外資系企業のマーケターになりたかったので、外資メーカーのジョブ型選考を目指し早期から本格的な準備をしました。一方で金融業界については基礎知識すらなかったため、大和証券の早期就活生向け企業見学イベントに参加しつつ三菱UFJ銀行(当時・三菱東京UFJ銀行)(※)のワークショップ型インターンへ応募しました。このように自分の目的に合わせてインターンを受ければ、経験が武器になることでしょう。
(※)……三菱東京UFJ銀行(BTMU)は、平成30年4月1日より三菱UFJ銀行(MUFG)に変更となりました。
落とし穴2. サマーインターンへ行った自分はイケてると思い込む
特に外資のジョブ型インターンや高倍率の日系企業インターンへ参加された方に多い落とし穴は、「こんなすごい会社のインターンに参加できた自分はイケてる人材だ」とその後の就活で手抜きを始めることです。
ある学生は外資系コンサルティングファームでジョブまで参加できたことで過信してしまい、その後の日系企業対策をほとんど取りませんでした。しかし日系企業では会社ごとの志望度の強さが内定へ直結するため、OB・OG訪問やセミナーへの参加回数など地道な努力がモノを言います。企業によっては就活サイトへのアクセス回数までカウントしており「本当にウチに入りたいのか」をふるい分けしているのです。
その中で「俺は優秀だからぶっつけ本番の面接でもいけるだろう」と挑めば、頭のキレが良くても内定へはたどり着けません。彼は1年後も無い内定だったことから、就職浪人になってしまいました。
今、焦っていないのなら、もっと高みへ手を伸ばせ!
サマーインターン最大の収穫は、優秀な人に打ちのめされて得る焦りです。「このままじゃヤバい」「これじゃ就活解禁後も危うい」と焦った人間は、模擬面接の恥ずかしさや、筆記の面倒くささを乗り越えて対策を取れます。一方でサマーインターンへ参加したことだけで満足してしまえば「就活をわかったつもり」で終わりとなるでしょう。
もし現時点で焦るようなサマーインターンを経験できていないなら、もっと高みへ手を伸ばしましょう。今よりワンランク上の企業を受けることで焦れば、いつかはそこへ手が届きます。最高の早期内定を手に入れるため、良いサマーインターンを経験しましょう!
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※こちらは2017年8月に公開された記事で、内容を一部修正して再掲しています。