就活のエントリーシート(ES)や面接で「弱みをどのように伝えたら良いか分からない」という就活生に向けて、弱み一覧や強みへの言い換え表現、面接・ESでの伝え方を解説します。
職種別や内定者の弱みに関する例文もご紹介するため、ぜひ選考対策にお役立てください。
<目次> ●弱みとは? ・短所との違い ●企業が弱みを聞く理由 ・自己分析ができているか確かめるため ・企業の求める人物像にマッチするか見極めるため ・業務に支障がないか確かめるため ・弱みを克服する意欲があるか確かめるため ●就活に役立つ弱み一覧100選! 強みとの言い換えもご紹介 ●弱みの見つけ方 ・過去のうまくいかなかったことを振り返る ・身近な人に聞く ・強みを弱みに言い換える ・診断ツールから見つける ●「弱み」のES・面接での書き方/伝え方:基本構成 ・結論から伝える ・弱みに関する具体的なエピソードを伝える ・改善のための取り組みを伝える ●弱みをES・面接伝えるときの注意点 ・伝える弱みは1つに絞る ・嘘の回答をしない ・ネガティブすぎる回答をしない ・「弱みはない」と答えない ・企業が求める人物像に反する弱みを伝えない ・仕事に悪影響を与える弱みを選ばない ・仕事に関係のない弱みを選ばない ●【職種別】 弱み例文7選 ・例文(1)営業職 ・例文(2)企画職 ・例文(3)事務・管理系職 ・例文(4)販売職 ・例文(5)クリエイティブ職 ・例文(6)エンジニア職 ・例文(7)医療系専門職 ●【内定者の実際のES】弱み例文8選 ・例文(1)デロイト トーマツ コンサルティング ・例文(2)日立製作所 ・例文(3)野村證券 ・例文(4)東京建設 ・例文(5)住友精化 ・例文(6)SMBCコンシューマーファイナンス ・例文(7)エフサステクノロジーズ(旧:富士通エフサス) ・例文(8)富士フイルムシステムズ ●まとめ
弱みとは?
就活の面接では、強みとともに弱みについても聞かれることがあります。就活で聞かれる弱みとは、主に仕事をする上で支障になりやすい自分の特徴のことです。
自分にとってマイナスになる事柄であるため、どのように答えて良いか分からないという方も多いでしょう。
ここでは、弱みの意味や短所との違いを解説します。
短所との違い
弱みと似た表現に「短所」がありますが、両者は意味が異なります。
面接で聞かれる弱みは、仕事における自分の特徴を指し、仕事をする際に支障になりうる現状の課題のことです。
これに対して、短所とは、もともと自分が持っている特徴を指します。
弱みは自分が置かれる環境によって変わりますが、短所は自覚している性格上の欠点のことで、場面によって変わることはありません。
就活で聞かれる弱みと、日ごろ感じている自分の短所は別のものです。面接対策として弱みを考えるときは、これまでの経験をもとに自己分析を行い、志望企業で働く際にどのような点が問題になると考えているかを伝えられるようにしましょう。
▼短所について詳しく知りたい方はこちら ・【長所と短所】面接/ESの例文と言い換え一覧<100選>書き方も解説 ・面接での短所の答え方【例文10選】印象アップのコツとNG回答一覧
企業が弱みを聞く理由
「なぜ、自己PRや志望動機だけでなく、強み・弱みもESと履歴書に書く必要があるのだろう?」と疑問に思う人もいるでしょう。採用担当者は、応募者の強み・弱みから、2つのポイントを確認しています。
・自己分析ができているか ・人柄と社風が合うか
自己分析ができているか確かめるため
採用担当者は、強み・弱みを見ることで、応募者が自己分析ができているのかを判断しています。応募者が自分自身を客観視して「自分の強みは何で、克服すべき点はどこなのか」を明確に説明できるかどうかを見極めているのです。自己分析ができる人は、仕事をする上でも、得意な分野を伸ばして自分の強みとして売り込んだり、自分に不足している部分を周囲に手助けしてもらったりできます。
取引先や顧客との間で自分の立ち位置を把握し、やるべき仕事に集中するためにも、自己分析は欠かせません。
企業の求める人物像にマッチするか見極めるため
採用担当者は、弱みから、就活生の人柄が求める人物像に合うのかを見極めています。
例えば、チームワークを大切にする社風だった場合、「協調性が欠けている」と弱みに書かれていた場合は、社風に合わないと捉え、評価されない可能性があります。社風と人柄が合わない人材を採用してしまうと早期離職につながる可能性があるため、採用担当者は慎重にならざるを得ません。
強み・弱みを通して、応募者の性格を知ることで、「現職の社員とうまくやっていけるか」「会社の文化や価値観になじめるか」などを確かめているのです。
業務に支障がないか確かめるため
面接で弱みを聞かれるのは、その弱みによって業務に支障がないかを確かめるためです。例えば、企業の業務にチームワークが不可欠な場合、「協調性に欠ける」という弱みは業務にとってマイナス要素となるでしょう。
ここで、ただ弱みがあることを伝えるだけであったり、「弱みをどのように対処しようとしているか」という質問に明確に答えられなかったりすると、評価が下がる可能性があります。そのため、弱みに対する対処法についても考えておくと良いでしょう。
弱みを克服する意欲があるか確かめるため
弱みを聞く目的は、克服する成長意欲があるかを確認するためです。
面接官は弱みをそのまま選考の判断材料にするのではなく、就活生が弱みをどのように捉え、克服しようとしているのかを確認しようとしています。
そのため、就活生が弱みを伝えたあとに、「どのように克服しようとしているか」という質問をしてくることもあるでしょう。
そこで「特に何も考えていない」と答えてしまっては、良い評価は得られません。面接官の質問意図を把握し、弱みに対してどのように向き合っているかを具体的に伝えましょう。
就活に役立つ弱み一覧100選! 強みとの言い換えもご紹介
自分の弱みは自覚していても、うまく言語化できないという方は多いのではないでしょうか。ここでは、就活で使える弱みを一覧でご紹介します。
弱みは強みに言い換えることもできるため、言い換え表現も合わせて記載しました。就活で弱みを考える際の参考にしてください。
弱み | 強みへの言い換え表現 |
落ち着きがない | 活動的 |
物事にすぐ飽きる | 好奇心旺盛 |
引っ込み思案 | 他者を尊重できる |
悩みを抱えやすい | 責任感がある |
諦めるのが早い | 気持ちの切り替えが早い |
頑固になりやすい | 妥協しない |
ストレスを抱えがち | 細部にまで気を遣える |
計画性がない | 臨機応変に行動できる |
行動が遅い | 堅実である |
考えるより前に行動する | チャレンジ精神がある |
自己主張が強い | 行動力がある |
優柔不断 | 慎重に行動できる |
人の目を気にする | 広い視野で物事を捉えられる |
負けず嫌い | 向上心がある |
考えすぎる | 思慮深い |
ネガティブ思考になりやすい | リスク管理能力がある |
何事にも疑って考える | 用心深い |
現実的で冷めている | 合理的 |
まじめで堅苦しい | 堅実である |
心配性 | ミスが少ない |
単純で分かりやすい | 素直 |
なんでもすぐに信じてしまう | 人を信頼できる |
協調性がない | 1人で行動できる |
わがまま | 自分の軸がある |
臆病 | 慎重に行動する |
自信がない | 謙虚 |
プライドが高い | 自分に信念がある |
根が暗い | 人に流されない |
神経質(几帳面(きちょうめん)) | 細部までこだわりを持てる |
緊張しやすい | 物事に真剣に取り組む |
理屈っぽい | 物事を論理的に考える |
意欲的でない | 周囲に流されない |
気分屋 | 気持ちの切り替えが早い |
集中力がない | 視野が広い |
面倒くさがり | 合理的 |
大ざっぱ | 物事を大局で捉える |
感情を表に出さない | 冷静 |
1人で行動できない | 協調性がある |
他人任せにする | 交渉力がある |
せっかち | 行動が早い |
消極的 | 慎重である |
落ち着きがない | 行動力がある |
行き当たりばったり | 臨機応変 |
人見知り | 時間をかけて人間関係を作る |
八方美人 | 協調性がある |
おせっかい | 世話好き |
人の評価が気になる | 他人の意見を尊重している |
人の頼みを断れない | 優しい |
人に厳しい | 責任感がある |
周りに流されやすい | 周りの意見を尊重できる |
人の考えや行動に合わせられない | 自分に信念がある |
競争心に欠ける | 落ち着きがある |
人と話すのが苦手 | 1人で作業できる |
主体性がない | 協調性がある |
人前で話すのが苦手 | 裏方の仕事が得意 |
取りえがない | オールラウンダー |
自分勝手 | 周囲に流されない |
気まぐれ | 1つのことにこだわりすぎない |
執念深い | 忍耐力がある |
無鉄砲 | 行動力がある |
完璧主義 | 質の高い仕事ができる |
無関心 | 周囲に流されない |
あがり症 | 常に真剣 |
深く考えずに決断する | 判断力がある |
視野が狭い | 集中力が高い |
頑固 | 妥協しない |
ストレスを抱えやすい | 細部に気配りできる |
我が強い | 周りに流されない |
寡黙 | 考えてから発言できる |
腰が重い | 注意深い |
口下手 | 口が堅い |
頼みごとを断れない | 温厚 |
事なかれ主義 | 空気を読める |
親しみにくい | 威厳がある |
没頭しやすい | 探究心がある |
執念深い | 継続力がある |
騒がしい | ムードメーカー |
持続性がない | 柔軟性がある |
承認欲求が強い | 周囲のニーズを把握できる |
出しゃばり | 積極的 |
なれなれしい | 話しやすい |
そそっかしい | 仕事のスピードが速い |
のんき | 落ち着きがある |
独りよがり | 芯が強い |
気が弱い | 細かい気遣いができる |
不器用 | 作業が丁寧 |
要領が悪い | 何事にも全力で取り組む |
追い込まれないと行動しない | 逆境に強い |
悠長 | 安心感がある |
鈍感 | 自分のペースを守れる |
見栄っ張り | 向上心がある |
おしゃべり | 場を明るくする |
自己アピールが苦手 | 謙虚 |
ずうずうしい | 親しみやすい |
目立ちたがり | アピール力がある |
見切り発車してしまう | 挑戦心がある |
無鉄砲 | 主体性がある |
警戒心が強い | 慎重に判断できる |
自分に自信がない | 謙虚 |
納得できるまでに時間がかかる | 努力家 |
▼強みについて詳しく知りたい方はこちら ・【強み30選】就活の自己PRで使える強みの見つけ方と一覧|例文つき
弱みの見つけ方
自分の弱みが何か分からないと感じる方もいるでしょう。ここでは、弱みを見つける方法をご紹介します。
過去のうまくいかなかったことを振り返る
過去の自分を振り返り自己分析し、何が自分の弱みなのかを見つけてみましょう。ここでは、自分史とモチベーショングラフを用いて、弱みを見つける方法をご紹介します。
1. 自分史
まずは、「自分史」を作成しましょう。 自分史とは、自分の人生を振り返り、現在までの体験を年表のように書き表したものです。就活の自己分析によく用いられるだけでなく、実際に自分史をもとに面接を行う企業もあります。
自分史における重要な要素は以下です。
・出来事が起きた時期と内容 ・その出来事を選んだ理由 ・当時、その出来事を通して感じたこと ・その出来事によって学んだこと
出来事の内容のみを並べるのではなく、その出来事で感じたことや学んだことも書くことが重要です。実際の自分史の記入例をご紹介します。
当時のキャラクター・立ち位置 | 出来事・エピソード | 当時感じたこと・考えていたこと | 経験から学んだこと | |
幼少期(小学校入学以前) | ・幼稚園ではしっかり者だが家では甘えん坊 | ・玄関の靴並べや新聞を取ってくるといったお手伝いをした | ・お手伝いをすることで、母や父が喜んでくれるのがうれしかった | ・誰かが喜ぶことをすると、自分もうれしい気持ちになる |
小学生 | ・クラスのまとめ役 | ・小学5年生のときに学級委員を務め、クラスで行うイベントの企画をまとめた | ・クラスメイトの意見をまとめて考えることにやりがいを感じた | ・クラスをまとめるためには、多くのクラスメイトの意見を聞くことが大切 |
中学時代 | ・学校ではサッカー部に所属。周囲を俯瞰(ふかん)して見るタイプ | ・中2の夏休みに、ボランティアとして、地域のクリーン活動に参加した | ・友達に誘われての参加だったため、最初は少し面倒に感じたが、歩道などがきれいになっていくともっと頑張ろうという気持ちになった | ・学校と家以外の活動に参加することで、自分の視野が広がった |
高校時代 | ・勉強そっちのけで部活にはまっていたサッカー少年 | ・サッカー部で県大会出場を目指して練習に励んだ | ・日々の練習はつらかったが、同じ目標に向かって部活のメンバーと一緒に努力をするのは楽しかった |
・高い目標を掲げて努力をするとモチベーションが上がる
・掲げていた目標には届かなくても、努力したことで得られるものは大きい
|
大学時代 | ・周囲からよく相談を受けるタイプ | ・コンビニエンスストアのアルバイトで、指定されたたばこをすぐに出せるように銘柄をインターネットで調べて覚えた | ・指定されたたばこをスピーディに出せると、お客さまが満足した顔をしてくれる | ・少しの工夫で人の満足を引き出せる |
以上のように、自分史を作ることで自身がどのような人間かが分かり、自分の弱みを見つけられるでしょう。
自分史のテンプレートやさらに深く分析するための方法を以下の記事にまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください。
▼自分史の書き方をさらに知りたい方はこちらから ・【自分史の書き方】就活の自己分析に使えるテンプレート・例文
2. モチベーショングラフ
次に、自分史と合わせて「モチベーショングラフ」を使うことでさらに自己理解を深め、弱みを見つけやすくなります。
モチベーショングラフは、これまでの人生の振り返りについてグラフを使って表現する方法です。自分の今までを振り返るため自分史と呼ばれることもあります。 過去の経験を洗い出すことで、アピールポイントとなる自分の強みを抽出できます。
続いて、モチベーショングラフのやり方をご紹介します。 まず、以下のように縦軸に「心の充実度(モチベーションの高さ)」横軸に「年齢」を設定します。
次に自分のこれまでの人生を振り返り、モチベーションの高低を曲線グラフで描きます。自分に大きな影響を与えた出来事を思い出しながら描くのがポイントです。グラフが描けたら、特にモチベーションに大きく変化があった時期に何があったのかを思い出し、そのイベントを記入します。
最後に、そのときに自分が考えていたことや、今振り返ってみて当時どのようなことが原因でモチベーションの起伏があったのかを深掘りしていきます。モチベーショングラフを描くことで、自分の行動特性や思考特性を知り、そこから弱みを抽出することが可能です。
▼自己分析のやり方をさらに知りたい方はこちらから ・自己分析に役立つモチベーショングラフの書き方【テンプレート付き】
身近な人に聞く
家族や友人など周りの人に協力してもらうことで、弱みを見つけることも可能です。自己分析だけでなく他己分析を行うことで、自己理解がより深まるでしょう。
他己分析の手法に、ジョハリの窓があります。ジョハリの窓とは、「自分から見た自分」と「他人から見た自分」の情報を分けて分析する手法です。「他者は自分をどう捉えているのか」という気付きを通して、自己理解を深めます。自分も含めて4〜8人のグループを作り、実施しましょう。
▼ジョハリの窓のやり方をさらに知りたい方はこちらから ・ジョハリの窓とは?診断を就活に生かせる自己分析のやり方を解説
▼他己分析のやり方をさらに知りたい方はこちらから ・【厳選質問例あり】他己分析のやり方・ツールを紹介!客観的に長所や短所を知る方法
強みを弱みに言い換える
強みを思い浮かべて、弱みに置き換えてみましょう。自分の弱みを強みに置き換えることで、強みとしてアピールできます。
例えば、1つの物事に集中し過ぎる面を弱みに挙げた場合、「弱みをカバーするために、日頃から周囲の人の動きを意識しながら、連携を取るよう心がけている」と伝えることも可能です。また、「2〜3個の物事を並行できるように意識している」など弱みを克服するために努力していることを伝えるのも効果があります。
診断ツールから見つける
自己分析ツールを用いることで、弱みを見つけることも可能です。診断結果から、アピールポイントに関する過去のエピソードを抽出できます。
今回は、代表的な診断ツールである、ストレングスファインダーとビッグファイブ尺度、エニアグラムの3つについてご紹介します。
1. ストレングスファインダー
ストレングスファインダーとは、ウェブサイトで質問に答えることで、自分の才能(強みの源)が分かる性格診断ツールです。34種類ある特徴の中からトップ5の強みをレポート形式で知られます。また、診断基準もシンプルなため、選考でアピールすべきポイントを絞りやすいことが特徴です。
ストレングスファインダーの診断方法は以下の通りです。
1. 『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0』(2023年、日経BP 日本経済新聞出版)を購入する。 2. 本のカバー裏側にあるIDを記入して受験する。
さらに、ストレングスファインダーでより良い自己分析を行うポイントは、 診断結果の中から納得感を持てる弱みを抽出することです。そこから、過去の経験でその強みが発揮されたエピソードを複数抽出しておくことで、自己PRを書く際に役立てることができるでしょう。
2. ビッグファイブ尺度
ビッグファイブ尺度とは、5つの要素の組み合わせから、その人の性格や適職を導く性格診断ツールです。診断結果は、「外向性・好奇心・協調性・情緒安定性・勤勉性」の5要素でスコア化されます。こちらも診断基準がシンプルなため、選考でのアピールポイントを絞りやすいことが特徴です。
ビッグファイブ尺度の診断方法は以下の通りです。
1. ウェブ上にある無料診断ツールを受検する 2. オンラインカウンセリング(有料)を受験する
3. エニアグラム
エニアグラムとは、人間の人格特性を9つのタイプに分類する理論のことです。エニアグラム診断では自分がどのタイプに属するかを知れて、自己分析に役立ちます。特に、自分に向いていること・向いていないことが分かり、企業選びの軸ができるとともに自分の価値観を発見できるというメリットがあります。
エニアグラムの診断方法は以下の通りです。
1. ウェブ上にある無料診断ツールを受検する 2. 以下の記事から自身で診断する
以下の記事で、エニアグラムの性格タイプ診断ができるとともに、性格タイプごとに向いている業界・職種をご紹介しています。また、無料診断ツールについても詳しくまとめているので、ぜひご覧ください。
▼エニアグラム診断をさらに知りたい方はこちらから ・エニアグラム全9タイプの適職とそれぞれの職業を解説!自己分析に役立てよう
「弱み」のES・面接での書き方/伝え方:基本構成
弱みの書き方・伝え方には、分かりやすく伝えるための基本構成があります。正しい構成で書かないと良い内容でもうまく伝えられず、アピールができません。
次のような構成で伝えるようにしましょう。
結論から伝える
まず、自分の弱みは何かという結論から伝えます。結論から伝える構成は、PREP法と呼ばれる方法です。「結論(Point)・理由(Reason)・具体例(Example)・結論(Point)」の頭文字をとったもので、この順番で伝えることで円滑なコミュニケーションができます。
PREP法を身につけることで、プレゼンテーションやビジネス文書の作成、上司への報告、商談など、分かりやすい説明が必要になるさまざまなビジネスシーンで応用できます。
弱みに関する具体的なエピソードを伝える
弱みを伝えたあと、自分の弱みであることに説得力を持たせるため、具体的なエピソードを添えましょう。
例えば、「優柔不断」と伝えても、それだけではどのように優柔不断なのかよく分かりません。
しかし、「大学受験の志望校を決めるのに迷い、応募の締め切りまで悩んだ」というエピソードを伝えれば、弱みの意味が明確になります。面接官は、具体的にイメージできるでしょう。
エピソードはその分野でしか使われないような専門的な言葉を使わずに、分かりやすい内容で伝えることが大切です。
改善のための取り組みを伝える
弱みを伝えるときは、ただ自分の弱みを説明するだけでなく、改善・克服するためにどのような取り組みをしているかを伝えましょう。弱みを伝えるだけで終わってしまっては、現状維持のままで、成長意欲のない人と捉えられる可能性があります。
企業側は、入社後も成長できる人材を求めています。弱みを冷静に分析して克服しようとするエピソードを伝えることで、入社後も成長する可能性があることをアピールできるでしょう。
例えば、「計画性がない」という弱みであれば、毎日To Doリストを作ってその通り実行するように努めたなど、改善のための取り組みを具体的に伝えてアピールしましょう。
なお、すでに克服している弱みでも、「弱み」として伝えることには問題ありません。努力をして克服できた結果を伝えられるため、むしろ積極的に伝えると良いでしょう。すでに結果を出したことは、より具体的で説得力を持って伝えられます。
弱みをES・面接伝えるときの注意点
弱みを伝える際には、嘘(うそ)やネガティブな回答をするのは避けましょう。安易に、「弱みはない」と答えるのも良くありません。
ここでは、弱みを伝える際の注意点を解説します。
伝える弱みは1つに絞る
弱みを書くときは1つに絞りましょう。複数の項目を記載すると、インパクトが薄くなり、結果的に何を伝えたいのかが分からなくなるためです。さらに、自分の人物像が採用担当者に伝わりにくくなってしまいます。
複数の弱みを書くと伝えたい弱みがブレてしまい、高評価が得られない可能性があります。
嘘の回答をしない
ESや面接で伝える内容は真実であることが前提であり、嘘の情報を伝えることはNGです。それは、弱みを伝えるときも変わりありません。
自分が不利になることまで伝える必要はありませんが、面接で聞かれたことには表現を工夫しながらも、真実に沿って答えることが原則です。
また、不利になることを避けるために、「自分の弱みは行動力がありすぎるところです」など、通常であれば強みと考えられるような内容で弱みを伝えることも避けてください。
「弱みを聞いているのに回答になっていない」と捉えられることもあり、良いイメージを持たれないでしょう。
ネガティブすぎる回答をしない
ネガティブすぎる回答も避けましょう。正直に答えようとして表現に工夫もしない回答は、ただマイナスな印象を与えるだけです。
例えば、「時間にルーズ」「身だしなみがだらしない」という弱みをただ伝えるだけでは、自分を卑下している印象になってしまいます。
表現に気をつけながら、「時間にルーズな側面もあったが、スケジュールを立ててその通りに行動するようにしている」など、改善の努力をしていることも伝えましょう。
「弱みはない」と答えない
「自分に弱みはない」と思っている、もしくは「弱みは伝えない方が良い」と考え、「弱みはない」と答えることも避けてください。
人間には誰しもなんらかの弱みがあるもので、「弱みはない」と言い切ってしまうと、「自己分析が十分にできていない」「自分を過大評価している」といった印象をもたれる可能性があります。
「自信過剰で、仕事でミスをしても失敗を認めない人」と捉えられてしまうかもしれません。「弱みを伝えることはマイナス」と、考えすぎないことが大切です。
本当に自分には弱みがないと考えていても、強みと思っていることが実は弱みになっていることもあります。自己分析で過去に失敗した経験などを洗い出し、自分の弱みを見極めましょう。
企業が求める人物像に反する弱みを伝えない
弱みを伝える際は、企業が求める人物像に反することを伝えないようにしてください。自社に合わない人材であると判断される可能性があるためです。
「行動力のある人材を求める」という志望企業の面接で、「行動力に欠ける」「決断が遅い」という弱みを伝えると、本当に入社意欲があるのかを疑われてしまいます。自社に合わない人材と判断されてしまう可能性もあるでしょう。
自己分析とともに企業の求める人物像についてしっかりリサーチを行い、伝える内容を十分検討してください。求める人物像に反する弱みがある場合は、そもそも志望先企業として適しているかも考える必要があります。
仕事に悪影響を与える弱みを選ばない
弱みを伝える際は、志望先企業の業務に悪影響を与える弱みを選ばないことも大切です。入社後の活躍が期待できない人物だと判断されてしまう可能性があります。
例えば、募集職種が経理の仕事である場合、「細かい作業が苦手」「数字に弱い」という弱みを伝えてしまうと、適性がないと判断されてしまうかもしれません。
志望先企業の業界・職種についてしっかり研究し、必要な資質を把握しておくようにしましょう。
仕事に関係のない弱みを選ばない
企業が弱みについて尋ねるのは、自社の仕事に適性があるかを判断する意図があります。志望先企業が何を求めているのかを考えて、回答することも重要です。「運動神経がない」「貯金が苦手」など仕事と関係ない弱みでは、企業側は参考にできません。
仕事につながらない弱みを伝えることは選考の判断にできないだけでなく、「質問の意図を把握できていない」として、評価を下げてしまう可能性もあります。
【職種別】 弱み例文7選
ここでは、弱みを伝える例文を職種別に紹介します。ESや面接で伝える際の参考にしてください。
例文(1)営業職
私の弱みは、優柔不断で何かを決めるときに時間をかけすぎてしまうことです。 例えば、友人と食事に行って注文をするとき、自分だけ最後まで決められずに店員を待たせてしまうことが度々あります。 なぜすぐに決められないのかをじっくり考えてみたところ、それぞれのメリット・デメリットを考えすぎてしまうためだと気づきました。メリットが大きい、あるいはデメリットが少ない方を迅速に見極めて優先順位を決めれば、早く決断できると分かり、それからは早い決断ができるようになりました。 優柔不断なことは物事を分析して慎重に決断を下すという点では強みともいえますが、機動性が要求される場面では不都合です。 営業の仕事では迅速な判断が求められる場面も多いかと思いますので、入社後は素早い判断ができるよう、迅速に優先順位をつけられるようにしたいと考えています。
例文(2)企画職
私の弱みは、マイペースなことです。何事も自分のペースで進めていくため、ゼミの研究で自分だけ課題が終わらないこともありました。のんびりしていると言われることもあり、周りに助けてもらったことも少なくありません。 学生のときは許されても、社会人になるのにマイペースは良くないと思い、改善に取り組むことを決めました。まず、何かをする際にスケジュール表を作り、家族にも共有して着実に実行することに努めました。その結果、しっかり時間を管理して行動できるようになり、マイペースな点が克服されつつあります。 また、自分中心でなく、チームでの行動に慣れるため、飲食店のアルバイトも始めました。スタッフと協力しながら仕事を進める経験は、チームワークを築く良い経験になったと思います。 貴社の企画職に就いてからも、計画を立て、周りと協調しながら仕事を進めていきたいと考えています。
例文(3)事務・管理系職
私の弱みは、頑固で融通が利かないことです。自分が良いと思ったことをなかなか譲歩できず、友人とも意見が衝突することがよくありました。 ただ、一度決めたことを妥協せずやり遂げたことで成功した経験もあり、頑固なことを改めようとは思いませんでした。 しかし、ゼミの研究でメンバーの意見がまとまらなかったとき、教授から「まずはすべての意見を聞いてから判断してみてはどうか」とアドバイスされ、自分に柔軟な思考が足りていないことに気づいたのです。じっくり相手の話を聞いてみると、自分には欠けている新しい視点があることが分かりました。 それからは、人の意見に耳を傾け、自分と異なる意見も尊重するように心がけています。 事務の仕事でも、1つのことにとらわれず、臨機応変に対応していきたいと考えています。
例文(4)販売職
私には、飽きっぽいという弱みがあります。これまで従事したアルバイトはどれもやりがいのある仕事でしたが、しばらくすると飽きてしまい、他のアルバイト先を探すことを繰り返していました。 飽きっぽいのは、裏返すと好奇心が旺盛なことですが、長続きしないのはやはり良くありません。そのため、新しいアパレルのアルバイトでは、目標を設定して取り組むことにしました。 「今日は◯◯人のお客様に購入してもらう」「◯◯のアピールに力を入れる」という目標を作って実行した結果、成果を出すことが楽しくなり、飽きずに継続できたのです。 この飽きっぽさを克服した経験は、御社の販売の仕事でも生かせると考えています。
例文(5)クリエイティブ職
私の弱みは、夢中になると1つのことに没頭し、視野が狭くなることです。大学生のときはサッカー部に所属していましたが、自分の得意なポジションにこだわっていたため、活躍する機会がなかなかありませんでした。 しかし、「他のポジションが向いている」という先輩のアドバイスを受け入れて変更したところ、力を発揮できることが分かり、試合に出られる機会も増えたのです。この経験から、周囲の意見を素直に受け入れることの大切さを知れました。 御社のクリエイティブ職は、固定観念にとらわれない自由な発想が求められると思います。今後も視野が狭くなるという自分の弱みをさらに克服し、御社の業務に貢献したいと考えています。
例文(6)エンジニア職
私の弱みは、几帳面なことです。几帳面は物事を正確に行うという点では強みですが、自分はこだわりが強く、柔軟性に欠ける部分があると感じています。 大学の学園祭で実行委員に選ばれたとき、計画が曖昧な点に問題を感じたために細部にわたって議論し、修正を求める場面がありました。 学園祭の内容よりも形式的な面の修正にとらわれ、完璧を求めすぎてメンバーに負担をかけてしまったと感じます。 この経験から、他の事情も考慮して妥協点を見いだすことを心がけるようになりました。エンジニアの仕事でチームを組む場合でも、メンバーと議論を深め、意見をくみ取りながら業務を進めていきたいと考えています。
例文(7)医療系専門職
私には、心配性という弱みがあります。細かい部分まで何度も確認しないと気が済まず、ミスをすることは少なくなるものの、物事の進行が遅くなりやすいという問題がありました。 事務のアルバイトをしたときも、書類の誤字や内容に間違いがないか気になり、作成に時間をかけすぎてしまい、社員の方に迷惑をかけたという経験があります。 これでは仕事にも影響すると思い、改善するため、何事も早めに着手しようと考えました。早めに着手することで行動に余裕ができ、慎重に対応しながらも予定通りに物事を進められるようになったのです。 早めの行動から気持ちに余裕が生まれ、以前よりも積極的に行動できるようになりました。それが自信につながり、スケジュール管理能力も身につきました。 心配性という弱みは、医療現場で慎重に行動するという点につながり、ただ悪い面だけではないと考えています。その良い面を生かし、さらに行動を早めることを意識しながら、業務に従事したいと思います。
▼職種について詳しく知りたい方はこちら ・【代表的な職種一覧】業種との違いや種類ごとの適性・志望動機をご紹介
【内定者の実際のES】弱み例文8選
例文(1)デロイト トーマツ コンサルティング
設問 子どものころから変わらないところはどこですか? 強み・弱みが分かるように記載してください。(350字) 内定者の回答例 私は小さい頃から周囲を巻き込んで一つにすることができる人間である。小学生で転校した私は一人も知人がいない始業式から一週間でクラス全員と友達になり、ムードメーカーとして教室の雰囲気を活発にした。中学では体育委員として体育祭などの行事を人一倍盛り上げ、学年全体を巻き込んだ。高校ではラグビー部の部長として50名規模のチームをけん引し、県大会ベスト8まで導くことができた。現在はアルバイトリーダーとして施策立案や後輩育成に尽力し、全25店舗中4位の売上を継続している。一方で、過度に責任を感じてしまう点が私の弱みである。中心人物としてチームの成功を導くという使命を感じ、自己犠牲的になってしまうことがよくある。そのため目標の設定と優先順位を明確にして周囲にも職務を任せることで、役割の分散を意識している。 ※出典:デロイト トーマツ コンサルティング|2025年卒コンサルタント職本選考のES
例文(2)日立製作所
設問 あなたの強み・弱みをハッシュタグに添えて教えてください。(各3つ、30文字以内) 内定者の回答例 <強み> ・手順や筋道を決めて行動できます ・困難に直面しても可能性を探し続け粘り強く取り組みます ・客観的に物事を捉え情報を整理できます <弱み> ・1つのことにのめりこみやすいです ・より良い結果を求めるあまり時に意思決定に時間がかかります ・他人を優先しすぎ自分のことがおろそかになることがあります ※出典:日立製作所|2023年卒事務職本選考のES
例文(3)野村證券
設問 ご自身の強み・弱みについて記述してください。なぜ自分がそう思うのかについても併せて記述してください。(500文字以下) 内定者の回答例 私の強みは「他者の気持ちの把握に長(た)けている」ことだ。この考えに至った理由は、大学1年生時に「◯◯」を務めた経験が大きい。同期の仕事に対する意識の低下をいち早く感じ取り、改善策を講じた。また、その改善策においても自身の強みを存分に発揮した。以上の経験より、自身の強みを認識した。この強みは、チームにおいては連携を円滑に進める役割として、クライアントとの間では、信頼を勝ち得ることで自社とつなげる役割を果たすことが出来ると考えている。また、弱みは強みと表裏一体だが「他者の気持ちを考え過ぎてしまうところ」だ。必要以上に考えてしまい、自分の意見を言いそびれることがある。他者を思いやることも、自分を貫くことも重要であるため、自分の考えに自信を持って他者と関わることを心掛けている。この弱みを克服するために、現在選手を引退し「学生スタッフ」に挑戦している。チームを運営する立場だ。そのため、自分がチームに対して感じている問題意識を発信していかなければ、チームは悪い方向に進んでしまう可能性がある。そのため、自分の考えに自信を持って発言に踏み切る必要がある。この挑戦は、自身の弱みの克服と直結している。 ※出典:野村證券|2021年卒総合職:インベストメント・バンキングコース本選考のES
例文(4)東京建設
設問 周囲の人とかかわる上で感じた、自身の強み・弱みについて理由とともに説明してください。(60秒以内)(動画面接) 内定者の回答例 私の強みは相手を思って行動する力です。 これは、サークル活動や塾講師でのアルバイトにおいて、相手の立場になって考えて、相手のために自身にできることを最大限尽くしてきたなかで感じました。相手と積極的にコミュニケーションを取ったり、献身的に相手のために行動したりすることが相手との信頼関係につながることを私は学びました。 一方、弱みについては否定力だと思います。 私は幼い頃から周囲の人から相談や頼み事をされることが多かったのですが、相手の相談や頼み事を断ったり、相手の意見を否定したりすることが非常に苦手であると感じます。 最近は、自分の中で譲れないラインや妥協できないラインを設けることで、可能な限り相手のためにできることを尽くす中でも、極力自分だけが損な立ち回りになったり、相手を全て肯定したりしないように心掛けています。 ※出典:東京建物|2024年卒総合職本選考のES
例文(5)住友精化
設問 あなたの「弱み」「強み」は何ですか?(200字以内) 内定者の回答例 私の強みは「現状否定の姿勢」です。現状に満足せず、より高い目標へと挑戦する意欲に自信があります。学生時代に取り組んだアルバイトにおいては、これを生かしてメンバーでトップの購買率の達成という結果につなげた経験があります。 そして私の弱みは、心配性なところです。事前準備に時間がかかるなど、慎重になりすぎて行動が遅れることがあります。この短所に気づいてからは、スピード感を心がけて行動しています。 ※出典:住友精化|2022年卒技術系本選考のES
例文(6)SMBCコンシューマーファイナンス
設問 あなたの強み・弱みは何ですか。また、弱みを改善するために心がけている行動は何ですか? 内定者の回答例 強みは「努力を継続する」点です。機械メーカーでの長期インターンでECADというソフトを用いて電気設計図の作図に取り組みました。しかし文系の私は知識のない状態からのスタートでした。ですが帰宅してからも理解を深める努力をし続け新規の案件にも携われるようになりました。弱みは「集団の中で発信力のなさと個性を出せない点」です。意見の対立が起きないように多数の意見に同調するため自分の考えを胸にしまうことが多々あります。自分の意見が対立を生むのではなく、議論が深まるきっかけとなるのではないのかと考え行動しています。 ※出典:SMBCコンシューマーファイナンス|2023年卒総合職本選考のES
例文(7)エフサステクノロジーズ(旧:富士通エフサス)
設問 現在のあなたの強み・弱みを教えてください。また、自身がありたい姿に対して、その弱みをどのように克服していきたいかご記入ください。(400~600文字以内) 内定者の回答例 私の強みは「人に寄り添った行動力」があることです。特に販売店でのアルバイトでは、お客様に寄り添って、自分ができる最大限の対応をすることを意識しています。具体的には、お客様が求める商品が自店舗になかった場合、その事実だけを伝えるのではなく、全体の在庫を確認して倉庫や他店舗からのお取り寄せを提案することや、今ある商品でお客様のニーズに近い商品を考えて提案することを徹底して行っています。この行動が評価され、お客様に「対応も人当りも良く、また来たいと思った。」というお言葉をいただき、「人に寄り添って行動する」という強みに自信を持つことができました。 弱みは、「優柔不断なところ」です。私は、自分の行動が周りに与える影響を考慮し、周りの人が良い気持ちで過ごしてほしいと考えることから、さまざまな人の意見を聞くことがあります。そこで意見を聞きすぎてしまうことで、判断の軸がぶれ、優柔不断になることを弱みに感じています。この弱みに対して、私は状況に応じた判断の軸をしっかりと持つことと、失敗を恐れないことで、少しずつ改善してきました。そして、私自身のありたい姿として、主体的に物事を推進していく人材でありたいと考えています。その点で、今後は上に述べたような改善策を実行し続けることと、経験を積み重ねて自分自身の意見を大事にすることで克服していきたいと考えています。 ※出典:エフサステクノロジーズ(旧:富士通エフサス)|2024年卒ビジネスプロデューサー本選考のES
例文(8)富士フイルムシステムズ
設問 あなたの強み・弱みについてお書きください。(400字) 内定者の回答例 【強み】 直面した課題に真摯(しんし)に向き合う所です。状況を観察し、自分がやるべきことを考え実行します。物事を客観的に見ることで本質を捉え、実行可能な策を講じることを普段から意識しており、確実に物事を進めるよう努力しています。また、◯◯に励んだ経験や大学受験の経験から、忍耐力が身についていると思います。 【弱み】 瞬発力・機動力に欠けることです。慎重すぎる性格であり、物事の判断に時間がかかったり躊躇(ちゅうちょ)したりすることがあります。この弱みを克服するために、飲食店でのアルバイトを通して臨機応変な対応を心掛けています。また、自分の考えを主張することが苦手で、周囲の意見に流されやすい面があります。これは、人に嫌われたくない思いや人を喜ばせたい思いの強さが原因だと考えていますが、議論で黙りがちになり、かえって迷惑をかけてしまいます。大学院でのグループ活動では、自分の意見をしっかり伝えるよう意識して取り組んでいます。 ※出典:富士フイルムシステムズ|2020年卒ITコンサルタント(システムエンジニア)本選考のES
まとめ
本記事では、弱み一覧や強みへの言い換え表現、面接・ESでの伝え方を詳しく解説しました。今回ご紹介した弱み一覧や内定者の回答例を参考にして自分の弱みを見つけ、効果的にアピールして選考突破にお役立てください。
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