※こちらは2016年4月に公開された記事の再掲です。
こんにちは、ワンキャリ編集部です。
外資系コンサルの選考突破法を外資戦略コンサル内定者&元社員が解説する連載企画。今回は、最終選考に当たるジョブ選考(インターン)を突破するためのヒントが詰まった記事をお届けします。これから選考に臨まれる方の参考になればと思います。
──Vol.1:「外資戦略系コンサルの筆記試験」に関する記事はこちらから
──Vol.2:「フェルミ推定・ケース面接」に関する記事はこちらから
外資コンサルのジョブ(インターン)選考、何を見られているのか?
外資コンサルのジョブでは、以下の3点が見極められます。
1. 個人として課題解決のためにどれだけ貢献できるか
2. 社員、チームメートとの関係性
3. 圧倒的なやる気
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 個人として課題解決のためにどれだけ貢献できるか
コンサルの仕事はクライアントの問題解決ですから、問題解決にどれだけ貢献できるのかを見られるのは当然だといえるでしょう。
具体的には以下の3点が気をつけるべきポイントです。
1. フェルミ推定やケース面接などで試された論理的思考を、実際のビジネスケースに当てはめることができるか
2. 社員からのフィードバックを真摯(しんし)に受け止めたうえで期待値以上の成果を出し、インターン期間中継続してできるか
3. プレゼン中の話しぶりや質疑応答がしっかりしているか
ジョブではケース面接などの延長戦として、個人の能力を引き続き確認しています。
また、思考の方向性も評価の対象です。例えば、新規戦略立案を課題として与えられた際に「実現性は低いかインパクトの大きい戦略を立てる」傾向にあるか、それとも「実現性は高いがインパクトは少し劣る戦略を立てる」傾向かを見られています。どちらが評価されやすいかはファームとの相性次第で、一概にどちらが優れているとは言えません。
2. 社員さん、チームメートとの関係性
コンサルタントは、チームやクライアントとの関係作りが非常に大事になります。ジョブは実際の業務を想定しているため、これまでの個人面接では見極めることができなかった、複数人のなかでの対人能力も評価項目に加わると考えられます。以下の3点を心がけましょう。
1. チームのために能動的に取り組もうとする姿があるかどうか
2. タスクを振り分け、チームを効率よく動かすことができるか
3. 社員から適切にフィードバックを受けられるか
それぞれ詳しく見ていきます。
1. チームのために能動的に取り組もうとする姿があるかどうか
チーム内で意見が割れた際、どのような議論の運びで解決するのか。賛否をまとめ、チームを引っ張る力があるかなど。
2. タスクを振り分け、チームを効率よく動かすことができるか
ジョブは時間との勝負です。限られた時間内でワークを仕上げるために、いかに効率よくタスクを分配し、作業を進めていくことができるかが重要な能力となります。
3. 社員から適切にフィードバックを受けられるか
チームのみならず、社員の力を借りて問題を解決する姿勢が求められます。その際、うまくフィードバックをもらえるようにチーム内の議論が活性化できているかなど、こちらはチームワークができるかといった視点になります。
3. 圧倒的なやる気:これが最も大事!
「まず必要なのは論理的思考」と思われがちなコンサルですが、飛び抜けてやる気が高いと思わせることが、外資コンサルの選考において非常に有効です。
特にジョブは課題のレベルが非常に高く、高い壁に学生はぶつかります。社員からのフィードバック、時間的な制限、そして何より「内定がかかっている」という重圧で、初日に持っていたモチベーションが失われてしまう学生が大半です。
こうした中でも、当初と変わらず非常に高いモチベーションを保てる人は、高い評価につながります。言い換えればメンタルのタフさも、ジョブで試されているといえます。
面接を見据え、日頃から自分を育む必要がある
選考で見られている点が多いからこそ、「面接の時だけうまく自分を作り込む」ということは非常に難しいです。
そもそもこうした能力は就活のために短時間で鍛えられるものではなく、日頃の活動や経験から自然と育まれるものです。あえて対策を述べるとすれば「日常の活動に本気で取り組む」経験を積み、その成功体験をジョブで再現するよう努めることです。マッキンゼーのある社員は「日ごろから圧倒的な当事者意識を持っていることが大事」と言っていました。論理的思考ばかりが求められると勘違いされがちな外資系戦略コンサルですが、普段からの心持ちも問われています。
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