こんにちは、ワンキャリ編集部です。
国内利用者数は1億人以上。独自の「楽天経済圏」でさまざまなサービスを展開するメガベンチャー、楽天グループ。社員一人ひとりが存分に能力を発揮できる環境であり、充実した福利厚生制度があることも魅力です。
こちらの記事では、ビジネス総合職の本選考に特化した選考対策を紹介します。
エントリー前にぜひご一読ください。
<目次>
●楽天グループの特徴
●楽天グループの本選考のポイント
●楽天グループの本選考のフロー
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト
3. 1次面接
4. 2次面接
5. 最終面接
●おわりに
楽天グループの特徴:社員の起業家精神を重要視。グローバルな社風で多様なアイデアを事業に反映
楽天グループは、何事も成し遂げていこうとする社員の「起業家精神」を大切する価値観・行動指針があります(※1)。
例えば組織づくりにおいて、創業初期に従業員がわずか6人のベンチャーであった楽天の歴史に由来して、6人規模のスモールチームで新サービスを素早く開発、実行することを目指す「プロジェクト6」に取り組んでいます。また、企業理念の1つに「ダイバーシティ」を掲げており、世界中から多様性に富んだ社員が集まっているようです。国内外の社員間の円滑な情報共有、世界の最新情報を迅速に掴むこと、一体感と競争力のある組織にしていくことを目指し、社内の公用語を英語としています(※2)。
社員一人ひとりの能力を最大限発揮できる制度や環境が整っていることが、楽天グループの事業拡大に大きく寄与しており、強みとなっているのでしょう。
(※1)参考:楽天グループ「企業理念」
(※2)参考:楽天グループ「カルチャー」
充実した福利厚生制度
楽天グループは福利厚生制度が充実していることも魅力の1つです。2022年には、従業員に対して特にに優良な健康経営を行っている企業に与えられる「ホワイト500」に認定されています。社内託児所やマザーズルームの設置など、子育てをしながら働きやすい環境が整っていることから、社員の産休・育休後の復職率は99%です。これらの制度は、ワークライフバランスを保ちながら働きたい人にはうれしいポイントです(※3)。
これらの制度はワークライフバランスを大切にすることができ、私生活も充実させながら働きたいという人にはうれしいポイントです。
(※3)参考:楽天グループ 採用情報「福利厚生」
楽天グループの本選考のポイント:忍耐強さと志望度の高さをいかにアピールできるか
楽天グループの選考のポイントは、「目標達成のために努力する姿勢を示すこと」と「志望度の高さをアピールすること」の2点です。
苦しいことがあっても目標達成のために努力できるか
楽天グループには若手の社員にも新規事業開発や新しいチャレンジを促進する社風があります。
選考では、「最初は多くの新卒社員がつまずき、失敗を経験することになるが、耐えられるか」などの質問が問われています。 ある内定者は、「過去に何度も失敗をしてきたが、その先に学びがあることを知っているため、くじけることはない」と回答し、高評価を得たと話します。挫折経験を経て成長したエピソードを用意し、話せるようにしておきましょう。
特徴的な組織編成から生まれる多様なビジネス。事業に対する理解と志望度の高さをアピールできるか
多くの学生が選考を受けるため、志望度の高さで差をつける必要があります。
ある内定者によると、選考では「携わりたい事業部の特徴と志望する理由」が聞かれており、会社全体だけでなく、各事業への理解も求められることが分かります。
楽天グループは、楽天会員を中心とし、あらゆることが楽天グループ内の事業で完結する、独自の「楽天エコシステム」を形成し、70種類以上のサービスを展開しています(※4)。
幅広いサービスを展開する楽天グループならではの事業の特徴は、4つのカンパニーと9つのディビジョン(部門)に分かれて組織編成されていることです。カンパニーでは、所属するサービス事業の運営・ディビジョンでは、グループ全体の組織力を高めるための機能を担います。カンパニーとディビジョンは以下の通りです(※5)。【カンパニー】 ・コマース&マーケティング ・フィンテック ・コミュニケーションズ&エナジー ・インベストメント&インキュベーション
【ディビジョン】 ・グループカンパニー ・財務経理 ・オペレーション(人事や総務) ・マーケティング ・コーポレートカルチャー ・グローバルアド ・テクノロジープラットフォーム ・テクノロジーサービス ・テクノロジーマネジメント
2023年卒の内定者は「自分の専攻に関連していることから、人の生活に密接に関連するコミュニケーションズ&エナジーカンパニーを志望しており、いずれは人々の交流の仕方を変えられるような、新たな事業を作り上げたい」と回答したところ、高評価を得たといいます。
上記の情報を参考にしながら、IR(投資家向け情報提供)資料を読んだり楽天グループ関連会社のニュースまでチェックをしたりと、事業に関する内容や利益率などの情報をより深く理解することで、他の学生との差別化を図りましょう(選考対策ページより)。
(※4)参考:楽天グループ 採用情報「楽天の事業」(※5)参考:楽天グループ 採用情報「楽天の組織」
楽天グループの本選考フロー
楽天グループの選考フローは以下のように進みます。
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト
3. 1次面接
4. 2次面接
5. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. エントリーシート(ES):通過率は高め。困難な状況を乗り越えた経験と志望度の高さを示そう
過去には以下のような設問が出題されました。
(1)学生時代に力を入れたこと(600字以内) (2)志望動機(400字以内) (3)希望するカンパニー/ディビジョンとその理由(400字以内)
※出典:楽天グループ|ビジネス総合職2023年卒本選考のES
ある内定者は、「一般的な設問が多く、ESの段階で大幅な絞り込みはされない」と話しています。以下のポイントを参考にしつつ、確実に突破できるように準備しましょう。
(1)学生時代に力を入れたことは困難に直面した経験を示そう
楽天グループでは若手の社員にも新規事業開発や新しいチャレンジを促進する社風があります。そのため、「学生時代に力を入れたこと」の設問では、エピソードを通して「困難な状況を変えるために努力し続けられること」を示すと良いでしょう。 「困難だったこと」→「その原因」→「解決策」→「なぜその解決策をとったのか」という4段構成で書くことで、分かりやすく伝えることができます。
(2)楽天のビジョンに共感すること・入社後にやりたいことを明確にする
ある内定者は,「社員が口々にビジョンを話していることが印象的だった」と話しています。社内でも「グローバルイノベーションカンパニーであり続ける」というビジョンが浸透していることから、選考でもビジョンへの共感が重視されていると考えられます。原体験に基づいてビジョンへの共感を明確に示すことが重要です。
また、ESの段階で「楽天グループで何をしたいのか」ということを事業部ごとに問われます。なぜ、その事業部に携わりたいのかを、インターンや社員面談で得た話を基に作成しましょう。以下に、「楽天グループで何をしたいのか」に対する回答の具体例をあげます。
【コマース事業部希望の場合】 ・学生時代に自分の化粧品ブランドを立ち上げ、eコマースを通して販売していた。そこでコマースが持つ影響力、生産者、消費者両方を幸せにできる環境があることに惹かれた。
【FinTech事業部希望の場合】 ・メガバンクと比較しても圧倒的にキャッシュレスに力を入れているFintechコースを志望している。いずれはキャッシュレス決済が主流となっているような、そんな未来の当たり前をつくり上げていきたい。
2. Webテスト:他企業ではあまり見られない形式。ボーダーは高くないが周到な準備が必要
楽天の選考では、eF-1Gという珍しい形式のWEBテストが課されます。ある内定者いわく、このWebテストは多くの企業が採用するSPI形式や玉手箱形式よりも問題が複雑で、初見で解くのが難しいそうです。以下に問題例を提示します。
【問題例】 ・□、△などの記号が多数並んでいる中で、△が何個あるか ・消しゴムを主語として使うことができる動詞をできるだけ多く上げよ(減る、黒ずむなど) ・携帯の代替になるものは何か ・「子ども」から連想されるものは何か など
※出典:楽天グループ|ビジネス総合職2023年卒本選考のWebテスト
とはいえ、ボーダーはあまり高くないようです。 同じ形式のテストを採用している企業を受けてみるなどして、問題形式に慣れておくことが大切です。
楽天の他には、富士フイルムなどの企業がこの形式を採用しているようなので、練習として受けてみることをおすすめします(選考対策ページより)。
3. 1次面接:通過率は高め。基本的なコミュニケーション能力を示そう
楽天グループの1次面接は、社員1名と学生1名で行われる、30分程度の個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・学生時代に力を入れたこと ・自分の弱み ・楽天でやりたいこと ・他にどのような業界を見ているか ・逆質問(2問程度) など
※出典:楽天グループ|ビジネス総合職2023年卒本選考の1次面接
1次面接はコミュニケーション重視の穏やかな雰囲気で行われます。内定者は、「この面接で厳しい絞り込みをしているようには思えなかった」と話しています。質問もESとほぼ同内容のことで、質問から派生して雑談のようになることもあったそうです。笑顔でハキハキと話すことを心がけ、短い時間の中で良い印象を与えましょう(選考対策ページより)。
4. 2次面接:最大の難関。事業部への理解を深めて志望理由を明確に語ろう
楽天グループの2次面接は、社員1名と学生1名で行われる、30分程度の個人面接です。過去には以下のような質問がされました。
・学生時代に力を入れたこと ・志望動機 ・成功しないことも多いが、耐えられるか ・理不尽なことにも耐えられるか ・希望の部署とその理由 ・逆質問(2問程度) など
※出典:楽天グループ|ビジネス総合職2023年卒本選考の2次面接
2次面接では、1次面接とは異なり志望理由を聞かれます。 ある内定者によると、「志望理由を事業部レベルまで落とし込めていれば選考通過は難しくない」といいます。事業部への理解が甘い学生の多くが2次面接で落とされるとのことなので、各事業部の事業内容をしっかりと把握しておくことが大切です。
なぜ楽天グループで、なぜその事業部なのかを明確にする
以下を参考にしながら、「なぜ楽天グループか」「なぜその事業部か」を語れるようなエピソードを考えておきましょう。
<内定者の回答例> 【なぜ楽天グループか】 ・楽天エコシステムを活用し、多くの人の喜びを与えられるメガプラットフォーマーであることに魅力を感じたから。 ・海外事業に挑戦したく、メガベンチャーの中でも海外事業に力を入れている会社の1つだから。
【なぜその事業部か】 「コマース事業希望」: 学生時代に自分の化粧品ブランドを立ち上げ、eコマースを通じて販売していた。そこでコマースが持つ影響力、生産者、消費者両方を幸せにできる環境があることに惹かれた。 「FinTech事業希望」: メガバンクなどと比較しても圧倒的にキャッシュレスに力を入れているFintechコースを志望しており、いずれはキャッシュレス決済が主流となっているような、そんな未来の当たり前をつくり上げていきたい。
※出典:楽天グループ|ビジネス総合職2023年卒本選考の2次面接
より深く事業内容を把握するためには、企業のHPやIR資料、ONECAREERの合格の秘訣(ひけつ)を見てみてください(選考対策ページより)。
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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5. 最終面接:入社意思を確認するための人事面談。最後まで気を抜かずにやりきろう
楽天グループの最終面接は、社員1名と学生1名で行われる、人事面談です。過去には以下のような質問がされました。
・2次面接までのフィードバック ・他社の選考状況 ・就活が終わった後に取り組みたいこと ・逆質問 など
※出典:楽天グループ|ビジネス総合職2023年卒本選考のその他
ある内定者によると、最終面接は選考状況を確認する質問が大半だったといいます。そのため、入社意思を確認する場だと考えられます。
また、今までの面接の評価によって、内定までの面接回数が変わるとのことです。多くの学生は3~5回で内定に至るようですが、高い評価を得ると2回で内定を獲得することもあるようです。最終面接は選考要素が少ないとはいえ、気を抜かずに最後までやり切りましょう(選考対策ページより)。
おわりに
ここまで、楽天グループの本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
楽天グループの選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています。
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
【クチコミ】説明会/インターン/選考の評判
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(Photo:Surasak_Ch/Shutterstock.com)