戦略コンサルタントとしてクライアントの経営課題を解決したい──。コンサルティング業界を目指す学生の誰しもが一度は思い描く理想かもしれません。
「EYは真のクライアントファーストを目指している」「入社後は戦略コンサルティング業務に専念してもらい、戦略の策定から実行支援まで一貫して携わることができる」。こう語るのは、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)において、戦略コンサルティングチームのパートナーを務めている篠原学氏と、坂田好正氏です。
お二人は、クライアントの戦略策定から、その実現のためのトランザクション(M&A)、トランスフォーメーション(変革)を一手に担う、EYSCの新組織「ストラテジー・アンド・トランスフォーメーション」部門において、戦略コンサルティングチームをリードしています。
同部門は、EYにおける戦略コンサルティングサービスをリードし、セクター(業界)や企業に関する専門知識に加え、市場・競合分析、顧客調査などから得たデータやEYが持つインサイトをもとに実行可能な成長戦略の策定から実行までを一貫して支援します。
今回はEYSCのパートナーのお二人に、ファーストキャリアを戦略コンサルタントとして歩む魅力について伺いました。
<目次>
●「EYSCだからこそ」実現可能な戦略コンサルティングチームの魅力
●顧客の抱える課題に対して、実現可能な戦略策定から実行支援まで一気通貫で行う。唯一無二のクライアント支援が可能
●グローバルで「One Farm」。世界中のEYがコラボレーションをしながらクライアントの抱える課題に取り組むダイナミックさとスピード感
●EYは人材への投資を惜しまない。研修もグローバルで一体となって実施する
●今のコンサルタントに求められるのは、クライアントよりも自らを変革し続けるパイオニア精神
「EYSCだからこそ」実現可能な戦略コンサルティングチームの魅力
──はじめに、EYSCの戦略コンサルティングチームについて教えてください。
篠原:EYパルテノンというEY内でも独自のブランドを掲げて、戦略の策定から実行支援に関わるコンサルティングサービスをリードしています。
EYパルテノンは、グローバルに9,000⼈以上のプロフェッショナルが在籍し、以下の3つのチームに分かれて、日々クライアントの課題に向き合っています。
(1)ストラテジー
(2)トランザクション・ストラテジー・アンド・エグゼキューション
(3)ターンアラウンド・アンド・リストラクチャリング・ストラテジー
篠原 学(しのはら まなぶ):EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 ストラテジーリーダー・パートナー
外資系コンサルティングファームで20年近く、一貫してクライアントの企業価値向上を目指した戦略作りから外部活用(M&Aなど)領域を手掛け、国内日系大手企業を中心に多くのPJ(プロジェクト)を成功に導く。また、本サービスの専門チームをリーダーとして10年以上率い、高い成長を実現し、国内有数の規模を持つ専門家集団に成長させた。EY入社後、これまでのサービスを進化させるべくEY内外のさまざまなプロフェッショナルや企業とのコラボレーションを推進し、進化したコンサルティングサービスの確立を目指す。
──ストラテジー(Strategy)はどのような役割を担っているのでしょうか?
篠原:まず、ストラテジーは、EYにおける戦略コンサルティングサービスをリードし、セクター、アカウントに関する専門知識と掛け合わせた、詳細な市場・競合分析、顧客調査などから得たデータやインサイトをもとに実行可能な成長戦略、新規事業戦略、M&A戦略、DX戦略などの策定を担います。
さまざまな戦略立案に加えて、それを実現するためのM&A、組織再編などの実行・変革フェーズまで一気通貫で支援し、クライアントの企業価値向上にコミットすることをミッションとしています。
戦略チームのコンサルティングサービスは、EYグローバルにおけるパルテノンチーム(戦略サービスに特化したチーム)との密接なコラボレーションを通じて提供し、常に最先端の戦略コンサルティングサービスを提供できる環境を整えています。
──次に、トランザクション・ストラテジー・アンド・エクゼキューション(Transaction Strategy and Execution)はどのような部門かお聞きしたいです。
篠原:企業が成長戦略の1つとしてM&Aを行う際に必要となる統合業務=PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)やカーブアウト(親会社が事業の一部を切り出し新会社として独立させること)をサポートする部門です。
具体的には、M&A後の企業統合のみならず、企業内での子会社の統合、子会社の分割に伴う組織再編など、いわゆる「トランザクション」に伴う業務を行っています。また、M&Aにおける潜在的なシナジー効果の評価や検証を含めたオペレーショナル・デューディリジェンス、M&Aを成功に導くための統合後プロセスの構築、統合実務のプロジェクトマネジメント、戦略的事業再編や事業の売却など総合的にサポートしています。
──最後のターンアラウンド・アンド・リストラクチャリング・ストラテジー(Turnaround and Restructuring Strategy)はどのようなチームか教えていただけますか?
篠原:企業価値向上のための、企業・事業再生および組織再編に向けた支援をするとともに、これらを通じた業績や財務的課題の改善を目指しています。
また、M&Aをさらなる成功に導くため、案件成立前からディール(M&Aの準備から統合までの全ての過程)後を見据えて、クライアントの今後の収益と利益率改善、資本効率の向上を達成するための戦略策定(バリュークリエーションアドバイザリー)を提供しています。
EYパルテノンは、変⾰のための戦略策定、実⾏、そして全てのステークホルダーに⻑期的価値をもたらしていくことを目指し、日々CEO(最高経営責任者)やビジネスリーダーと伴走しています。
──クライアントからEYにどのような価値提供を求められていますか。さらに、戦略部分を強化することになった背景についても知りたいです。
篠原:クライアントからの要望は単に「戦略を作ってほしい」ではなく、「新しい事業を立ち上げたい」「事業を再生・成長させたい」といった、より具体的な課題解決が中心であり、戦略コンサルタントに求められる能力は多岐にわたります。
これを受けて2022年7月に、さまざまなケイパビリティを持った専門家で構成される複数の戦略コンサルティングに関係したチームが1つの戦略組織として再編されました。得意領域を持つコンサルタントを擁する戦略コンサルティングチームとして体制を強化したのです。
──戦略コンサルティングに特化したチームとして、組織を強化したのですね。EYと他のBIG4の違いについても知りたいです。
篠原:戦略の立案・実行支援する部門と、企業のM&Aトランザクションを実行支援する部門が、同じ組織に属することがBIG4との大きな違いになります。
──昨今、コンサルティングのさまざまな現場で「戦略」のワードが出てきますが、EYでは「戦略」をどう捉えていますか?
篠原:「戦略」という言葉は、コンサルティングの現場では、さまざまな意味合いで使われますが、EYの戦略コンサルティングチームは戦略策定を行う上流から、それを実現する実行支援までを一貫して行い、成果を出すことにこだわりを持っています。
また、「戦略」を単体のサービスとして捉えるのではなく、「戦略」×「M&A」または、「デジタル」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「人事」など、複数の専門領域を掛け合わせることで、より価値がある戦略提言を実施しています。これによって複雑な課題解決を求めるクライアントに対して、最適な戦略サービスを提供しているのです。
──篠原さんは長く外資系コンサルティングファームで経験を積み、2020年にEYへ入社しています。EYでの「働きやすさ」は、どんな部分に感じていますか?
篠原:私はEYに入社する前は20年近く別の外資系コンサルティングファームに所属し、M&Aや戦略コンサルを一貫して行ってきました。それゆえに、EYにおけるシームレスな動きや、働きやすさを大いに感じています。
例えば、EYは組織や国境を越えたコラボレーションが非常にしやすい環境が整っています。海外のメンバーにもチャットや電話1本で助けを求めることができるし、相談内容によってはさらに詳しい人を紹介してつなげてくれます。このコラボレーションを行う際のスピード感も強みと感じています。
つまり、クライアントが抱える課題に対して、「One EY」として、横断的に連携しながら対応するのがEYの特徴であると実感しています。
──篠原さんは戦略コンサルタント一筋のキャリアなのですね。坂田さんは戦略コンサルティングチームではどのような役割なのでしょうか。
坂田:私は、主にM&Aを成功に導くための統合後プロセス業務 (Post Merger Integration)やカーブアウト業務を担うトランザクション・ストラテジー・アンド・エグゼキューションチームのパートナーを務めています。また、現在は総合商社が抱える課題を組織横断で解決するチームを率いています。
──坂田さんが歩んできたキャリアについて教えてください。
坂田:新卒で総合商社に入社し、トレーディング事業およびJV(ジョイント・ベンチャー)設立や事業投資といったトランザクション業務に携わりました。その後、外資のコングロマリット企業へ転職し、出資先の事業会社にインハウスアドバイザリーとしてコンサルティング業務に従事しました。
総合商社および外資企業での経験を生かして、より専門的に戦略やM&Aにまつわる業務に携わりたいという思いから2008年にEYに入社しました。当時はまだ200人ほどの組織で、戦略策定からトランザクション実行まで幅広く業務を経験して今に至ります。
坂田 好正(さかた よしまさ):EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ストラテジー・アンド・トランザクション マーケッツ リーダー、ストラテジー・アンド・トランスフォーメーション デピュティーリーダー
新卒で総合商社へ入社、その後外資コングロマリット企業へ転職し2008年にEYに入社。現在は、EYSCにおいて商社セクターチームを率いる。事業戦略の策定、事業やオペレーション・デューデリジェンス、シナジー効果創出および事業強化などの多岐にわたる経験を生かし、商社が関わるさまざまな業界・地域において持続的成長に向けてサポートする。20年にわたり日本、アジア太平洋、北南米、欧州地域におけるトランザクション経験を持つ。大規模かつ複雑な統合、会社分割、組織再編プロジェクトを専門に扱う。地域、事業、部門をまたぐ案件できめ細かな調整を図りながら、立てられた戦略を実際に遂行するためのトランザクションサポートに取り組む。
顧客の抱える課題に対して、実現可能な戦略策定から実行支援まで一気通貫で行う。唯一無二のクライアント支援が可能
──昨今では、コンサルティングファームの人材獲得競争が激化しています。EYパルテノンにおける戦略コンサルティングチームの特徴を詳しく教えていただきたいです。
篠原:案件のジャンルが幅広いのは特徴の1つです。EYは日本を代表する企業のさまざまな経営課題に対する戦略コンサルティングサービスを提供しています。
われわれのチームでは、戦略策定といった上流部分だけでなく、実行支援まで、一気通貫で幅広いサービスに携われます。狭い範囲での戦略策定で終わりではなく、実行支援までトータルで行うので、キャリアを考えた際に多くの選択肢が生まれるはずです。
坂田:そうですね。戦略コンサルティング業務に携わる中で「サプライチェーン」や「人事」「M&A」などクライアントが抱えるさまざまな経営課題に関わります。新卒で入社した人にも、まずはたくさんの案件を担当してもらいます。さまざまな経験によって、一人ひとりが伸ばしたい領域を応援する仕組みを作りたいと思っています。
──具体的にEYSCの戦略コンサルティングチームが手掛ける戦略立案から実行支援にはどんな事例がありますか。
篠原:最も多いのは企業が成長するための戦略コンサルティング案件です。より詳しくいうと新規事業の戦略検討、既存事業強化のための戦略検討といった案件です。
多くの日本企業は既存のビジネスを磨き上げることでグローバル競争に打ち勝ってきたわけですが、昨今、破壊的イノベーションを起こす新規プレイヤーが既存市場に参入してきて新しい戦いが起きている業界が多くなっています。
そうなると守りではなく、攻めの戦略を打って競合を迎え撃つことが求められます。ただ、自分たちの知識や経験だけでは新しい戦い方を生み出すことができず、相当な時間が掛かってしまいます。
そこでわれわれがクライアントと二人三脚で戦略を作り、競争環境を変革するような施策を打ち出す必要があります。
しかし、施策を打ち出すだけでは足りません。スピード感をもって実行に移すことも重要です。そうなると、長い期間に渡ってクライアントと伴走しながら、EYの持つさまざまなケイパビリティを活用できるわれわれのような戦略コンサルティングチームが、クライアントにとってのベストパートナーとなるわけです。
──他に、EYSCが強い業界はありますか?
篠原:EYSCは国内外において公共セクターにも強みを持っているので、政府系案件や地方創生のプロジェクトなど社会課題の解決に直結するような案件にも携われます。
坂田:電力や風力などのインフラの案件では政府がどのように入札をかけて運営事業者を選定するのか、国の動きを間近で見ることができます。私たちは民間の立場でコンサルティングを行いますが、官公庁がどんな動きをするのか、何を計画するのかが分かるので、よりダイナミックに関われますね。
──実行支援について具体的に聞かせてください。特に引き合いが多いのはどんな領域なのでしょうか?
篠原:戦略を実行する、という視点では多岐にわたります。戦略を作るのは非常に重要な業務ですが、その後の実行で成果を出すことに対するクライアントの期待値はとても高いと感じます。具体的にいうとM&Aの領域は得意としている実行支援です。
「新規事業を作りたい」「全社でDX(デジタルトランスフォーメーション)をやりたい」というクライアントの要望に対して、「クライアントに実行するケイパビリティがない」となるとEYSCはクライアントの状況に応じて戦略を策定することからサポートします。
その上で、海外のデジタルに強い会社の買収を行うこともあります。クライアントが掲げる戦略を実現するために、その手段としてM&Aなども用いて解決に導くのがEYSCの特徴です。
──EYSCが手掛ける実行支援で強みは何でしょうか。
篠原:もちろん、社内の人材をデジタル人材に変革するといったリスキリング(新しい知識やスキルを学ぶこと)を推進するためのプロジェクトを実施することも可能です。戦略に応じてさまざまなソリューションを提供できることは実行支援における大きな強みです。
坂田:私は総合商社のプロジェクトに主に関わっています。総合商社は長年投資を行ってきており、多岐にわたる事業領域で多くの法人を多数保有しています。
そこでのニーズは、例えば、事業戦略と絡めて再編を考えることです。現在保有している企業の事業戦略を見直す中で、税務の観点を含めて策定し、再編実行をクライアントと伴走しながら解決に導きます。
「戦略」「M&A」「税務」の3つが掛け合わさって、最適な再編とコスト削減などを目指す提案を行っています。
他の戦略コンサルティングファームでは、税務や会計面での理解が難しかったり、そもそも自社サービスになかったりします。その点、EYには税務や会計のプロフェッショナルがいますので、戦略から一気通貫で支援することが可能です。
グローバルで「One Farm」。世界中のEYがコラボレーションをしながらクライアントの抱える課題に取り組むダイナミックさとスピード感
──EYだからこそ、戦略コンサルティング領域で提供できる価値はどのような点にあるのでしょうか?
坂田:EYは150カ国、700を超える拠点があるグローバルファームです。ゆえにグローバル一体連携で同じクオリティとフレームワークでのサービスを提供しています。グローバルとの壁は一切ありませんし、非常にフラットな組織であります。
国同士のコミュニケーションスピードがとても速い、「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」というパーパスのもと、世界中でEYのコンサルタントがクライアントの抱える課題に取り組んでいる点です。
篠原:先ほど言った通り、EYはグローバルレベルでコラボレーションを推進する際のスピード感が大きな武器だと感じます。シームレスに各国とつながり、グローバル連携を密に行っているため、コラボレーションしやすいカルチャーがありますね。
「グローバルでOne Farm」という考えのもと、どの国とも平等に、分け隔てなくコラボレーションできる。これは大きな強みです。
坂田:EYは「真のクライアントファースト」であると感じています。クライアントが抱える課題に対して、EYグローバル各国のコンサルタントが、連携してクライアントサービスを提供できる環境があります。
篠原:アウトプットに決まりがないのも特徴です。他のコンサルティングファームだと、例えばBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)やシステムの導入など、ファームとして狙いたいアウトプットがある程度決まっているケースも少なくありません。
EYは「導入したいサービス」があるわけではありませんから、クライアントにとって常に最適な解を探し続けることができます。
EYは人材への投資を惜しまない。研修もグローバルで一体となって実施する
──EY特有のカルチャーにはどのようなものがありますか?
篠原:EYは「パーパスドリブンの経営」を掲げています。加えて、それを実行していますね。EYでは全世界どこのオフィスにいっても、Building a better working worldというパーパスが浸透しています。
そして、そのパーパスに共感する人材が集まり、個々の掲げるパーパスの実現に向けて日々研鑽(けんさん)に励んでいます。
また、クロスボーダーの経験が多いのもカルチャーの1つではないでしょうか。グローバル案件が豊富なゆえに、グローバルで一体となって関わる機会は圧倒的に多いと思います。また、現在の仕事で成果を挙げていることが前提ではありますが、自ら手を挙げて海外で働く機会もたくさんあります。
坂田:役職の昇格時に、海外のメンバーが一堂に会して研修が実施されることもあります。加えて、EYのグローバルで統一されたフレームワークに基づいて、高いクオリティかつ最先端の内容を学ぶことができるのです。
──EYならではの研修を受けて、心に残ったエピソードや自己成長を感じられた瞬間を教えてください。
坂田:EYでの海外研修は、海外でのネットワークを作れる場です。私の場合は、マレーシアで同じタイミングにディレクターへ昇格した仲間とともにディレクター研修を受けました。各国からディレクターが集まって、MBA(経営学修士号)のようにケーススタディに取り組みました。
研修に参加したそれぞれのメンバーが、どのような業界やクライアントと仕事をしているのかを知る機会にもなりました。
このような社内でのネットワークがいつか必ず役に立つ日がきます。例えば私の場合は、フィリピンで都市開発に携わるディレクターと知り合いました。数年後に、私が別のフィリピンの都市開発案件に関わることになった際には、すぐに連絡を取り、相談しました。
篠原:EYのトレーニングは、リーダーや部署を超えて経験を積めるカリキュラムになっています。グローバルでもよい研修がありますが、日本国内オリジナルの研修もあった方がいいと思い、現在、自分自身が旗振り役として新しい研修を開発しています。それだけ、人材育成に対して本気ですね。
今のコンサルタントに求められるのは、クライアントよりも自らを変革し続けるパイオニア精神
──戦略コンサルティングチームは、今後どのような展望を持っているのでしょうか?
篠原:戦略コンサルティングチームの得意領域を差別化し、アイデンティティを確立させたいです。「この領域・業界といえば、EYSCの戦略コンサルティングチームだよね」とクライアントから言ってもらえることが目標ですね。
そもそもわれわれが戦略コンサルティングサービスを提供する意義といえば、「戦略×M&A」「戦略×デジタル」など、クライアントニーズに応えることにあります。
そして、さまざまなサービスを提供できるプロフェッショナルと、EYならではの横のつながりを掛け合わすことで、戦略コンサルティングチームが一層強化されます。EYは他のコンサルティングファームとは違うポジションになると私は信じていますし、その特異性を生かしたいです。
坂田:専門領域を持った上で、フットワークが軽い組織でありたいとも思います。そして、クライアントの常に一歩先を行く存在でありたいです。
クライアントの悩みは世の中の流れによって変化します。コンサルタントとして、クライアントに寄り添う立場として、率先して、自らも組織のあり方や組織自体も変革し続けなければいけません。そうすることで、クライアントに説得力を持って課題の解決策を提案できると私は考えています。
──EYSCが求める人物像について教えてください。
篠原:好奇心旺盛で、一緒にEYSCの戦略コンサルティングチームを作っていきたいという熱意がある人ですね。
坂田:自分の型にはまらず、貪欲になんでも学ぼうとする、他人に興味を持てる人は戦略コンサルタントに向いていると思います。
──入社1年目から3年目の若手社員が成長する機会はどんな部分にありますか?
篠原:EYSCでは、1年目からパートナーと一緒に仕事をする機会もあり、グローバルに関わることが他ファームより多いと思います。
能力があれば若くてもクライアントに対して、プレゼンをする機会があります。EYSCの組織自体が成長していますから、いろいろチャレンジできますし、自由にキャリアを作れます。とはいえ、そこに至るには相当努力する必要はありますが(笑)。
──1年目からパートナーと仕事をする機会があるのは驚きです。コンサルタントはジェネラリスト、スペシャリストのどちらを目指すべきなのでしょうか?
篠原:ベースはジェネラリストであると思います。しかし、固執しすぎると便利屋になってしまうのではないかとも感じます。ゆくゆくは「自分だけの」スペシャルな領域を持ってほしいですね。その際に、特定のセクターやサービスの知見があることは大切です。
EYSCにはさまざまな業界の深い知見を持ち合わせたセクターチームが存在しています。核となる戦略コンサルタントとしての経験に加えて、特定のセクターに対する知見も深めていってもらえたらと思います。
坂田:自分の関心のあるセクターを見つけて、そこで強みを持つといいと思います。その結果として、専門性がついてくるでしょう。ただ、まずはコンサルタントのベーシックなスキルや経験を習得することは必須だと感じます。
──一方で、コンサルタントとして身に付ける知識・経験はコモディティ化してしまうのではという懸念もあります。
篠原:EYSCに入社するとまず「戦略コンサルティング業務」に専念してもらいます。例えば、他のコンサルティングファームの場合は、1つの大きな人材プールとしての採用が多いので、入社するとさまざまな仕事を行います。対してEYSCの戦略チームに入社する人たちは戦略コンサルティング業務に専念できます。
EYSCは今後も厳選採用を予定しており、優秀なメンバーとともに、戦略コンサルタントとして堅実にキャリアを積めることが大きな強みになるのではないでしょうか。
──最後にコンサルティングファームを目指す学生へ向けてメッセージをお願いします。
篠原:さまざまな壁を越えながら、世の中の企業は成長しています。同時に、いろんな要素が融合していく流れがあります。「戦略コンサルタント」は社会全体の動きを俯瞰(ふかん)できる非常にチャレンジングなポジションです。
激動の時代を自分の手でハンドリングしたい人は、EYSCの戦略コンサルティングチームの門をたたいてください。
坂田:世の中は、複雑性が増しています。昨今の学生はゼミなどを通じて専門知識を学んでいるでしょうし、同時にデジタルが強いユーザーでもあると感じます。このような学びと知識の両方を生かせる瞬間がEYSCの戦略コンサルティングチームには必ずあります。
「世の中をよりよくしたい」と考える人は、コンサルタントを目指すといいでしょう。きっと「おもしろい仕事だ」と思えるはずです。
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EYストラテジー・アンド・コンサルティング
【ライター:上野智/撮影:齋藤大輔】