新型コロナウイルス感染拡大の影響で、対面での説明会は次々にオンラインへ移行し、YouTubeやZoomなどのツールを使用して会社説明を聞ける「オンライン説明会」が増えてきています。
「通常の説明会と異なる点は?」
「オンライン説明会って意味あるの? どうやったらうまく活用できるの?」
状況の変化に負けず、就活を成功させるために、説明会を賢く使いましょう。慣れないWeb上での説明会に戸惑うこともあるかと思いますが、この記事がみなさんの役に立つことを願っています。
<目次>
●11月〜12月に開催される説明会は「ウィンターインターンや本選考の情報を得られるチャンス」
●通常の説明会では分からない! オンライン説明会のメリットはこれだ!
・いつでもどこでも参加できる
・「即、入退場」できる
・リアルタイムで就活仲間を作れる
●あなたはどのタイプ? オンライン説明会の3つの活用法
・【初心者】:これから就活を始める/志望業界が固まらない人:「業界研究」
・【中級者】:志望業界はなんとなく決まっている人:「新たな企業との出会い」
・【上級者】:志望業界も固まっていて、ウィンターインターン・本選考に向けて動き出している人:「志望動機の強化」
●オンライン説明会で失敗しないために気をつけるべきことは何か?
●おわりに
11月〜12月に開催される合説(説明会)は「ウィンターインターン・本選考の情報を得られるチャンス」
サマーインターンがひと段落し、日系企業ではウィンターインターン、外資系企業では冬の本選考募集が続々と始まる11月。サマーインターンで結果を残せた人と思うように進められなかった人が分かれてくるのもこの時期です。
就活が順調な人はもっと納得のいく就活を行うために、思うように進んでいない人は状況を好転させるために、もちろんこれから就活をスタートするためにも、11月の説明会をうまく活用しましょう。
通常の説明会では分からない! オンライン説明会のメリットはこれだ!
では、通常の説明会にはない「オンライン説明会だからこそのメリット」とは何でしょうか。
いつでもどこからでも参加できる
通常の説明会は、大学が密集している東京や大阪、京都などの都市部で開催されることが多いです。これでは、時間面でも、金銭面でも地方や海外に住んでいる就活生の負担は大きいです。
一方、オンライン説明会であれば都市部に住んでいなくても、電車賃を持っていなくても、足をけがしていても、携帯電話やパソコンがあればどこからでも参加できます。
「即、入退場」できる
オンライン説明会では、気軽に入退場が行えます。もちろん、通常の説明会も「入退場は自由」なことが多いです。
しかし、意気込んで参加したのはいいものの「あれ、この会社の話、あまり面白くないな……」「前の説明会で話していたことと同じだ」と思ってもそんなに簡単には抜け出せない、なんてことはよくある話。
その点、オンライン説明会ならその心配はありません。もちろん、「急に気持ちが乗ったから説明会に参加する」こともOK。自分の体調や気分に合わせて入退場できます。
リアルタイムで就活仲間を作れる
「就活仲間を作りたくても、初対面の人に話しかけるのは緊張するし、なかなか作れない」という方にもオンライン説明会はおすすめです。
説明会中に、TwitterなどのSNSを利用してハッシュタグを使って仲間を見つけることができます。同じオンライン説明会を見ている仲間であれば、「今の話どう思った?」や「どの業界を志望しているの?」などリアルタイムでの意見交換もできるでしょう。
最近では「#就活生と繋がりたい」というハッシュタグもあります。興味があればぜひ検索してみてください。
あなたはどのタイプ? 11月説明会の3つの活用法
11月のオンライン説明会、せっかく参加するなら目的意識を持ってフル活用しましょう。就活タイプ別に、あなたに合った説明会活用法を紹介します。
【初心者】:これから就活を始める/志望業界が固まらない人 → 「業界研究」
【中級者】:志望業界はなんとなく決まっている人 → 「新たな企業との出会い」
【上級者】:志望業界も固まっていて、すでに本選考に向けて動き出している人 → 「志望動機の強化」
初心者:スタートダッシュ。業界研究とウィンターインターン/本選考のエントリー先選びをしよう
活用法:「ざっくり業界研究」と「インターン/本選考選考のエントリー先選び」
まずは、サマーインターンはあまり参加できなかった、これから就活を始めるという方の活用法です。説明会を業界研究とエントリー先選びのために利用しましょう。
業界研究の入門編として「各業界のトップ企業」の説明を聞くのがおすすめです。企業説明を通じ、業界のトレンドや勢力図を大まかに把握できます。
また、インターンが内定に直結する外資系企業やベンチャー企業の話を聞くのも1つの手です。早期に選考を経験して就活慣れしておけば、日系企業の本選考を不安なく迎えられます。外資系企業やベンチャー企業を「よく分からない」と敬遠していた人こそ、説明会をきっかけにエントリーを検討するといいでしょう。
中級者:新たな視点を得られるチャンス! 先入観をなくし、相性のいい企業を見つけよう
活用法:「新たな志望先選び」「人事目線の研究」
「サマーインターンにも参加したし、就活は意識しているがどうやって業界を絞ればいいか分からない」「まだ志望企業に迷っている」というあなたは、11月〜12月の説明会がモヤモヤを解消するチャンスです。
説明会では、「今まで見てこなかった企業・業界」を中心に話を聞いてみましょう。先入観をリセットすると、相性のいい企業や業界と出会えるかもしれません。気になった企業にはすぐにエントリーできる場合もあるので、行動に移しやすいのも説明会のメリットです。
また、企業によっては企業独自のエントリーシート(ES)の特徴(※1)や自己分析(※2)について人事担当の社員が解説していることも。人事目線を身につけるため、そういった企業の説明を聞いてみるのもおすすめです。
(※1)……ESの書き方は、「【まとめ】エントリーシートの書き方:インターンでも使えるESの書き方を紹介!志望動機・頑張ったことの例も多数」でも詳しく解説しています。
(※2)……記事を読んで自己分析を深めたい方は、こちら。「自己分析のやり方16本まとめ!就活で本当に内定へ近づく方法とは」
上級者:トップ内定のため、他業界との比較軸を持とう
活用法:「志望動機のブラッシュアップ」「モチベーション維持」
「以前から就活を意識していて、本選考で受ける企業も決まっている」「サマーインターンで一定の成果を出せた」というあなた。「周りよりも情報は持っているし、もう説明会は参加しなくていいだろう」……というのも悪くない選択ですが、冬からの追い上げ組の勢いに油断するのは禁物です。早期から頑張ってきたアドバンテージを保つため、説明会を活用してみてはいかがでしょうか。
11月〜12月の説明会では、「志望業界のニッチ企業」や「他業界のトップ企業」の話を聞くのがおすすめです。他業界やニッチ企業との比較軸を持つことで、志望動機(※3)をブラッシュアップできます。他の就活生と差をつけ、トップ内定を狙いましょう。
(※3)……オンライン説明会で情報収集ができたら、こちらの記事「志望動機で差をつける!ES・面接でのアピール方法を例文付きで解説」で実際に志望動機を固めていくのもおすすめです。
オンライン説明会で失敗しないために気をつけるべきことは何か?
メリットが多いオンライン説明会ですが、失敗につながることもいくつかあります。そろそろオンライン説明会に慣れてきた人も多いかもしれませんが、慣れは禁物。うっかり失敗しないように事前に対策しておきましょう。
寝坊
通常の説明会であれば、開始時間に間に合うように起床して準備をして、移動をするものです。
しかし、オンライン説明会の開催場所は自宅が基本。起床は開始15分前、5分前でも時間通りに参加ができます。メリットでもありますが、油断は禁物です。お昼寝をしていたら説明会の重要な部分を聞き逃してしまった、なんてことがないように時間には余裕を持って準備をしましょう。
ツールの利用
オンライン説明会の形態は、YouTubeを使って視聴するものから、Zoomを使って少人数で開催されるものまでさまざまです。初めて使うツールだと、設定や使い方が分からず説明会の開始に間に合わない、なんてことも……。
ツールの使い方は説明会が始まる前に確認しておきましょう。また、Zoomなどの視聴側の映像も見られるツールを使うときは、服装にも注意です。「すてきなシャツを着ているのに、立ち上がったらパジャマが写り込んだ」ということが起こりませんように。
おわりに
いかがでしたか? 本選考開始も徐々に迫ってくるシーズン、オンライン説明会をフル活用してくださいね。
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