※こちらは2020年3月に公開された記事の再掲です。平均年齢などの一部数字を更新しています。
レバレジーズという会社を知っているだろうか。既に就職活動を始めている学生にとっては、「インターンの登竜門」としてお馴(な)染みかもしれない。ワンキャリアの「就活クチコミアワード」インターン部門でGOLD賞を受賞した実績もあり、2021年度のサマーインターンには1万人を超える応募が殺到。通過率はわずか1%にも関わらず、この人気ぶりだ。
その魅力はインターンにとどまらない。レバレジーズは2005年の創業から右肩上がりの成長を遂げ、黒字経営を続ける優良企業でもある。平均年齢28歳という若さで年商約640億円(2022年2月時点)の急成長企業を支えるのは、優秀な新卒人材だ。彼らは外資系コンサルティングファーム、総合商社、メガベンチャーといった就職人気ランキングに名を連ねる企業の内定を辞退し、レバレジーズへと集う。
彼らはなぜレバレジーズを選んだのか、レバレジーズで得られるものとは何なのか──同社の中核を担うマーケティング部で働く、佐多氏・小山氏・美馬氏に話を聞いた。
<目次>
●人を集める「狭義のマーケティング」、商売の仕組みをつくる「広義のマーケティング」
●配属3カ月で海外事業プロモーション責任者に抜擢、ミッションの重みはベテラン級
●20代の5人に1人がリーダー。レバレジーズはなぜ若手に任せるのか
●「20代の2年間」の価値はスタートダッシュで変わる
●新規事業失敗でもグループ責任者に。失敗が許される会社
●丸腰のポテンシャルを見抜いてくれたのが、レバレジーズだった
人を集める「狭義のマーケティング」、商売の仕組みをつくる「広義のマーケティング」
──「マーケティング」の仕事は幅広く、漠然としたイメージを持たれがちです。レバレジーズでマーケティングに携わる皆さんは、ご自身の職務をどのように定義していますか?
佐多:マーケティングには、狭義と広義の2つの意味があると思います。「狭義のマーケティング」は、テレビCM、Web広告、SEOなどを駆使して、顧客をいかに効率よく集めるかが問われます。「広義のマーケティング」は、商売の仕組みづくり全般を担います。提供価値の定義やブランディングといった「狭義のマーケ」の戦略立案から、顧客と向き合う営業戦略に至るまで、ビジネス全体を設計する役割です。広告代理店や消費財メーカーのマーケターが「狭義のマーケティング」を扱うのに対し、私たちは「広義のマーケティング」に向き合っています。
佐多 研斗(さた けんと):IT求人メディア事業部長 兼 マーケティング部グループマネジャー。慶應義塾大学卒、2015年新卒入社。IT領域のマーケティング責任者、マーケティング部の組織設計やマネジメントなどを遂行し、2020年1月より新規事業の事業責任者も兼任。(所属部署はインタビュー当時のものです)
小山:レバレジーズのマーケティングは課題解決です。事業課題を解決したいなら社内に働きかけ、社会課題を解決したいなら事業を立ち上げる。集客の戦略作りも、あくまで課題解決の手段だと捉えています。
──マーケターの役割としてよく挙がるのは、市場調査やプロモーションではないでしょうか。レバレジーズでは、それも課題解決のための選択肢にすぎないと。
佐多:レバレジーズのマーケターは営業チームに入り込んで社内コンサルを行うこともあれば、組織変更を提案することもあります。僕自身、入社4年目でマーケティング部の組織を「ガラッと」変えてしまいました(笑)。企画書を作って社長と部長に提案したら、「その方が確かに良さそうだ、考えてくれてありがとう」と受け止めてくれて、提案から2週間ほどで新体制がスタートしました。
配属3カ月で海外事業プロモーション責任者に抜擢、ミッションの重みはベテラン級
──具体的な業務内容についても知りたいです。2019年に新卒入社した美馬さんは、今はどんなことに取り組んでいますか?
美馬:入社以来レバレジーズの主要事業である「レバテック」の広告運用を担当する傍ら、海外人材向けの新規事業チームで集客責任者を務めています。
美馬 翔希(みま しょうき):マーケティング部広告プロモーション担当。京都大学卒、2019年新卒入社。基幹事業であるレバテックと海外新規事業の広告運用全般を兼務。広告運用設計からクリエイティブ制作まで幅広く担当し、利益率の改善に貢献。(所属部署はインタビュー当時のものです)
美馬: 配属から3カ月で今のチームに入りましたが、広告運用に関する目標、ターゲット、配信管理体制まで、何もかもゼロベースでした。上長からは「ROAS(Return On Advertising Spend:投下した広告費に対する売上の割合)を100%以上で運用をしてくれれば、どれだけお金を使ってもいい」とだけ言われていて。理想も現状もよく分からない状態を一から定義して構築していく仕事は、大変ですが面白いですよ。
──ミッションに基づいて予算・KPI・体制づくりを一貫して担っているのですね。大手ならベテランに任されるような仕事だと思います。入社4年目の小山さんはいかがですか?
小山:昨年から「データ戦略室」の立ち上げを行い、経営指標、事業のKPI、人事評価まで、全社のデータ分析を担っています。入社してから最も印象に残っている業務は「レバテック」の事業部サイドが使うデータ基盤を1人で構築したことです。レバテックは社内で最大規模の事業で、300人以上の関係者が全国の拠点に所属しています。レバレジーズをデータドリブンの会社にするためには、正しい事業データをリアルタイムに把握できる基盤が必要でした。組織的にも個人的にも、絶対に成功させなければならない一大プロジェクトです。
小山 祥太郎(こやま しょうたろう):マーケティング部データ戦略室アーキテクトグループ責任者。東京大学大学院卒、2016年新卒入社。新規メディア事業の立ち上げ、レバテックのマーケティング担当、HRマーケティング責任者を経験。現在は、全社のデータ活用体制の構築を行うデータ戦略室にて、データ分析・BI構築・データ設計など分野を問わず活躍。(所属部署はインタビュー当時のものです)
──それほどの重責を、4年目の小山さんが1人で担ったのですか?
小山:はい。普通の会社なら、社長直下や経営企画室が担当するケースがほとんどではないでしょうか。全社のデータ戦略は経営課題とダイレクトにつながっていますから。データ基盤の構築には、事業のビジネスモデル、業務フローを深く理解した上で、データ加工とエンジニアリングのスキルが必要です。簡単な仕事ではありませんでしたが、半年で基盤を整えて、BIツール(企業用のデータ分析ツール)を導入できました。5年後・10年後のレバレジーズにとって大事なプロジェクトを何とか独力で成功させられたのは、思い入れの深い経験です。
20代の5人に1人がリーダー。レバレジーズはなぜ若手に任せるのか
──レバレジーズでは、入社半年以上の20代社員のうち、20%がリーダー職に就いています(※)。お三方の抜擢(ばってき)は、決してレアケースではありません。なぜ若手社員にこれだけの裁量を与えるのでしょう。
美馬:信頼できる人が多いからだと思います。「この人に任せれば、自分の利益に走ることなく、事業や社会のために動いてくれそうだ」と思えるメンバーばかりです。レバレジーズが進出しているIT・医療分野は、たくさんの競合が存在します。それでも年30%を超える成長を実現している理由は、人材資本にあると感じます。
佐多:みんな仕事にポジティブで、周囲の期待に応えようと頑張っていますね。それに、会社の構造にも、若手のポテンシャルに投資できる理由があると思います。レバレジーズは創業以来14年間にわたって黒字経営を続けており、未上場かつベンチャーキャピタルなどの外部資本も入れていません。そのため、ベテランや中途の即戦力ばかりを登用してまで急いで利益を上げる必要がないのです。
社長自身も、新卒一人ひとりを気にかけています。現場の僕らと打ち合わせをしている時やちょっとした仕事の相談をしている時にも、「あの子にこんなチャンスを与えてみなよ」と個人の名前が挙がることも珍しくありません。
美馬:確かに、僕も目をかけてもらっていますね。
佐多:正直、仕事を任せる時は「大丈夫かな」と思うことはあるけど、みんな最終的には何かしらの成果を残してくれる。会社としてそういう成功体験を重ねているのも大きいのかもしれません。
(※)参考:Leverages meLev「レバレジーズでは、本当に若手社員が活躍しているのか」、2019年9月17日時点
「20代の2年間」の価値はスタートダッシュで変わる
──変化の早い成長企業では、即戦力の中途社員が重用されることも多々あります。新卒入社でレバレジーズを選ぶ意義はどこにあると思いますか?
小山:レバレジーズでは、新卒・中途で裁量の違いはありません。逆に「若手から大きな意思決定ができるチャンスがあって、最先端のノウハウが得られる環境なんだから、ファーストキャリアで選べばいいじゃん」と思います。若くて吸収力があるうちに、全部盗めばいいんです。僕も実際にそう考えて入社し、いろんなことを吸収してきました。
佐多:ビジネスパーソンの成長はスポーツに似ていると思います。高校野球を見ていると、1年生の頃から強い選手って、学年が上がってもずっと強いんですよね。若くてポテンシャルのある人は抜擢され続けます。上の学年の試合に混ざったり、レギュラーに選ばれたりする。強豪校は、同レベルの2年生と3年生がいたら、来年がある2年生をレギュラーにしますよね。最初にどれだけ高い水準でスタートダッシュするかでその後のレベルが決まってくるし、その差は少しのことでは埋まらないと思うんです。大手に入社した大学の同期と久しぶりに会うと実感します。
小山:確かに「28歳からの2年間」と「22歳からの2年間」は、全く価値が違いますね。
新規事業失敗でもグループ責任者に。失敗が許される会社
──それだけ大きな裁量が与えられれば、失敗のインパクトも大きくなります。怖くはありませんでしたか?
小山:レバレジーズは、失敗しても頑張ればやり直せる会社だと思います。何を隠そう、僕自身も挫折を経験しています。入社1年目で立ち上げた事業が伸びず、チームが解散してしまいました。アドバイザーとしてではなく、事業の主体者として会社からの投資を受けて事業を担う重みを実感しましたね。
──そこから現在のグループ責任者になるまで、どのように再起したのですか?
小山:「このままでは何も任せてもらえない。何か価値を出さなければ」と思い、自ら次のポジションを探しに行きました。社内に困っていることはないかと話を聞いて回り、Excelファイルの手直しなどの小さな貢献を重ねました。その繰り返しの中で信頼を得て、新たな仕事を任されるようになっていきました。振り返ってみれば、自分の失敗を素直に受け止められたのが良かったのだと思います。データ基盤整備のプロジェクトを成功させられたのも、過去の失敗のおかげかもしれません。
佐多:他にも失敗を乗り越えたメンバーがいます。盛大に事業をつぶしてしまった社員がもう一度事業を立ち上げて成功を収め、以前よりもポジションが上がった例もあります。レバレジーズは、失敗しても新しい挑戦をさせてくれる会社だと思います。
──たとえ失敗しても自ら再起できる環境とチャンスがあると。失敗が許される組織は強いですね。
丸腰のポテンシャルを見抜いてくれたのが、レバレジーズだった
──美馬さんは就活生時代に、コンサル、総合商社、インフラ、大手メーカーまで、さまざまな業界を見ていたそうですね。なぜレバレジーズを選んだのですか?
美馬:修士1年の9月に、友人にたまたま誘われてレバレジーズのインターンに参加しました。当時は博士課程に進学するか迷っていました。世の中にどんな業界や仕事があるかも分からなくて、「マーケティングの3C(Customer, Competitor, Company)」もインターンで初めて耳にしたほどです。新規事業立案のワークでは、優秀なチームメンバーに囲まれながら、全く価値を出せず落ち込んだのを覚えています。それにもかかわらず、メンターについてくれた藤本(執行役員)が「美馬くんはめちゃくちゃ伸びると思う」と言ってくれたんです。その時は正直「そんなわけないだろう」と疑っていましたね。
その後、インターンも含めて30〜40社を受けるうちに就活向けの「武装」ができるようになったわけですが……(笑)。丸腰の状態で自分のポテンシャルを見抜いてくれたレバレジーズなら、ビジネスという未知の世界で自分の進むべき道を示してくれると感じて入社を決めました。
──先輩社員の小山さんと佐多さんには、レバレジーズで一緒に働きたい人物像をお聞きしたいです。
小山:自分で描いた画を自らの手で実行し、正解か不正解かを世の中に問いながら改善策を考える。レバレジーズは、「自分でやること」に興味がある人を歓迎します。
佐多:コンサルや代理店のプロジェクトは、時間や予算に制限があります。しかし、僕が実際に施策に取り組んでいる実感として、時間をかけて現場に入り込んで初めて分かることもあります。事業の成否を分けるのは、実はそういうウエットなところではないかと思っています。ビジネス課題の9割は、答えのない問いです。事業会社で成長して成果を出せる人は、自分の信じることを突き詰められて、失敗してもポジティブでいられる人です。そういう「いい意味でのリスクテイカー」と一緒に働きたいですね。
──みなさん、ありがとうございました。
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