内定先
ベイン・アンド・カンパニー、シティグループ IBD
就活サマリー
【就活の進め方・軸は?】
長期インターンを通じて、やりたい事とやりたくない事を知る
【内定獲得の秘訣は?】
本番同様のケース面接対策。選考の全過程でPDCAを回す
【大学特有の就活事情は?】
一人で就活は危険。就活仲間を作って情報収集する
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名だたる外資系・日系の超人気企業。その内定者は、どのような一年を過ごし、どんな企業を受けていたのでしょうか?
ワンキャリ編集部では「トップ内定者」にインタビューを行い、彼らの就活スタイルを徹底調査しました。彼らの内定の秘訣や就活スケジュール、大学ならではの特徴に至るまで、余すことなくお届けします。【大学別トップ就活生レポート2019】
【目次】
・就活の進め方・軸は?
・受けた企業一覧
・内定獲得の秘訣は?
・就活スタイルまとめ
・大学特有の就活事情は?
・一年間の就活年表
就活の進め方・軸は?
知的好奇心が強く、「常に新しいことを知りたい・できるようになりたい」と思っていたAさんは、学生時代に様々な活動を経験していたようです。Aさんの大学時代の活動をまとめると以下の通りです。
・物理の研究者を目指し東京大学へ・物理の研究の雰囲気が自分に向いていないと思い、入学後半年で元々興味があった情報系に専門を変更
・大学1年から、エンジニアとして4~5社のIT系ベンチャー企業でインターンを経験・大学3年の時に1年間の交換留学・研究への憧れは捨てきれず、情報系の院進学を決意
・エンジニアは将来的にやりたいこととは違うと感じ、大学4年生からビジネス系の長期インターンにも参加
そして、就活を始めて過去を振り返ったときに、これらの経験は軸固めに役立ったと言います。
Aさんは、研究やIT系ベンチャー企業のインターン経験から「自分が何を求めていて、何をやりたくないか」を理解できたと言います。更に、「自分の強み」を見つけることもできました。
例えば、Aさんは留学や長期インターンで異なる環境や人と接した経験から以下のことを知ることができたそうです。
【自分が求めていること】
・尊敬できる人と一緒に働くこと
・常に新しいことができる環境
【自分がやりたくないこと】
・誰にでも代替される業務
【自分の強み】
・好奇心にしたがって実際に行動できること
Aさんのように、長期インターンを何度も経験した人は少ないでしょう。しかし、これまでの経験から自分が何を求め何をやりたくないかを抽出することは、Aさんにしかできないわけではありません。軸を固める上で、自分が今までいた環境や接してきた人を振り返ってみましょう。それぞれの環境や人の共通点や相違点を比べることで、「自分が求めていること」「自分がやりたくないこと」「発揮できる価値」を理解できるかも知れません。
受けた企業一覧
受けた企業 | 内定した企業 | |
3年夏 (M1) |
【インターン】 ドリームインキュベータ、 J.P.モルガン、バークレイズ、 シティグループ、野村證券 【本選考】 ドリームインキュベータ |
ー |
3年秋 (M1) |
【インターン】 デロイト、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 【本選考】 シティグループ |
シティグループ |
3年冬 (M1) |
【インターン】 ベイン・アンド・カンパニー |
ベイン・アンド・カンパニー |
4年春 (M2) |
ー |
ー |
内定獲得の秘訣は?
Aさんの内定獲得の秘訣は以下の通りです。
・本番形式のケース面接対策
・プラス評価と反省点をメモし、選考の全過程でPDCA(※)を回す
※Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)の頭文字です。ビジネスにおいて、このサイクルを繰り返すことで業務を改善することを指します。
本番形式のケース面接対策
コンサルの選考に欠かせないケース面接ですが、Aさんも苦戦しながら対策を重ねたそうです。最終的には、難関ベインの選考を突破したAさんでしたが、サマーインターンでは、5社のケース面接に落ちてしまいました。
それまで書籍で対策を行っていたAさんでしたが、ケース面接対策の重要性を痛感し、コンサル内定者の知人にケース面接対策を手伝ってもらったそうです。対策内容は、ケース問題を10分で解き、15~20分ディスカッションするという本番形式のものです。Aさんは、この対策を10月の終わりから11月の終わりにかけて5~6回重ねることで、力をつけることができました。最終的にはインターンを辞退しましたが、マッキンゼー・アンド・カンパニーやアーサー・D・リトルのインターン選考も突破したそうです。
ケース「問題」を書籍で対策することは可能ですが、ケース「面接」対策を一人で行うのには限界があります。より本番に近い形で対策したことが、Aさんが内定を獲得できた秘訣のようです。
選考の全過程でPDCAを回す
Aさんは、選考の全ての過程でPDCAを回すことを意識していたそうです。
面接やGDやインターンで、何を聞かれどのように答えたか、どんな言葉が面接官に好印象を与えどんな言葉がマイナスになっていそうかを面接後にメモしていたとAさんは言います。これは、非常に時間が掛かる作業だったそうですが、Aさんはプラス点とマイナス点を区分けして反省し、次回に生かすというサイクルを繰り返していました。
例えば、Aさんによれば、外コンや外銀ではロジカルで落ち着いた雰囲気が好まれますが、ある面接で活発さをアピールしてしまったことがあったそうです。結果としてこの選考を突破することができず、後に人事に話を聞くと、求められていたのは前述したロジカルで落ち着いた雰囲気だということが分かりました。
Aさんは、それ以来、普段から落ち着いてロジカルに説明するように心がけていたそうです。様々な反省を活かし対策を練った結果、最終的にはベイン・アンド・カンパニーやシティグループの内定を獲得することができました。
このように、反省するだけでなく、工夫し実際に試してみることが重要です。
とはいえ、面接で自分の素の性格とまったく違う雰囲気を押し出してはいけません。Aさんも、「面接で自分の性格を偽ることは後々辛くなる。自分が持つ他のアピールポイントで雰囲気が変えられるなら良い」と述べています。
就活スタイルまとめ
WEBテスト/筆記試験 |
|
対策開始 |
3年(M1)5月 |
対策期間 |
1ヶ月以内 |
対策方法 | 参考書 |
グループディスカッション |
|
練習回数 | 1〜2回 |
練習内容 | 対策セミナー |
面接 |
|
練習回数 |
0回 |
練習内容 | 選考を受ける中で |
OB/OG訪問 |
|
訪問時期 | なし |
訪問回数 | 0回 |
大学特有の就活事情は?
Aさんは東大生の特徴として、能力に自信があり、就活を一人で進めてしまうところがあると言います。そして、「一人で就活を進めるのはデメリットでしかない」とAさんは述べています。
Aさんによれば、早大生や慶大生は、幅広い人脈を利用してコミュニティを作り、情報を収集していくと言います。そして、一人で情報収集をすることには必ず限界があると感じていたAさんは、セミナーや選考、サマーインターンで就活仲間を得ていったそうです。
Aさんは、就活仲間を得ることで、就活仲間の合否の結果からボーダーを把握したり、あるインターン選考の雰囲気を先に選考を受けた人から聞いたりしていました。
ちなみに、コンサルのインターンで見られているのは、思考力だけではなくチームワークやコミュニケーション能力だそうです。それは、インターン前の選考とインターンではグループで行うか否かが一番の違いだからです。思考力は、周りのレベルの高さからインターンでは差がつきにくいと感じたとAさんは言います。
特に外資系コンサルでは、能力があることは当たり前。チームワークやコミュニケーション能力で差をつける必要があるようです。
一年間の就活年表
大学3年(6〜12月)
月 | 選考 | 対策/活動 |
6 | ー | ・ケース面接(書籍) |
7 |
【インターン】 ドリームインキュベータ |
・ケース面接( 書籍) |
8 |
【インターン】 J.P.モルガン、バークレイズ、 シティグループ、野村證券 【本選考】 ドリームインキュベータ |
ー |
9 |
【インターン】 デロイト トーマツ コンサルティング、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
ー |
10 | ー |
・ケース対策(本番形式) |
11 | ー |
・ケース対策(本番形式) |
12 |
【インターン】 ベイン・アンド・カンパニー |
ー |
※インターン:実施した月/本選考:選考が行われた月
大学3年(1〜3月)/大学4年
月 | 選考 | 対策/活動 |
1 | ー | ー |
2 | ー |
ー |
3 | ー | ー |
4 | ー | ー |
5 | ー | ー |
6 | ー | ー |
7 | ー |
ー |
※インターン:実施した月/本選考:選考が行われた月
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