※こちらは2017年9月に公開された記事を一部情報更新し、再掲しています。
こんにちは、ワンキャリ編集部です。この秋冬は各地で合同説明会(合説)が続々と開催されます。
「先輩から、『行ってもどうせ疲れるだけ』って言われたんだけど……」
「そもそも企業ブースの回り方が分からない……」
いいえ、就活強者は合説を賢く使っています! 皆さんにその秘訣(ひけつ)をこっそりお伝えします。
【見どころはコチラ】
・秋の合同説明会、参加のメリットは「外資・日系どちらも見られるラストチャンス」
・志望企業のブースは行くな!? トップ就活生が教える「合説のウラ技」
・秋合説の活用法。就活タイプ別で3つある
└【初心者】:これから就活を始める/志望業界が固まらない人
└【中級者】:夏インターンは正直イマイチな結果だった人
└【上級者】:夏インターンは満足な結果、志望業界も固まっている人
・「何社回る?」「当日何したら?」合同説明会の素朴なギモン
秋の合同説明会、参加のメリットは「外資・日系どちらも見られるラストチャンス」
新学期も始まり、就活ムードが落ち着く秋の時期。なぜ毎週のように合説が開催されるのでしょうか?
それは外資・日系どちらの企業にも接触できるラストチャンスが秋だから。コンサルや消費財メーカーを中心に、外資系企業の本選考は秋〜年明けがピークです。エントリーを検討するなら、大学3年生・修士1年生の秋は、企業研究や対策が間に合う最後のタイミングです。
また日系大手企業も、秋・冬のインターンに向けて選考ムードが高まっています。メーカーを中心に、夏の就活イベントで会えなかった企業が動き始めるのも今の時期です。
秋の合説は参加企業のバラエティから、就活生にとって「いいとこ取りの合説」といえるのです。夏の合説に参加した人も、これから就活を始める人にとっても、参加するメリットは十分です。
ワンキャリアも10月に東京・京都で合同説明会「ONE CAREER EXPO」を開催します。日系・外資の人気企業が多数参加していますので、ぜひご参加ください!
志望企業のブースは行くな!? トップ就活生が教える「合説のウラ技」
では実際に、トップ就活生は合説をどのように活用したのでしょうか? 日系・外資でトップ内定を手にした18年卒、19年卒の合わせて5人に、合説の賢い活用法を聞きました。
Aさん:総合商社2社に内定
Bさん:外資系コンサル、メガベンチャー内定
Cさん:総合商社、国際機関、外資系コンサルに内定
Dさん:総合商社2社に内定
Eさん:3年生夏に外資系コンサル内定
トップ就活生が語る合説の極意「見なくていい企業」「見るべき企業」
まずは日系・外資系それぞれでトップ内定を手にしたAさん・Bさんの会話から、合説の3つの極意が明らかになりました。
1. 受ける予定の企業ブースには行くな
2. 見るべきは「知らない業界」「志望業界のニッチ企業」「名前だけ知ってる有名企業」
3. 狙い目は「現場社員の登壇」「空いてるブース」「就活サポート型」
それぞれ、詳しい会話を見てみましょう。
Aさん:総合商社2社に内定
Bさん:外資系コンサル、メガベンチャー内定
1. 受ける予定の企業ブースには行くな
Aさん:合説は良くも悪くも「入門編」だよね。企業説明は、採用ページを読み込めば分かる内容だったり、業界全体の話が中心だと思う。
Bさん:確かに。その点、志望企業のブースに行くのはもったいないよね。
Aさん:ほんとにね。去年は第一志望群のブース中心で回ったけど、振り返ると「説明会とOB訪問で聞ける話ばっかり……」って思ったし。
2. 見るべきは「知らない業界」「志望業界のニッチ企業」「名前だけ知ってる有名企業」
Bさん:むしろ合説で見た方がいいのは、選考を受ける予定のない企業・業界だよね。
Aさん:確かに。商社では、他業界と比べた志望動機が問われるしね。
Bさん:いろいろな企業や業界のビジネスモデルを知っておくのは、ジョブやケース面接でも有利になるよ。その点、ニッチ企業や名前だけ知ってる有名企業は、合説で話を聞く価値があると思う。
3. 狙い目は「空いてるブース」
Aさん:戦略として空いてるブースを回るのもいいよね。合説の醍醐味(だいごみ)って、社員と近い距離で話せることだと思うから。
Bさん:そうだね。少人数のブースだと、社員側もフランクに話してくれるし。
Aさん:人事担当の社員だったら「どんな目線で学生を採っているか?」、現場社員だったら現場のエピソードをじっくり話してもらうのがオススメだよね。
トップ19年卒が語る「もし20年卒なら、どの企業ブースに行く?」
日系・外資系それぞれの19年卒のトップ就活生たちに、「もし自分が20年卒なら、今年のONE CAREER EXPOでどの企業を回りたい?」と聞いてみました。3人が選んだ企業と、その理由を公開します。
Cさん:総合商社、国際機関、外資系コンサルに内定
Dさん:総合商社2社に内定
Eさん:3年生夏に外資系コンサル内定
1. 総合商社、外資系コンサル内定 Cさんの「合説で見たい企業」
・ゴールドマン・サックス
・DBJ(日本政策投資銀行)
・JETRO(日本貿易振興機構)
Cさん:もしもこの秋から就活を始めるなら、自分の周囲にOB・OGや知り合いがいない企業を選ぶと思います。早い時期から社員さんと接点を持つことで、企業や業界への理解を深められると思うからです。
2. 総合商社2社内定 Dさんの「合説で見たい企業」
・ゴールドマン・サックス
・ベイン・アンド・カンパニー
・電通
Dさん:去年の秋合説では、志望していた商社の他に、日系大手の金融やメーカーを見ていました。今になって振り返ってみると、外銀・外コン・広告代理店など、商社の志望動機を語るときに比較される業界を見ておけばよかったと思います。
3. 外資系コンサル内定 Eさんの「合説で見たい企業」
・富士フイルム
・JT(日本たばこ産業)
・ニトリ
Eさん:私は6月の合説で志望業界の情報収集を終えていたので、秋合説へは行きませんでした。コンサル志望で夏ジョブがうまくいったのなら、無理に行く必要はないと思いますね。ただ、もし自分が夏ジョブでうまく行かなかったら、秋合説に行っていたと思います。個人的な考えですが、夏ジョブでうまくいかなかったらコンサルには向いていないと思います。秋は別の業界や、早期選考に参加できそうな企業も見ておくべきだと思います。
他にも、「総合商社を志望している。入社後の取引先になることを見据え、ビジネスモデルや社員の雰囲気を学ぶためにメーカーを見たい」「ニトリは経済紙で『30期連続で増収増益』と報じられていた。成長企業の例として話を聞いてみたい」などの意見がありました。
▼ONE CAREER EXPOの出展企業一覧はここでチェック▼
秋合説の活用法。就活のタイプで3つある!
秋の合説、せっかく参加するなら目的意識を持ってフル活用しましょう。夏までの就活スタイル別に、あなたに合った過ごし方を紹介します。
あなたはどの就活タイプですか?
【初心者】:これから就活を始める/志望業界が固まらない人 → 「業界研究」
【中級者】:夏インターンは正直イマイチな結果だった人 → 「新たな企業との出会い」
【上級者】:夏インターンは満足な結果、志望業界も固まっている人 → 「志望動機の強化」
以下、各タイプの合説活用法を紹介します。
初心者:スタートダッシュ。業界研究と早期選考のエントリー先選びを1日で済ませよう
活用法:「ざっくり業界研究」と「早期選考のエントリー先選び」
「新学期が始まり、周りの就活ムードを感じて焦っている」というあなたは、今こそ始めどきです。合説を、業界研究と早期選考のエントリー先選びのために活用しましょう。
業界研究の入門編として「各業界のトップ企業」のブースを回るのがオススメです。企業説明を通じ、業界のトレンドや勢力図を大まかに把握できます。
また、早期選考のエントリー先として、外資系企業やベンチャー企業のブースを訪問するのも一つの手です。年内に選考を経験して就活慣れしておけば、日系企業の本選考を不安なく迎えられます。外資やベンチャーを「よく分からない」と敬遠していた人こそ、合説をきっかけにエントリーを検討すると良いでしょう。
中級者:仕切り直しのチャンス。先入観をなくし、相性の合う企業を見つけよう
活用法:「新たな志望先選び」「人事目線の研究」
「夏から就活しているものの、満足な結果ではない」「志望業界に迷っている」というあなたは、秋合説が仕切り直しのチャンスです。
秋合説では、「今まで見てこなかった企業・業界」を中心に回ってみましょう。先入観をリセットすると、相性の合う企業や業界と出会えるかもしれません。気になった企業にはその場でエントリーできる場合もあるので、行動に移しやすいのも合説のメリットです。
また、企業によってはESの書き方や自己分析について人事担当の社員が解説していることも。人事目線を身に付けるため、そういったブースを目当てに訪れてみるのもオススメです。
上級者:トップ内定のため、他業界との比較軸を持とう
活用法:「志望動機のブラッシュアップ」「モチベーション維持」
「夏インターンで結果を残せた!」というあなた。就活モードは一時お休み……というのも悪くない選択ですが、秋からの追い上げ組の勢いに油断するのは禁物です。夏前から頑張ってきたアドバンテージを保つため、合説を活用してみては。
秋の合説では、「志望業界のニッチ企業」や「他業界のトップ企業」のブースを訪れるとよいでしょう。他業界やニッチ企業との比較軸を持つことで、志望動機をブラッシュアップできます。他の就活生と差をつけ、トップ内定を狙いましょう。また、当日の熱気を感じれば、本選考までのモチベーション維持にも効果があります。
「何社回る?」「当日何したらいい?」合同説明会の素朴なギモン
最後に、合説に参加する上で浮かぶ素朴なギモンにお答えします。
Q1. 結局、何社のブースを回ればいいの?
Q2. 服装は? 当日の持ち物は?
Q3. 目当ての企業ブースが混んでいる……どうすれば?
以下、詳しく解説します。
Q1. 結局、何社のブースを回ればいいの?
A. 中途半端に何回も参加するより、1日でガッツリ企業を回るのがおすすめ
人混みの中ブースを回る合説は、何かと体力を使うもの。何度も足を運んで「就活した気」になるよりは、一つのイベントに1日かけて、多くの企業ブースを回ってしまうのがオススメです。参加企業を見て、自分に合うイベントを選びましょう。
Q2. 服装は? 当日の持ち物は?
A. 服装自由のイベントが多い。エコバッグやクリアファイルがあると便利
多くの合説は「服装自由」とある場合がほとんどです(ONE CAREER EXPOも服装自由です)。当日は多くの企業ブースを回ることになるため、歩きやすい靴で臨みましょう。当日あると便利な持ち物は以下の通りです。
・入場券やQRコード(必要な場合)
・筆記用具、ノート
・エコバッグ
・クリアファイル
・スマホバッテリー、充電器
企業ブースではパンフレットやチラシを渡されることも多いため、クリアファイルやエコバッグがあると手元がスッキリします。企業情報を調べる場面も多いので、スマホの充電切れは大敵です。バッテリーを持っておくと安心でしょう。なお、ONE CAREER EXPOではスマホの充電スペースを用意しています。ぜひ活用してください。
Q3. 目当ての企業ブースが混んでいる……どうしたら?
A. 場内が空いている夕方を狙おう。それまでの過ごし方はいろいろある
・ブース周辺の社員や内定者に話しかけてみよう
・空いている「穴場」ブースへGO
・無理は禁物! 場内近くのカフェで仕切り直し
目当ての企業ブースが混んでいる……そんな時は、無理に立ち見をするよりも、場内が空いてくる夕方を待つのが賢い過ごし方です。ブース周辺に待機している社員や内定者と話してみたり、周辺の空いている企業ブースを訪れてみるといいでしょう(トップ就活生もおすすめしています)。
歩き疲れてしまった時は、無理は禁物です。ほとんどの合説は入退場自由なので、カフェやレストランで休憩がてらブースの回り方を再検討するのも手です。なお、ONE CAREER EXPO会場周辺のカフェ・レストランは以下の通りです。
【東京会場(ベルサール渋谷ガーデン)】
・デニーズ 南平台店
・モスバーガー渋谷円山町店
・カフェブリュ
【京都会場(みやこめっせ)】
・カフェレストラン浮舟
・CAFE CUBE
おわりに
いかがでしたか? 就活が本格化する直前のシーズン、合説をフル活用してくださいね。
ワンキャリアも2019年10月2日(水)に東京で、2019年10月17日(木)に京都で合同説明会を開催します。今回の記事を参考に、ぜひ各企業のブースを回ってみてください!