「袋はエコの優等生」と言われるように、今のところ袋が一番機能的な包装資材であることは
間違いありません。トタニでは以前からリサイクル可能な素材や生分解性素材など新素材を使った製袋機開発に取り組んでおり、
そういう意味ではSDGsの視点を昔から取り入れてきたと言えるでしょう。
世界にはまだまだ衛生面が未発達な地域がたくさんあります。
トタニが作る機械は密閉性にすぐれた袋を高速かつ大量に作ることができるので
これからも間違いなく世界中から必要とされ続けており「製袋機のリーディングカンパニー」としての地位を確固たるものとしています。
とはいえ世界192ヵ国のうちトタニの機械が納入されている国はまだ約3分の1。
全ての国でトタニの機械を稼働させることがこれからのミッションです。
代表者 | 代表取締役社長 戸谷 隆一 |
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所在地 | 京都府京都市南区久世中久世町5-81 |
資本金 | 1億円 |
設立日 | 1961年 |
従業員数 | 国内217名 海外207名 |
大学では情報工学を専攻していましたが、通信やサーバーといった目に見えないものよりも自分で生み出した結果が形になるものに携わりたいと思い、機械メーカーを中心に就職活動を行っていました。そこで出会ったのがトタニです。「トタニは自由な会社」と入社前から話を聞いていましたが、あまり本気にしていませんでした。しかし実際に入社してみると若いうちから自由に挑戦させてもらえる環境があり、驚きました。
現在は社内DX を推進する部署に所属しています。既存のデータと最新技術を活用した業務のDX 化を通して、新たな技術開発の余力を生み出すため日夜奮闘しています。製袋機業界のデジタル化については未開拓の部分が多く、大きな可能性を秘めています。ソリューション開発を通して、最終的には「製袋機のAI 化」を実現するのが今の大きな目標です。
現在私が携わっている電気BOXの設計では、部品の選定・電気図面の作成・レイアウト検討などを行っているのですが、ただ機械が動くようにするだけではありません。メンテナンスのしやすさ、配線作業の工数短縮など、さまざまなことを考慮しながら設計しています。また、安全モジュールのプログラムでは、海外の厳しい、しかも国ごとに異なる安全規格をクリアするためにはどうすればいいのかを考えながらプログラムを行う必要があります。
しかし、これほど考えながら設計を行っても機械立ち上げは毎回問題なくいくわけではなく、トラブルはどうしても発生してしまいます。その際はすぐさまトラブルシューティングを行い、何が問題なのか、どのようにすれば立ち上げを行うメンバーがやりやすいのか、問題なくうまく動かすにはどうしたらいいのかを考えながら日々試行錯誤しています。
入社当初は何をしたらいいのか全く分からず悪戦苦闘する日々でしたが、何をどうすればいいのかを自ら考え、改善を繰り返すことで知識と技術を積み重ねてきました。
日進月歩で進んでいく技術革新の中でトタニの製袋機が世界一であり続けるためには、課題を見定め、これまでの概念にとらわれない新しい発想でチャレンジしていく必要があります。失敗に行き当たっても考え続け、挑戦し続けることで、これらも技術者として成長していきたいと思います。
トタニはグローバル展開を積極的に推し進めている会社なで、若いうちから海外に挑戦できる環境があります。私は入社後、新型コロナウイルス感染症の影響により海外出張の機会がなかったのですが、渡航の規制緩和を受け、ヨーロッパへの出張の話が舞い込んできました。先輩と同行という形ではあるものの、英語を流暢に話せるわけではないので、初の海外出張に期待と不安が入り混じる複雑な心境で出国の日を迎えました。
訪問したお客様先は製袋機の基本的な知識は持ち合わせている人たちばかり。だからこそ、より専門的な知識を聞かれることも少なくありません。もちろん言語の壁も高く、ニュアンスを伝えるのが非常に困難で、丁寧に図解したり、身振り手振りでしっかり伝えることが必要だと学びました。また、袋の素材も日本では扱ったことのないものが使用されている機械もあり、日本とは別の知識も要求されました。そんな時、強い味方になってくれたのが、トタニの先輩技術者たちが培ってきた製袋機に関する膨大なデータや知識と経験。試行錯誤した結果、なんとかミッションを完遂し無事帰国。まだまだ未熟な部分が多く様々な課題が見えてきましたが、一つの失敗を経て、一つ成長する。その繰り返しの中で、着実に前進していきたいと思います「経験が浅くても積極的に仕事を任せてくれる」と聞いてはいましたが、こんなに早く、重要なことを任せてもらえるとは思っていませんでした。たくさんの経験を積み、グローバルに活躍できる一流の技術者になりたいと強く感じた、初の海外出張でした。