「第一三共」と聞くと、どのような製品をイメージしますか?CMでおなじみの「ルル」や「ロキソニンS」といったOTC医薬品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。第一三共は、医師の診断により病院や調剤薬局等で処方される医療用医薬品の事業(新薬)を中核としつつ、その研究開発力・マーケティング力を基盤として、ジェネリック医薬品事業、ワクチン事業、OTC医薬品事業の4つの事業をグループ全体で推進する製薬会社です。
事業内容 | 医薬品製造販売業(医薬品の研究、開発、製造、販売等) |
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本社郵便番号 | 103-8426 |
所在地 | 東京都中央区日本橋本町3-5-1 |
本社電話番号 | 03-6225-1111(代) |
代表者 | 奥澤 宏幸 |
設立日 | 2005年9月28日 |
資本金 | 500億円 |
従業員数 | 約16,500名(第一三共グループ) |
売上高 | 12,785億円 連結/2022年度 |
事業所 | [本社]日本橋(東京) [支店・営業所] 全国 [研究拠点] 品川・葛西(東京)、平塚(神奈川)、館林(群馬) |
受賞歴 |
世界には未だに治療満足度が不十分であったり、治療方法が確立していない多くの疾病が存在しています。第一三共は新薬メーカーとして人々の健康で豊かな生活に貢献するために、市場規模が大きい日本・欧米・中国を中心に、グローバルに革新的な医薬品を提供すべく取り組んでいます。また日本では、第一三共グループとして新薬事業を中核としながら、「ジェネリック医薬品」、「ワクチン」、「OTC医薬品」なども扱い、日本の健康・医療の多様なニーズに応えます。
近年、がんの治療においてはがん免疫や細胞治療などの新たな治療薬、治療法が生まれてきました。しかし、がんの克服にはまだまだ遠く、未だアンメットメディカルニーズの高い領域であり、さらに効果の高く安全性の高い薬剤、治療法が望まれています。第一三共は2025年の目標に「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を掲げています。また、がん領域以外にも希少疾患や中枢神経疾患、ワクチンなどのスペシャルティ領域の医薬品創製にも取り組んでいます。2021年現在、各国市場に適合したリージョナルバリュー製品や、グローバル製品候補を複数持ち、標準治療を変革する先進的な製品・パイプラインが充実しています。中でも、ADC(Antibody-Drug Conjugate)の技術は世界から注目を集めており、その技術を応用したトラスツズマブ デルクステカンをはじめとした3ADCsの上市、適応拡大に向けた取り組みを加速化させています。がん領域を中心とした製品をグローバルに展開することで、2025年には売上収益1兆6,000億円(がん領域:6,000億円以上)を目指しています。がん領域での革新的な医薬品を継続的に上市させるとともに、現在はさらにその先の2030年ビジョン「サステナブルな社会の発展に貢献する先進的グローバルヘルスケアカンパニー」を掲げて事業活動を推進しています。その取り組みの中には、DXの推進も含まれており、2023年には「DX銘柄」にも選定されました。
やりがいをもって活き活きと働く社員の力は、企業理念を実現するための「最大の推進力」です。第一三共グループでは、人材を経営上の最も重要な資産と位置づけ、多様性ある働き方を支援する制度や職場環境づくりを目指しています。 例えば、仕事と出産・育児の両立支援の面では、2009年より子育て支援に取り組む企業として継続的に厚生労働省から認定マーク「くるみん」を取得し、2019年2月にはその最上位である「プラチナくるみん」取得も認定されました。また、仕事と育児・介護の両立についても、法定水準を超える育児・介護休業や半日単位でも取得可能な看護・介護休暇などを設けており、2018年5月には女性活躍推進法に基づく認定「えるぼし」の評価(認定段階3)を取得しています。さらには、「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても大きな成果が期待できる」との基盤に立って、従業員の健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践する優良な健康経営を実践している法人として、6年連続となる「健康経営優良法人2023 ~ホワイト500~」に認定されました。また、LGBTなどのセクシュアルマイノリティに関する取り組みが評価され「PRIDE指標2022」を2年連続ゴールド受賞するなど、ダイバーシティを推進しています。
品川にある研究開発センターです。都心部に研究所を持っていることが強みです。
日本橋にある本社ビルです。15階のカフェスペースからは眺めがよく、スカイツリーが見えます。