ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は4大損害保険会社と呼ばれる、「東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険」の特徴を解説します。
加えて、業績・社風・年収などの違いについてお伝えします。
<目次>
●損害保険とは? 事業内容/提供サービスを解説
・事業内容
・ビジネスモデル
・損害保険と生命保険の違い|第3の保険についても解説
●主な損害保険の種類
・自動車保険
・火災保険
・傷害保険
・自動車損害賠償責任保険
・海上保険
●損害保険業界の動向
・市場の拡大
・保険会社の再編
・自動車保険料の値下がり
●損害保険の仕事内容・主な職種
・営業
・損害サービス
・運営、企画
・商品開発
●損害保険業界大手4社の業績比較・順位(経常収益/経常利益)
●損害保険業界大手4社の特徴・強み
・東京海上日動火災保険:圧倒的なシェアを誇る損保の王者。海外のM&A・業務提携を推進
・損害保険ジャパン:時代の変化に対応し、介護・ヘルスケア事業などの新規事業を拡大
・三井住友海上火災保険:「財閥系」ならではの顧客基盤・強固なネットワークが強み
・あいおいニッセイ同和損害保険:地域密着型の保険会社
●損害保険業界大手4社の社風の違い
・東京海上日動火災保険:誠実さが根付く社風
・損害保険ジャパン:失敗を恐れず挑戦する社風
・三井住友海上火災保険:「個性」と「結束感」を併せ持つ社風
・あいおいニッセイ同和損害保険:さまざまなバックグラウンドを持つ人が集まる多様性のある職場
●損害保険業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
●損害保険業界で働く魅力・やりがい
・収入や経営が安定している
・無形商材を扱うため、高度な営業力が身につく
・顧客と直接顔を合わせることが多くやりがいを感じやすい
●損害保険業界大手4社の選び方
・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
●損害保険業界大手4社の求める人物像・選考対策
・損害保険会社が求める人物像
・損害保険会社の選考対策
●損害保険業界以外の業界研究記事
損害保険とは? 事業内容/提供サービスを解説
損害保険とは、個人や企業が予期しない損害・事故に対して経済的な補償を提供する保険商品のことです。火災や地震、交通事故など、さまざまなリスクに対して保険契約者に安心を提供する役割を果たしています。
損害保険会社は、このようなリスクに対する補償を通じて、社会や経済の安定を支える重要な存在です。ここでは、損害保険の事業内容やビジネスモデル、また損害保険と生命保険の違いについて詳しく解説します。
事業内容
損害保険会社の事業内容は、主に顧客が被る可能性のある損害に対して保険金を支払うことを目的としています。これには、自動車保険、火災保険、地震保険、そして賠償責任保険など、さまざまなリスクに対する保険が含まれます。損害保険は、個人・企業が予期しない事故や災害による経済的損失から保護される手段として重要な役割を果たしています。
損害保険会社は、顧客から保険料を徴収し、事故や災害が発生した際、契約に基づいて保険金を支払います。さらに、リスクマネジメントの一環として、顧客に対してリスク回避のアドバイスを行うこともあります。
ビジネスモデル
損害保険会社のビジネスモデルは、リスクを分散し、保険契約者から集めた保険料をもとに運営されています。会社は、保険料収入を保険金の支払いに充てるとともに、資産運用によって収益を上げています。保険料収入と運用収益が主な収益源であり、損害発生のリスクを管理しながら、収益を確保することが重要な課題です。
損害保険会社は、保険契約者のリスクに応じて、適切な保険料を設定します。契約者にとっては、保険料を支払うことで、万が一の際に経済的損失を補填(ほてん)してもらえるという安心感を得られることが特徴です。
損害保険と生命保険の違い|第3の保険についても解説
「保険」には大きく分けて「損害保険」「生命保険」「第3の保険」という3つの種類があります。多くの人が「損害保険」と「生命保険」という言葉は耳にしたことがあるかもしれませんが、それぞれの役割や仕組みは異なります。
「損害保険」は、自動車事故や火災などの偶発的な事故や災害によって生じる損害を補償するための保険です。損害額に応じて保険金が支払われ、経済的な負担を軽減する役割を果たします。たとえば、自動車保険や火災保険がこれに該当します。
一方で、「生命保険」は人の生死に関連して保険金が支払われるもので、主に万が一の際、家族の生活を守るために利用されます。終身保険や定期保険などが代表的な例であり、貯蓄性のある商品も多く、将来の資産形成としても活用されます。
さらに、「第3の保険」として、傷害保険やがん保険、医療保険など、医療や介護に関する保険があります。この「第3の保険」は、損害保険会社と生命保険会社のどちらでも取り扱えるため、損害保険業界に就職すると「損害保険」と「第3の保険」の両方を扱うことが可能です。
これらの保険はそれぞれ異なるリスクに対応しており、保険加入者のニーズに合わせて選択されます。損害保険と生命保険の違いを理解することは、保険業界で働くうえで重要な基礎知識となるでしょう。
主な損害保険の種類
損害保険の中でも、どのような損害に対する保険かで種類が分かれています。ここでは、代表的な損害保険の種類についてご紹介します。
自動車保険
自動車事故などにより生じた、人的被害や物的損害を補償することを目的とした保険です。各社、収益の柱となっています(※1)。
(※1)参考:コトバンク「自動車保険」
火災保険
火災事故などにより生じた損害を補償することを目的とした保険です。近年は水害や盗難など、よりカバーする範囲が広くなっています(※2)。
(※2)参考:コトバンク「火災保険」
傷害保険
被保険者が偶然の事故によって体に傷害を負った場合に、保険金が支払われる保険です。普通傷害保険・団体傷害保険・旅行傷害保険・交通事故傷害保険などの種類があります。医療保険と似ていますが、医療保険が「病気やケガなどによる入院時の経済的リスクを減らす」ことを対象とするのに対し、傷害保険は「ケガや死亡の際の経済的リスクを減らす」ことを対象としています(※3)。
(※3)参考:コトバンク「傷害保険」
自動車損害賠償責任保険
「自賠責保険」ともいい、自動車の所有者は加入が義務付けられている保険です。自動車の人身事故による被害者に支払う損害賠償費を填補(てんぽ)することが目的です(※4)。
(※4)参考:コトバンク「自動車損害賠償責任保険」
海上保険
貨物保険と船舶保険に大別され、航海に関する事故によって生ずる損害の填補を目的とします。近年では物流全体をカバーする保険なども生まれています(※5)。
(※5)参考:コトバンク「海上保険」
損害保険業界の動向
損害保険業界は、経済環境や技術革新、消費者ニーズの変化に伴い、絶えず進化しています。市場全体の拡大が続くなかで、保険会社の再編や合併が進み、業界内での競争が激化しています。
また、自動車保険においては、事故率の低下や自動運転技術の進展により、保険料の値下がりが見られるなど、さまざまな動向が業界に影響を与えています。ここでは、損害保険業界の最新の動向について詳しく解説します。
市場の拡大
損害保険業界では、少子高齢化や生活様式の変化による国内市場の縮小を背景に、新たな市場を求める動きが加速しています。この市場拡大の戦略として、海外進出やM&A(企業の買収・合併)が注目されています。
例えば、アジアやBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)などの新興国市場に進出する損害保険会社が増加傾向にあります(※6)。これらの地域は、将来的な経済成長が期待され、保険の普及率がまだ低いことから、今後の市場拡大が見込まれています。日本の損害保険会社は、長年培ってきた保険の仕組みやノウハウを生かし、これらの地域でのシェア拡大を目指しています。
また、近年、日本の3大メガ損保グループを中心に、M&Aが活発化しています。たとえば、東京海上ホールディングスは2015年にアメリカのHCC社を買収し(※7)、MS&ADインシュアランスグループも同年にイギリスのアムソン社を買収しました(※8)。これらのM&Aの背景には、事業ポートフォリオの分散や、グループ全体の利益増加を図る戦略があり、企業の成長を支える重要な手段となっています。
このように、国内市場が縮小するなかで、損害保険業界は積極的に海外市場を開拓し、グローバルな規模での事業拡大を図っています。
(※6)参考:関西学院大学「現地化が進む本邦大手損保グループのアジア展開 P.2」
(※7)参考:日本経済新聞「東京海上、9400億円で米保険を買収 海外事業を強化」
(※8)参考:MS&ADホールディングス「英国 Amlin 社の買収手続き完了に関するお知らせ P.1」
保険会社の再編
損害保険業界では、東京海上ホールディングス、MS&ADホールディングス、SOMPOホールディングスの3社が業界をリードしており、これらの企業は「3メガ損保」として知られています。この3メガ損保が、損害保険における収入保険料の大部分のシェアを占めており、業界の主要企業としての地位を確立しています。
損害保険業界における再編は、バブル崩壊や少子高齢化に対応するために進められました。まず、2001年に「第一次再編」が行われ、当時の上場損害保険会社14社が8社に統合されました(※9)。その後、2009~2010年に「第二次再編」が進行し、MS&ADインシュアランスグループとSOMPOホールディングスが誕生しました。
この再編により、3大メガ損保グループが形成され、業界内でのシェアがさらに集中する結果となりました。特に、業界再編の際に、業界3位の損害保険ジャパンと5位の日本興亜損害保険が経営統合したことが大きな転機となり、SOMPOホールディングスが誕生しました。
業界再編は、損害保険業界全体の競争力を高めるための重要な動きであり、今後も市場環境や経済状況の変化に応じて、さらなる再編が進む可能性があると考えられます。
(※9)参考:日本損害保険協会「損害保険会社(会員会社)の変遷」
自動車保険料の値下がり
近年、自動車の安全性能が大幅に向上したうえ、ドライバーの安全運転意識も高まったことから、自動車事故の件数が減少しています。この傾向を受けて、2023年1月に損害保険各社は自動車保険料の引き下げを実施しました(※10)。特に、損害保険ジャパンと三井住友海上火災保険の2社が保険料の引き下げを行ったことは注目されました。
自動車保険は損害保険会社にとって主要な収益源の1つですが、保険料の引き下げは収益に直接の影響を与えます。そのため、損害保険各社は、自動車保険以外の新たな収益源を確保するため、新しい保険商品の開発に力を入れています。
その一例が、サイバーリスク保険です(※11)。企業のデジタル化が進み、インターネットの利用が急速に拡大するなかで、個人情報の漏えいやサイバー攻撃のリスクが増加しています。これに対応するため、サイバーリスク保険は、企業がサイバー事故によって被る損害を補償する保険商品として注目されています。
また、新型コロナウイルス感染症や新型インフルエンザなど、パンデミックに対応する保険商品も開発されており、時代のニーズに合わせた商品が次々と生み出されています。損害保険業界は、こうした新しい保険商品の展開を通じて、自動車保険料の引き下げによる収益減少を補いながら、成長を続けています。
(※10)参考:日本経済新聞「値下げ傾向の自動車保険 損保各社「古いクルマ」に照準」
(※11)参考:あいおいニッセイ同和損保「サイバーリスク関連保険への取り組み強化とサイバー保険室の新設」
損害保険の仕事内容・主な職種
損害保険業界では、多岐にわたる職種が存在し、それぞれが保険商品の提供や顧客サポートに重要な役割を果たしています。ここでは、損害保険業界の主な職種とその仕事内容について詳しく解説します(※12)(※13)。
(※12)参考:損保ジャパン 新卒採用サイト「部門紹介」
(※13)参考:あいおいニッセイ同和損保 新卒採用ホームページ「仕事紹介」
営業
損害保険における営業職は、さまざまな顧客層に対して保険商品の提案や契約の獲得を行う重要な役割を担っています。
営業職は主に、法人を対象としたコマーシャル営業、個人顧客を対象としたパーソナル営業、そして自動車ディーラーなど特定のチャネルを通じて保険を提供するディーラー営業に分かれます。それぞれの営業スタイルは異なり、求められるスキルやアプローチ方法も多様です。ここでは、これらの営業職の違いについて深掘りします。
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コマーシャル営業
コマーシャル営業は、商社や航空・宇宙産業などの業界単位で大企業を対象に行われる営業活動です。この役割では、クライアントの事業戦略パートナーとして、企業代理店や他の関係者と連携しながら、クライアント企業のニーズに応じた保険商品を提案します。
コマーシャル営業の主な業務は、クライアント企業の事業内容やリスクを深く理解し、それに基づいて最適な保険ソリューションを提供することです。これには、リスクアセスメントの実施や、企業の成長戦略に合わせた保険プランの設計などが含まれます。
さらに、クライアント企業との信頼関係を構築し、長期的なパートナーシップを築くことも重要な役割です。損害保険の分野での知識と経験を生かし、企業のリスクマネジメントをサポートすることで、クライアントのビジネスの成功に貢献します。
パーソナル営業
パーソナル営業は、地域ごとの企業や個人を対象に行われる営業活動です。損害保険会社は、地域に密着した代理店を通じて、企業や個人のリスクマネジメントを支援します。
この役割では、クライアントの生活や事業活動に潜むリスクを分析し、それに対応する保険商品を提案します。たとえば、企業に対しては事業活動に伴うリスクに応じた保険プランを、個人には自動車保険や火災保険など、日常生活に必要な保険を提案することが一般的です。
パーソナル営業の特徴は、地域に根ざした活動であるため、クライアントとの長期的な信頼関係を築くことが求められます。地域社会に貢献しながら、クライアントの安心と安全を支える役割を担えることが、この職種のやりがいの1つです。
ディーラー営業
ディーラー営業は、大手自動車メーカーや自動車販売を行うカーディーラーをクライアントまたは代理店として活動する営業職です。この役割では、自動車企業向けに特化した保険商品を提案することが主な業務です。
具体的には、自動車販売時にユーザーに提供する自動車保険の提案や、カーディーラーが自動車購入者に保険を販売するためのビジネスモデルの構築を行います。ディーラー営業は、自動車産業と密接に関わりながら、ユーザーのニーズに合った保険商品を提供し、カーディーラーとの長期的なパートナーシップを築くことが求められます。
また、自動車保険市場の動向や自動車技術の進化に応じて保険商品の内容を更新し、クライアントに最適な提案を行うことも重要な役割です。ディーラー営業は、自動車産業における保険の重要性を理解し、それに応じた最適な解決策を提供することで、クライアントのビジネスを支援します。
損害サービス
損害サービスは、保険事故が発生した際に、迅速かつ適切な対応を行うことを主な業務としています。顧客が安心して保険を利用できるように、専門知識を持ったスタッフが事故対応にあたります。
損害サービスには、自動車損害サービスと火災新種損害サービスという主要な分野があり、それぞれが異なるリスクに対処するための専門的な対応を行います。ここでは、これらの損害サービスの具体的な役割と業務内容について詳しく解説します。
自動車損害サービス
自動車損害サービスは、自動車事故にあった顧客に対して、事故後の対応をサポートする重要な役割です。事故が発生した際、顧客からの連絡を受けて、まずは事故の詳細を確認し、迅速に対応を開始します。
具体的には、事故の当事者間でのトラブル解決や保険金の支払い手続きを進めるために、事故の状況を調査し、必要な情報を収集します。その後、損害額の算定や修理工場との調整、保険金の支払い手続きなどを行い、顧客が安心して次のステップに進めるようにサポートします。
自動車損害サービスは、顧客が事故後に直面する不安やストレスを軽減し、スムーズな解決を図るために迅速かつ丁寧な対応が求められる職種です。また、当事者間のトラブルを円満に解決するために、交渉力やコミュニケーション能力も重要なスキルです。
火災新種損害サービス
火災新種損害サービスは、自動車事故以外のさまざまな事故や損害を担当する業務です。これには、火災や自然災害、盗難など、幅広いリスクが含まれます。損害が発生した際、まずは顧客からの連絡を受け、事故や損害の状況を確認します。
その後、社内外の専門家たちと連携し、被害の調査や損害額の算定を行い、顧客に対して適切な保険金が支払われるよう手続きを進めます。専門家との協力により、損害の原因や範囲を正確に把握し、迅速かつ公平な対応を行うことが求められます。
火災新種損害サービスの担当者は、顧客が直面するさまざまなトラブルを解決に導くため、幅広い知識と高い対応力が必要です。顧客に安心感を提供し、信頼関係を築くことが重要な役割です。
運営、企画
運営・企画は、コーポレート部門とも呼ばれ、会社全体の運営や企画を担当する中心的な部門です。企業の戦略的な方向性を決定し、各事業部門をサポートする役割を果たしています。
運営・企画は、会社を支えるさまざまな部門から構成されており、たとえば海外部門やIT部門があります。海外部門では、企業の海外進出や現地での事業拡大を支援する役割を担い、特に日系企業が海外市場に進出する際のサポートを行います。これには、現地の法律や文化に対応した戦略の立案や、現地パートナーとの連携が含まれます。
また、IT部門は、社内システムの構築やデジタル化の推進を担当し、業務の効率化や新しいビジネスモデルの開発を支えます。このように、運営・企画は、企業全体の成長と安定を実現するための重要な役割を果たしています。
商品開発
商品開発は、社会や経済の動向、そして顧客のニーズに敏感に反応し、新しい保険商品の開発から販売戦略の立案までを一貫して担当する重要な役割を果たします。具体的には、保険市場のトレンドや競合他社の動向をリサーチし、顧客にとって価値のある商品を企画・開発します。
新商品を開発する際は、リスク分析や収益性の検討を行い、商品化に向けたプロセスを進めます。また、開発した商品の販売方法やターゲット市場の選定、プロモーション戦略の策定も商品開発部門の重要な業務です。
商品開発部門は、企業の競争力を高めるために、顧客の期待に応える革新的な商品を提供することで、企業の成長に大きく貢献しています。
損害保険業界大手4社の業績比較・順位(経常収益/経常利益)
損害保険業界の中でも主要4社である東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の経常収益と経常利益を見てみましょう。以下のグラフは各社の業績です。
※出典:2023年度有価証券報告書「東京海上日動火災保険 P.2/損害保険ジャパン P.2/三井住友海上火災保険 P.1/あいおいニッセイ同和損害保険 P.1」
各企業は以下の通り、「3メガ損保」と呼ばれる巨大な保険業ホールディングスの傘下にあります。
<所属するグループ> ・東京海上ホールディングス └東京海上日動火災保険 ・SOMPOホールディングス └損害保険ジャパン ・MS&ADインシュアランスグループホールディングス └三井住友海上火災保険 └あいおいニッセイ同和損害保険
三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は同じグループに所属しています。ちなみに、MS&ADインシュアランスグループという名称は「三井住友」の「MS」、「あいおい(ニッセイ)同和」の「AD」が由来であり、両社が対等な存在であることも分かります。
各企業の単体の業績を見てみましょう。経常収益は「東京海上日動火災保険→損害保険ジャパン→三井住友海上火災保険→あいおいニッセイ同和損害保険」の順番となっています。経常利益率でも東京海上日動火災保険がトップです。
では各社の特徴を見ていきましょう。
損害保険業界大手4社の特徴・強み
東京海上日動火災保険:圧倒的なシェアを誇る損保の王者。海外のM&A・業務提携を推進
東京海上日動火災保険は、損害保険業界で圧倒的なシェアを誇る企業です。1879年に日本で最初の保険会社として創業した「東京海上」と1898年に設立された「東京物品火災保険」を前身とし、1914年設立された「日動火災」(※14)が、2004年に合併し誕生しました(※15)。
140年以上の歴史を持つ東京海上HD(※16)は、国内損害保険事業・国内生命保険事業以外に、海外保険事業・金融事業・その他事業を展開しています(※17)。
今やグループ全体の利益のおよそ半分が海外保険事業である同社。今後は中長期的に高い成長が見込まれるアフリカ大陸、特にサブサハラ地域は重要なマーケットと捉えています。現状、海外保険事業での新興国の割合はまだ約1割です。人口が爆発的に増えているにもかかわらず、保険がまだ社会に定着していないため、大きな成長が期待できます(※18)。
<海外M&Aや業務提携>(※14)
2007年6月(シンガポール・マレーシア)「アジア・ジェネラル・ホールディングス社」買収
2008年3月(英)「ロイズ キルン社」買収
12月(米)「フィラデルフィア・コンソリデイティッド社」買収
2012年5月(米)「デルファイ・ファイナンシャル・グループ社」買収
2015年2月(南ア)「ホラード社」業務提携
10月(米)「HCCインシュアランス・ホールディングス社」買収
2018年8月(タイ)「セイフティ社」買収 2020年2月(米)「Pureグループ」買収
また、東京海上日動火災保険のセグメント別売上比率は以下のようになっています。
※出典:東京海上ホールディングス「2023年度有価証券報告書 P.41」
※グラフ作成の都合上、経常収益ではなく正味収入保険料を用いています。
(※14)参考:東京海上日動「旧東京海上の沿革」
(※15)参考:東京海上日動「東京海上日動の沿革」
(※16)参考:東京海上ホールディングス「経営理念・パーパス」
(※17)参考:東京海上日動「東京海上日動の現状 2023 P.16」
(※18)参考:東京海上日動 採用ページ「"必然"の海外事業戦略 未知の地アフリカへ」
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損害保険ジャパン:時代の変化に対応し、介護・ヘルスケア事業などの新規事業を拡大
損害保険ジャパンは、国内の損害保険の収入保険料でトップクラスを誇る企業です(※19)。
同社には、東京火災や日本火災といった企業との合併の歴史が刻まれています。現在に至る直接の契機は、2010年のNKSJホールディングスの発足です。「損保ジャパン」と「日本興亜損保」が同ホールディングスを設立後、合併し「損保ジャパン日本興亜」が誕生。さらに2020年に「損害保険ジャパン」に社名を変更しました(※20)。
損保HDの特徴は、保険事業にとどまらない多岐にわたる事業展開です。例えば、2015年に介護事業大手の「メッセージ」を買収(※21)。そして、新規事業として「介護・シニア事業」を開始し、2023年3月期時点で業界2位の売上高を誇ります(※22)。同事業をはじめ、介護リフォームメンタルヘルス対策として、「LLax forest」の提供を開始するなど、事業領域を拡大させています(※23)。
他にも、世の中の変化にいち早く対応し挑戦の姿勢を貫いてきたことが特徴です。具体的には、以下のような「業界初」の取り組みが挙げられます。
(1)2018年:保険金請求時の新たなコミュニケーション手段として「LINE」を活用
└SNSの急速な普及に対応し、顧客からも利便性の高さや迅速な対応が高く評価されている(※24)
(2)2019年:食品ロス削減に寄与する費用保険の販売開始
└SDGsの持続可能な開発目標の1つ「食品ロス削減」の課題解決に取り組む(※25)
(3)2020年:対話型AI(人工知能)による、災害時の保険受付の自動化に関する実証実験を開始
└電話応対から事務処理までのプロセス全体を自動化する「ボイスデジタルトランスフォーメーション」を活用(※26)
SNSやAIなどの技術を活用し、さまざまな取り組みに挑戦していることが分かります。上述の(2)で示した「食品ロス対策費用保険」のように、近年注目されているSDGs分野にも進出しています。また、2023年2月には、SDGs達成に向けた取組みや地域貢献活動を行う「地域貢献パッケージ」の展開を開始(※27)。時代のニーズに応じて新たな商品を生み出す挑戦の姿勢がうかがえます。
また、損害保険ジャパンのセグメント別売上比率は以下のようになっています。
※出典:損害保険ジャパン「2023年度有価証券報告書 P.127」
※グラフ作成の都合上、経常収益ではなく正味収入保険料を用いています。
(※19)参考:SOMPOホールディングス「国内損害保険事業」
(※20)参考:損保ジャパン「当社商号変更に関するお知らせ」/SOMPOホールディングス「SOMPOホールディングスのご案内 P.6」
(※21)参考:東洋経済 ONLINE「SOMPO、メッセージ買収で介護首位級に」
(※22)参考:SOMPOホールディングス「介護・シニア事業」
(※23)参考:SOMPOホールディングス「戦略事業」
(※24)参考:損保ジャパン「業界初保険金請求時の新たなコミュニケーション手段に『LINE』を導入」
(※25)参考:SOMPOホールディングス「さまざまな環境問題の解決を目指した取組み」
(※26)参考:損保ジャパン「【業界初】対話型AIによる災害時の保険受付(電話受付)の自動化に関する実証実験を開始」
(※27)参考:損保ジャパン「【業界初】『地域貢献パッケージ』の展開 ~取引先や代理店等との協働による安心・安全な地域社会の実現に向けた取組み~」
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三井住友海上火災保険:「財閥系」ならではの顧客基盤・強固なネットワークが強み
三井住友海上火災保険は、あいおいニッセイ同和損害保険とともにMS&ADの中核をなす企業です。
同社の特徴は、「財閥系」ならではの顧客基盤とグループの強固なネットワークがもたらす「個人や企業への影響力」でしょう。事実、三井住友海上火災保険を中核とするMS&ADは、国内損害保険の全種目において国内収入保険料でシェア1位、2022年度の国内生命保険会社・グループの収入金額ランキングでは第9位を誇ります(※28)。
また、海外事業において東南アジアに強みを持つことも特徴です。2004年に積極的に海外進出を開始し(※29)、現在ではASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国全てに拠点を持ち、ASEAN域内総収入保険料において第1位のプレゼンスを有しています(※30)。
アジア以外では、2016年に「英国大手保険グループ Amlin」を買収し、MS Amlinブランドでロイズ事業、再保険事業および欧州元受保険事業の3つの事業を展開しています。また、2020年1月に組織再編を実施し、よりグローバルに展開できるような体制を整えました。他にも、海外進出や海外取引を行う中堅・中小企業を支援すべく、「グローバルビジネス総合補償プラン」「海外投資保険」を発売しています(※31)。
また、三井住友海上火災保険のセグメント別売上比率は以下のようになっています。
※出典:三井住友海上火災保険「2023年度有価証券報告書 P.126」
※グラフ作成の都合上、経常収益ではなく正味収入保険料を用いています。
(※28)参考:MS&ADホールディングス「スケール」
(※29)参考:三井住友海上「三井住友海上の歩みと未来」
(※30)参考:三井住友海上「成長著しいアジアへの挑戦」
(※31)参考:三井住友海上「世界中の挑戦を支えるために」
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あいおいニッセイ同和損害保険:地域密着型の保険会社
あいおいニッセイ同和損害保険は、三井住友海上火災保険とともにMS&ADの中核をなす企業です。複雑な合併の歴史を持っており、2010年に「あいおい損保」と「ニッセイ同和損保」と「三井住友海上グループ3社」が経営統合して誕生しました(※32)。
そんな同社の目指す企業像には「先進性」「多様性」「地域密着」が挙げられています(※33)。特に「地域密着」においては、2016年に「地方創生プロジェクト」を発足させ、地方公共団体や地域金融機関と協力し、地域社会との結びつきを強めています(※34)。加えて、損保業界では唯一のベルマーク協賛企業として、東北大震災や熊本地震被災地などへ寄付し、保険商品を通じた社会貢献活動も行っています(※35)。
また、トヨタ自動車と提携関係にあることを生かした「自動車」分野での取り組みが目立ちます。連携が生かされた事例としては、トヨタが開発する「ウーブンシティ」に参画し、自動運転やMaaS、ドローン配送などの実証実験時のリスクを総合的にカバーする保険の開発に携わっています(※36)。
また、あいおいニッセイ同和損害保険のセグメント別売上比率は以下のようになっています。
※出典:あいおいニッセイ同和損害保険「2023年度有価証券報告書 P.109」
※グラフ作成の都合上、経常収益ではなく正味収入保険料を用いています。
あいおいニッセイ同和損害保険は他の損害保険業界大手に比べて、自動車保険に特化しているという特徴が読み取れます。
(※32)参考:あいおいニッセイ同和損害保険「これまでの歩み」
(※33)参考:あいおいニッセイ同和損害保険 新卒採用サイト「人事部からのメッセージ」
(※34)参考:あいおいニッセイ同和損害保険「地方創生ー保険の枠組みを超えた挑戦ー」
(※35)参考:あいおいニッセイ同和損害保険「キーワードで知るAD」
(※36)参考:日経ビジネス「トヨタ子会社、JR東らが参集 『ニューノーマル時代』の都市DXへ」
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損害保険業界大手4社の社風の違い
ここからは各社の社風の違いを見ていきましょう。
東京海上日動火災保険:誠実さが根付く社風
東京海上日動火災保険には、一般的に「良い人」とイメージされるような、誠実で優しい雰囲気を持つ社員が多いそうです。社員によると「『共に育つ、共に育てる』組織をつくり、メンバー同士が関わりあって、高めあう風土を大切にしている」そうです(※37)。実際に内定者も、「インターン選考・インターン・本選考を通じて30人以上の社員と接したが、誠実で優しい人ばかりだった」と社員の特徴について振り返っています(2022年卒 選考対策ページより)。
また、同社では多様性も推進しており、多様な人材が持てる力を発揮することを目的に、2020年度に「プロジェクトMizu」が発足。グループ会社間の相互理解を深め、多様性のあるメンバーが働きやすい環境を整備する取組みを続けています(※38)。
(※37)参考:東京海上日動 採用情報「人事メッセージ」
(※38)参考:東京海上日動「2023 統合レポート P.93」
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損害保険ジャパン:失敗を恐れず挑戦する社風
挑戦の姿勢を持つ損害保険ジャパンでは、チャレンジ精神のある社員が求められています。実際、2023年卒の選考では「何かに挑戦した経験」を問われており、2024年卒の選考でも、学生時代に力を入れたことの深掘りの中で「その中であなたが新たに取り組んだことはあるか」と問われたそうです(2024年卒 選考対策ページより)。また、企業サイトでも求める人材像として「自ら考え、自律的に行動し、学び続け、失敗を恐れず常に高い目標に向かってチャレンジし続ける社員」と記載されています(※39)。
同社に新卒で入社した場合、その多くが営業部門と保険金サービス部門に配属となります。その場合は顧客と接する機会が多くあることから、業務の中では顧客と信頼関係を築ける人柄が求められると考えられるでしょう。そのため、選考においても人から信頼される誠実さがあるかを確かめられていると考えられます(2024年卒 選考対策ページより)。
(※39)参考:損保ジャパン「人材育成」
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三井住友海上火災保険:「個性」と「結束感」を併せ持つ社風
三井住友海上火災保険は「個性」と「結束感」を併せ持つバランスのとれた社風が特徴です。こちらは、競合として比較されやすい東京海上日動火災保険や損害保険ジャパンとの大きな違いといえます。
損保業界で複数内定を獲得した学生は、各社について「三井住友海上火災保険のOB・OG訪問で会った社員はどの方も違った特徴があるが、共通して三井住友海上火災保険の一員としての芯を持っているように感じた。東京海上日動火災保険は日本トップという誇り、エリート気質を感じた。損害保険ジャパンは合併の歴史からさまざまなバックグラウンドを持つ社員が集まりバラエティに富んだ社風だと感じた」と話します。
また、内定者が座談会で会った社員は自社について「『人の三井』と『結束の住友』が合わさり『人財の三井住友海上』ができている。一人一人のプロフェッショナリズムとチームワークがあるからこそ、大企業の大型法人契約に強い」と語っています。
同社には自分の個性を大事にしつつ、組織として協働を可能にする環境があるでしょう(2024年卒 選考対策ページより)。
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あいおいニッセイ同和損害保険:さまざまなバックグラウンドを持つ人が集まる多様性のある職場
あいおいニッセイ同和損害保険には、複数の企業が合併を経て1つになったという背景があります(※40)。そのため、さまざまなバックグラウンドを持つ人が集まる多様性のある企業です。社内に「ダイバーシティ推進室」を設置し、「女性活躍推進」「障がい者活躍推進」「人権啓発」などを中心に取り組んでいます。また、女性管理職比率向上のためのさまざまな取り組みなどが認められ、2013年度には「ダイバーシティ経営企業100選」に選出、2020年度に「なでしこ銘柄」に選定されています(※41)。
また、同社は女性活躍推進法における2022年4月から2026年3月までの行動計画を定めており、「男性育児休業1カ月取得100%を目標とする」ことや、「管理職に占める女性社員の比率のさらなる向上とともに、ライン長に占める女性社員の比率を15%超まで引き上げる」ことなどを目標としています(※42)。
(※40)参考:あいおいニッセイ同和損害保険「会社の沿革」
(※41)参考:あいおいニッセイ同和損害保険「ダイバーシティ推進の取り組み 取組状況」
(※42)参考:あいおいニッセイ同和損害保険「ダイバーシティ推進の取り組み 女性活躍推進」
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損害保険業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
以下の表は、各社の平均年収・平均年齢・平均勤務年数をまとめたものです。
※出典:2023年度有価証券報告書「東京海上日動火災保険 P.6/損害保険ジャパン P.9/三井住友海上火災保険 P.9/あいおいニッセイ同和損害保険 P.9」
※平均年収は百の位を四捨五入しています。
給与は、業界トップの東京海上日動火災保険が最高額です。続いて三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、東京海上日動火災保険という順です。正社員(正職員)の平均年収が523万円(※43)であることを考えると、4社とも平均より高い水準だといえます。
(※43)出典:国税庁企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査結果について P.1」
損害保険業界で働く魅力・やりがい
損害保険業界で働くことには、多くの魅力とやりがいがあります。ここでは、損害保険業界で働く魅力とやりがいについて詳しく解説します。
収入や経営が安定している
損害保険業界は、金融業界のなかでも特に収入が高く安定しているといわれています。特に3メガ損保と呼ばれる大手損害保険会社では、平均年収が非常に高い水準にあります。
2023年度の年間平均給与実績を見ると、SOMPOホールディングスは約1,455万円(※44)、東京海上ホールディングスは約1,390万円(※45)、MS&ADインシュアランスグループは約1,101万円(※46)と、いずれも高い収入を得られることが分かります。
このように、高収入なことに加えて経営基盤が安定している点も損害保険業界で働く大きな魅力の1つです。安定した収入が得られることは、将来設計を立てやすく、長期的に働き続けるモチベーションにもつながるでしょう。
(※44)参考:SOMPOホールディングス「2023年度 有価証券報告書 P.11」
(※45)参考:東京海上ホールディングス「2023年度 有価証券報告書 P.7」
(※46)参考:MS&ADインシュアランスグループ「2023年度 有価証券報告書 P.11」
無形商材を扱うため、高度な営業力が身につく
損害保険業界では、無形商材を取り扱うという特性があります。無形商材とは、実際に形がなく、目には見えない商品のことを指します。日用品や不動産のような有形商材とは異なり、保険商品は形がないため、顧客にその価値を理解してもらうのが難しいとされています。
そのため、損害保険の営業では、視覚に頼らず、言葉や信頼関係を通じて商品を提案する高度な営業力が求められます。働くことで、こうした難易度の高い営業力を身につけられ、一流の営業として他業界でも通用する実力を持つことができるでしょう。
実際に、保険業界で培った営業スキルを生かし、コンサルタントとして活躍する人も少なくありません。また、顧客の人生に深く寄り添い、信頼関係を築くことで商品を販売するこの仕事は、人間性を大切にする職業としても大きな魅力を持っています。
顧客と直接顔を合わせることが多くやりがいを感じやすい
損害保険業界では、顧客と直接顔を合わせる機会が多いことが特徴です。保険商品は顧客の生活や財産を守る大切な役割を果たすため、信頼関係の構築が非常に重要です。そのため、顧客との面談や相談を通じて、個々のニーズに合わせた提案を行い、最適な保険プランを提供することが求められます。
直接会話を重ねることで、顧客から感謝の言葉をもらったり、信頼を得られたりする場面が多く、仕事のやりがいを強く感じられるでしょう。また、顧客の不安を解消し、安心を提供できるという点でも社会貢献の意識が高まります。顧客の信頼に応え、その期待に応えたときの達成感は、他の業種にはない特別なものがあります。
損害保険業界大手4社の選び方
ここでは、損害保険業界大手4社の選び方をご紹介します。
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
こちらの記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説しています。
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載しているほか、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
こちらの記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介します。
・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けば良い?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
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手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけられ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」がしつこく聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直ちょっと面倒ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野が分かります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、ES締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
損害保険業界大手4社の求める人物像・選考対策
損害保険会社が求める人物像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
東京海上日動火災保険
損害保険ジャパン
三井住友海上火災保険
あいおいニッセイ同和損害保険
ONE CAREERへの新規会員登録/ログインが必要です。
損害保険会社の選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
東京海上日動火災保険
損害保険ジャパン
三井住友海上火災保険
あいおいニッセイ同和損害保険
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エントリーシート(ES)対策
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
・入社意欲がどれほど強いか・自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか
・入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを含んだ志望動機は説得力があり、過去の選考参加者や内定者のESからも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
損害保険業界では、特に「SPI」が多く実施されています。
SPIは性格と能力の2領域を測定し、能力検査は言語(国語)と非言語(数学や算数)で分かれています。時間制限がついているという特徴があり、受験者の解答状況や正答率によって問題が変わっていきます。正答率が高ければ難易度の高い問題が出題され、高得点につながるので、時間内で的確に問題を解けるようにしておきましょう。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧 ・【SPI対策】全問題形式を完全網羅!練習問題&解答一覧(言語・非言語・英語・構造的把握力)
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能になります。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握でき、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持ったりすることで機会を得られます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知れ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみると良いでしょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
損害保険業界以外の業界研究記事
■業界研究まとめ記事はこちら ▪️メーカー ・【素材メーカー:業界研究】大手3社(日本製鉄・AGC・東レ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(日立製作所・ソニー・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手3社(花王・資生堂・コーセー)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「サントリー・アサヒ・キリン・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・明治・日清食品・キッコーマン・ヤクルト)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手4社(武田薬品工業・アステラス製薬・大塚製薬・第一三共)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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・【自動車メーカー:業界研究】大手3社(トヨタ・ホンダ・日産)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手3社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️商社 ・【総合商社:業界研究】五大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワン・阪和興業・JFE商事」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️金融 ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い
・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【外資系投資銀行:業界研究】大手4社「J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️コンサル ・【戦略コンサル:業界研究】MBB「マッキンゼー・BCG・ベイン」を比較!仕事内容・社風/強みの違い
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、EY、KPMG、アビーム)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️マスコミ・エンタメ ・【出版:業界研究】4大出版社(集英社・講談社・KADOKAWA・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【テレビ局:業界研究】キー局4社(フジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【大手広告代理店:業界研究】大手6社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・セプテーニ・デジタルHD・ADK)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:旅行業界】「JTB、HIS、KNT-CT、日本旅行」大手旅行会社4社それぞれの強みや社風、給料を徹底比較!
▪️インフラ・資源
・【業界研究:インフラ業界】「安定時代の終焉」日本を支えるインフラ業界:電力・ガス・交通の魅力と将来性
・【鉄道:業界研究】大手5社「JR東日本・近畿日本鉄道・JR東海・JR西日本・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井石油開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
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・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【デベロッパー2:業界研究】大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(大林組・鹿島建設・大成建設・清水建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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▪️人材・教育 ・【人材:業界研究】大手4社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・リンクアンドモチベーション」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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▼就活記事の総集編まとめ
・【新特集スタート】就活生の悩むべき問題は5つだけ。モヤモヤした視界を切り開く「就活の羅針盤」
・26卒就活はいつから?スケジュールとインターン準備の有利な進め方
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例
・【自己PRの書き方】ESで強みを効果的にアピールするには?新卒採用担当の目線と内定者の回答例から解説
・ESで強みを効果的にアピールする方法は?【内定者例文付き】
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・グループディスカッション完全対策!全テーマの進め方/流れやコツを網羅的に解説
・ケース面接対策&例題|コンサル・日系大手も出題!ゼロからの始め方
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
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