こんにちは、ワンキャリア編集部です。
東急グループに所属する、ハウスエージェンシー型の広告代理店「東急エージェンシー」。東急不動産の物件が多く、東急電鉄の利用者も多い「渋谷」の街を中心に、さまざまな広告を展開しています。
今回は、東急エージェンシーの「ビジネスイノベーション職」における本選考のポイントをお伝えします。
選考前の最終確認のためにご一読ください。
<目次>
●東急エージェンシーの社風
●東急エージェンシーの強み
●東急エージェンシーの本選考のポイント
●東急エージェンシーの本選考のフロー
・1. エントリーシート(ES)
・2. Webテスト
・3. 1次面接
・4. 2次面接
・5. 最終面接
●おわりに
東急エージェンシーの社風:「ハウスエージェンシー」と「総合広告代理店」の2つの顔を持つ
一般的に広告代理店は、複数の広告媒体を扱う「総合広告代理店」、特定の広告媒体を扱う「専業広告代理店」、親会社を広告主として広告事業を行う「ハウスエージェンシー」の3つに分けられます。そのうち東急グループに所属する東急エージェンシーは、「ハウスエージェンシーの広告代理店」といわれることがあります。
東急や渋谷を中心とした街の広告媒体を扱う、東急エージェンシーの広告ブランド「TOKYU OOH(※1)」。渋谷スクランブル交差点に面した大型ビジョン「Q’S EYE(※2)」や、渋谷スクランブルスクエア東棟の「渋谷スクランブルスクエアビジョン(※3)」を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
また、東急エージェンシーは東急グループの広告だけでなく、日本コカ・コーラ株式会社の「渋谷ICONICビジョン」や、FOOD&LIFE COMPANIES(旧:スシローグローバルホールディングス)の「すしで、笑おう」という広告にも携わっており、総合広告代理店としての顔も持ち合わせています。こちらの2つの広告は「第12回 東京屋外コンクール(※4)」で入賞しており、東急エージェンシーが手掛ける広告のデザイン性の高さが伺えます。
(※1)参考:TOKYU OOH「TOKYU OOH」
(※2)参考:TOKYU OOH「Q'S EYE」
(※3)参考:TOKYU OOH「渋谷スクランブルスクエアビジョン」
(※4)参考:東急エージェンシー「『第12回 東京屋外広告コンクール』にて3賞を受賞」
東急エージェンシーの強み:広告にとどまらず渋谷の商業都市開発にも携わる。デジタル変革にも積極的な姿勢
「交通」「不動産」「生活サービス」「ホテル・リゾート」の4つの事業領域(※5)で、生活者との直接的な接点を持つ事業を展開する東急グループ。グループの一員として、渋谷を中心とした商業施設開発に携われることは、東急エージェンシー独自の強みです。
テレビ広告などの戦略立案や制作だけでなく、デベロッパーのように「街づくり」に関われる点に、他の大手広告代理店にはない魅力があります。
また、2019年にインターネット広告費がテレビメディア広告費を逆転したこと(※6)を受け、広告業界各社は、既存事業のデジタル化を進めています。
東急エージェンシーも例に漏れず、2020年にオムニバスと共同で「デジタルマーケティング」の合弁会社「アラテ」を設立しました(※7)。
デジタル変革の波にも乗り遅れない東急エージェンシーは、インターネット広告の比重が高まり続ける今後の広告業界でも、存在感を発揮する1社となるのではないでしょうか。
(※5)参考:東急エージェンシー「東急グループ」
(※6)参考:ITmedia マーケティング「電通『2019年 日本の広告費』 インターネット広告費が初の2兆円超えでテレビを逆転」
(※7)参考:MarkeZine「東急エージェンシーとオムニバス、デジタルマーケティングの合弁会社『アラテ』を設立」
東急エージェンシーの本選考のポイント:採用人数が少ない。入社意思と協調性の高さが問われる
職種別採用を行う東急エージェンシーの過去3年間の新卒採用者数は、20名程度(※8)と少ないのが特徴です。
入社意思の高さが問われるため、「なぜ広告業界なのか」「なぜ東急エージェンシーなのか」「なぜビジネスイノベーション職なのか」を明確にしておきましょう。
また、入社後は1つの広告を制作する過程で、社内外を問わず周囲と協働する必要があります。他者との信頼関係を、うまく構築できる素養を示すことも重要です。
(※8)参考:東急エージェンシー「2023年度 新卒採用募集要項」
東急エージェンシーの本選考のフロー
東急エージェンシーの本選考のフローは以下の通りです。
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト
3. 1次面接
4. 2次面接
5. 最終面接
1. エントリーシート(ES):7割が落とされるといわれる最初の関門
内定者が人事から聞いた話によると、ESとWebテストでおよそ7割もの学生が落とされてしまうそうです。面接にたどり着くためにも、十分な対策は不可欠。OB・OG訪問を活用しESを添削してもらうなど、磨き込みに時間をかけることをおすすめします。
2022年卒のESでは、以下の設問が課されました。
(1)応募コースを選択した理由を教えてください(500字以内)
(2)ゼミ・研究室の名称、研究活動などを具体的に記述してください(250字以内)
(3)クラブ・サークルでの活動内容をご記入ください(250字以内)
(4)資格・特技をご記入ください(50字以内)
(5)英語の資格・レベルなどをご記入ください(25字以内)
(6)英語以外の語学について、資格・レベルなどをご記入ください(25字以内)
(7)学生時代に頑張ったことについて教えてください(500字以内)
(8)あなたの一番のウリを教えてください(20字以内)
(9)そのウリについて、具体的なエピソードを踏まえて説明してください(100字以内)
(10)今ある商品やサービスに新しい機能を1つ追加して、主婦が抱える悩みを解決してください(1,000字以内)
など
※出典:東急エージェンシー|ビジネスイノベーション職2022年卒本選考のES
東急エージェンシーのESでは設問数が多いことが特徴的です。
設問(7)では、自ら周りに働きかけて何かに取り組んだエピソードを書くことをおすすめします。
また、(10)のような独自性の求められる問いも設けられています。
オリジナリティのある回答をするためにも、普段から身の回りのものに関心を持ち、それに対する自分の考えを言語化する習慣を身につけておきましょう。
2. Webテスト:形式はTG-WEB。問題集や他社の選考を活用しよう
Webテストの形式はTG-WEB方式で、内容は言語・非言語・性格検査。ESと合わせて合否の通知が来るそうです。
TG-WEBを使用する企業は多くないため、初めて受検することもあるかもしれません。問題集や他社の選考を通じて、事前に十分な対策をしておきましょう。
・これが本当のWebテストだ!(2) 2024年度版 【TG-WEB・ヒューマネージ社のテストセンター編】 (本当の就職テスト)
3. 1次面接:通過率は高めだが油断は禁物。落ち着いて着実な回答を意識しよう
1次面接は、学生2人に対し面接官2人、30分ほどの集団面接(オンライン)です。面接の内容は以下の通りです。
(1)広告業界の志望動機
(2)当社の志望動機
(3)学生時代頑張ったこと
(4)他社の選考状況
など
※出典:東急エージェンシー|ビジネスイノベーション職2022年卒本選考の1次面接
志望理由を伝える際は、<なぜ広告業界か><なぜ東急エージェンシーか>という観点から考えを整理し、明確な志望理由を示すようにしましょう。以下の例をご活用ください。
<なぜ広告業界なのか>
・さまざまな企業の魅力の発信を手伝いたいため
・自身のクリエイティブによって多くの人々の行動に影響を与えたいため
<なぜ東急エージェンシーなのか>
・社員数が少なく、裁量の大きい環境で働きたいため
・渋谷の街に、自身が携わった広告を打ち出したいため
4. 2次面接:企業理解の深さがカギとなる。OB・OG訪問や説明会を活用すべし
2次面接は学生1人に対して面接官2人、30分程度の個人面接(オンライン)です。倍率は3倍程度ではないかと内定者は話しています。面接の内容は以下の通りです。
(1)なぜビジネスイノベーション職を志望するのか
(2)なぜメディアではなく総合広告代理店を志望するのか
(3)学生時代に頑張ったことは何か
(4)最近面白かったニュースは何か
など
※出典:東急エージェンシー|ビジネスイノベーション職2022年卒本選考の2次面接
ある内定者は、面接の中で「TVerの広告が貴社のものであることを知った」と述べたところ、企業理解の深さから高評価をもらえたそうです。
高い志望度を示すためにも、OB・OG訪問や企業説明会で積極的に質問をしてみては?
5. 最終面接:最後の意思表示の場。テレビCMや新聞をよく見る人は有利になる!?
最終面接は、学生1人に対し、年次の高い役員の面接官が3〜5人出席する、40分程度の個人面接(オンライン)です。内定者の方によると、「周囲に落ちた人はいなかった」とのことですが、最後まで油断せずに十分な準備を心がけるようにしましょう。
(1)なぜビジネスイノベーション職を志望するのか
(2)なぜ東急エージェンシーを志望するのか
(3)会社に入って何がしたいか
(4)その部署を志望する理由は
(5)あなたが気になる事例広告やキャンペーンなどを教えてください
など
※出典:東急エージェンシー|ビジネスイノベーション職2022年卒本選考の最終面接
内定者の方は、「あなたが気になる広告やキャンペーンなどを教えてください」という質問に対して、ニューヨークに掲載された最新の広告を例に挙げたところ、面接官から情報感度の高さを評価されたそうです。社会の動向や人々の趣味・趣向に敏感になるために、日頃からテレビCMや新聞などの広告に注目しておきましょう。
おわりに
ここまで、東急エージェンシーの本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
東急エージェンシーの選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
【クチコミ】説明会/インターン/選考の評判
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