こんにちは、ワンキャリア編集部です。
今回取り上げるのは、日本製鉄のグループ会社である日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)。
製鉄事業だけでなく、製造・流通・金融・社会公共から通信まで積極的にビジネスの領域を広げています。
NSSOLの総合職採用は、1次面接で、SE(システムエンジニア、以下SE)または営業のどちらを希望するか選択するそうです。ただ、採用人数の内訳は、ほとんどがSE職だそうです。
この記事では、総合職採用のSE職選考フローについて具体的なポイントをお伝えします。
SE職を希望の方は、選考前の最終確認にご一読ください。
<目次>
●日鉄ソリューションズの社風
●日鉄ソリューションズの本選考のポイント
●日鉄ソリューションズの本選考のフロー
・1. Webテスト
・2. テストセンター
・3. 1次面接
・4. 2次面接
・5. ES
・6. 最終面接
●おわりに
日鉄ソリューションズの社風:確かな技術力に加え、チームワークの良さや働きやすさが魅力
製鉄システム由来の高い技術力で事業領域を拡大
NSSOLは、日本最大手の鉄鋼メーカーである日本製鉄のエレクトロニクス・情報通信事業部を源流として発展したSIer企業(※1)です(※2)。
日本製鉄のグループ企業であるため、製鉄関連の仕事が中心だと思われがちですが、NSSOLの事業領域は製鉄システムに留まりません。
売り上げベースで見ても、製鉄向け案件の売上の割合は15%程度であり、残りの85%は製造、流通、金融、社会公共、通信といった事業によるものです(※3)。
(※1)……システムインテグレーター。社会に必要不可欠なあらゆる「しくみ」を、ITを使って構築する情報サービス企業のこと。
(※2)参考:日鉄ソリューションズ「沿革」
(※3)参考:日鉄ソリューションズ「FAQ」
SEと言っても業種はさまざま。それぞれの過程をつなぐのはチームワーク
NSSOLでは、システムの計画から開発、導入までを社内で行っており、開発工程の上流から下流まで、工程ごとに異なった業務とそれに対応した職種が存在します(※4)。
こうしたシステム開発では、それぞれの職種の人が集まり、チーム単位でプロジェクトを動かすなどの複数人での仕事が基本となるため、NSSOLではチームワークを重視する社風があるとのことです(※5)。
ある社員は「トラブルが発生したときは、チームメンバー総動員で即時対応するが、そのチームワークはすごいもの。部門内で解決できないことは、システム研究開発センターや他の部門に応援を頼むなど、臨機応変に対応できる環境がある」と語っており(※6)、社員同士の支え合いを大切にする社風がうかがえます。
(※4)参考:日鉄ソリューションズ「職種紹介」
IT業界で、「深夜残業・休日出勤の原則禁止」を打ち出す
SEという仕事は、他業種と比較すると労働環境が厳しくなることが多いと言われています。
24時間365日体制でシステム運用保守をしたり、情報セキュリティのエラーなどに対応したりする必要があるからです。
そのような中、NSSOLは「優秀で多様な人材が集まり、健康で活き活きと働ける職場であることは企業の成長において必須条件である」という考えのもと、働き方改革を推し進めています(※6)。
深夜労働・休日出勤が常態化していると言われているIT業界で「深夜残業・休日出勤の原則禁止」を打ち出し(※7)、働き方改革を推進してきました。こうした取り組みによって「総労働時間の削減」「有給休暇の取得率向上」「極端な長時間労働を撲滅」が大きく改善されているとのことです(※8)。
(※6)参考:日鉄ソリューションズ「働き方改革について」
(※7)参考:日本エス・エイチ・エル「新日鉄ソリューションズ 深夜残業と休日出勤ダメ 全面禁止 IT大手で初 業務効率改善促す」
▼日鉄ソリューションズの社風について詳しく知りたい方はこちら!
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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日鉄ソリューションズの本選考のポイント:過去の経験を元に、協調性やチームで活躍できることを示す
周りとの関わり方について具体的に話そう
前述のように、NSSOLはチームワークを非常に大切にしている会社です。
求める人材に「仲間と力をあわせて何かを成し遂げることに喜びをみいだせる人」を挙げていることからも(※9)、周囲と協力して活動できる人材かどうかを見極めていると想定されます。
実際、1次面接では学生時代の経験について聞かれることが多く「チームをマネジメントした経験はあるか」や「違う世代とのコミュニケーションに苦手意識はあるか」など、周りとの関わり方についての質問をされるとのこと(※10)。
よって、学生時代の経験の中でも「周囲と協力しながら取り組んだこと」を整理し、協調性のある人柄をアピールできるよう考えておきましょう。
具体的には自分の学生時代の経験について、以下のような点に気をつけて振り返っておくことをおすすめします。
・どのくらいの人数で、どのくらいの期間携わったのか
・自分はどのような立ち位置で関わったのか
・周囲と協力する中で工夫した点はあるか
・周囲と関わる上で苦労した点はあるか
・苦労した点については、どのように解決したか
など
(※10)参考:日鉄ソリューションズ「求める人物」
ITへの興味・関心から、SEの適性を示そう
NSSOLはITを駆使し、さまざまなソリューションを提案するSIer企業であるため、技術力を重要視する傾向があります。
日々変化を続けているITを正しく活用するには、最先端の研究について学び続ける必要があります。
そのため、選考の中で面接官は、ITへの興味・関心を確認しSEへの適正を図ろうとする可能性があるでしょう。
内定者いわく「最終面接前に『企業がITに投資する理由について、昨今の企業動向を踏まえて考察せよ』という課題が出る。面接でもITに関する質問をされるため、事前にIT系のニュースや記事を読んでから面接に臨むべきだ」とのことです。
新聞記事や研究論文を参考にし、ITへの理解を深めた上で面接に臨みましょう。
納得感がある志望動機を示そう
NSSOLの面接はジョブマッチングの形式がとられており、希望している職種や大学での専攻によって、質問内容や面接回数などが変わってくるそうです。
一方で、複数の内定者の話を聞く限り、志望動機は全員共通して質問されています。
上述の企業の魅力や以下の例を参考に、志望動機を固めておきましょう。
「なぜ日鉄ソリューションズか(なぜ競合他社ではないのか)」
例:同社は幅広く事業を展開しており、さまざまな分野にて社会に貢献できると考えたから。また、SIerにしては珍しい研究所を有している企業であり、最先端のITを追い続ける姿勢に惹(ひ)かれたから
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【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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日鉄ソリューションズの本選考のフロー
選考フローは以下のように進みます。
1. Webテスト(テストセンター受験のSPI)それでは選考ごとに見ていきましょう
2. テストセンター(性格診断のみ)
3. 1次面接
4. 2次面接
5. エントリーシート(ES)
6. 最終面接
1. Webテスト:事前の勉強は必須
Webテストはテストセンター受験のSPIで、所要時間は1時間程度です。
内容は「言語、非言語、性格診断」で、内定者いわく「わりとボーダーは高いとのうわさを聞いたので、事前の勉強は必須」だそう。苦手意識がある人は参考書を使い、事前に勉強しておきましょう。また、他企業のテストセンターを受験し、慣れておくこともおすすめします。
2. テストセンター:性格診断が行われる
テストセンターで20分程、TALといわれる性格診断を行います。
内定者の情報では、質問形式で問われ図形配置の問題も出題されるとのことです。
3. 1次面接:希望する職種をきちんと伝えよう
1次面接は人事社員1人:学生1人の個人面接で、所要時間は30分程度。
カフェにて、穏やかな雰囲気で行われたそうです。
実際に選考を受けた学生は以下の質問をされています。
・将来やりたいことは何か
・学生時代はどんなことをしていたか
・中学高校時代はどんな人物だったか
・なぜ研究職に進もうとは思わなかったのか
など
※出典:日鉄ソリューションズ|総合職2021年卒本選考の1次面接
ここで初めて総合職の中で「営業職」なのか「SE」なのかを希望します。
適正を見られるため、一貫性のある発言を心がけて臨みましょう。
内定者は「間違えて希望と異なる職種を事前に選択してしまい、面接直前に気付いた。連絡をしたらしっかりと対応してもらえた。」というハプニングもあったそうです。
もし間違えてしまっても、落ち着いて訂正しましょう。
4. 2次面接:逆質問が中心の雑談形式。質問内容を用意していこう
2次面接は社員1人:学生1人の個人面接で所要時間は45分ほど。
実際に選考を受けた学生の話では「『何か聞きたいことはありますか』から始まり、逆質問だけで終わった。逆質問だけにしては面接時間が長いので、質問内容をあらかじめ考えておくと良いです。」とのこと。
雑談形式で質問を振られることもあるので、自分の考えを持っているかどうかを見られているかもしれません。話すときは構造的に伝えることを心がけて、分かりやすさを意識しましょう。
▼逆質問について詳しく知りたい方はこちら!
5. エントリーシート(ES):最終面接直前に履歴書を求められる
珍しい選考フローですが、最終面接直前に履歴書を提出します。履歴書はテンプレートがNSSOLから与えられ、マイページから提出するそうです。
内定者いわく、このESで落とされることはないとのことですが油断せずに取り組みましょう。最終面接の材料として使用されるので、改めて志望動機などを固めておくとよいです。
日鉄ソリューションズの2021年卒のエントリーリート(ES)は以下の通りです。
(1)志望動機(400字)
(2)学生時代に力を入れたこと(400字)
(3)自己PR(400字)
(4)趣味・特技
※出典:日鉄ソリューションズ|総合職2021年卒本選考のES
6. 最終面接 :与えられた課題には構造的に簡潔に答えられるよう意識
最終面接は社員1人:学生1人の個人面接で、所要時間は1時間程度。
以下の内容を問われたようです。
・課題について説明してください(5分程度)
・自己紹介
・志望動機
┗なんでNSSOLか
┗なんでSE職か
など
※出典:日鉄ソリューションズ|総合職2021年卒本選考の最終面接
事前に与えられた課題に回答する時間があります。
2021年度の課題は「企業がITに投資する理由について、昨今の企業動向を踏まえて考察しなさい」でした。
内容ももちろん、回答時間として与えられる「5分程度」を意識して事前に練習しておきましょう。
「なぜNSSOLなのか」を明確に
最も深掘りをされるのは志望動機だそうです。
明確に語れるように準備して臨みましょう。
また内定者によるとNSSOLならではの強みを語れると良いそうです。「他の企業でもやりたいことはできるが、NSSOLの社員の方の人柄に惹かれて……」と語ったところ、無事内定が出たそうです。
OB・OG訪問などで聞き得た情報をもとに、志望動機を補強できるといいでしょう。
おわりに
いかがでしたか? 皆様の選考対策のお役に立てれば幸いです。
さらに詳しい選考対策ページはこちらをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
【クチコミ】説明会/インターン/選考の評判
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(Photo:Peera_stockfoto/Shutterstock.com)