こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は重工メーカーに焦点を当て、三菱重工業・川崎重工業・IHIの3社の社風や事業を比較・分析します。
<目次> ●重工メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説 ●重工メーカーの業界動向 ・全体の動向 ・鉄道車両・船舶・航空部品業界の動向 ・発電所業界の動向 ・ロボット業界の動向 ・防衛設備業界の動向 ・宇宙産業関連業界の動向 ●重工メーカーの仕事内容・主な職種 ・研究開発職 ・設計職 ・製造職 ・生産技術・管理職 ・資材調達職 ・品質管理職 ・現地建設職 ・営業職 ●重工メーカー業界大手3社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益/営業利益率) ●重工メーカー業界大手3社の特徴・強み ・三菱重工業:日本を根底から支える業界最大手 ・川崎重工業:陸や海、宇宙まで。多彩な製品を送り出す ・IHI:海外からの高い評価 ●重工メーカー業界大手3社の社風の違い・制度 ・三菱重工業:社会貢献への意欲が高い社員が多く、若手から海外で働ける可能性も ・川崎重工業:穏やかな社員が多く、のびのびと働ける環境 ・IHI:人材こそが最大かつ唯一の財産であるという理念 ●重工メーカー業界大手3社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数 ●重工メーカーで働く魅力・やりがい ・スケールの大きい仕事に携われる ・福利厚生が手厚いところが多い ●重工メーカー業界大手4社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう! ・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう! ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう! ・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ! ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ! ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう ●消費財メーカー業界大手4社が求める人物像・選考対策 ・飲料メーカーが求める人物像 ・飲料メーカーの選考対策 ●重工メーカー業界以外の業界研究記事
重工メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説
重工メーカーとは、重工業を中心に事業を展開する企業のことを指します。重工業は、重量の大きな機器や設備を製造する産業で、製造プロセスも複雑で多岐にわたることが特徴です。具体的には、重機や大型工作機械、インフラ設備、さらには航空機や発電プラントといった大規模な製品を手掛けています。
日本においては、三菱重工・川崎重工・IHIが「日本三大重工業メーカー」として知られています。これらの企業は長い歴史を持ち、規模も大きな企業です。また、海外本拠地を持つGEジャパンやABBといった外資系重工メーカーも、日本国内で存在感を放っています。
なお、重工メーカーの製品は、建設やエネルギー産業、鉱業などさまざまな分野で使用されており、社会インフラを支える重要な役割を果たしています。これらの製品は高度な技術力と大規模な設備投資が求められるため、業界内での競争が非常に激しい傾向があります。
重工メーカーの業界動向
重工メーカーは、産業全体に影響を与える大規模な製造業として、幅広い分野で事業を展開しています。具体的には、鉄道車両・船舶・航空部品・発電所・ロボット・防衛設備・宇宙産業といった多岐にわたる分野で、各分野ごとの動向や技術革新が進んでいます。
ここでは、重工メーカーの全体の動向と主要分野ごとの最新の動向について詳しく見ていきます。各分野の動向を理解することで、重工メーカー全体のトレンドや将来の展望を把握できるでしょう。
全体の動向
重工メーカーの業界は、インフラ需要の増大(※1)やグローバルな課題への対応(※2)が急務となっています。特にアジア地域では、急速な経済成長に伴いインフラ整備が進行中であり、アジア開発銀行の報告によると、2016年から2030年にかけて約26兆ドル(約3,000兆円)の需要が見込まれています(※3)。
こうした中で、日本の重工メーカーは、橋梁(きょうりょう)や発電プラント、鉄道といった大型プロジェクトを手掛けつつ、途上国へのインフラ輸出も進めています。
また、政府主導でのODA(政府開発援助)による支援が拡大しており、日本企業が新興国市場に進出しやすい環境が整備されています。これにより、重工メーカーは国内外のインフラ需要に対応し、グローバル市場での競争力を高める動きが進んでいます(※4)。
一方で、地政学的リスクの高まりやサプライチェーンの分断に対応するため、サプライチェーンの見直しや現地化が求められています。特に、エネルギーや重要な鉱物などの戦略物資の確保が重視され、安定的な調達体制の構築が課題となっています(※1)。
(※1)出典:経済産業省「第3節 世界的なインフラ需要の拡大」
(※2)出典:三菱重工業「2024年、重工業に影響を与える6つのメガトレンド」
(※3)出典:国土交通省「国土交通省によるインフラシステム海外展開の推進 P.1」
(※4)出典:国土交通省「海外インフラ展開法が本日施行、オールジャパンでインフラ海外展開を推進します!」
鉄道車両・船舶・航空部品業界の動向
鉄道車両業界では、車両の減少傾向が続いています(※5)。鉄道車両の需要は限られているため、鉄道車両メーカーにとっては新たな市場や技術革新が求められています。
船舶業界では、世界的に発注が低迷しており、日本のシェアは15〜16%にとどまっています。特にコンテナ船やLNG(液化天然ガス)運搬船の受注は中国と韓国が強く、日本企業は競争力強化が課題です(※6)。しかし、経済安全保障の観点から、船舶の基幹機器であるエンジンやプロペラなどのサプライチェーン強化が進められており、政府は設備投資支援を実施しています(※7)。
航空部品業界では、防衛産業を基盤に成長してきましたが、現在は民間需要が売上の約50%を占めています。ボーイングとの共同開発に加え、三菱重工業などが炭素繊維複合材を活用した機体開発に参加し、世界的な競争力を発揮しています。国内では、航空産業の集積地である中部地方が特に注目され、今後も技術力向上が期待されています(※8)。
(※5)出典:日本鉄道車輌工業会「1.年度別需要先別鉄道車両生産実績(過去20年間)」
(※6)出典:国土交通省「船舶産業を取り巻く現状 P.3」
(※7)出典:国土交通省「船舶産業を取り巻く現状 P.18」
(※8)出典:NIKKEI COMPASS「航空機関連品・部品」
発電所業界の動向
発電所業界では、再生可能エネルギーや電力の効率的な供給が注目されています(※9)。国内では三菱重工業・東芝・日立製作所の3社が、主に火力や原子力発電所向けの設備を手掛け、「重電3強」として知られています。また、地熱発電分野では富士電機が高いシェアを持ち、バイオマス発電においては月島ホールディングスが業界をリードしています(※10)。
近年、世界的にクリーンエネルギーの需要が高まっており、日本国内でも再生可能エネルギーの導入が進んでいます(※11)。これに伴い、地熱発電やバイオマス発電、さらには仮想発電所(VPP)など、複数の発電所をネットワークでつなぐ新たな技術が普及しつつあります(※12)。2021年には余剰電力を取引する市場が創設され、発電所業界はさらなる変革の時期を迎えるでしょう(※13)。
一方で、燃料価格の高騰や地政学的リスクがエネルギー市場に影響を与えています(※14)。特に中東の情勢が不安定化した場合、原油価格の高騰が再び懸念されるため、発電所業界はこれらのリスクにも対応しなければなりません。国内のエネルギー供給の安定化に向け、政府もサプライチェーンの強化や設備投資を支援する動きが進んでいます(※15)。
(※9)出典:経済産業省「エネルギー基本計画の概要 P.4」
(※10)出典:NIKKEI COMPASS「発電所・電力設備」
(※11)出典:経済産業省「クリーンエネルギー戦略 中間整理 (概要) P.1」
(※12)出典:経済産業省 資源エネルギー庁「再エネをもっと増やすため、『系統』へのつなぎ方を変える」
(※13)出典:日経コンパス「P2P電力取引」
(※14)出典:日本貿易振興機構(ジェトロ)「油価変動が物価高騰要因に(中東)」
(※15)出典:経済産業省 資源エネルギー庁「エネルギーの安定供給の確保 P.13」
ロボット業界の動向
ロボット業界は、産業用ロボットを中心に急速な成長を見せています(※16)。産業用ロボットは、自動化のニーズが高まる中で、日本をはじめとした先進国から新興国まで広く導入されています。少子高齢化による労働力不足や、品質向上を目指す製造業にとって、ロボットの導入は生産性向上のカギといえるでしょう。
日本国内のロボット市場は、2035年までに約10兆円規模に達すると予想されています(※17)。自動車業界では、車体の溶接や塗装といった工程でロボットが広く活用されており(※18)(※19)、ファナックや安川電機、川崎重工業などが主要な企業です。今後は、食品や医薬品といった他産業にもロボットの導入が進むことが期待されています。
さらに、協働ロボットと呼ばれる、人間とともに作業を行うロボットが注目を集めています。従来の産業用ロボットでは対応が難しかった複雑な作業も、この技術革新によって自動化が進むと予測されています(※20)。こうしたロボット技術の進展により、製造業をはじめとしたさまざまな業界での活用がますます広がるでしょう。
(※16)出典:日経コンパス「産業用ロボット」
(※17)出典:総務省「第2部 ICTが拓く未来社会 第1節 ICT端末の新形態」
(※18)出典:川崎重工業ロボットディビジョン「自動車 | 川崎重工の産業用ロボット」
(※19)出典:安川電機「様々な現場で活躍する産業用ロボット」
(※20)出典:omron「協働ロボットとは何か?定義や導入メリット、事例を解説」
防衛設備業界の動向
防衛設備業界は、日本政府が2027年度までに防衛費を43兆円に増額する方針を発表したことにより(※21)、防衛関連企業への発注が急増しています。これに伴い、三菱重工業や川崎重工業、IHIといった大手重工メーカーが中心となり、防衛関連の武器やシステムの製造を手掛ける企業が活発な動きを見せています。
防衛産業はかつて利益率が低く、撤退する企業も見られましたが、政府が企業の利益率を従来の8%から最大15%に引き上げたことで、業界全体の安定性が向上しています(※22)。
さらに、武器輸出に関する「防衛装備移転三原則」の運用指針が見直され、輸出できる装備品の範囲が広がる見通しです(※23)。これにより、国際的な防衛市場での日本企業の競争力が強化され、防衛設備業界のさらなる成長が期待されています。
防衛産業のすそ野は広く、例えば戦闘機製造には約1,100社、護衛艦製造には約8,300社が関わっています(※24)。これらの下請け企業の存在は、防衛設備業界全体の規模と影響力の大きさを物語っています。また、防衛装備品は複数年度にわたる調達が一般的であり、後年度負担の仕組みが導入されている点が他業界との大きな違いです(※25)。
(※21)出典:日本経済新聞「増税で確保の防衛費43兆円、円安で3割『消失』」
(※22)出典:東京新聞「兵器向け部品の値段『見積り高めでも通る』 防衛予算増額で受注業者の利益かさ上げ 『ばらまき』と指摘も」
(※23)出典:経済産業省「防衛装備移転三原則の運用指針の一部改正等について」
(※24)出典:防衛省・自衛隊「第4節 産業基盤の強靭化 P.456」
(※25)出典:参議院「長期契約法と後年度負担 P.53」
宇宙産業関連業界の動向
宇宙産業は、ここ数年で世界的に急成長を遂げています。米モルガン・スタンレーによると、宇宙ビジネス市場は2040年代に10兆円程度になると予測されており、2021年の市場規模の約10倍に拡大する見込みです(※26)。日本国内でも、探査機「はやぶさ2」や「SLIM」の成功が話題を集め(※27)(※28)、宇宙産業への関心が高まっています。
かつて日本の宇宙産業は政府主導で進められていましたが、2008年に宇宙基本法が施行されて以降、民間企業の参入が活発になりました。現在では、民間企業がロケットや人工衛星の打ち上げに積極的に取り組んでおり、日本政府も2030年代初頭までに宇宙関連市場を2兆4,000億円規模に成長させる目標を掲げています。2022年度の宇宙機器産業の売上高は約3,990億円で、前年度から約16%増加しており、今後もさらなる成長が期待されています(※29)。
また、世界の宇宙産業では、官から民へと重心が移っており、現在の市場規模約54兆円のうち、約4分の3が民間による衛星や打ち上げ関連事業です(※30)。日本企業にとっても、海外への宇宙機器の販売が成長の鍵となっており、研究開発(R&D)投資の拡大が求められています。宇宙産業は今後も技術革新を続け、グローバル市場での競争力を高めていくでしょう。
(※26)出典:経済産業省「国内外の宇宙産業の動向を踏まえた経済産業省の取組と今後について P.29」
(※27)出典:JAXA「小惑星探査機『はやぶさ2』」
(※28)出典:JAXA「SLIM開発・運用の状況」
(※29)出典:日経コンパス「宇宙開発」
(※30)出典:経済産業省「国内外の宇宙産業の動向を踏まえた経済産業省の取組と今後について P.3」
重工メーカーの仕事内容・主な職種
重工メーカーは、複雑かつ大規模な製品の開発・製造を行うため、多様な職種が存在します。
具体的には、研究開発から設計、製造、生産技術・管理、資材調達、品質管理、現地での建設業務、営業まで、幅広い分野で活躍する専門家がチームを組んでプロジェクトを推進します。ここでは、重工メーカーでの主要な職種について、それぞれ詳しく解説します。
研究開発職
研究開発職は、新技術や新製品を生み出すために、アイデアの立案から製品化までを担当する重要なポジションです。具体的には、将来の事業展開に必要な技術や製品の可能性を検討し、実用化に向けた開発を行います。この職種では、基盤技術からシステム技術に至るまで、幅広い専門知識を活用し、革新的な製品やシステムの開発に取り組みます。
例えば、日立製作所では、人と対話しながら行動するロボット「EMIEW」の研究開発が進められています(※31)。このようなプロジェクトでは、機械に人間のような動きを取り入れる新技術の開発が中心です。また、川崎重工では、構造や材料、制御システムなど多岐にわたる分野の技術開発が行われており、社会に貢献するための先進的な技術が求められています(※32)。
研究開発職は、技術の最前線で仕事をするため、日々進化する技術を習得し、実用化に向けた課題解決に挑むことが求められます。そのため、技術力だけでなく、課題発見力や問題解決力も重要なスキルです。
(※31)出典:日立「EMIEW」
(※32)出典:川崎重工業 総合採用サイト「職種紹介」
設計職
設計職は、重工業製品の設計図を作製し、製品開発の基盤を築く重要な役割を担います。設計には主に3つの段階があり、基本設計・詳細設計・プロジェクト設計に分かれています。
基本設計では、顧客のニーズを調査し、製品の大まかな仕様や価格を決定します。この段階では、概念的な設計を行い、製品の全体像を把握することが求められます。顧客と直接やり取りをする機会も多く、ヒアリングやプレゼンテーションを通じて要望を反映させることが重要です。
詳細設計では、基本設計をもとに、製品を実際にどう作り上げるかを具体的に考えます。ここでは、機能や性能だけでなく、コストや製品の信頼性を考慮し、より細かい設計を行います。この段階は、製品の具現化に直結するため、技術的な精度が非常に重要です。
プロジェクト設計では、基本設計や詳細設計を含めたプロジェクト全体を管理し、スムーズに進行させる役割を果たします。プロジェクトの進捗(しんちょく)状況を把握し、関係者との調整を行いながら、設計の完成までをサポートします。設計職は、製品の開発における重要な一端を担う職種であり、技術力とコミュニケーション力が求められます。
製造職
製造職は、設計された製品を実際に作り上げる職種で、製造工程の最前線に立つ重要な役割を担います。製品の正確な加工や組み立てを行うだけでなく、高品質な製品を生み出すために、ミスを防ぎ、精度を高める工夫も必要です。
製造職には多くの役割があり、例えば「組み立て・加工」では、製品の部品をライン作業で組み立てて完成させることが主な仕事です。「梱包(こんぽう)・仕分け・検品」では、製品に不具合がないかを確認し、適切に梱包や仕分けを行います。「倉庫管理・入出荷」では、製品の入庫・出荷の管理や在庫の整理などを担当します。
また、「機械オペレーション」では、機械の制御や調整を行い、効率的な生産をサポートする重要な役割を果たします。さらに、「設備保全」では、機械設備のメンテナンスや点検を通じて、製造ラインが安全に稼働し続けるようにサポートします。
製造職は、製品づくりの最も現場に近いところで活躍し、製造工程の中核を担うポジションです。製造過程をしっかり管理し、高品質な製品を安定的に生産するため、技術力とともに品質管理の意識も求められます。
生産技術・管理職
生産技術・管理職は、製品を安定的に生産・供給するために、生産戦略の立案や製造機械・機器の導入を計画する重要な役割を担います。
重工業の製品は大規模で、手作業だけでは生産が困難なため、高品質かつ効率的に量産するために、製造機械や自動化技術の導入が欠かせません。この職種では、新しい機械の導入や、生産性を向上させるためのシステムの開発も業務の一環です。
具体的には、生産工程を効率化し、品質を保ちながらミスを防ぐためのライン構築を行います。また、作業の自動化を進めることで、作業員の負担を軽減し、より高精度な製品を生み出すことを目指します。生産技術・管理職は、製造現場の第一線で働きながら、製品づくりの根幹を支える重要な役割を果たします。
さらに、生産工程で求められる加工技術の開発や、生産システムの研究・改善も担当し、常に技術革新を追求するポジションです。モノづくりの効率と品質を高めるため、最新技術の導入や改善に貢献し、製造ライン全体を管理することがこの職種の大きな使命です。
資材調達職
資材調達職は、製品を作るために必要な原材料や部品を調達する重要な役割を担います。重工業製品は大規模な機械や設備が多いため、膨大な数の部品や材料が必要です。資材調達職は、これらの資材を品質・コスト・納期(QCD)のバランスを考慮し、適切な価格で確保することが求められます。
具体的な業務には、プロジェクトに必要な材料や部品を予算内で調達し、納期に合わせて供給することが含まれます。また、新たな調達先を開拓することも重要な業務のひとつです。国内外のサプライヤーとの連携を強化し、製品の機能を保ちながら、材料費の削減を図ることで企業の利益に貢献します。
資材費は製品価格に大きく影響するため、調達職はコスト削減と高品質な資材の確保というバランスを取ることが非常に重要です。資材調達職は、製品の競争力を高めるため、グローバルな視点で最適な調達戦略を立案し、製造プロセスを支える役割を果たしています。
品質管理職
品質管理職は、製品の品質を保証するために、検査業務を行い、製品の安全性や性能を確認する重要な役割を担います。特に重工業のように、大型機械や精密な部品を扱う業界では、わずかな不具合が大きな損害を招く可能性があるため、品質管理は製造プロセス全体で非常に重要です。
品質管理の業務には、製造工程での検査だけでなく、設計段階や資材調達段階でのチェックも含まれます。これにより、製品が市場に出る前に不具合を防ぎ、顧客からの信頼を確保できます。さらに、品質向上に向けた活動や、検査業務を効率化するための技術開発も品質管理職の業務の一環です。
また、品質管理は製品クレームを防ぐだけでなく、さらなる品質向上を目指す活動も行います。製品が顧客や社会の期待に応える品質基準を達成することで、企業全体の信頼性が高まり、事業の発展にもつながります。
例えば、川崎重工では国際品質規格ISO9000シリーズを取得し、品質保証体制を強化しています(※32)。このように、品質管理職は製品の安全性と信頼性を確保するための重要なポジションです。
現地建設職
現地建設職は、発電所やプラント、橋梁、水門などの大規模なインフラ設備の建設現場で、工事計画の立案や工程管理、安全管理を担当する職種です。
これらの施設はその場での建設が必要であり、移動ができないため、現地での作業が必須です。そのため、現場に赴き、設置機器や設備の確認を行いながら、プロジェクトの進行を管理します。
現地建設職は、工程管理や安全管理の他にも、現場での技術指導やトラブル解決にも関わります。特に海外でのプロジェクトでは、異なる文化や規制に対応しながら、品質を維持しつつスムーズに作業を進めることが求められます。
また、工事が計画通りに進行するよう、資材の調達や現場作業員の管理も重要な役割です。
営業職
営業職は、社内の各部門とお客様をつなぐ重要な役割を担う職種です。具体的には、製品のプレゼンテーションを通じて注文を獲得し、設計や製造の各工程でお客様の要望を社内に伝える役割を果たします。
製品を提供する際は、顧客のニーズに応えながらも、利益をしっかりと確保するため、社内の設計・製造部門と連携を取り、双方にとって最適な条件を調整することが営業職の大切な業務です。
なお、営業職には、受注営業と工場営業の2つの役割があります。受注営業は、社会や顧客のニーズを把握し、積極的にプレゼンを行って新しい案件を受注することが主な業務です。一方、工場営業は受注後の契約履行を担当し、製造過程で顧客の要望を社内の製造部門に伝え、円滑なプロジェクト進行をサポートします。
さらに、営業職は提案・受注活動だけでなく、製品納入後のアフターサービスまで一貫して関わり、プロジェクト全体の管理を行います。重工業の営業職は、製品の技術的な理解とビジネススキルを生かして、会社の技術を市場に結び付ける重要な役割を担っています。
重工メーカー業界大手3社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益/営業利益率)
「三菱重工業・川崎重工業・IHI」の各社の業績は以下のグラフの通りです。
※出典:バフェットコード「三菱重工業/川崎重工業/IHI」
※出典:2023年度有価証券報告書「三菱重工業 P.2/川崎重工業 P.4/IHI P.2」
※会計基準は3社ともIFRSを用いており、連結決算の数値となっています。
※三菱重工業と川崎重工業については営業利益の記載がなかったため、省略しております。
グラフから、売上高に関して、三菱重工業は他の2社と比べ、2倍以上の数字となっており、業界における存在感の強さがうかがえます。
重工メーカー業界大手3社の特徴・強み
それでは各企業の特徴を見ていきましょう。
三菱重工業:日本を根底から支える業界最大手
1884年に三菱財閥創業者の岩崎弥太郎が政府から工部省長崎造船局を借り受け、創業された三菱重工業(※33)。
火力発電システムなどの「エナジー」、物流機器などの「物流・冷熱・ドライブシステム」、製鉄機械などの「プラント・インフラ」、民間航空機などの「航空・防衛・宇宙」の4つのセグメントで成り立っています(※34)。2023年度の売上収益のセグメント構成比は以下の通りです。
※出典:三菱重工業「2023年度有価証券報告書 P.97」
三菱重工業は2021年度から2023年度にかけて推進してきた「2021事業計画」の結果、過去最高水準の利益を達成し、強固な事業基盤と財務基盤を構築しました(※35)。そこで同社は今後、「2024事業計画」としてポートフォリオ経営の強化と、「MISSION NET ZERO」を推進することを打ち出しました(※36)。「MISSION NET ZERO」とは2040年までにグループとバリューチェーン全体のCO₂排出量をネットゼロにすることを目標とした宣言です(※37)。
また、日本のリーディングカンパニーである三菱重工業は、海外でも技術を提供しており、2023年度の海外売上率は約58%(※38)です。海外に日本の重工業技術を発信し、国際社会の根底も支えたい人にはぴったりの企業ではないでしょうか。
(※33)参考:三菱重工業「沿革」
(※34)参考:三菱重工業「2023年度有価証券報告書 P.6」
(※35)参考:三菱重工業「2024事業計画 P.6」
(※36)参考:三菱重工業「2024事業計画 P.10」
(※37)出典:三菱重工業「2040年カーボンニュートラル宣言」
(※38)出典:三菱重工業「2023年度有価証券報告書 P.98」より算出
川崎重工業:陸や海、宇宙まで。多彩な製品を送り出す
川崎重工業はこれまで日本初の潜水艇、国産化第一号の蒸気機関車、国産初の産業用ロボットなど、多数の「初」を日本にもたらしてきました(※39)。
下記のグラフを見ると分かるように、川崎重工業も三菱重工業と同様に、航空機や船舶などさまざまな製品を製造しています。2023年度の売上収益のセグメント構成比は以下の通りです。
※出典:川崎重工業「2023年度有価証券報告書 P.101」
川崎重工業では2001年から「社内カンパニー制」を採用しています。社内カンパニー制は独立した会社に近い形態であるために、事業部制よりも「意思決定や判断スピードが早い」というメリットがあり、市場が変化するスピードに対応していこうという目的があります(※40)。
2020年11月から推進している、「グループビジョン2030」では、今後注力するフィールドを「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」とし、地球環境保護やエネルギーの安定供給など、さまざまな時代の社会課題の解決に取り組んでいます(※41)。
(※39)参考:川崎重工業「年表」
(※40)参考:川崎重工業「カンパニー制・執行役員制の導入と役員体制の変更について」
(※41)参考:川崎重工業「グループビジョン2030」
IHI:海外からの高い評価
IHIは1853年に石川島造船所として創業(※42)。日本国内における最大級のつり橋「明石海峡大橋」などを完成させてきました(※43)。
2023年度の売上収益のセグメント構成比は以下の通りです。
※出典:IHI「2023年度有価証券報告書 P.114」
バランスよく事業分野が分散しています。「産業システム・汎用(はんよう)機械」がやや高い割合ですが、IHIの最も得意とする分野は「航空・宇宙・防衛」でしょう。今やセグメント別の売り上げでは約20%と事業の柱となっており、成長を牽引する事業分野と位置付けられています(※44)。また、民間航空用のロングシャフトが世界トップシェアとなるなど、海外からの高い評価を励みに世界展開を推し進めていき(選考対策ページより)、この分野の成長のおかげもあってか、海外売上比率が現在では45%にまで伸張しました(※45)。
このように世界から注目を集める航空・宇宙・防衛事業強みを持つIHIは、重工業の中でも航空系をつかさどるメーカーとして今後も高いプレゼンスを発揮するでしょう。
また、「プロジェクトChange」ではコロナ禍での環境変化の中、成長軌道への回帰に取り組み、過去最高水準の営業利益を実現。現在は、「グループ経営方針2023」が掲げられ、さらなる事業変革を進めています(※46)。
(※42)参考:IHI「あゆみ」
(※43)参考:IHI「製品情報」
(※44)参考:IHI「統合報告書2024 P.61」
(※45)参考:IHI「2023年度有価証券報告書 P.147」より算出
(※46)参考:IHI「グループ経営方針2023 P.4/P.14」
重工メーカー業界大手3社の社風の違い・制度
続いて、重工メーカー業界各社の社風について見ていきましょう。
三菱重工業:社会貢献への意欲が高い社員が多く、若手から海外で働ける可能性も
三菱重工業には社会貢献への意欲が高い社員が集まっているようです。内定者によると「社員のほとんどが社会を支えたいという強い気持ちを持って働いていた。受けている学生も課題意識を持って志望している人がほとんどだった」とのこと。
また、若手から海外で働ける点も大きな魅力の1つです。倍率の詳細は不明ですが、若手のうちから海外に挑戦したいという希望はほとんど通るそうです。海外で働く機会に対して、同社の社員は「社員を海外に派遣するというメーカーは多いが、実際は40、50代といった年次の高い管理職社員が多く派遣されている。そんな中で三菱重工は若手を即戦力として送り出している」と説明会にて語っています(2024年卒の選考対策ページより)。
一方、技術系は学生に人気の「航空・防衛・宇宙」分野ではジョブローテーションは基本的に行われず、海外勤務が少ない他、国内での移動も少なく、配属先の地域で集中して製品の設計・開発に取り組むことになるようです。また、三菱重工は1つのプロジェクトを推進する際に、メンバーを取りまとめる役回りを行うことが多々あるようです。そのため、人を巻き込んでプロジェクトを進める能力をアピールすることが重要になってきます(選考対策ページより)
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川崎重工業:穏やかな社員が多く、のびのびと働ける環境
川崎重工業は、「多様な人財がそれぞれの個性と能力を最大限に発揮しながら活躍できる組織を実現する」という目標のもと、ダイバーシティ推進のための各施策に積極的に取り組んでおり、ワークライフバランスにも注力している企業です(※47)。
社風は「穏やかでのびのびとしている」とのこと。内定者によると、ある学生は「社員の人は基本的に穏やかな印象があるため、ガツガツ働きたい人にはあまり魅力的ではないと感じる」と語っており、穏やかな同僚とのびのび自由に働きたいと考える学生にとって魅力的な環境だといえます(2024年卒の選考対策ページより)。
(※47)参考:川崎重工業「Kawasaki Report 2023 P.63/P.67」
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IHI:人材こそが最大かつ唯一の財産であるという理念
IHIでは「人材こそが最大かつ唯一の財産である」という経営理念があり(※48)、社員の働きやすい環境や成長のサポートに注力するなど、財産である社員を大切にする社風があります。
例えば独身寮や社宅の完備、従業員持株制度といった基本的な制度はもちろん、土日祝日の休暇に有休をつなげて4、5日の連休とする「悠悠連休」の取得を推進することで、ワークライフバランスの実現を図っていたり、子育てサポート企業として「くるみんマーク」を取得したりしています(※49)。
また、海外拠点研修や、インド滞在集中研修など海外研修が豊富に用意されています。海外に実際に行かない場合でも、社内で勤務時間中にビジネス英語を集中的に学ぶ講座が用意されており、海外で活躍できる人材の育成に力を入れているといえます。
福利厚生が充実した労働環境と、グローバル人材を育成する制度を兼ね備えるIHIは、私生活を重視しながらもグローバル人材として成長したいと考えている学生に最適な企業といえるでしょう(選考対策ページより)。
(※48)参考:IHI「IHIグループビジョン」
(※49)参考:IHI「『くるみん認定』のお知らせ」
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重工メーカー業界大手3社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
3社の平均給与と平均年齢は以下の通りです。
※出典:2023年度有価証券報告書「三菱重工業 P.11/川崎重工業 P.11/IHI P.13」
※平均給与は千の位を四捨五入しています。
平均年収は、三菱重工業が他の2社より100万円以上高いことが分かります。これは圧倒的な売上収益が理由だといえるでしょう。
また、日本全体の40代の平均年収が約506万円(※50)です。多少の差はあれど、3社とも他の業界と比較しても圧倒的に高水準なのは間違いありません。
(※50)出典:国税庁長官官房企画課「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- P.21」より算出。
重工メーカーで働く魅力・やりがい
重工メーカーで働く魅力の1つは、スケールの大きいプロジェクトに携われる点です。社会インフラを支える製品や技術に関わることで、自身の仕事が社会に大きな影響を与えることを実感できます。
また、重工メーカーは福利厚生が手厚い企業が多く、長期的なキャリア形成をサポートする環境が整っています。ここでは、重工メーカーで働く魅力ややりがいについて詳しく解説します。
スケールの大きい仕事に携われる
重工メーカーで働く最大の魅力は、スケールの大きなプロジェクトに携われることです。
重工業では、船舶や大型の産業用ロボット、発電所といった大規模な製品を手掛けるため、1つのプロジェクトに多くの人々が協力し、長期間にわたって取り組むことが一般的です。こうした大規模なプロジェクトに参加することで、大きな達成感を味わえます。
さらに、重工業のプロジェクトは国境を越え、北米や欧州、中東、アジアなど世界中で展開されるため、グローバルな視点で活躍する機会が多いのも特徴です。異なる国籍や文化を持つ人々と協力してプロジェクトを進めることで、国際的な経験を積めて、自分の仕事が世界に影響を与えているというやりがいを感じられます。
大きなモノを作り上げ、完成したときの達成感は、重工メーカーでしか味わえない特別な魅力です。
福利厚生が手厚いところが多い
福利厚生が手厚いことも重工メーカーで働く魅力の1つです。
重工業業界は大企業が多く、福利厚生が充実している企業が多いのが特徴です。例えば、フレックスタイム制度を導入している企業や、育児休暇の環境が整備されている企業も多く、社員の生活と仕事のバランスを大切にしています。
また、在宅勤務制度を導入している企業もあり、柔軟な働き方が可能です。繁忙期には休日出勤が発生することもありますが、振替休日制度を設けている企業も多く、しっかりと休息を取れる環境が整っています。
こうした福利厚生の充実は、社員が安心して働ける環境を提供し、長期的にキャリアを築いていくための大きな支えになっているといえるでしょう。
重工メーカー業界大手3社の選び方
ここでは、重工メーカー業界大手3社の選び方をご紹介します。
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
以下の記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説していますので参考にしてみてください。
▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載しているほか、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
以下の記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介していますので参考にしてみてください。
▼ワンキャリアの活用方法について詳しく知りたい方はこちら ・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けば良い?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
「ONE CAREER」のYouTubeチャンネルはこちら(YouTubeに遷移します)
手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけられ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」がしつこく聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直ちょっと面倒ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
▼業界研究記事はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!金融/商社/不動産/メーカー/広告/コンサルなど人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野がわかります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、ES締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
それぞれについての記事を以下でご紹介しますので、参考にしてみてください。
また、ワンキャリアの選考対策ページにある「合格の秘訣」も企業研究におすすめです。業界の特徴から各企業の特徴や強み、社風から選考対策についても記載してありますのでぜひ参考にしてみてください。
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▼企業研究について詳しく知りたい方はこちら ・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ ・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
▼就活の軸について詳しく知りたい方はこちら ・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
重工メーカー業界大手3社が求める人物像・選考対策
ここからは自動車メーカー業界大手5社が求める人物像と選考対策をそれぞれ解説します。
重工メーカーが求める人物像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
三菱重工業 技術系
川崎重工業 事務系総合職
川崎重工業 技術系総合職
IHI 技術系
重工メーカーの選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
三菱重工業 事務系
三菱重工業 技術系
川崎重工業 事務系総合職
川崎重工業 技術系総合職
IHI 技術系
エントリーシート(ES)対策
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
・入社意欲がどれほど強いか ・自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか ・入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを含んだ志望動機は説得力があり、過去の選考参加者や内定者のESからも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
重工業界では、特に「SPI」が多く実施されています。
SPIは性格と能力の2領域を測定し、能力検査は言語(国語)と非言語(数学や算数)でわかれています。時間制限がついているという特徴があり、受験者の解答状況や正答率によって問題が変わっていきます。正答率が高ければ難易度の高い問題が出題され、高得点につながるので、時間内で的確に問題を解けるようにしておきましょう。
以下、Webテストについての記事をご紹介します。参考にしてみてください。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧 ・【SPI対策】全問題形式を完全網羅!練習問題&解答一覧(言語・非言語・英語・構造的把握力) ・【玉手箱対策】問題&解答集|出題企業と問題形式(計数・言語・英語)まで紹介
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能になります。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握でき、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用したりして社員と接点を持つことで機会を得られます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみると良いでしょう。
OB・OG訪問については以下の記事で詳しく記載してありますので参考にしてみてください。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
重工メーカー業界以外の業界研究記事
■業界研究まとめ記事はこちら ▪️メーカー ・【素材メーカー:業界研究】大手3社(日本製鉄・AGC・東レ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(日立製作所・ソニー・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手3社(花王・資生堂・コーセー)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「サントリー・アサヒ・キリン・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・明治・日清食品・キッコーマン・ヤクルト)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手4社(武田薬品工業・アステラス製薬・大塚製薬・第一三共)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【自動車メーカー:業界研究】大手3社(トヨタ・ホンダ・日産)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手3社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️商社 ・【総合商社:業界研究】五大商社(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワン・阪和興業・JFE商事」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️金融 ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:地銀】横浜銀行、千葉銀行、京都銀行、近畿大阪銀行、池田泉州銀行。Uターン就活生から圧倒的な人気を誇る地方銀行の違いや意外な魅力とは?
・【業界研究:生保と損保の違い】保険業界を受けるなら知っておきたい、生命保険、損害保険業界の違いを徹底比較!
・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い
・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【証券:業界研究】大手5社「野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【外資系投資銀行:業界研究】大手4社「J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️コンサル ・【戦略コンサル:業界研究】MBB「マッキンゼー・BCG・ベイン」を比較!仕事内容・社風/強みの違い
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、EY、KPMG、アビーム)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️マスコミ・エンタメ ・【出版:業界研究】4大出版社(集英社・講談社・KADOKAWA・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【テレビ局:業界研究】キー局4社(フジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【大手広告代理店:業界研究】大手6社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・セプテーニ・デジタルHD・ADK)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:旅行業界】「JTB、HIS、KNT-CT、日本旅行」大手旅行会社4社それぞれの強みや社風、給料を徹底比較!
▪️インフラ・資源
・【インフラ:業界研究】大手3社(JR東海・東京電力・東京ガス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:インフラ業界】「安定時代の終焉」日本を支えるインフラ業界:電力・ガス・交通の魅力と将来性
・【鉄道:業界研究】大手5社「JR東日本・近畿日本鉄道・JR東海・JR西日本・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【海運:業界研究】大手3社「日本郵船・商船三井・川崎汽船」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【私鉄:業界研究】大手3社「東急・東武鉄道・小田急電鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【ガス:業界研究】大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:エネルギー】電力・ガス業界の大手4社「東京電力・関西電力・東京ガス・大阪ガス」の事業や年収を徹底比較!
・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井石油開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
・【業界研究:航空会社】大手2社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL))を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【デベロッパー2:業界研究】大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(大林組・鹿島建設・大成建設・清水建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️IT・通信 ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(アクセンチュア・NTTデータ・野村総合研究所・日本IBM・富士通)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い
・【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️人材・教育 ・【人材:業界研究】大手4社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・リンクアンドモチベーション」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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