「業界研究をしないとダメ。でも、めんどくさい」
学生の皆さん、こう思っている方も多いのではないでしょうか? そんな声にお答えして、ワンキャリ編集部が総力をあげてお届けする「業界研究」。
第2弾である今回の記事の数は「36の業界、47本」。
多くの学生から人気を博する業界研究記事を、まとめてお届けします。
<目次>
●業界研究が必要な理由
・業界研究とは?
・業界研究を行う目的
・業界研究で注意すべきポイント
●効率的な業界研究のやり方
・業界研究をする時期はいつ?
・業界研究の手順
・どうやって情報収集をする?
●コンサル業界の業界研究:総合コンサル・戦略コンサル
●金融業界の業界研究:外資系投資銀行・メガバンク・証券・損害保険・生命保険・資産運用
●メーカー業界の業界研究:電機・自動車・飲料・化粧品・製薬・食品・日系消費財・重工・医療機器・精密機器
●広告・マスコミ業界の業界研究:テレビ・出版・広告代理店
●インフラ・交通・資源業界の業界研究:航空・都市ガス・エネルギー・通信・IT・私鉄・鉄道・海運
●商社業界の業界研究:総合商社・鉄鋼商社
●不動産・建築業界の業界研究:スーパーゼネコン・デベロッパー
●人材・教育業界の業界研究:人材・教育
●旅行・観光業界の業界研究:旅行代理店
●入社後のキャリア・転職動向の調べ方
業界研究が必要な理由
就職活動において業界研究が不可欠な理由は、自分が興味を持っている業界のポジショニングや将来性を理解することでキャリアプランに合った企業が見つけやすくなるためです。
ここでは業界研究の目的や注意するポイントを解説しています。効果的な業界研究を行うためにぜひ参考にしてみてください。
業界研究とは?
業界研究とは、特定の業界や市場に関する情報を集め、分析することを指します。自分が働きたい業界や興味のある業界を見つけるために行うのが就活における業界研究です。
業界研究で調査する内容は、業界の規模・成長性・競争状況・主要企業・技術の進化・市場のトレンドなど多岐にわたります。
業界全体の構造だけでなく個々の企業がその業界内でどのような立ち位置なのか明らかにするためにも業界研究は有効です。
業界研究を行う目的
業界研究を行う目的は、主に以下の2つがあります。ここでは、それぞれの目的について解説します。
【業界研究を行う目的】
- 志望業界を決める
- 志望業界について知る
志望業界を決める
業界研究の目的の1つ目は志望業界を決めることです。業界ごとの魅力や課題、業務内容などを把握することで、自分の適性や興味に一致する業界が見つかりやすくなります。
自分のキャリアパスをより明確に描くことが可能になり、効果的な就活が行えるでしょう。
志望業界について知る
業界研究の目的の2つ目は志望業界について知ることです。業界の動向を把握することで面接時にその業界に対する深い理解と情熱をアピールしたり、自己PRや志望動機を具体的に述べたりできます。
さらに、志望業界への深い理解を持つことで業界の将来の変化を予測し、それに合わせて柔軟にキャリアを調整する能力も身につきます。
業界研究は単に就活を成功させるためだけではなく、長期的な視点から自分のキャリアを計画し、目指すべき方向性を明確にするためにも重要なステップといえるでしょう。
業界研究で注意すべきポイント
業界研究で注意すべきポイントは主に以下の2つがあります。注意点を理解して、効果的な業界研究につなげましょう。
【業界研究で注意すべきポイント】
- 自己分析を行ってから取り組む
- 業界内の事情を詳細に調べる
自己分析を行ってから取り組む
業界研究を始める前に自己分析をしっかりと行うことが非常に重要です。
自己分析とは自分の価値観・興味・能力・目標などを理解することです。これを怠ると、自分に合わない業界に時間を費やすリスクがあるため注意が必要です。
例えばチームワークを重視する人が個人の競争が激しい業界に飛び込むと、働きがいを感じにくい可能性があるでしょう。
また、自己分析を通じて得られた情報は、業界研究を具体的かつ効率的に進めるための基盤です。例えば、コミュニケーションスキルや分析力が強みであれば、それを生かせる広告業界やコンサル業界などに目を向けられます。
業界研究を行う際は、単に業界が持つ魅力だけでなく、その業界がどのように自分のキャリアプランや人生の目標に関わるかのかも考慮することが大切です。自己分析をもとに業界選びを行うことで、キャリアが成功する可能性を高められるといえるでしょう。
業界内の事情を詳細に調べる
業界研究を行う際は、以下のポイントに注目して詳細な情報を集めることが重要です。これらを理解することで、業界のリアルな状況を把握し、有効なキャリア戦略を練れます。
見るべきポイント | 内容 | 詳細 |
業界内のトップ企業 | 5社程度 | 企業名、売上高、従業員数、事業内容、強み・弱み、近年話題となったニュースなど |
市場規模 | 市場規模全体と成長率 | 国内市場と世界市場の規模、過去5年間の成長率、将来予測など |
事業や業務内容 | 業界全体の事業内容と代表的な業務内容 | 業界全体の事業内容を大まかに分類し、代表的な業務内容を具体的に調べる |
魅力 | 業界で働くことのメリット | 業界で働くことで得られる経験やスキル、やりがい、将来性など |
課題や不安な点 | 業界で働くことのデメリット | 業界で働くことによるリスクや課題、労働環境、将来の不安など |
平均年収 | 業界全体の平均年収と役職別の年収 | 業界全体の平均年収、役職別の平均年収、男女別の平均年収など |
平均年齢 | 業界全体の平均年齢と役職別の平均年齢 | 業界全体の平均年齢、役職別の平均年齢、男女別の平均年齢など |
関連する業界 | 他の業界との関連性 | 対象業界と密接な関係のある業界、進出の可能性のある業界など |
効率的な業界研究のやり方
業界研究を適切に行うことで、自分のキャリアの目標に合致した企業が見つけやすくなります。ここでは、業界研究を効率的に行う方法について詳しく解説します。
業界研究をする時期はいつ?
業界研究を開始する時期は人によって異なりますが、4年制の大学生は自己分析のあと、または並行して3年生の春から行うことが一般的です。
具体的には2026年卒の学生の場合、2025年の2〜3月にかけて業界研究を始めるのがおすすめです。この時期には多くの企業が説明会を開始し、就活が本格的に始まるためです。
しかし、インターンシップに参加する場合はインターンシップに参加する前に業界研究をする必要があるため、より早期に取り組むことが望ましいでしょう。
業界研究の手順
業界研究は就活を成功させるための重要なステップです。適切な業界研究には以下の手順が効果的です。
1. 自己分析から始める
自己分析を通じて、自分の価値観や強み・弱みを理解しましょう。これにより、どの業界が自分に適しているか、または興味を持てるかが明確になります。自己分析は自分の経験を振り返り、自分がどのような環境で活躍できるかを考える出発点です。
2. 興味のある業界を絞る
自己分析の結果をもとに興味のある業界を絞ります。ここでは、一般的なカテゴリー(メーカー・金融など)ではなく、より具体的な業種(自動車メーカー・保険業界など)に焦点を当てることが重要です。
自己分析をしても業界を特定できなかった場合は、SNSやテレビで注目した企業や趣味に関連する業界をリストアップするのも1つの方法です。
3. 業界研究のリソースを活用する
ワンキャリアの「ワンキャリ業界研究」・業界団体のホームページ・業界本など、さまざまなリソースを活用して業界研究を進めます。過去の古い情報ではなく、最新のタイムリーな情報を集めることがポイントです。
4. 業界研究ノートを作成する
集めた情報をノートにまとめます。手書きでもパソコンでも自分にとって整理しやすい方法を選びましょう。
業界研究ノートには、業界のトップ企業や市場規模と成長率、事業内容などの情報を記載しましょう。これらの情報はインターンシップの選考やエントリーシートの作成時にも役立つため、以下のようなフォーマットを用いて網羅的かつ体系的にまとめることをおすすめします。
5. 目標とする業界を決める
業界研究を通じて実際に働いてみたい業界を絞り込みます。この段階では、複数の業界を検討しても構いません。
6. 業界セミナーや合同企業説明会を利用する
業界研究セミナーや合同企業説明会に参加することで、業界全体の動向を把握し、企業間の違いを比較できます。
これらのステップを踏むことで、自分のキャリアに合った業界を見つけ、就活を効率的に進められます。自己分析から始めて業界研究を深め、最終的には自分に合った企業を見つけましょう。
どうやって情報収集をする?
業界研究において正確かつ網羅的な情報を収集するためには、さまざまなリソースの情報を組み合わせる必要があります。以下では、特に有用な情報収集の方法を詳しく解説します。
ワンキャリアの業界研究記事を読む
ワンキャリアでは、業界ごとに業界研究記事を複数用意しています。この記事では、各業界の業界研究記事をご紹介しているので、ぜひご覧ください。
ワンキャリアの業界研究記事では、各業界について以下の情報をまとめています。
・業務内容 ・業界傾向 ・大手企業の業績比較 ・大手企業の特徴・強み・社風の違い ・平均年収 ・業界の選考対策・口コミ
ワンキャリアの企業情報が分かるWEB説明会の動画
「業界研究の重要性は分かるけれど、業界の数が多くて調べるのが面倒」と感じる方もいるでしょう。そこで、効率良く業界研究ができる記事をご紹介します。
また、ワンキャリアでは1社あたり約40分で企業情報が分かるWEB説明会の動画も発信しています。さまざまな企業の説明会を確認して、より深い業界理解につなげましょう。
業界団体のホームページを見る
業界団体のウェブサイトは、その業界に関連する最新のトレンド・統計・政策変更・規制情報などを把握するための貴重な情報源です。
多くの業界団体は業界の発展を支援し、企業に役立つ情報を提供することを目的としています。
例えば、製造業界の団体は新技術の導入や国際貿易の影響、環境規制の更新情報などを提供することがあります。これらの情報は業界の現状理解と将来の展望に不可欠といえるでしょう。
合同企業説明会に参加する
就活中の学生にとって、合同企業説明会は直接的な情報源として価値があります。これらのイベントでは、多くの企業が一堂に会し、自社の業務内容や業界内での位置づけ、採用情報などを提供しています。
参加者は企業の人事担当者や現場の社員と直接話せ、業界のリアルな情報を得ることが可能です。また、他の参加者とのネットワークを通じて、業界の未公開情報や裏話を聞ける場合もあるでしょう。
本・新聞・ニュースを活用する
定期的に発行される本や新聞、オンラインのニュース記事は、業界の最新の動向や分析を理解するうえで欠かせない情報源です。
特に業界を専門に扱う本は深い洞察や詳細な事例が掲載されており、業界の理解を深めるのに役立ちます。
新聞やニュースウェブサイトは、日々の市場の変動や政治的な出来事が業界にどのように影響しているか把握するのに最適です。これらの情報源を定期的にチェックすることで、業界の現状に即した知識を維持できます。
コンサル業界の業界研究:総合コンサル・戦略コンサル
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広告・マスコミ業界の業界研究:テレビ・出版・広告代理店
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大手5社「JR東日本・近畿日本鉄道・JR東海・JR西日本・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【ガス】
大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【エネルギー】
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商社業界の業界研究:総合商社・鉄鋼商社
・【総合商社】
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・【鉄鋼商社】
大手4社「伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワン・阪和興業・JFE商事」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
不動産・建築業界の業界研究:スーパーゼネコン・デベロッパー
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・【デベロッパー】
大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【デベロッパー2】
大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
人材・教育業界の業界研究:人材・教育
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大手4社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・リンクアンドモチベーション」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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大手4社「ベネッセ・リクルート・トライ・LITALICO」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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「JTB、HIS、KNT-CT、日本旅行」大手旅行会社4社それぞれの強みや社風、給料を徹底比較!
入社後のキャリア・転職動向の調べ方
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(Photo:Thanakorn.P/Shutterstock.com)
※こちらは2017年3月に公開された記事の再掲です。