こんにちは、ワンキャリ編集部です。
就活で選考を受けていると、「テストセンター」という言葉を聞くことがあると思います。実際に、適性検査をテストセンターで受けるように案内された方もいるかもしれません。
そこで今回は、テストセンターの概要・受検方法・準備・当日の流れなどをご紹介します。事前に知っておくことで、受検への心構えをしておきましょう。
<目次> ●テストセンターとは ●テストセンターの受検会場 ・リアル会場 ・オンライン会場 ●【リアル会場】テストセンター受検時の持ち物 ・印刷済みの受検票 ・顔写真付きの本人確認書類 ●【リアル会場】テストセンター会場で貸し出されるもの ・筆記用具 ・ヘッドホン ●【オンライン会場】テストセンター受検時の持ち物 ・顔写真付きの本人確認書類 ・筆記用具 ・メモ用紙 ●テストセンター受検時の服装に関する注意点 ・テストセンター受検の服装規定はない ・受検に集中できる服装を選ぶ ・本人確認できるよう身だしなみを整える ・ポケットには何も入れない ・腕時計を外す ●テストセンターでの受検前に必要な準備 ・ID取得 ・会場選択 ・申し込み ・事前に性格検査受検 ●【リアル会場】テストセンター受検当日の流れ ・指定日時に会場に向かう ・受付で身分証明書と受検票を提示する ・荷物をロッカーに入れ待合室で待つ ・身分証明書と受検票を提示して試験室に入り、テストを開始する ・試験が終了したら退出する ●【オンライン会場】テストセンター受検の流れ|部屋は汚くていい? ・受検環境を用意する ・監督者と接続する ・開始受付の説明を受ける ・検査を開始する ・終了受付をする ●テストセンター受検時の注意点 ・1. 余裕を持ったスケジュール管理 ・2. チュートリアル・練習問題も読む ・3. テストセンターで持ち込めないものの確認(時計・電卓・スマホ) ●まとめ
テストセンターとは
テストセンターとは、選考に必要なステップである、適性検査「SPI」の受検方法の1つです。応募した企業がテストセンターで試験を受けることを指定した場合、期限までに学生は自分の都合がよい日時を予約し、リアル会場もしくはオンライン会場で受検します。
リアル会場の場合はリクルートマネジメントソリューションズが用意したテスト会場に足を運び、会場のパソコンでテストを受検します。2022年10月からオンライン会場も開設しています。
こちらの記事ではSPIの例題や対策方法を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
▼SPIについて詳しく知りたい方はこちら ・【SPI対策】全問題形式を完全網羅!練習問題&解答一覧(言語・非言語・英語・構造的把握力)
テストセンターの受検会場
テストセンターの受検方法について「リアル会場」と「オンライン会場」の2カ所に分けて紹介します。
リアル会場
テストセンターは、各地域にあるリアルな会場で受検できます。全国7都市(東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡)に会場を用意しています。受検するためには、事前に場所を指定して予約する必要があります。自宅に近いところや、通学範囲など行きやすい場所を選びましょう。
オンライン会場
自宅をオンライン会場として、受検することも可能です。リアル会場に行くのが距離的に難しい場合や感染対策で外出を控えたいときなどに、オンライン会場を選択すると便利でしょう。オンライン会場は自宅で自分のパソコンを使って受検するため、事前に動作環境を満たしているか、集中して受検できる環境かを確認してから予約することをおすすめします。
【リアル会場】テストセンター受検時の持ち物
テストセンター受検時にリアル会場に持ち込むものとして、受検票と身分証明書(顔写真付き)が必要です。それぞれ詳しく紹介していきます。
印刷済みの受検票
テストセンターでテストを受ける際、必須となるのが受検票です。テストを申し込むときに、そのテストに沿った受検票が毎回発行されます。テストセンターのマイページの表示画面、もしくは予約確認メールが受検票となることが多いです。テストセンターに行く前に、自宅や学校などで、事前に印刷して持っていく必要があります。スマホ画面で提示するのではなく、紙で持参しましょう。
顔写真付きの本人確認書類
テストセンターには、本人を証明する身分証明書(顔写真付き)が必要です。例えば、学生証・運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなどがあるでしょう。運転免許証・パスポートなどは有効期限が切れていたら試験を受けられないため、必ず事前に有効期限内かをチェックしましょう。
【リアル会場】テストセンター会場で貸し出されるもの
テストセンター受検時にリアル会場で貸し出されるものとして、筆記用具とヘッドホンがあります。それぞれ詳しく紹介していきます。
筆記用具
筆記用具やメモ用紙は持ち込めませんが、会場で貸し出されます。借りたメモ用紙を使い切った場合、追加で貸してもらえることも覚えておいてください。
ヘッドホン
希望者はヘッドホンを借りることも可能です。
ヘッドホンがあれば、音を遮断できてテストに集中しやすいでしょう。静かな環境で試験を受けたければ、ヘッドホンを借りてみてください。
【オンライン会場】テストセンター受検時の持ち物
テストセンターをオンライン会場で受検するときに用意すべきものとして、顔写真付きの本人確認書類・筆記用具・メモ用紙があります。それぞれ詳しく紹介します。
顔写真付きの本人確認書類
リアル会場の場合と同様に、本人を証明する身分証明書(顔写真付き)が必要です。必ず事前に有効期限内かをチェックしましょう。
筆記用具
オンライン会場で受検する際は、鉛筆・シャープペンシルなどの筆記用具が必要です。
自宅のパソコンを用意する際に、一緒に準備しましょう。パソコンのメモ帳を使おうとすると、画面の切り替えに時間がかかったり、テスト画面が閉じてしまったりするのでやめましょう。
メモ用紙
オンライン会場で受検する際は、メモ用紙も必要です。SPI3のサイトでは、A4サイズの用紙2枚を用意する必要があると書かれているように、自分が受けるテストに合ったサイズのメモ用紙を準備しましょう。テスト問題で少し書いて考えたいとき、手元にメモ用紙と筆記用具があるとすぐに取り掛かれますので、必ず事前に準備して手元に置いておきましょう。
テストセンター受検時の服装に関する注意点
テストセンター受検時に何を着ればいいか分からず、困っている方もいるかもしれません。ここでは、受検時の服装と注意点について解説します。
テストセンター受検の服装規定はない
テストセンター受検の服装規定はありません。
服装は自由です。スーツでなくてもかまいません。リラックスできる格好でお越しください。
※引用:Recruit Management Solutions Co., Ltd.「SPI 3 よくある質問」
したがって、私服、スーツ、オフィスカジュアルなど何でも構いません。
受検に集中できる服装を選ぶ
上記のように服装の規定はないため、受検に集中できる服装を選びましょう。温度調節がしやすいよう、パーカやカーディガンなどの羽織れるものがあると安心です。
リアル会場でもオンライン会場でも、リラックスできる服装で挑みましょう。
本人確認できるよう身だしなみを整える
受検当日、本人確認のために顔写真を撮影される場合があります。本人確認以外の目的でしか使用されないので合否には影響しませんが、最低限の身だしなみは整えておきましょう。
こちらの記事では身だしなみについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
▼身だしなみについて詳しく知りたい方はこちら ・【身だしなみ:男性編】就活で好印象な髪形・スーツなどのチェックリスト ・【身だしなみ:女性編】就活で好印象の髪形・スーツなどのチェックリスト
ポケットには何も入れない
ポケットは空にして受検しましょう。
テストセンター会場に持ち込めるものは限られています。もしポケットに何か入れたままで受検してしまい、それが持ち込み禁止のものだった場合、故意でなくとも不正行為となる可能性があります。
会場に持ち込む物以外は全てロッカーに預け、ポケットには何も入れないでおきましょう。
腕時計を外す
腕時計も外しましょう。
腕時計は不正行為の手段となり得るため、持ち込みが禁止されています。モニターに制限時間が表示されるため、こちらで時計などを用意する必要はありません。
荷物をロッカーに預けるタイミングで、ポケットの中と腕時計も確認するのがおすすめです。
テストセンターでの受検前に必要な準備
テストセンターで試験を受ける前に必要な準備について、それぞれ詳しく紹介していきます。
ID取得
テストセンターで試験を受けるためには、テストセンターで使用するIDを取得する必要があります。応募している企業から発行された企業IDとは全く別のものです。テストセンターで使用するIDとは、そのテストセンターで受ける、他の企業の試験や資格試験など、さまざまな試験を受けるために必要なIDのことです。1社を受けた後も使う可能性があるため、受検後も忘れないように管理することが大切といえるでしょう。
会場選択
IDを取得したら、試験を受けるテスト会場を選択していきます。行きやすい場所を選びましょう。
申し込み
IDを取得して会場を選択したら、受検する日時を選び、テストを申し込みます。テストを申し込んだ後はいよいよテストセンターで受検します。
事前に性格検査受検
テストを申し込んだら、事前に性格検査を受検しましょう。
自宅のパソコンやスマホから受検します。それまでに受検経験があれば、前回の結果に限り送信可能です。
期限内に性格検査が完了しない場合、能力検査の仮予約がキャンセル扱いになってしまいます。余裕を持って取り組みましょう。
【リアル会場】テストセンター受検当日の流れ
リアル会場で受検する場合について、当日の流れは以下です。
・指定日時に会場に向かう ・受付で身分証明書と受検票を提示する ・荷物をロッカーに入れ待合室で待つ ・身分証明書と受検票を提示して試験室に入る ・試験が終了したら退出する
それぞれについて詳しく解説します。
指定日時に会場に向かう
まず、指定日時に会場に向かいます。
受付が混む可能性もあるため、15分前には到着しておくことをおすすめします。
受付で身分証明書と受検票を提示する
会場に着いたら、受付で身分証明書と受検票を提示します。
受付が終わると待合室に案内されます。待合室に入るとお手洗いには行けないため、受付が終わったタイミングで済ませましょう。
荷物をロッカーに入れ待合室で待つ
待合室にロッカーがあります。試験室に持ち込む荷物以外は全てロッカーに預けましょう。
先ほど解説したように、「ポケットの中を空にすること」「腕時計を外すこと」を忘れずに確認しましょう。
身分証明書と受検票を提示して試験室に入り、テストを開始する
準備が整ったら、いよいよ試験室に案内されます。身分証明書と受検票を提示して、指定された座席に向かいます。
着席後、パソコンの画面の指示に従いテストを開始します。
試験が終了したら退出する
所定の時間が経過するか、全問解き終わればテスト終了です。テストが終了したら試験室を退出します。
【オンライン会場】テストセンター受検の流れ|部屋は汚くていい?
オンライン会場で受検する場合について、当日の流れは以下です。
・受検環境を用意する ・監督者と接続する ・開始受付の説明を受ける ・検査を開始する ・終了受付をする
それぞれについて詳しく解説します。
受検環境を用意する
先ほど解説した事前準備に加え、オンライン会場の場合は受検環境を整える必要があります。準備が必要な機器について、以下3点ご紹介します。
・ウェブカメラ付きのパソコン ・インターネット環境 ・検査実施に適した場所/環境
ウェブカメラ付きのパソコン
1点目はウェブカメラ付きのパソコンです。
パソコンの推奨環境はこちらを参考にしてください。
項目 | 詳細 |
オペレーションシステム(OS) | 日本語版 Windows10 日本語版 Windows11 日本語版 MacOS 10.13以降 |
ブラウザー | 最新版のGoogle Chrome、Microsoft Edge(Chromium版)のみ |
CPU | 1GHz以上 |
メモリー(RAM) | 4GB以上 |
ブラウザーの拡大設定 | 100%となっていること |
テキストサイズの設定 | 100%となっていること |
ディスプレイの解像度 | 横:1024以上 縦:800以上 |
ウェブカメラ | フレームレート:10fps以上 解像度:640×480以上 カメラ種類:パソコン内蔵カメラ、外付けカメラのどちらも利用可能 ※カメラは、受検者を正面から映す角度に設置されている必要がある |
サウンド・マイク | オーディオとマイクがミュートにされていないこと |
デバイス | タブレット、スマホは不可 |
※引用:SPI3 リクルートMSの適性検査「テストセンターとは 受検の流れなどの基本情報のご案内」
※推奨環境は随時更新されます
カメラについては、パソコン内蔵もしくは外付けのカメラを用意しましょう。受検者を正面から映す角度に設置されているか確認しましょう。
オーディオについては、受検者の音声を入力できるマイクと、監督者の音声が出力できるスピーカーが必要です。イヤホンやヘッドセットは使用できないため注意しましょう。
インターネット環境
次に、インターネット環境を確認しましょう。以下を満たしているかチェックしましょう。
・回線速度:上り/下りともに 10Mbps 相当以上 ・接続方法:無線やWi-Fiではなく、有線LANでの接続を推奨 ※引用:SPI3 リクルートMSの適性検査「テストセンターとは 受検の流れなどの基本情報のご案内」
検査実施に適した場所/環境
受検場所として必要な条件は以下4点です。
・第三者がいない/勝手に入室できない環境 ・四方が全て壁で仕切られている場所 ・監督者が監督する上で十分な明るさ、静かさが確保できる環境 ・持ち込み可能なもの以外はない状態の部屋 ※参考:オンライン受検会場のご案内「3. 検査実施に適した場所/環境」
また、検査が実施できる机、周辺の条件は以下4点です。
・受検に必要なものが用意できている (本人確認書類、筆記用具、A4サイズのメモ用紙2枚) ・受検中のバッテリー切れを防ぐために、電源と接続した状態にする ・持ち込みが許可されたもの以外は置かれていない ・本や参考資料、飲み物など、検査に不要なものはすべて、手の届かない位置に移動させている ※参考:オンライン受検会場のご案内「2. 机の上について」
受検時にはカメラで部屋の中を360度映すよう指示されます。上記の条件を満たしていれば部屋は汚くても問題ありません。ただし、監督者から不適切な状態と判断される場合、不正行為とされる可能性があります。事前にしっかりと確認しましょう。
監督者と接続する
指定日時になったら監督者と接続します。
実施する部屋や机、パソコンに関する確認事項について「チェックボックス」にチェックを入れた上で「試験開始をリクエストする」ボタンを押し監督者と接続します。
監督者とつながったら、指示に従って受付に進みます。
開始受付の説明を受ける
開始受付の流れは以下です。
1. 本人確認 2. カメラで部屋の中を360度映し、受検に適した環境になっているかを確認 3. 机の上全体を映して確認 4. 持ちものを一つ一つカメラに映し確認 5. 身につけているものを確認 6. パソコンの設定、起動中のプログラムを確認 ※参考:オンライン受検会場のご案内「3. 検査開始までの流れ」
検査を開始する
受付が完了したら、検査を開始します。
監督者の指示に従い「試験を開始」ボタンを押します。この後は画面の指示に従ってテストを進めます。
終了受付をする
検査が終了したら、終了受付をします。検査画面を閉じずに、監督者の指示を待ちましょう。
監督者と接続できたら、正しく受検完了しているかの確認と、メモ用紙の記載内容の確認を行います。
テストセンター受検時の注意点
テストセンターを受検するときは、いくつか気をつけなければならないことがあります。ここでは、3つの注意点について説明していきます。
1. 余裕を持ったスケジュール管理
テストセンターで試験を受けるときには、余裕を持ったスケジュールで受けることが大切です。直前に予約すると、希望する日程が既に埋まっていて、予約できないこともあります。特に、本選考の時期だと試験を受ける学生が多いため、直前に申し込むことは避けた方がよいでしょう。就活スケジュール全体に影響することもありますので、企業からテストセンター受検の案内メールが届いたら、すぐに予約すべきです。試験対策の勉強よりも、先に予約しましょう。また、受検当日も混雑時に備えて、余裕を持った時間帯に会場に到着することが大切です。遅くとも、試験が始まる15分前には着くようにしましょう。
2. チュートリアル・練習問題も読む
テストセンターで受検をする際は、テストの問題の前に案内されるチュートリアルや練習問題を隅々まで読むことが大切です。本番の問題でないからといって読み飛ばすことなく、必ず全部に目を通しましょう。中には、重要な解答方法が書いている場合や、受検準備をした人にとって復習にもなる場合があるため、じっくりと読むべきです。
3. テストセンターで持ち込めないものの確認(時計・電卓・スマホ)
テストセンターに持ち込んではいけないものも多くあります。失格になる場合もありますので、注意しましょう。例えば、スマホや時計、電卓の持ち込みは不可とされています。もし、かばんに入っていた場合は、テストセンターの会場に入室する前にロッカーにしまうなどの対応が必要です。また、リアル会場では、筆記用具やメモ用紙も会場のものを使用することが前提ですので、私物を持ち込まないようにしましょう。
まとめ
ここまでテストセンターについて、概要・受検方法・必要な準備・持ち物・注意点について紹介しました。テストセンターで試験を受ける際は、テストセンターならではの作法を理解する必要があります。テストセンターの試験結果を他の企業の試験でもそのまま使えることもあるので、準備はもちろん試験対策も重要です。
志望企業でテストセンターの受検が必要かどうかは、ワンキャリアに載っている先輩の就活体験談を参考にしてみてください。
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