こんにちは、ワンキャリ編集部です。
そろそろ就活生のみなさんの中には内定を獲得した方もいらっしゃるかと思いますが、内定後はどのようにお過ごしでしょうか? パーティ三昧に卒業旅行は問題ありませんが、毎年一部の学生が「うっかり」ミスで内定取り消しの憂き目に遭っています。
そこで今回はよくある内定取り消しの事例を2つ紹介しつつ、賢い就活生が選ぶ入社までの正解ルートをお伝えします。卒業までの時期を楽しみ、来年いいスタートを切るためにご一読ください。
後で謝っても時すでに遅し、あるある内定事例2点
1. 不用意なメディア露出が命取りに
トップ学生の中には学生団体を率いるなどして、個人の能力でテレビなどのマスメディアに露出する機会もあることでしょう。例えば学生交流団体Elanの代表で7カ国語を操る秋山君がすごい特技を持つ東大生のとしてテレビに登場しました。
こういった「内定を出した会社が採用を誇りに思える露出」であればメディアへの露出は歓迎されます。しかしもし、上記の秋山君が「東大生だけど頭が悪い? お馬鹿コンテスト代表」として出演したらどうでしょうか。入社後に取引先へ「弊社に今年から入りました秋山です」と伝えたとき取引先は「あれ、こいつは以前お馬鹿コンテストに出ていたヤツじゃないか。とんだ子をウチの担当にしてくれたな」と気づいてしまうかもしれません。
その他にも「キャバクラ女子大生としてテレビ出演していたのがバレて内定取り消しになった」「就活生へのインタビューで今年は楽勝でしたね、とコメントしたら内定先が激怒して取り消された」など、例年のように学生から嘆きの声があがります。企業はあなたが内定を受諾した瞬間からあなたを会社の一員とみなします。会社の価値を上げるメディア露出以外は徹底的に避けましょう。
2. 就活ノウハウを提供しすぎて本業がおろそかに
意識の高い学生に多いのが、後輩への就活指導へ集中した結果本業がおろそかになり、大学卒業が危うくなるパターンです。内定後は「◯◯業界内定者の会」などが学生間で自然と企画されることや部活・サークルの後輩から「同じ企業を受けたいんですが……」と相談を受ける機会も増えます。そういったお願いを断れない「いい人」ほど、後輩への就活指導に時間を割きすぎて自分の卒業を危うくします。
もちろん後輩の就活指導は立派な行いです。しかし、それらの優先順位は必ず自分の卒業より次点に置きましょう。どんな素晴らしい内定も、卒業できなければただの絵に描いた餅です。
よく内定者のみなさんは「学生時代にしかできないことを今のうちに頑張れ」とアドバイスをもらうことがあるかと思いますが、学問こそ学生時代にしか集中して取り組めないことのひとつ。ぜひ「学業をやりきった」という実感を得られるまで、卒論・修論に取り組んでください。
▼内定の悩みについて詳しく知りたい方はこちら ・「内定ブルー」に陥った学生はどうなるのか?6つのパターンに分類してみた ・「この会社でいいのかな」と悩むあなたへ。最後の分岐点に立ったときに考えるべき唯一のデメリットとは?
賢い内定者が備える「Officeスキル」「会計知識」「語学力」
では、逆に入社直後から活躍する内定者はどうしているのでしょうか? 実際の例では「入社後に必要なスキルを今から磨きたい」と人事部へ申し出てアドバイスをもらい、簿記試験を受けるなど積極的にアプローチしている人もいます。
また「どの部署でもたいてい必要とされる技術」については内定者になった段階で勉強を始めるのもいいでしょう。具体的には下記の能力が当てはまります。
Microsoft Officeを使えるようにしておく
社会人になってからすぐに求められるスキルの代表例として「Microsoft Office」が挙げられます。例えば以下のような能力です。
・Excelで基礎的な関数を使いこなせる
・Wordで報告書作成や校正機能を使える
・PowerPointでプレゼン資料を作れる
・ブラインドタッチで素早くタイピングできる
学生生活中はなかなか使う機会がなく上達しづらいスキルですが、間違いなく求められる能力なので、パソコンスクールなどを活用してみましょう。
会計知識を身に付ける
ビジネスの基本である簿記を勉強しておくと後々役に立ちます。もちろん直接役に立つ業務に就くとは限りませんが、企業の利益や損失はどういう意味があるのか、もうけはどうやって発生するのかを理解することは企業の目的そのものを学ぶことにつながります。内定先によっては簿記取得が課題になっている会社も多いかと思いますので、この際に取得することをオススメします。
目安として1日1〜2時間程度の学習で簿記3級は1カ月、簿記2級は3カ月程度勉強をしていれば取得できるため、挑戦してみるといいでしょう。
ワンキャリアからは数字が苦手な方でも読みやすい入門書を2冊ご案内します。
語学力を磨く
現在、日本企業だとしても海外取引が増え語学力は欠かせない要素となっています。英語が苦手な方は英語から始めましょう。次に需要が高いのは中国語です。語学は最初の200単語が学びの鍵といわれます。ハードルを高く設定せず、新しい言葉を楽しむつもりで取り組んでみてはいかがでしょうか。
卒業できるか最終確認を怠るな
入社1日目から活躍している賢い内定者から話を聞くと、先述の通り「人から見えないところで努力している」ことが分かります。入社までの期間は企業があなたの部署配置を検討する重要な期間。卒業旅行やパーティに明け暮れるのもかまいませんが、毎日30分だけの努力で入社後の人生が変わることを考えると、やってみる価値はあるはずです。
そして最後に卒業単位が取得できているかは必ずトリプルチェックしてください。卒論・修論提出など目の前の卒業課題に取り組むのも先述の通り大切ですが、毎年何名かの学生が「実は取りこぼした単位が1つあって留年した」という話を耳にします。
せっかくの内定も卒業できなければほぼ取り消し確定。あなたの最後の使命は、確実に卒業することです。どうか残った学生生活を楽しんで、入社まで足を進めてください。
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(Photo:Elnur/Shutterstock.com)
※こちらは2019年7月に公開された記事の再掲です。