理系を中心に人気の職種である「開発職」。よく技術職や研究職と一緒に語られることの多い本職種ですが、今回は他職種との違いについてや開発職の仕事内容・向いている人材などについて徹底的に解説します。
開発職での就職を検討している方は、ぜひ読んでみてください。
<目次> ●開発職とは? 開発職の分類と仕事内容 ・開発職の分類 ・開発職と研究職の違い ・開発職と技術職の違い ・開発職の主な仕事内容 ●開発職のやりがい・働くメリット ・その1:就職後も研究に取り組める ・その2:業務が社会貢献につながる ・その3:専門性が高い業務を担える ●開発職を募集している業界・主な企業 ・製薬業界 ・自動車メーカー業界 ・食品・飲料メーカー業界 ・消費財メーカー業界 ・その他メーカー ●開発職に向いている人 ・求められる素養 ・必要な経験・知識 ・有利に働く資格・経験 ●開発職での選考に向けた対策 ・志望動機を固めよう ・仕事内容についての知識をつけよう ・実際に内定した先輩のESを見てみよう ●開発職に関してのよくある質問 ・開発職の年収は? ・開発職はきついって本当? ●まとめ
開発職とは? 開発職の分類と仕事内容
開発職とは、新しい技術を活用して新製品を生み出す職種です。新製品を生み出すためには必要不可欠な職種のため、メーカーであればどこの企業にも一般的に存在する職種といってよいでしょう。
開発職には、一般的に3つの分類が存在しています。ここでは、開発職の分類とそれぞれの仕事内容、よく一緒に説明される研究職や技術職との違いについて説明します。
開発職の分類
開発職は大きく分けて3つに分類でき、それぞれの開発職は、異なる目的や役割を持っています。
これらの開発職は、企業や組織によって重要性が異なります。それぞれ説明します。
研究開発職
研究開発職は、企業が生み出した新しい技術を商品に落とし込む職種です。製品すべての基礎となる研究を行います。のちほど解説しますが、技術開発職と異なり実際の製品製造には関わらない点が特徴です。
研究開発職の具体的な業務内容は以下のとおりです。
- 実験
- 解析
- データ収集
- 分析
- 検証
例えば、医療業界の新薬の研究開発では、「新たに見つけた病気の治療方法をもとに臨床試験を実施して用法・用量を決定する」といったことを行います。
研究開発のジャンルは、新薬以外にもスマートフォンの高速通信技術や自動車の自動走行技術、AI(人工知能)などさまざまです。研究開発職は、企業の将来を支える重要な役割を担っており、採用条件に「修士号や博士号の保持」が掲げられていることも多いです。研究開発は数年単位で続けることもあります。
ただし研究開発の仕事は、企業の実用性や収益性を重視しているため、「やりたい研究ができるとは限らない」という点に注意が必要です。
技術開発職
技術開発職は、生産効率を上げるために既存技術の改良や新しい生産設備の設計などを行う職種です。研究開発の成果を「実際の商品やサービスへどのように応用するのか?」を考えたり、商品開発の実用化に向けて「具体的にどのような技術が必要か?」を検討したりすることが主な役割です。「研究開発と商品製造の中間に位置する仕事」とイメージすると分かりやすいでしょう。
業務では、研究データの不具合の有無をチェックしつつスムーズに開発を進行することが必要なため、技術的な知識だけでなくプロジェクト管理能力も求められます。
新しい技術の応用方法を発見できれば特許の取得も可能です。特許は企業にとって大きな財産となり社会にも貢献できるので、やりがいの大きい職種であるといえるでしょう。
商品開発職
商品開発職は、市場ニーズに合わせた新商品企画や開発を行う職種です。顧客の要望や市場動向を分析し、魅力的な商品を生み出すことが求められます。また、マーケティング視点だけでなく、研究開発職の成果をもとに、専門部署と連携しながら商品開発を行うこともあります。
商品開発職の具体的な業務内容は、主に以下の3つです。
- 新商品の開発
- 既存商品の改良
- マーケティング戦略の策定
開発した商品がどんなに良いものであっても、社会からのニーズがなければ収益が生まれません。そのため商品開発職では、マーケティングや経営的な視点を持って、市場の動向を把握する必要があります。
また、開発した商品を経営層や製造部門にプレゼンしたり市場分析や戦略立案を担当したりするので、コミュニケーション能力をはじめとして、さまざまな分野の知識が求められるでしょう。商品開発職については、理系だけでなく文系学生が就職するケースも多いです。
開発職と研究職の違い
開発職と研究職は、大きく以下の点が異なります。
開発職は、「研究職が出した成果を商品に反映させて実用化すること」がメインです。一方の研究職は、そうした「新商品を生み出すための成分や技術などを発見すること」に焦点を置いています。
研究職を目指す場合は、企業やメーカーへの就職だけでなく、大学の研究室に所属するといった方法も選択肢に入れましょう。
また、研究職で行われる研究は以下の2つに分けられます。
- 基礎研究
- 応用研究
基礎研究は、0から新技術などを発見することを目的に、長期的な視点で行われます。応用研究では、基礎研究で発見した知識をもとに商品への応用方法を研究するため、期限が決められているケースが多いです。
開発職と技術職の違い
開発職と技術職は、大きく以下の点が異なります。
開発職は新商品を生み出すことがメインです。
一方の技術職は、商品の生産に必要なシステムや生産ラインなどの運用管理に焦点をおいています。そのため、技術職の業務は、商品の生産設備立ち上げから運用、管理まで幅広くなることが特徴です。
具体的な技術職の例は以下の通りです。
- システムエンジニア
- セキュリティエンジニア
- 品質管理技術者
- 電気設備技術者
最近では商品の生産過程でAIを導入しているケースもありますが、「目視でのチェックが必要」など、人力でないと対応できない複雑な業務では技術職が必要です。商品の安全性や質を担保する職種なので、深い専門知識が求められます。
開発職の主な仕事内容
開発職の主な仕事内容は、以下の3つに分類されます。
- 研究開発職の仕事内容
- 技術開発職の仕事内容
- 商品開発職の仕事内容
これらの仕事内容について、それぞれ説明します。それぞれの開発職が持つ特徴や役割を理解することで、自分に合った職種を見つけやすくなるでしょう。
研究開発職の仕事内容
以下のように、商品開発に必要な技術や知識を生み出すための研究や検査などを担当します。
- 基礎研究の実施
- 商品開発に必要な知見の収集
- 実験の遂行と分析
- レポートや論文作成
- 各種検査業務
研究開発職では、高度な専門知識と研究経験が求められます。そのため、企業が求める分野を大学院で研究した経験を持つ人材が、研究開発職に適しているでしょう。
技術開発職の仕事内容
技術開発職は、主に「新商品の設計や試作品の製作」「生産設備の設計」「既存の商品や生産設備の改良」を行います。そこに加えて、研究分野と実際の製造過程をつなぐ重要な役割も担当します。例えば、「開発部門と連携を取りながら試作品をスムーズに生産できる設備体制を整える」などです。
そのため技術開発職では、専門的な知識を生かして仕事をこなす力はもちろん、他部門と協力できるコミュニケーション能力も欠かせません。
商品開発職の仕事内容
商品開発職は、以下のような業務を通じて、社会のニーズに合った新商品を企画・開発する仕事です。
- 社内の商品企画部門からのアイデアを形にする
- 営業部門からの要望を商品化する
- 市場調査やトレンド分析を実施する
- 新商品のコンセプトを立案する
- 製造ラインの調整を行う
- 試作品の作成とテスト販売を実施する
会社の収益に直結する部門であるため、顧客の要望や市場動向を分析し、魅力的な商品を生み出すことが求められます。商品開発職のみでは新商品を生産できないため、以下のようにさまざまな部署と連携する調整力が不可欠です。
・研究開発部門 ・技術開発部門 ・商品企画部門
商品開発職は技術開発職と同様に、コミュニケーション能力が重要視される職種といえるでしょう。
開発職のやりがい・働くメリット
開発職には、多くのやりがいと働くメリットがあります。これらの魅力を知ることで、開発職が自分に合っているかを判断する材料になるでしょう。
開発職のやりがいと働くメリットは、主に以下の3つです。
それぞれ説明します。
その1:就職後も研究に取り組める
企業の研究開発部門では、大学や研究機関と同じように最先端の研究活動が行われています。大学卒業後も自分が興味のある専門分野の研究に取り組み、常に新しい知識や技術を得られるというのは魅力的です。
就職する際には、大学で学んだ分野と関連のある業界や企業を選ぶことが一般的です。また、「研究成果が実際の商品やサービスに生かされる」といったやりがいもあります。
その2:業務が社会貢献につながる
開発職の仕事は、直接的に社会貢献につながり社会に変化を与えます。新しい技術や商品を開発できれば、人々の生活を豊かにし、社会の課題解決に役立つでしょう。開発職の業務が社会貢献につながる例として、以下が挙げられます。
- 環境に優しい新素材の開発
- 医療機器の性能向上
- 省エネ技術の実用化
社会貢献につながれば、「自分の仕事が世の中の役に立っている」という実感が得られます。特に自分が中心となって開発した商品が社会に広まり、社会貢献につながったときの達成感は大きいでしょう。
その3:専門性が高い業務を担える
開発職では、分野に特化した専門家として、新しい技術や商品の開発などを担当します。これらの業務で新商品や技術を開発できたときは、大きな達成感を味わえるでしょう。
また、専門性を高めることで、キャリアアップの可能性も広がります。このように、開発業務では自分の専門性を存分に発揮できる環境が整っているため、特定分野を極めたい人には開発職が合っているかもしれません。
開発職を募集している業界・主な企業
開発職は基本的にメーカー企業であれば職種として設けられているのが一般的です。新技術を活用した新製品を生み出していく必要があるためです。ここではワンキャリアに寄せられた選考体験談を元に、開発職を新卒で募集している企業の一例について業界ごとにご紹介いたします。開発職での新卒就活を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
製薬業界
企業名 | 職種名 (ワンキャリア上表記) |
第一三共 | 開発職 |
中外製薬 | 開発職 |
アステラス製薬 | 臨床開発職 |
自動車メーカー業界
企業名 | 職種名 (ワンキャリア上表記) |
トヨタ自動車 | 技術職 |
日産自動車 | R&D(開発・研究) |
三菱自動車エンジニアリング | 三菱自動車の開発業務全般(開発支援・開発設計・開発実験) |
※トヨタ自動車の開発職については、技術職での一括採用となっています(※)。
(※)参考:トヨタ自動車 新卒採用情報「クルマ開発」
食品・飲料メーカー業界
企業名 | 職種名 (ワンキャリア上表記) |
伊藤園 | 研究開発職 |
ブルボン | 製品開発/研究職 |
ニチレイフーズ | 研究開発職 |
消費財メーカー業界
企業名 | 職種名 (ワンキャリア上表記) |
ユニ・チャーム | |
サンスター | 消費財研究開発職 |
シャンソン化粧品 | 研究開発職 |
その他メーカー
企業名 | 職種名 (ワンキャリア上表記) |
ブリヂストン | 研究開発職 |
日本電気(NEC) | 技術開発職 |
ミズノ | 研究・開発職 |
開発職に向いている人
ここまで、開発職という職種について説明をしてきましたが、ではどんな人が開発職に向いているのでしょうか。求められる素養や、開発職になるために必要な知識や経験があるのかどうかについてなども解説していきます。
求められる素養
求められる素養については、以下3つの特徴が挙げられます。どの素養についても、開発職の業務特性上重要となるので、自身が開発職に向いているか判断するよい指標となるでしょう。その1:考えることが好きな人
新製品を開発するためには、さまざまな角度から物事を考え、複数の実験を試みる力が必要になります。マニュアルや指示に従って業務を行えば結果が出るわけではないので、常日頃から考える習慣があったり、考えることが好きだったりすることが第一に求められるでしょう。
その2:粘り強く取り組める人
開発職の主な仕事内容は、新技術を活用して新製品を生み出すことです。新製品開発は通常、何度も実験と検証を繰り返し、改善・改良を重ねて実際の製品開発にこぎ着けることができるのが一般的です。
そのため、根気よく1つのことについて取り組める人材であることは必要不可欠でしょう。
その3:周囲と協力ができる人
開発職と聞くと、1人で淡々と進めるイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実際は多くの人と関わりが発生する職業です。というのも、新製品を開発するとなると、商品アイデア・価格設定・どのように生産するかなどを考慮する必要があり、それぞれについて営業部門やマーケティング部門、生産管理部門などと連携する必要があるためです。
多くの人とコミュニケーションを取り、協力しながら業務を進めていくことが苦ではない人の方が適性があるといえるでしょう。
必要な経験・知識
開発職で必要な専門的な経験や知識は以下の通りです。
開発職に就くにあたって、大学院への進学は必須ではありません。とはいえ、創薬など専門性の高い開発職では、修士や博士といった学位が求められるケースが多いです。
また、開発職は他の部署と綿密にコミュニケーションを取らなければなりません。他社と共同開発することもあるため、プロジェクト管理能力も求められます。海外スタッフとやり取りする場合は、語学力が求められるでしょう。企業や職位によって要求される語学レベルは異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
有利に働く資格・経験
開発職では、特定の資格や経験があると専門性や実務能力を証明できるため、採用が有利になることがあります。開発職で有利に働く資格や経験には、例えば以下が挙げられます。
資格取得や経験を積む過程で、実践的なスキルも身に付きます。
開発職での選考に向けた対策
実際に開発職の選考を受ける場合には、どんな対策が必要なのでしょうか。ワンキャリア上に寄せられた実際の選考体験談も例に挙げながら解説していきます。
志望動機を固めよう
まず初めに、自身がなぜ開発職を志望するのかを明確にする必要があります。本記事で紹介した開発職に就くことのメリットなどから考えるのもよいでしょう。ここではワンキャリアに寄せられた体験談から志望動機の例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
・当社の志望動機(400) 中枢神経疾患領域における治験計画を立案するために貴社の臨床開発職を志望します。私は学生時代の部活で痛み止めに助けられていた経験があり、健康でいることが如何に幸せであるかを痛感し、製薬業界に携わりたいと思いました。さらに、記事で小児癌患者がドラッグラグにより日本では有効な治療法がないことを知り、新薬を上市することの重要性を感じました。そこで、グローバルに革新的な製品を生み出す研究基盤に加え、「hhc」が浸透している貴社であれば他部門との密な連携を通して、一刻も早く患者様に革新的な新薬を届けることが可能です。また、中枢神経領域においてデジタルの活用や自治体との連携を通し、在宅を中心として生活者が安心して暮らせる「まちづくり」から包括的なヘルスケアを提供できます。以上から変化の激しい製薬業界において持ち前の向上心や強みである課題解決力をもって、一人でも多くの患者様に一日でも早く新薬を届けたいです。 ※出典:エーザイ|臨床開発職2024年卒本選考のES
・あなたがJT医薬職を志望する理由をご回答ください。(400~700字) 常にチャレンジングな姿勢で新薬の研究開発に注力し、病気にかかった患者さんを「薬」の力で救いたい、辛さを軽減させたいという思いが、貴社でなら叶えられると確信しているからである。私は高校三年生のころ、祖母が抗がん剤の治療をしている際に「薬の副作用が怖い、辛い」と言っていたことを鮮明に覚えている。この経験から、私は特に製薬企業の研究者として、新薬の研究開発を通して患者さんの薬や疾患に対する恐怖や苦痛を軽減させたいと思うようになった。この思いは患者さん目線でアンメットメディカルニーズを探索し、First in classのオリジナル新薬への研究開発に集中している貴社でこそ叶えられると確信している。さらに貴社は、論文投稿や学会参加の推奨などによって研究者一人一人の成長を促しており、「真にオリジナルな新薬の研究開発に圧倒的注力をしている」ことにも大きな魅力を感じた。私自身、◯◯学会に参加した際に、偶然貴社の医薬研究職の方とお話をする機会があったが、その方にとっては一見異分野であるような私の研究にも本当に興味を持って聞いてくださり、クリエイティブな議論ができたことに大きな感動を覚えた。この経験から、私もそのような研究員となり、自らの成長のために積極的に多くの知識を吸収し、「世界初の新薬を自ら生み出すことを通して世界中の患者さんの健康に貢献したい」と強く思うようになった。以上の事から、例え難易度が高くても常にチャレンジングな課題に取り組むことで自分自身を成長させ、オリジナル新薬の開発に集中することができる貴社の医薬研究職として自分のキャリアを歩みたいと考えたため、志望する。 ※出典:JT(日本たばこ産業)|医薬研究開発職2025年卒本選考のES
仕事内容についての知識をつけよう
研究職・技術職と同じように開発職を捉えている就活生も多く存在します。本記事でも解説したように、それぞれ職種には仕事内容に違いがありますので、開発職が何をしているのかについての理解を深め、なぜ他職種ではなく開発職を志望するかを明確にしましょう。
業務内容について理解を深めておくことで、就職後のミスマッチを防ぐこともできます。
実際に内定した先輩のESを見てみよう
志望動機を固め、仕事内容への理解を深めたら、実際のエントリーシート(ES)にその内容を落とし込んでいきましょう。その際には、実際に開発職に内定した先輩たちがどのようなESを書いていたかを参考にしてみましょう。ここではワンキャリアに寄せられた内定者ESを一部ご紹介します。
▼実際に開発職に内定した先輩のES例 ・フマキラー|開発職2023年卒本選考のES ・伊藤園|研究開発職2023年卒本選考のES ・大正製薬|開発職2022年卒本選考のES
開発職に関してのよくある質問
開発職について、多くの人が気になる疑問があります。開発職に関するよくある質問は以下の通りです。
- 開発職の年収は?
- 開発職はきついって本当?
それぞれの質問について説明します。
開発職の年収は?
開発職の年収の目安は以下の通りです。イメージしやすいように、いくつかの業種からピックアップしています。
職種 | 平均年収 |
医療機器開発技術者 | 688.2万円 |
航空機開発エンジニア | 612.4万円 |
自動車技術者 | 712万円 |
商品企画開発 | 645.5万円 |
開発職の年収は、一般的に他の職種と比べて高めです。専門性の高さや付加価値の創出が評価され、比較的高い給与水準となっています。また、業界や企業規模、個人の能力によって大きく変わります。成果主義の企業では、業績に応じて年収アップも期待できるでしょう。
開発職はきついって本当?
開発職は、忙しくストレスがかかる側面もあります。開発職がきついと感じる理由として、以下が挙げられます。
- 常に新しい技術や知識を吸収し続ける必要がある
- 締め切りに追われることがある
- プロジェクトによって仕事の進め方が異なる
- 開発以外の部分に時間を取られるため残業が多い
- コミュニケーション能力が求められる
開発職では、商品や商品ごとにプロジェクトが組まれることが一般的です。プロジェクトによって仕事の進め方が異なるので、仕事に慣れるまで時間がかかりストレスも感じるでしょう。
また、開発作業だけでなく打ち合わせや書類作成、分析業務、データ解析なども行うため、締め切りに追われやすく残業が増えるかもしれません。他の部署との連携も必要なため、対人スキルが求められます。
こうした要因により、開発職は精神的・肉体的に負担が大きいとされています。しかし一方で、やりがいや年収も大きく、自己成長の機会も多い仕事でもあります。特に自分が好きで研究していた分野に仕事で携われるのは大きな魅力です。
そのため、自分の適性や働き方の希望をじっくり踏まえてキャリアを考えましょう。
まとめ
開発職は、研究開発・技術開発・商品開発の3つに分類され、それぞれが企業の成長に不可欠な役割を果たしています。高度な専門知識や技術、経験が求められるため、忙しくストレスを感じる人もいるかもしれません。
一方で、以下のような魅力も多い職業です。
- 就職後も自分が好きな分野の研究に取り組める
- 業務が社会貢献につながる
- 高い専門性を持つ業務経験を積み重ねることでキャリアアップを狙える
開発職を目指す際は、自身の適性や興味を考慮し、必要なスキルや資格を取得することが重要です。将来のキャリアビジョンをよく考え、開発職が自分に合っているかどうか、じっくり検討してみてください。
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