こんにちは、ワンキャリ編集部です。
こちらの記事では、体育会系の企業の特徴や体育会系学生の就職先などをご紹介します。体育会系企業が多い具体的な業界や向いている人、向いていない人の解説や体育会系学生の特徴なども解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
<目次> ●体育会系とは ・体育会系企業とは ・体育会系学生とは ●体育会系企業の特徴 ・スポーツ経験者が多い ・チャレンジする文化がある ・上下関係がしっかりとしている ・成果主義でインセンティブ制度が多い ・精神論・根性論がある場合もある ・飲み会などの業務時間外でのコミュニケーションが多い ・体育会系企業がブラックとは限らない ●体育会系企業の見分け方 ・企業ホームページやSNSを見る ・クチコミサイトの評判を見てみる ・説明会やインターンに参加する ・OB・OG訪問をする ●体育会系企業が多い業界 ・不動産 ・広告代理店 ・商社 ・製薬会社(MR) ・金融 ・メディア ・コンサル ・ベンチャー企業 ・IT・通信 ●体育会系企業に向いている人の特徴 ・礼儀が身についている人 ・ストレス耐性が強い人 ・体力がある人 ●体育会系企業に向いていない人の特徴 ・自分のペースで仕事を進めたい人 ・ワークライフバランスを重視したい人 ・企業の枠組みや上下関係が苦手な人 ・精神論・根性論が苦手な人 ●体育会系学生の特徴 ・体育会系の人は就活に有利なのか ・強みと自己PRの例文 ・課題点 ●体育会系学生に人気の業界と職種 ・業界 ・職種 ●志望業界や職業、企業の見つけ方と選考対策 ・自己分析 ・業界研究、企業研究 ・説明会、インターンシップ ・ワンキャリアの活用方法 ●まとめ
体育会系とは
体育会系とは、スポーツ系の部活動のことです。大学などから正式に認められて活動しています。
体育会系の部活動は、厳しい練習や決まりがあり、先輩後輩の上下関係が重視されている点が特徴です。この「体育会系」という言葉は、部活動だけでなく精神論や根性論などを重視している企業でも使われています。
体育会系企業とは
体育会系企業は、体育会系の部活のように上下関係や礼儀に重きを置いている企業のことです。
上下関係が厳しく特有のノリもあるため、「体育会系企業は労働環境が悪いのでは?」と感じる人もいるかもしれません。しかし、当然ですが社風が合う・合わないは個々人で異なるため、先入観だけで判断せず「自分の性格に体育会系の企業が合っているか?」を考えることが大切です。
体育会系学生とは
就活においての体育会系学生は、大学などでスポーツ系の部活経験を積んできた人のことをいいます。サークルや同好会の場合は、人によって打ち込み方はさまざまであるため、あまり体育会系学生という言葉を使うことはありません。
体育会系企業の特徴
ここでは、体育会系企業の特徴を7つご紹介してきます。
それぞれ詳しく解説します。
スポーツ経験者が多い
体育会系企業には部活動などでスポーツを経験してきた人が多いのが特徴です。企業側も「これまでスポーツを経験してきた人は企業になじみやすい」と考えているところが多いでしょう。
スポーツ経験者が多いと、「礼儀を重んじる」「強くチームで結束する」といった部活動ならではの社風が固まるため、同じような人が集まりやすくなります。
チャレンジする文化がある
体育会系企業は、チャレンジ精神が強い傾向にあります。もともと部活動で「全国大会で優勝する」「1部に昇格する」など、目標を掲げどんどんチャレンジしてきた人であれば、体育会系企業に入っても雰囲気になじみやすいでしょう。
一方で、「行動する前にじっくり考えたい」と考える慎重な人にとっては合わない環境かもしれません。
自分が「体育会系ならではのチャレンジ精神豊富な環境でも働けるか?」は事前に考えておきましょう。
上下関係がしっかりとしている
体育会系企業では、先輩後輩などの上下関係が厳しく決められているところが多いです。体育会系企業では、部活動と同じように入社年数で上下関係が厳しく決まることが多いため、その点は覚えておきましょう。
成果主義でインセンティブ制度が多い
体育会系企業には、成果や実績に応じて評価し報酬を払う「成果主義」を取り入れているケースもあります。主に営業職が多く、ノルマを達成して成約件数が増えるほど、自分の収入も大きく上がります。
しかし、人によっては高いノルマ設定をプレッシャーに感じてしまうでしょう。そのため「ノルマは高いが、頑張った分だけ収入に反映できるからやる気が出る」という人には向いています。
精神論・根性論がある場合もある
部活動と同じように、体育会系企業にも精神論・根性論が浸透していることがあります。 例えば、膨大な業務量を抱えたとしても「気合いと体力で乗り切ろう」といわれるようなイメージです。
これまでの部活動で精神論や根性論に慣れている人は、体育会系企業でも問題なく働けるでしょう。
飲み会などの業務時間外でのコミュニケーションが多い
体育会系企業は、業務時間外の飲み会やイベントが多い傾向にあります。飲み会などを通じて社員同士でコミュニケーションを取り、企業の団結力を高めることが目的です。
こうした飲み会やイベントが好きという人は問題ないですが、「大人数でワイワイ騒ぐことが苦手」「業務時間とプライベートはきっちり切り分けたい」「アルコールが苦手」といった人は、苦痛に感じてしまうでしょう。
体育会系企業がブラックとは限らない
「精神論や根性論がある」「上下関係に厳しい」「ノルマが高い」と聞くと、体育会系企業に対して「ブラック企業ではないか?」というイメージを持つ人もいるでしょう。
ただし、もちろん体育会系企業だからブラック企業とは限りません。確かに人によっては社風が合わず厳しい環境となる場合があります。
しかし、あくまで「自分に合わない」というだけであり、ブラック企業であると断定するのは早いでしょう。優良企業もたくさんあるため、自分に合っているかを求人やクチコミを見て確認してみましょう。
体育会系企業の見分け方
ここでは具体的な体育会系企業の見分け方を4つご紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
企業ホームページやSNSを見る
企業のホームページやSNSを見てみると良いでしょう。採用サイトを見てみると、実際にどんな人が働いているのか、求められている人物像などが分かります。実際に働いている人や社内イベントの写真などをチェックすれば、企業の雰囲気をある程度予測できます。
自分が希望している企業がXやInstagramをやっている場合は、どういった内容を更新しているかチェックすることで、雰囲気をつかめるかもしれません。
クチコミサイトの評判を見てみる
クチコミサイトで実際にどういった人が働いているかを見てみましょう。
企業サイトにも「社員の声」などが掲載されていることはありますが、良いことしか書かれていない可能性もあります。そのため、クチコミサイトでリアルな労働環境や待遇などを判断しましょう。
例えば、クチコミで「過酷な労働環境から退職している人が多い」「離職率が高い」という内容があれば、かなり厳しい環境であることが分かりブラックな体育会系企業の可能性があります。
説明会やインターンに参加する
インターネットの情報だけだと分からないと感じる人は、実際に説明会やインターンに行ってみるのがおすすめです。説明会であれば、話している人の雰囲気を見て直感的に自分と合いそうかを判断できるでしょう。
インターンに参加すれば、実際の職場で働けるため「体育会系の特有のノリはあるか?」「どんな雰囲気で仕事をしているのか?」などをリアルに把握できます。
OB・OG訪問をする
自分が目指している企業にOB・OGがいる場合は訪ねてみるのが良いでしょう。働いている人から話を聞くことで、サイトやSNSには書かれていないリアルなことを聞けるかもしれません。
知り合いにOBやOGがいない場合は、大学のキャリアセンターから紹介してもらいましょう。
体育会系企業が多い業界
ここでは、体育会系企業の多い業界を9つご紹介します。
自分に合った業界を探してみてください。
不動産
不動産業界は、不動産の販売、開発、仲介、管理など多くの業務を行っています。訪問営業や電話営業などの仕事が多く、ノルマを設定しているところも多いです。
仕事では大きな金額の売買を扱うこともあるため、プレッシャーが大きくなりがちです。また、法律なども関わってくるため、そうした複雑な問題に対する責任の重さに耐えつつ粘り強く仕事ができる人が求められることから、体育会系の人が多い傾向にあります。
一方で、成約件数ごとに成果報酬をもらえる企業もあるため、大きく稼ぎたい場合にはぴったりでしょう。
広告代理店
広告代理店とは、自社サービス・商品を世間に宣伝したい企業に代わり、さまざまな手法を使って広告を配信する企業のことです。
広告代理店には営業や企画、デザイナーなどさまざまな職種の人が働いており、チームで一丸となって1つのものを作り上げる力が求められてきます。また、顧客の要望に応えるために長時間労働を行うケースがあるため、体力も求められるでしょう。
こうした雰囲気や働き方に対応できる、チームで動いていた体育会系の人が多くなりやすいのです。業務は大変な面もありますが、チームで広告や作品を作り上げた際のやりがいは大きいでしょう。
商社
商社とは、売り手と買い手を結びつけ、その仲介を行う仕事です。
新規顧客の獲得や仕入れ先の確保など、商社業界では営業スキルが求められます。顧客との関係性構築のために、飲み会など業務時間外のコミュニケーションも多いため、体力があり、盛り上げ上手な体育会系の人の雰囲気とマッチしているでしょう。
製薬会社(MR)
MRは製薬会社に所属する「医療情報担当者」のことです。医者や薬剤師といった、医療関係者へ医薬品の販売や情報提供を行っています。
主に医療機関に出向いて営業することが多く、体力が求められる仕事です。売上ノルマも設定されていることから、粘り強く営業する力も求められてきます。
また、上下関係や礼儀などにも厳しいため、業界としても体育会系の雰囲気が強いです。
金融
金融業界は、個人や企業に融資、貯蓄、保険などのサービスを行う業界です。
銀行などの金融業界は、顧客のお金を扱うことから常に誠実な対応が求められます。上下関係や礼儀に厳しいところが多く、社内も成果主義の色が強いため、体育会系の風土が強いでしょう。
メディア
メディア業界とは、テレビやラジオ、新聞、雑誌など、幅広い媒体を通じて情報を発信する業界です。
メディア業界は勤務時間が不規則になりがちなため、メンタルが強く体力がある体育会系の人が求められています。例えばテレビ番組の場合、撮影から放送までのスケジュールが厳しく決まっているため、労働時間が長くなりやすいでしょう。また、新聞記者であれば、スクープを取材するために時間を問わず動くこともあります。
その分、自分が作った番組や発信した情報によって、世間を動かせる可能性も秘めている点が魅力です。
コンサル
コンサル業界は企業の経営課題を解決して売上アップに貢献する仕事です。
コンサル業界は、経験豊富な経営者を相手に成果を出せるアドバイスを行う必要があるため、プレッシャーが大きいでしょう。また、経営戦略立案やコンペに向けて深夜に準備することもあるため、かなり体力や精神力が求められます。
ベンチャー企業
ベンチャー企業とは、創業して間もない少人数の組織のことです。世間にまだない新しいサービスや商品を開発して成長することを目的に働きます。
ベンチャー企業は社員が少ない中で成果を生み出す必要があるため、個人の負担が大きいです。また、個人の働きが売上に直結するため、プレッシャーも大きいでしょう。そうした環境下で、長時間働き続けられる体力を持つ体育会系の人は重宝されます。
IT・通信
IT業界はパソコンなどを利用して、情報の収集、管理、処理、通信を行っていく業界です。 IT業界には立ち上げて間もないベンチャー企業が多く、企業の成長のために高い目標を立てて、営業しているところが多くあります。
こういった高い目標、ノルマを立てている企業では体力があり根気強く営業してくれる体育会系の人が求められているのです。
体育会系企業に向いている人の特徴
ここでは体育会系企業に向いている人の特徴を3つご紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
礼儀が身についている人
礼儀が身についている人は、体育会系企業に向いています。体育会系企業は上下関係に厳しいところが多いため、すでに部活で礼儀を身につけている体育会系は重宝されるでしょう。
また、営業で顧客対応をする際も、礼儀が身についていれば相手に良い印象を与え商談をスムーズに進められるかもしれません。
このように、企業ではビジネスパーソンとしての礼儀を重視されるため、部活動を通じて上下関係を意識する習慣が身についている人は、体育会系企業に向いています。
ストレス耐性が強い人
ストレス耐性が強い人は体育会系企業に向いています。
体育会系企業には営業職も多く、ノルマや顧客対応などでストレスがかかる場面が多いです。こういったストレスがかかるときでも、メンタルを安定させて仕事ができる人は、体育会系企業に向いています。
自分の耐性をチェックするには、過去にストレスのかかる場面で「自分はどんな対応ができていたか?」を振り返ってみましょう。
体力がある人
体力に自信がある人は体育会系企業に向いています。
体育会系企業では、「高いノルマの達成に向けて長時間働く」「業務時間外の飲み会やイベントに参加してコミュニケーションを取る」といった機会があるため、長時間動ける体力が求められます。特に営業職は外出して顧客と話すことも多いため、精神力・体力の両方が求められるでしょう。
そのため、これまで体力が必要な場面でも問題なく乗り越えられてきたという人は、体育会系企業に入っても活躍できます。
体育会系企業に向いていない人の特徴
ここでは、体育会系企業に向いていない人の特徴4つをご紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
自分のペースで仕事を進めたい人
体育会系企業では、営業職をはじめとして高い目標やノルマがある職場で働く可能性が高いです。そのため、常に仕事に追われることも多く、長時間労働になることもあるでしょう。
そのため、「ノルマがあるとプレッシャーを感じて仕事ができない」「事務的な仕事を自分のペースで仕事を進めていきたい」といった人には、あまり向いていないかもしれません。
ワークライフバランスを重視したい人
体育会系企業は、ノルマを達成するために平日だけでなく休日に出勤するケースもあります。
確かに近年では、働き方改革の影響で、企業の長時間労働やサービス残業は改善しつつあります。とはいえ、目標を達成しなければいけないことから、休日出勤をしている企業もあるようです。
そのため、仕事とプライベートを両立させて生活したい人には向いていないでしょう。
企業の枠組みや上下関係が苦手な人
体育会系企業では、上下関係が厳しい環境が多いです。先輩の言うことは必ず聞かないといけないことも多いため、「厳しすぎる上下関係が苦手」「ある程度フランクに接したい」「常に対等な関係で仕事をしたい」などと考える人には向いていないでしょう。
また、飲み会や仕事外での連絡など、業務時間外で社員と連絡を取るケースも多くあります。こういった社風で働けるかは、自分の性格を踏まえて慎重に考えましょう。
精神論・根性論が苦手な人
体育会系企業では、仕事に対して「徹夜で納期に間に合わせる」「気合いをプレゼンして熱意で仕事を獲得する」といった精神論で取り組む傾向にあります。
仕事がうまくいかないときも、「気合が足りていない」などと言われ、理不尽に感じることもあるでしょう。
こうした理由から、「精神論ではなく論理立てて仕事をしたい人」には、体育会系の仕事は向いていないでしょう。
体育会系学生の特徴
ここでは体育会系の人の就活についてと、課題点を解説します。
・体育会系の人は就活に有利なのか ・強みと自己PRの例文 ・課題点
それぞれ詳しく解説します。
体育会系の人は就活に有利なのか
「体育会系の人は就活に有利」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
結論、体育会系の人は「就活で有利」といわれています。部活動を通じて身につけたストレス耐性や体力などは、企業も求めているケースが多いため、就活でアピールポイントになります。
また、スポーツを通じて「目標達成に向けて計画を作る力」「次の試合で勝つために負けた要因を分析する力」なども身につけているでしょう。企業側はこういったスキルを持っている人を求めているため、体育会系の人は就活に強いのです。
常に勝ちにこだわる姿勢やルールを守る意識がある点も、企業は評価しています。
強みと自己PRの例文
ここからは体育会系の人の強みと内定者の例文をご紹介いたします。
協調性
協調性とは自分とは異なる立場や考えの人たちと協力しながら1つの目標に向けて努力することのできる能力のことを指します。これは、チームで活動する場面が多い体育会系の団体に所属している人が持っている能力の1つといえます。
「チームで何かを成し遂げた経験」や「チームの中で何かを成し遂げ、それが結果へとつながった経験」などを自己PRで伝えられると良いでしょう。
【設問】 これまでの人生で力を入れた取り組みについて、SMBCグループ人財ポリシーで求める「プロフェッショナル」「チームワーク」「挑戦」を踏まえて、それぞれの発揮事例を教えてください。 なお、各項目に記載する取り組み、エピソードは重複していても問題ありません。 【回答】 「チームワーク」 ◯◯の◯◯として、観察と対話に基づく部の雰囲気向上に尽力していることだ。ともに運営を行う同期の中に過度な負担がかかっている者はいないか、後輩は楽しそうに部活に参加できているかを特に注意して観察している。気がかりな様子があれば相談に乗り、不安が取り除かれるように努めている。また、日頃から意識的に部員に話しかけ「この人になら相談できる」と思われる関係の構築や不安要素の把握を行っている。その結果、後輩の意見も反映される風通しの良い環境の構築に成功し、今年度はこの5年で唯一退部者のいない年となっている。 ※出典:三井住友銀行|総合職2025年卒本選考のESより一部抜粋
忍耐力
忍耐力とは困難や逆境に遭遇しても我慢し続け、目標に向かって努力し続けることができる能力のことを指します。1つの目標に向かって努力し続けることが重要な体育会系の団体に所属している人にとっての強みとなります。
【設問】 大学・大学院の学生生活での経験の詳細と、その経験が今のあなたにどうつながっているのかをお書きください。(テーマ50字、時期50字、詳細350字以内) 【回答】 周囲を巻き込んで強みを磨くことで高い目標を達成する中で、困難にも積極的に挑戦するようになる。 大学1年生10月から大学4年生9月 大学◯◯で強みを伸ばし、レギュラーを獲得した。入部当初は実力が低かったが、レギュラーを目指した。弱みを克服する練習は私の体の使い方に合わず、けがが多かった。そこで周囲の力を借りて、強みとなるショットを磨く2つの工夫を行った。1つ目は友人に協力を要請し、休日も対人形式の実践練習を反復することだ。精度の高さに起因する精神的な強さにつながった。2つ目は他大学の選手にも積極的に助言を求めることだ。他大学の練習に参加し、強みに関して客観的な視点を取り入れた。強みを重点的に磨くことでレギュラーとなり、困難な高い目標にも挑戦する自信を得た。現在は先行研究やデータが少なく難易度の高い◯◯に関する研究に、知識の豊富さと現地ヒアリングの強みを生かしている。 ※出典:三井不動産|総合職2025年卒本選考のES
▼忍耐力について詳しく知りたい方はこちら ・忍耐力とは何か?大切な理由や自己PRでのアピール方法を徹底解説!
課題発見力
課題発見力とは、現状を把握・分析し、課題を発見する能力のことを指します。学生がメインで動くことの多い体育会において、自分たちで課題を発見し、さらなる発展につなげる事例は多く見られます。
「どのような場面で課題を感じたのか」「どのような課題を発見したのか」を伝えるとともに、「どのような改善策を講じたのか」なども伝えられると良いでしょう。
【設問】 学生時代に頑張ったこと、経験から得た学びについて、入力してください。 【回答】 初心者でありながら◯◯部に所属し、3年次より主将を務め、チームを◯◯年ぶりの◯◯大会に導くことを目標に強化を行ったことだ。チームには◯◯人の選手が在籍し、その半数は中学校や高校から競技を始めた経験者だったが、残りは私のように大学に入学してから始めた初心者だった。このため、競技経験年数が異なり両者の技量には大きな差があった。その上で私は、試合中に経験者と初心者の間で意思疎通がうまく取れず、得点につながっていないことが重要な課題だと考えた。そこで私は2つの施策を実施し、チーム全体の戦力の底上げを試みた。1つ目は、ミーティング内で新たに練習中の映像を部員全員で確認する時間を設けた。ここではメンバーおのおのの課題を把握し、これを基に解決策の提案や、チームの戦術を考案した。特に初心者には、何が弱点でどのようにして改善すべきかについて経験者に対して質問をし、アドバイスをもらうように促した。2つ目は、他大学や社会人などの外部チームに依頼し、試合形式での練習頻度を大幅に増加させたことだ。ここでは、ミーティングで話し合った課題の解決策や戦術を試すとともに、試合経験の少ない初心者に対して試合の感覚を身につけてもらうことを目的とした。また、数多くのチームと練習することで、さまざまな強みを持ったチームとの戦い方を習得し、実際の試合で生かすことを意識した。これらを何度も繰り返し行った結果、個々の技術面が成長しただけではなく、チームとしての得点力を向上させることができ、◯◯大会出場という目標を達成した。この経験から私は、チームが成長するためには、個々のメンバーの課題を本人が理解するだけではなく、他のメンバーと共有し、協力して解決に取り組むことの重要性を学んだ。この学びを生かし、貴社の一員として働く際にはおのおののバックグラウンドを踏まえた上で課題の理解、共有を行うことでチームとして最大の成果を発揮したい。 ※出典:中部電力|技術職2025年卒本選考のES
分析力
分析力とは、課題に対して情報を収集し、集めた情報を適切に分解・整理して物事を考えられる能力のことを指します。学生がメインで動くことの多い体育会において、自分たちで分析を行い改善する場面は多く見られます。
「どのような情報を収集したのか」「収集した情報をどのように分析してその後に役立てたのか」などを伝えられると良いでしょう。
【設問】 1. あなたの長所をご入力ください。 2. 長所で記載いただいた点について、その能力が発揮されたエピソードを具体的にお書きください。(300字以内) 【回答】 1. 冷静に分析し、対処できること 2. 所属していた野球部では、目標とする県大会優勝のため、打撃、守備、走塁の技術向上に取り組みました。私は打撃チーフとして、チームの打撃力向上を図りました。当初は、私が実践している練習方法や改善策を各選手に提案していましたが、打撃成績が向上した選手が一部のみであることが課題でした。そこで、私は各選手の特性と改善策の適性が要因であると考えました。そのため、私は全員に同じ指導をするのではなく、体形や癖などの特性に合う練習方法を調べ、各選手に合った改善策の提案を行いました。その結果、チームの打撃成績は向上し、初めて県大会三回戦を突破できました。物事を冷静に分析し、対処できることが私の強みだと考えています。 ※出典:住友重機械工業|技術系2025年卒本選考のES
計画性
計画性とは目標に向かって計画を立て、実行することで目標を達成できる能力のことを指します。毎日の練習メニューを決めたり、自分で努力する際に計画を立てたりすることにより、この強みが磨かれていきます。
「何を目標として、どのような計画を立てたのか」「計画を立てて実行した結果どのようになったのか」などを自己PRで伝えると良いでしょう。
【設問】 これまでの学生生活で挑戦してきたことを具体的に教えてください その経験から学んだことを教えてください(400文字以内) 【回答】 自己成長につながる「広く深い」経験を得るため、◯◯では文武◯◯の組織に所属した。きっかけは、先生に「自己成長しやすい事が学生の特権だ」と教わり、感銘を受けたからだ。しかし時間をうまくやりくりできず、部長に「やる気がないなら辞めてくれ」と言われた。悔しい思いをした私は、どのようにすれば活動組織を絞らずに続けられるのかを考えた。そこで時間管理の徹底を行うため、1時間単位の予定表を作成し、緻密な活動計画を練った。また作業効率を高めるため、先生や先輩に積極的に助言を求め、学寮生活の中では仲間と得意科目を分担して解説授業を行いあった。結果、全ての活動に余裕を持って取り組むことができ、部活動では◯◯、勉学では◯◯、◯◯では委員長としての活躍を果たした。この経験で、「新しい物事に取り組む」だけでなく「困難な状況に対してどう立ち向かうのか」といった挑戦に、大きな意義があることを学んだ。 ※出典:SUBARU|技術系2025年卒本選考のES
課題点
ここでは、体育会系学生の就活における課題点について解説します。
・コミュニティが狭い ・「言語化」ができないケースが多い ・就活の早期化により両立が難しくなっている
それぞれについて詳しく解説します。
コミュニティが狭い
体育会系学生は部活動などの狭いコミュニティにいる時間が長いです。人によっては「ずっと練習しており大学の授業もサボってしまう」ということもあるでしょう。そのため、大学の授業など部活動以外のコミュニティと交流する機会が減ってしまいがちです。
狭いコミュニティにいる時間が長いと、幅広い価値観と触れる機会も限られるため、「就活時にOB・OGがいる業界だけをチェックして視野が狭くなる」「いろんな人の意見をもとにして自分の強みを深掘りできない」などが起きているかもしれません。
このように、狭いコミュニティにいる時間が長くなることで、価値観や考え方の選択肢が自然と絞られる点が課題として挙げられます。
「言語化」ができないケースが多い
自分がこれまでやってきたことを十分に言語化できていない人も多いです。スポーツで培ったスキルや力をしっかり言語化できないと企業側も評価できません。
スポーツや部活動における「大会優勝」などの成果は分かりやすいです。しかし、「成果を達成するために何をしたのか?」「どのように改善したのか?」などを言語化することが苦手な人もいるでしょう。
そのため、就活を経験した先輩やキャリアセンターなどに協力してもらいながら、「自分がやってきたこと」「解決してきたこと」などをしっかり言語化し、企業へアピールできるよう準備することが重要です。
就活の早期化により両立が難しくなっている
体育会系学生の課題として、就活時期が早くなった影響で、両立が難しくなっていることが挙げられます。
就活の開始時期は早期化しており、早い段階からインターンや就活関連のプログラムが始まっています。一般学生であれば参加できますが、拘束時間の長い部活動に入っていると、参加できずどうしても乗り遅れるかもしれません。
こういった点から、就活の早期化は部活動をしている学生にとって不利といえるでしょう。
体育会系学生に人気の業界と職種
ここでは人気の職種について詳しく解説します。
業界
人気の業界は以下の通りです。
・商社 ・マスコミ ・広告 ・金融
それぞれについて解説します。
商社
商品を売る営業力に加え、取引先との飲み会やイベントなどで対応できる力やコミュニケーション能力も重要です。
また、管理者クラスからの指示で業務が動く文化も強い傾向にあるため、体育会系を経験した人にはなじみやすいでしょう。
マスコミ
マスコミでは、常に最新の情報を追っていく情報収集力が求められてきます。国内に留まらず、海外で取材することもあるため体力も必要です。
体育会系はこういった能力を身につけている人が多いため、スキルを生かしやすいでしょう。
広告
営業職やデザイナー、コピーライターなど幅広い職種の人と関わる機会が多いため、チームワークやコミュニケーション能力が必要です。
そのため、これまでチームでスポーツに取り組んできた体育会系出身者には人気の業界です。
金融
金融業界は顧客の大切なお金を扱う仕事です。そのため慎重に信頼関係を構築する必要があり、丁寧なコミュニケーション能力が求められます。
体育会系出身者は、部活動でコミュニケーション能力や対人力が身についている人が多いため、スキルを生かしやすいでしょう。
職種
人気の職種は以下の通りです。
・営業 ・マーケティング・企画 ・事務・管理
それぞれについて解説します。
営業
営業職にはノルマが設定されていることが多いです。自分の頑張り次第で収入を上げられるため、「長時間しっかり働いて稼ぎたい」「部活のときのように目標達成して充実感を得たい」といった体育会系学生に人気といえます。
マーケティング・企画
マーケティング・企画職では、部活動で培った「目標(大会優勝など)に向けた課題解決力」「目標達成に必要な戦略を考える力」などを生かせます。また、「0から新しいことに挑戦したい」というチャレンジ精神あふれる体育会系の就活生にとっても魅力的でしょう。
事務・管理系
事務・管理職は、「自分でコツコツ仕事を進めていきたい」「企業をサポートしたい」といった人に向いています。部活動で「目標に向けて毎日コツコツ自主練をしていた」「マネジャーとしてプレイヤーをサポートするために動いてきた」といった人にはおすすめの職種です。
志望業界や職業、企業の見つけ方と選考対策
ここからは志望業界や職業、企業の見つけ方の紹介と選考対策方法を解説します。
自己分析
まずは自己分析をしっかりと行いましょう。自己分析をしっかりと行うことで自分の強み・弱みを理解できるようになり、自分に合った企業や職種を選べます。また、自分の適性を理解することで志望動機や自己PRにより説得力を持たせられます。
自己分析にはさまざまな方法がありますが、キャリアを選択するという観点から以下2つをご紹介します。
・企業分析/比較シート ・他己分析
企業分析/比較シート
企業分析/比較シートとは、企業への印象を言語化したうえでその印象を持つにあたった事実と解釈を明確にし、その結果を企業ごとに比較するシートです。作成方法としては以下の手順です。
1. 企業の情報を4つの観点で言語化する 2. 「合う」「合わない」を判断する 3. 複数の企業で共通する部分を抽出する
これらの項目を言語化し、具体化したうえで比較することで自分がキャリアにおいて重要視しているポイントを見つけられます。詳しく知りたい方は後述の記事を参考にしてみてください。
他己分析
他己分析とは友人や家族など、自分のことを知る人に分析をお願いする方法です。他己分析を行うことで自分の強み・弱みを客観的に洗い出し、それらが形成された過去のエピソードを抽出できます。他己分析のポイントとしては以下の3点が挙げられます。
・さまざまなタイプの人に回答を依頼する ・質問を準備する ・さまざまな人からの回答を自己分析の結果と照合する
他己分析を行うときは、これらの点に注意しながら行いましょう。他己分析の具体的な質問内容やさらに詳しく知りたい方は後述の記事を参考にしてみてください。
▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説 ・エニアグラム全9タイプの適職とそれぞれの職業を解説!自己分析に役立てよう ▼他己分析について詳しく知りたい方はこちら ・他己分析のやり方とは?厳選ツールと質問リストで長所と短所を発見
業界研究、企業研究
自己分析ができたら次は業界研究、企業研究を行いましょう。自己分析ができても自分に合う業界や企業が見つかるとは限りません。そこで、自分に合う業界や企業、職種を探していきましょう。
まず、業界研究とは特定の業界や市場に関する情報を集め、分析することを指します。業界研究を行うことで志望業界を見つけ、知ることができます。業界研究のおすすめの手法としては以下の通りです。
1. 業界研究のリソースを活用する 2. 業界研究ノートを作成する
まずは業界研究のリソースを活用して、情報を収集しましょう。業界研究のリソースとしてはワンキャリアの「ワンキャリ業界研究」・業界団体のホームページ・業界本などが挙げられます。これらのリソースを用いることで、業界について詳しく知ることができます。
続いて、集めた情報を業界研究ノートを使って整理しましょう。業界研究ノートには、業界のトップ企業や市場規模と成長率、事業内容などの情報を記載しましょう。これらの情報はインターンシップの選考やエントリーシート(ES)の作成時にも役立つため、ただ志望業界を決めるだけではなく、選考対策にも役立ちます。業界研究ノートについて詳しく知りたい方は後述の記事を参考にしてみてください。
▼業界研究について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!金融/商社/不動産/メーカー/広告/コンサルなど人気業界/企業を徹底比較 ・ワンキャリ業界研究《総まとめ》
説明会、インターンシップ
志望業界がある程度絞れてきたら、企業の説明会やインターンシップに参加してみましょう。実際に社員の方々と接したり、お話を伺ったりすることでその企業の雰囲気や制度などをより詳しく知ることができます。また、説明会やインターンシップに参加することで本選考に役立てることもできます。企業説明会やインターンシップについて詳しく知りたい方は後述の記事を参考にしてみてください。
▼企業説明会について詳しく知りたい方はこちら ・就活の新定番。オンライン説明会だけのメリットから活用法までを徹底解説 ▼インターンシップについて詳しく知りたい方はこちら ・インターンシップとは?その意味や目的・メリットを徹底解説!
ワンキャリアの活用方法
最後に選考対策についてご紹介します。選考には大きくインターンシップ選考と本選考の2種類があり、さらにはES、面接、面談とさまざまな選考ステップがあります。企業によって選考フローが異なったりESや面接で問われる内容も変わってきたりします。
そこでおすすめなのがワンキャリアの「選考ステップ」と「合格の秘訣(ひけつ)」、「体験談」を参考にすることです。企業ごとに選考フローとその内容、時期を紹介している他にも企業の魅力や選考のポイントなどが記載されています。そのため、過去の体験談をもとに選考対策を行えます。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか。
こちらの記事では、体育会系の企業から体育会系の団体に所属している就活生の就活について説明しました。自分に合った、自分の強みを生かせる就活をしましょう。
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