「早期選考はいつから?」「受かりやすいの?」という疑問を持つ就活生もいるでしょう。
こちらの記事では、早期選考のスケジュールや実施業界・企業一覧を実例とともにご紹介します。早期選考のメリットやデメリット、内定を獲得するためのポイントも詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
<目次> ●早期選考とは ・早期選考はいつから? 一般的な選考とのスケジュールの違い ・早期選考を実施している業界・企業一覧|内定者の実例付き ・早期選考は受かりやすい? 合格率:約3〜4割 ●企業が早期選考を実施する理由 ・優秀な学生を確保するため ・選考スケジュールに余裕を持たせるため ・志望度の高さを判断するため ・内定後インターンなどに参加し、企業に慣れてもらうため ●早期選考を受けるメリット ・早い時期から本選考を経験できる ・内定が早めにもらえて就活に余裕が生まれる ・落ちたとしても自分の弱点に気づける ・優秀な就活生とのつながりができる ・内定後の自由に使える時間が長くなる ・一部の選考を免除される可能性がある ●早期選考を受けるデメリット ・準備不足で落ちる可能性がある ・早期選考で落ちたら本選考にエントリーできない可能性がある ・優秀な就活生と競争することになる ・倍率が高い ・オワハラを受ける可能性がある ●早期選考の探し方【6つのルート】 ・企業へ直接エントリー ・インターンシップ ・リクルーター面談 ・OB・OG訪問 ・オファー型の就活サイト ・早期選考を実施する企業が集うイベント ●早期選考は受けるべき?早期選考をおすすめする人の特徴 ・早期選考がある業界を志望している ・本選考の前に面接の練習をしておきたい ・入社後即戦力として働きたい・内定者インターンをしたい ・大学4年生でやりたいことがある ●インターンシップ経由で早期選考に乗るためのポイント ・インターンや早期選考に関する情報を集める ・インターンのグループワークでの得意な役割を見つけておく ・リクルーターと積極的なコミュニケーションを図る ・座談会や休憩時間では積極的に質問をする ・夏のインターンで落ちても秋冬に再チャレンジする ●早期選考を突破するための対策 ・自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める ・webテスト対策に力を入れる ・エントリーシート(ES)や履歴書を余裕を持って準備しておく ・面接対策を徹底する ・ワンキャリア体験談を活用する ●早期選考の内定承諾の保留・辞退はできる? ・企業によって方針が異なるので確認が必要 ・承諾後の辞退も認められる ●早期選考まとめ
早期選考とは
早期選考とは、一般的な新卒採用の選考よりも早い段階で行われる選考のことを指し、特定の学生にとっては大きなチャンスです。ここでは、早期選考がいつ始まるのか、どの業界や企業で行われているのか、そしてその合格率について、具体的な実例なども交えながら解説していきます。
早期選考はいつから? 一般的な選考とのスケジュールの違い
一般的に、早期選考は大学3年生の春から夏にかけてスタートします。例えば、外資系企業やコンサルティングファームなどでは、3年生の夏からインターンシップが行われ、その成果をもとに早期に内定が出される傾向があります。また日系企業では、大学3年生の秋から冬にかけて早期選考が実施されることが多くなっています。
これに対して、一般的な選考スケジュールは大学4年生の春から本格化します。多くの企業が3月にエントリーを開始し、6月の面接解禁日から本選考が始まります。そのため、一般選考では4年生の夏から秋にかけて内定が出ることが一般的です。
早期選考を実施している業界・企業一覧|内定者の実例付き
ここでは、早期選考を実施しているさまざまな業界と企業の一覧を紹介し、それぞれの業界ごとに具体的な選考時期を解説します。
外資系企業、総合商社、日系金融、広告・マスコミ業界、コンサルティングファーム、そしてベンチャー企業など、各業界での早期選考の時期は大きく異なります。早期選考に興味のある学生は、これらの情報を活用して効率的に就職活動を進めましょう。
外資系企業の選考時期
外資系企業の選考時期は、日本の経団連(経済団体連合会)が定める新卒採用のルールに縛られないため、一般的な国内企業よりも早いスケジュールで行われます。
具体的には、多くの外資系企業が大学3年生の夏から秋にかけて選考を開始し、夏にインターンシップが実施されることが一般的です。このインターンシップは選考の一環として位置付けられており、参加学生には内定を前提とした選考が行われることがあります。
早期選考の対象となるのは、主に金融、コンサル、ITなどの分野に集中しています。外資系企業の早期選考を目指す学生は、インターンシップへの参加を通じて早期内定をもらうために大学2年生の段階から準備を開始する必要があるでしょう。
ここでは、外資系企業の早期選考について、ワンキャリア上の体験談をご紹介します。
【早期選考の実例:マッキンゼー・アンド・カンパニー】 2025年卒:本選考の実例 ・2023年5月中旬:ES ・2023年5月中旬:Webテスト ・2023年6月下旬:面接(ケース面接) ・2023年7月下旬:面接(人物面接) ・2023年8月上旬:最終面接 ・2023年8月上旬:内定 ※出典:マッキンゼー・アンド・カンパニー|2025年卒ビジネスアナリストの選考ステップ 【早期選考の実例:アクセンチュア】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年6月上旬:ES ・2023年6月上旬:Webテスト ・2023年6月下旬:グループディスカッション ・2023年7月中旬:面接 2. インターンシップ ・2023年8月下旬:インターンシップ 3. 本選考 ・2023年10月上旬:ES ・2023年10月中旬:最終面接 ・2023年10月下旬:内定 ※出典:アクセンチュア|2025年卒戦略コンサルタント職の選考ステップ 【早期選考の実例:EYストラテジー・アンド・コンサルティング】 2025年卒:本選考の実例 ・2023年10月中旬:ES ・2023年10月中旬:Webテスト ・2023年10月下旬:グループディスカッション ・2023年11月上旬:面接(ケース面接) ・2023年11月下旬:グループディスカッション ・2023年12月上旬:最終面接 ・2023年12月中旬:内定 ※出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング|2025年卒ビジネスコンサルタントの選考ステップ
総合商社の選考時期
総合商社の早期選考は、多くの場合、大学3年生の春から始まります。大学4年生時の6月1日の面接解禁日以前に行われる選考で、インターンシップ経験者や特定の学業成績を修めた学生を対象に内々定が出されることが一般的です。
総合商社では、インターンシップが重要な選考の一環であり、これに参加した学生は通常の選考よりも早く選考の機会を得ることができます。インターンシップは大学3年生の夏に集中しており、ここでの成果が内定に直結することも少なくありません。
さらに、OB・OG訪問を通じて企業文化や業務内容を深く理解し、自己の適性を見極めることも早期選考の成功には欠かせません。そのため、総合商社を志望する学生は早期に業界研究を始め、インターンシップやOB・OG訪問を積極的に活用することが重要です。
ここでは、総合商社の早期選考について、ワンキャリア上の体験談をご紹介します。
【早期選考の実例:三菱商事】 ・2024年3月中旬:ES ・2024年3月中旬:Webテスト ・2024年3月中旬:面接(人物面接) ・2024年3月下旬:面接(ケース面接) ・2024年3月下旬:Webテスト ・2024年3月下旬:面接(人物面接) ・2024年3月下旬:最終面接 ・2024年3月下旬:内定 ※出典:三菱商事|2025年卒総合職の選考ステップ 【早期選考の実例:伊藤忠商事】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年12月中旬:ES ・2023年12月中旬:Webテスト ・2023年12月中旬:面接(動画面接) ・2024年1月中旬:面接(グループ面接) ・2024年1月下旬:面接(個人面接) 2. インターンシップ ・2024年2月中旬:インターンシップ 3. 本選考 ・2024年3月上旬:ES ・2024年3月中旬:最終面接 ・2024年3月下旬:内定 ※出典:伊藤忠商事|2025年卒総合職の選考ステップ
日系金融の選考時期
日系金融機関では、通常の選考スケジュールよりも前倒しで実施される早期選考があります。特にメガバンクや大手証券会社、保険業界では、大学3年生の早い時期にインターンシップを通じて優秀な学生を見極め、その後早期選考を行うケースが見られます。
これらのインターンシップは多くの場合、夏から秋にかけて実施され、優秀な成果を示した学生には、秋から冬にかけて早期選考のオファーがされることがあります。この選考には、通常の選考よりも詳細な事前課題や面接が含まれることが多く、選ばれた学生は翌年の春までには内定を得られる可能性が高くなるでしょう。
日系金融機関を目指す学生は、早期選考の機会を生かすためにも、インターンシップへの参加や業界研究を早めに始めることがおすすめです。
ここでは、日系金融企業の早期選考について、ワンキャリア上の体験談をご紹介します。
【早期選考の実例:三井住友銀行】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年6月中旬:ES ・2023年6月中旬:Webテスト ・2023年6月下旬:グループディスカッション ・2023年7月中旬:面接 2. インターンシップ ・2023年8月下旬:インターンシップ 3. 本選考 ・2023年10月下旬:ES ・2023年11月中旬:面接 ・2023年11月下旬:面接 ・2023年11月下旬:内定 ※出典:三井住友銀行|2025年卒総合職の選考ステップ 【早期選考の実例:ジェーシービー(JCB)】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年6月中旬:企業説明会 ・2023年6月下旬:Webテスト ・2023年7月中旬:グループディスカッション ・2023年7月下旬:面接 2. インターンシップ ・2023年9月下旬:インターンシップ 3. その他 ・2023年9月下旬:面談 4. 本選考 ・2024年1月中旬:ES ・2024年1月中旬:面接 ・2024年1月中旬:内定 ※出典:ジェーシービー(JCB)|2025年卒総合職群の選考ステップ
広告・マスコミ業界の選考時期
広告およびマスコミ業界では、早期選考のスケジュールが特に早く設定されています。一般的に、有名な広告代理店や大手メディア企業では大学3年生の秋から冬にかけて選考が開始されることが多いでしょう。
これらの業界では、サマーインターンシップを通じて才能を見いだした学生を対象に、インターンシップ終了後に早期選考の機会が与えられる場合があります。選考には書類選考や面接などが含まれ、最終的な内定は大学4年生の春頃に発表されることが一般的です。
広告業界を志望する学生は、早めの業界研究と準備を行い、インターンシップに積極的に参加することで選考の機会を広げることができます。特に、クリエイティブな職種を希望する場合、ポートフォリオの作成を含めた事前の準備が非常に重要です。
ここでは、広告・マスコミ業界の早期選考について、ワンキャリア上の体験談をご紹介します。
【早期選考の実例:電通】 2025年卒:本選考の実例 ・2023年11月下旬:ES ・2023年11月下旬:Webテスト ・2023年12月中旬:面接 ・2023年12月下旬:面接 ・2024年1月上旬:グループディスカッション ・2024年1月中旬:最終面接 ・2024年1月下旬:内定 ※出典:電通|2025年卒総合職の選考ステップ 【早期選考の実例:博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年10月下旬:ES ・2023年10月下旬:Webテスト ・2023年11月中旬:面接 ・2023年11月中旬:筆記テスト ・2023年11月中旬:面接 2. インターンシップ ・2023年12月上旬:インターンシップ 3. 本選考 ・2024年1月上旬:ES ・2024年3月中旬:最終面接 ・2024年3下旬:内定 ※出典:博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ|2025年卒総合職の選考ステップ 【早期選考の実例:フジテレビ】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年7月中旬:ES 2. インターンシップ ・2023年8月下旬/9月上旬:インターンシップ 3. 本選考 ・2023年9月上旬:面接 ・2023年9月下旬:Webテスト ・2023年9月下旬:筆記テスト ・2023年9月下旬:ES ・2023年9月下旬:面接 ・2023年10月上旬:面接 ・2023年10月上旬:内定 ※出典:フジテレビ|2025年卒総合職の選考ステップ
コンサルティングファームの選考時期
コンサルティングファームにおける早期選考は、その競争の激しさから非常に早い段階で始まることが特徴です。一般的に、大学3年生の春から夏にかけてインターンシップが開催され、これを通じて早期選考に進む道が開かれます。
インターンシップでは、実際のコンサルティング業務に近い形でのプロジェクトが課されることが多く、参加学生はその成果をもとに選考が進められます。特に優秀な成果を示した学生には、インターンシップ終了後に早期選考への招待がされることがあり、その場合、大学3年生の秋から冬にかけて選考が本格化します。
内定が出る時期は業界によって異なりますが、多くの場合、大学4年生の春には内定を得ることができるでしょう。コンサルティング業界を志望する学生は、早期の業界研究と準備、インターンシップへの積極的な参加が成功の鍵です。
ここでは、コンサルティングファームの早期選考について、ワンキャリア上の体験談をご紹介します。
【早期選考の実例:アビームコンサルティング】 2025年卒:本選考の実例 ・2023年10月中旬:ES ・2023年10月中旬:Webテスト ・2023年10月下旬:面接(ケース面接) ・2023年11月上旬:面接(人物面接) ・2023年11月中旬:最終面接 ・2023年11月中旬:内定 ※出典:アビームコンサルティング|2025年卒ビジネスコンサルタント職の選考ステップ 【早期選考の実例:野村総合研究所】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年9月下旬:ES ・2023年10月上旬:面接(動画面接) ・2023年10月中旬:Webテスト ・2023年10月中旬:面接 ・2023年10月下旬:グループディスカッション 2. インターンシップ ・2024年1月中旬:インターンシップ 3. 本選考 ・2024年2月上旬:ES ・2024年2月中旬:最終面接 ・2024年2月中旬:内定 ※出典:野村総合研究所|2025年卒アプリケーションエンジニアの選考ステップ 【早期選考の実例:ベイカレント・コンサルティング】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年5月下旬:ES ・2023年5月下旬:Webテスト ・2023年5月下旬:面接(動画面接) ・2023年6月中旬:面接(人物面接) ・2023年6月中旬:面接(ケース面接) ・2023年7月上旬:面接(人物面接) 2. インターンシップ ・2023年8月中旬:インターンシップ 3. 本選考 ・2023年8月下旬:最終面接 ・2023年8月下旬:内定 ※出典:ベイカレント・コンサルティング|2025年卒コンサルタント職の選考ステップ
ベンチャー企業の選考時期
ベンチャー企業の選考時期は、その革新的な性質と事業の急成長を反映して、一般的な大企業の採用スケジュールとは異なる柔軟なアプローチが多く見られます。
多くのベンチャー企業では、年間を通じた採用活動が行われており、特に優秀な人材に対しては随時選考の機会が提供されています。具体的には、インターンシップの成績が良好な参加者に対して、インターン終了後に直接的な選考フローへと進むチャンスが与えられることが一般的です。
早期選考は、大学3年生の夏に開始されることが多く、秋には内定を得ることも珍しくありません。ベンチャー企業を志望する場合、各社の具体的な採用情報を迅速にキャッチし、臨機応変に対応する準備が求められます。また、小規模であるがゆえに個々の適性や熱意が直接評価されやすいため、自己PRやビジョンの明確化が成功の鍵です。
ここでは、ベンチャー企業の早期選考について、ワンキャリア上の体験談をご紹介します。
【早期選考の実例:サイバーエージェント】 2025年卒:インターンシップ経由で本選考の優遇を得た実例 1. インターンシップ選考 ・2023年4月下旬:グループディスカッション ・2023年5月中旬:面接 ・2023年5月中旬:面接 ・2023年5月下旬:ジョブ ・2023年6月上旬:面接 2. インターンシップ ・2023年8月下旬:インターンシップ 3. 本選考 ・2023年10月下旬:最終面接 ・2023年10月下旬:内定 ※出典:サイバーエージェント|2025年卒ビジネスコースの選考ステップ 【早期選考の実例:Speee】 2025年卒:本選考の実例 ・2023年12月上旬:企業説明会 ・2023年12月上旬:ES ・2023年12月中旬:1次面接 ・2023年12月中旬:2次面接 ・2023年12月下旬:リクルーター面談 ・2023年12月下旬:面談 ・2024年1月中旬:最終面接 ・2024年1月中旬:内定 ※出典:Speee|2025年卒ビジネス職の選考ステップ
早期選考は受かりやすい? 合格率:約3〜4割
早期選考の合格率は一般的に約3〜4割とされており、通常の選考に比べて合格しやすい傾向があります。理由は、早期選考に参加する学生は自身のキャリアに対して明確なビジョンを持ち、準備を整えて臨むことが多いためです。
また、企業側も早期選考を通じて優秀な学生を早期に確保したいという意向が強く、選考における競争率が相対的に低くなることが多いといえます。ただし、これに参加するためには通常の選考よりも早くからの準備が必要であり、インターンシップや業界研究、自己分析を徹底的に行うことが求められます。
早期選考の機会を最大限に活用するためには、企業の選考スケジュールを事前に把握し、計画的に準備を進めることが成功の鍵です。
企業が早期選考を実施する理由
ここでは、企業が早期選考を実施する主な理由について詳しく掘り下げていきます。早期選考は、企業にとっても戦略的な採用アプローチであり、多くの利点があります。
優秀な学生を確保するため
企業が早期選考を実施する主な理由は、優秀な学生を確保するためです。多くの企業にとって、競争の激しい採用市場において、才能ある学生をいち早く確保することは採用戦略的に重要です。
特に、技術進化が速い業界や専門知識を必要とする分野では、早期選考を通じて業界先端を行く学生を確保することが、企業の技術革新や市場競争力の維持に直結します。早期選考は、学生がほかの選考に分散する前に関心を引き、才能ある学生層に対して魅力的な提案を行う機会を提供しているといえるでしょう。
そのため、多くの企業は早期選考にリソースを割り当て、優秀な学生を引きつけるために積極的にアプローチを行っています。
選考スケジュールに余裕を持たせるため
選考スケジュールに余裕を持たせることも企業が早期選考を実施する理由の1つです。早期選考を行うことで、企業は採用活動を効率的に進めることができ、特に会社に適合する人材を確保した後には、そのほかの採用活動にリソースを再配分できます。
通常の採用期間中には、多くの企業が同時に人材を求めるため、競争が激しくなります。このような状況下では、優秀な候補者を確保するための選考が困難になることがあるため、早期選考を利用して、より少ない競争のなかで質の高い人材を早期に確保できることが企業のメリットです。
また、早期選考により内定を出すことができれば、採用活動の後半により計画的かつ戦略的に人材を確保できます。この戦略は特に人材が不足している業界や職種において重要です。
志望度の高さを判断するため
応募者の志望度の高さを判断することも、企業が早期選考を実施する理由です。早期選考に参加する学生は、その企業に対して高い関心を持っており、多大な努力をして準備を行う傾向があります。
そのため、企業は早期選考を通じて、どの学生が自社に対して真剣に考え、熱意を持っているかを見極めることができます。さらに、早期選考に参加すること自体が、ほかの選考活動よりも優先して企業を選んでいる証拠となるため、企業はこれを高い志望度の現れと捉えられます。
このような学生は、内定後の入社意欲も高く、入社後の定着率が良い傾向があるため、企業にとっては採用リスクを減らす効果的な手段となっています。
内定後インターンなどに参加し、企業に慣れてもらうため
企業が早期選考を実施するもう1つの理由は、内定者に対して内定後インターンなどのプログラムを通じて、事前に企業文化や業務に慣れてもらうことです。これにより、学生は実際の職場環境を体験する機会を得られ、企業は内定者が入社後スムーズに業務に取り組めるよう準備を整えることができます。
特に、仕事の流れやチームの動き、企業の期待する働き方を理解することは、内定者が入社初日から効果的に企業に貢献することに役立ちます。また、この期間中に企業は内定者の能力や適性をさらに詳細に評価することができ、必要に応じて適切なサポートや研修を計画できます。
このように、早期選考と内定後プログラムの組み合わせは、企業と内定者双方にとって有益な関係を築くうえで重要な役割を果たします。
早期選考を受けるメリット
ここでは、早期選考に参加することのメリットについて、具体的な利点を紹介していきます。これらのメリットを理解することで、より戦略的に就活を進められるでしょう。
早い時期から本選考を経験できる
早期選考を受けるメリットの1つ目は、早い時期から本選考の経験が積めることです。早期選考に参加することで、学生は就活の初期段階で選考に慣れ、自身の面接技術やプレゼンテーション能力を磨く機会を得られます。
これは、選考における自信の向上や自己表現のスキルアップに直接つながります。また、早期選考を通じて得たフィードバックを活用することで、後続の選考での成果改善に役立ちます。
早期選考参加者は、選考の本番において、未経験の同期生よりも戦略的にアプローチすることが可能となり、結果として就職活動全体の質を高めることができるでしょう。
内定が早めにもらえて就活に余裕が生まれる
早期選考を受けることで得られるメリットの2つ目は、内定が早期にもらえることによって、就職活動全体に余裕が生まれることです。早期選考に成功すれば、多くの学生が経験する就活のピーク時のストレスやプレッシャーを大幅に軽減できます。
内定を早く手に入れることで、残りの就職活動を計画的に進めることが可能となり、自分の興味やキャリア目標に合った企業により集中して取り組めるでしょう。また、内定があることで精神的な安定感を得られ、ほかの選考に臨む際も自信を持って挑むことができるようになります。
これにより、面接やグループディスカッションなどの場で自然体で自己を表現することが容易になり、さらに良い成果を出す可能性が高まります。早期内定は、就活をより有意義で充実したものに変えるための重要なステップといえるでしょう。
落ちたとしても自分の弱点に気づける
早期選考を受けるメリットの3つ目は、もし選考に落ちた場合でも、その経験を通じて自分の弱点に気づき、改善する機会を得られることです。
早期選考では、通常の選考よりも前に実際の面接や試験の経験を積むことができるため、自己の対策が不十分な部分や改善が必要なスキルが明確になります。例えば、コミュニケーション能力やプレゼンテーションの不足、専門知識の欠如が露呈することがあります。
これらのフィードバックを生かして、次の選考で同じ過ちを繰り返さないように準備を整えることができます。また、早期選考の失敗は、就活の本命企業の選考前に弱点を補強し、より高い成果を発揮するための価値あるプロセスになるでしょう。
優秀な就活生とのつながりができる
早期選考を受けることのメリットの4つ目は、ほかの優秀な就活生とのつながりを築く機会が得られることです。
早期選考に参加する学生は、一般的に就職活動に対する意識が高く、積極的にキャリアを形成しようとする動機があります。早期選考を受ける学生たちと自然とネットワークが形成され、互いに知識や経験を共有することができるでしょう。
このような関係は、就活の情報交換だけでなく、将来の職業人生においても価値あるつながりとなり得ます。例えば、面接対策や企業研究での協力はもちろん、将来的に業界内での連携やサポートの基盤となることもあります。早期選考は自己のスキルアップだけでなく、将来のキャリアを形成する上での重要なステップになるといえるでしょう。
内定後の自由に使える時間が長くなる
早期選考を受けることによるメリットの5つ目は、内定を早期に獲得することで、就活後の自由に使える時間が長くなる点です。
早期選考に成功すれば、多くの学生がまだ就活に追われているなか、就活後の時間を自分自身の成長や興味のある活動に費やすことができます。例えば、旅行や趣味の充実、スキルアップのための勉強時間として利用できます。
このように、早期内定は卒業前の貴重な時間を、自分自身のためにより有意義に活用できることが魅力です。
一部の選考を免除される可能性がある
早期選考を受けることのメリットの6つ目は、一部の選考プロセスが免除される可能性がある点が挙げられます。
多くの企業では、早期選考を通じて学生の能力や適性を事前に把握する機会を設けており、その結果を踏まえて通常の選考の一部を省略することがあります。特に、インターンシップや事前のアセスメントを経た学生は、その成果が直接評価され、グループディスカッションや初回の面接など、特定の選考ステップが免除されることがあります。
これにより、選考全体が簡略化され、学生にとっても時間の節約になるだけでなく、選考のストレスも軽減されます。また、既にある程度企業に認識されていることから、その後の選考で自己をより深くアピールする機会を持つことができ、最終的な内定獲得の確率を高める助けにもなるでしょう。
早期選考を受けるデメリット
早期選考は多くのメリットがある一方で、特有のリスクや問題点も存在します。ここでは、早期選考に参加する際のデメリットについて、具体的な側面から詳しく説明していきます。
準備不足で落ちる可能性がある
早期選考を受ける際のデメリットの1つ目は、準備不足により落ちる可能性があることです。
早期選考は一般的に通常の就活よりも早く始まるため、参加する学生は通常よりも意欲的であり、準備を怠らない傾向にあります。しかし、これにより競争が非常に激しくなるため、十分な企業研究や自己分析が不可欠です。
準備が十分でない場合、より意欲的で準備を整えた学生との競争において不利になるため、選考で落選するリスクが高まる可能性があります。
特に自己PRや志望動機の深掘り、業界知識の不足は致命的な弱点となり得ます。そのため、早期選考を検討している学生は、就活のスタートダッシュを切る前に十分な準備と計画を行うことが重要です。
早期選考で落ちたら本選考にエントリーできない可能性がある
早期選考を受ける際のデメリットの2つ目は、早期選考で不合格となった場合、その後の本選考にエントリーできない可能性があることが挙げられます。
多くの企業では、早期選考を通過できなかった学生に対しても本選考へのチャンスを提供していますが、一部の企業では早期選考の結果が本選考への進出を左右する場合があります。これは、早期選考を通じてすでに候補者の適性を評価し、選考リソースの集中的な活用を図るためです。
本命企業で早期選考に挑む際は、その企業の選考ルールを事前に確認し、早期選考が本選考への道を閉ざすリスクを理解したうえで準備を進めることが大切です。不合格の場合に本選考への道が閉ざされることを避けるためには、早期選考に依存せず、ほかの選考機会にも目を向けながら就活を進めることが重要です。
優秀な就活生と競争することになる
早期選考を受ける際のデメリットの3つ目は、通常よりもモチベーションの高い優秀な就活生との競争が激しくなることです。
早期選考は、特に意欲的で準備を怠らない学生が集まるため、選考の競争率が高くなりがちです。これらの学生は、業界研究や自己分析を徹底しており、面接やグループディスカッションなどで高い成果を発揮する準備ができています。
そのため、早期選考に挑むには、同等以上の準備と実力が求められます。この状況で特に自信を持って選考に臨むためには、自己の能力と準備を徹底的に見直し、継続的にスキルアップする必要があります。また、優秀な競争相手との直接的な比較によって、自身の弱点が露呈されることもありますが、これを成長の機会と捉えることが重要です。
倍率が高い
早期選考を受ける際のデメリットの4つ目は、特に人気企業や業界では選考の倍率が非常に高くなることがあります。
早期選考の内定枠は限られているため、倍率が高くなる傾向があります。また、多くの場合、早期選考にはその企業や業界に強い志望動機を持つ優秀な学生が集まり、それぞれが準備を十分に行って臨むため、競争は非常に激しくなります。
早期選考に臨む際は、自己PRや面接対策を徹底的に行い、ほかの候補者との差別化を図ることが成功の鍵になるでしょう。
オワハラを受ける可能性がある
早期選考を受ける際のデメリットの5つ目は、オワハラ(就活終了の強要)を受ける可能性があることが挙げられます。
オワハラとは、企業が内定を出した学生に対して、就活を終わらせるよう圧力をかける行為のことです。一部の企業ではありますが、早期選考で内定を得た際、企業側はその内定者がほかの選考に参加して内定を辞退するリスクを避けたいと考えるため、就活の早期終了を迫ることがあります。
早期選考のオファーを受ける際は、企業の方針をよく理解したうえで、自身のキャリアプランにとって最良の決断を下すことが重要です。
早期選考の探し方【6つのルート】
早期選考に応募する方法は多様であり、それぞれの方法が異なる利点を持っています。ここでは、早期選考の探し方として有効な6つのルートについて具体的なアプローチ方法にも触れながら詳しく解説します。
企業へ直接エントリー
早期選考の探し方として、「企業へ直接エントリー」する方法があります。
多くの企業では、特に新卒採用のウェブサイトやキャリアポータルを通じて、早期選考の情報を公開しています。直接企業の採用ページを訪れ、早期選考のエントリー条件やプロセスについて詳細を確認することが可能です。
この方法は、希望する企業の選考情報をいち早く得られるため、計画的に就活を進めたい学生にとって有効です。ただし、このルートを利用する場合は、エントリーシート(ES)や準備する書類のクオリティが非常に重要です。
企業に直接アプローチするため、第一印象が選考の成功に大きく影響します。しっかりと準備を整え、自己PRを磨くことが求められるでしょう。
ワンキャリアでは早期選考・早期内定につながるイベントを多数ご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
▼早期選考・早期内定につながるイベントについて詳しく知りたい方はこちら ・ONE CAREER『募集中の説明会・セミナー一覧』
インターンシップ
インターンシップは早期選考の入口として非常に効果的なルートの1つです。多くの企業がインターンシップを通じて、参加学生のスキルや適性を事前に評価し、特に優秀な学生に対しては早期選考の機会を提供することがあります。
インターンシップ中に示したリーダーシップや問題解決能力、チームワーク、そして独創的なアイデアは、企業が求める人材のバロメーターとなるため、これらを積極的にアピールすることが重要です。
さらに、インターンシップは企業文化や仕事内容を深く理解する絶好の機会でもあるため、本選考に向けて自己の志望動機をより具体的に磨くことができます。
▼インターンについて詳しく知りたい方はこちら ・インターンとは?種類や目的、面接・志望動機のポイントなど解説!
リクルーター面談
リクルーター面談は、早期選考への有力なルートの1つです。リクルーターは企業の人事部門や特定の部署の社員が担当し、就活生のキャリアサポートや採用活動を行います。
この面談は、正式な面接よりもカジュアルな形式で行われることが多く、学生と企業間での相互理解を深める場として提供されています。リクルーターとの良好な関係を築くことができれば、その印象が早期選考への推薦につながる場合があります。
面談では、自己PRはもちろん、業界への理解や将来のキャリアプランについても具体的に話すことが求められます。リクルーター面談を通じて自己の強みや企業への熱意を効果的に伝えることが早期選考への道を開く鍵となるため、準備を入念に行うことが重要です。
▼リクルーター面談について詳しく知りたい方はこちら ・リクルーター面談とは|質問リスト30選・お礼メール例も解説
OB・OG訪問
OB・OG訪問は早期選考へのアプローチとして非常に有効な手段です。この訪問を通じて、企業の現役社員から直接情報を得られるため、企業文化や業務内容、職場環境などを深く理解することが可能です。
また、OB・OG訪問では、一対一での会話を通じて自己の強みやキャリアビジョンを具体的に伝えるチャンスがあり、これが評価されると早期選考につながることも少なくありません。そのため、訪問の際は、具体的な質問を用意し、積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。
企業側はこのような訪問を通じて、学生の真剣度や業界への関心の高さを測るため、訪問が良い印象を与えることができれば、早期選考への道が開かれる可能性が高くなるでしょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説 ・OB訪問のマナーと服装【社会人の本音】連絡の取り方・当日の対応とNG例 ・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例 ・OB・OG訪問のメール【例文つきで解説】返信/お礼メールの鉄則
オファー型の就活サイト
オファー型の就活サイトを利用することも、早期選考の機会を見つける有効な手段の1つです。このタイプの就活サイトでは、学生が自分のプロフィールや自己PR、経験などを登録し、その情報に基づいて企業から直接オファーが送られてきます。
特に自身のスキルや経験が企業の求める条件とマッチしている場合、早期選考の招待を受ける可能性が高くなります。企業は登録された情報をもとに、ポテンシャルや会社との適合性を判断し、適した候補者に対して積極的にアプローチを行います。
このアプローチは時間と労力の節約にもつながり、効率的に選考の機会を獲得できるため、特に多忙な学生や特定の企業と早期に接点を持ちたい学生にとって有効です。
ただし、オファーが届かない場合も考えられるため、プロフィールの充実とアップデートを常に心がけることが成功の鍵です。
本サイト「ONE CAREER」でも、スカウトサービスを実施しています。スカウトの受信設定をONにしていただくと、企業から直接イベントや本エントリーの案内が届きます。ぜひ活用してみてください。
▼ワンキャリアのスカウト機能についてはこちら ▶︎ スカウトとは何か
早期選考を実施する企業が集うイベント
早期選考を実施する企業が集まるイベントへの参加は、早期選考の機会を見つけるための効果的な手段の1つです。これらのイベントは多くの場合、特定の業界や分野に特化しており、企業が直接学生と接触できる場を提供しています。
イベントでは、プレゼンテーションやワークショップなどが行われ、参加者は企業の採用担当者や現場の社員と直接対話する機会を得ることができます。また、これらのイベントでは、通常の選考プロセスに先駆けて自己をアピールし、良い印象を残すことができれば早期選考の招待を受ける可能性が高まります。
早期選考イベントは特に競争が激しいため、事前に参加企業をリサーチし、自身のキャリア目標と合致する企業に対して積極的にアプローチを行うことが成功の鍵です。
ワンキャリアでは早期選考・早期内定につながるイベントを多数ご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
▼早期選考・早期内定につながるイベントについて詳しく知りたい方はこちら ・ONE CAREER『募集中の説明会・セミナー一覧』
早期選考は受けるべき?早期選考をおすすめする人の特徴
ここでは、早期選考をおすすめする人の特徴について、具体的な理由とともに詳しく掘り下げていきます。
早期選考がある業界を志望している
早期選考がある業界を志望している学生は、ぜひ早期選考を受けるべきです。外資系企業やコンサルティングファーム、広告業界など、特定の業界では早期選考が行われています。
これらの業界では、優秀な人材を早期に確保するため、インターンシップや特別な選考プロセスを通じて、学生の能力を評価しています。早期選考を受けることで、より効果的に内定を得るチャンスが高まります。また、業界の動向や企業の文化を早期に理解することができ、キャリアプランをより具体的に描けるでしょう。
本選考の前に面接の練習をしておきたい
本選考の前に面接の練習をしておきたいと考える学生には、早期選考は絶好の機会です。
早期選考を通じて実際の面接を経験することで、自己PRや志望動機の伝え方、質問への対応などを実践的に学ぶことができます。これにより、本選考での成果を向上させ、自信を持って臨むことができます。
また、早期選考のフィードバックを基に自己改善を図ることで、弱点を補強し、本命企業の選考でほかの候補者よりも優位に立つことができます。早期選考は、実践的な経験を積むための重要なステップといえるでしょう。
入社後即戦力として働きたい・内定者インターンをしたい
入社後即戦力として働きたい、または内定者インターンに参加したいと考えている学生にも、早期選考を受けるのがおすすめです。
早期に内定を得ることで、企業が提供する内定者インターンシップに参加する機会が増え、実際の業務を体験しながらスキルを磨くことができます。これにより、入社前から企業文化や業務内容に慣れ、入社後に即戦力として活躍する準備が整うでしょう。
大学4年生でやりたいことがある
大学4年生でやりたいことがある学生にとって、早期選考は非常に有利です。
早期に内定を獲得することで、早い段階で就活から解放され、大学最後の年を有意義に過ごすことができます。留学や研究、趣味など、自分の成長や興味を追求する時間を確保できるでしょう。
また、早期内定は精神的な安心感をもたらし、充実した学生生活を送ることにもつながります。こうした経験は、将来のキャリアにおいても大いに役立つでしょう。
インターンシップ経由で早期選考に乗るためのポイント
インターンシップは、企業に自己をアピールし、早期選考への道を切り開く絶好の機会です。ここでは、インターンシップを経由して早期選考に進むための戦略的なポイントについて詳しく解説します。
インターンや早期選考に関する情報を集める
インターンシップを通じて早期選考を受けるためには、まずインターンや早期選考に関する情報を徹底的に集めることが重要です。
情報の収集は、就職活動の成功に直結します。特に、周囲がまだ就活を始めていない時期に早期選考に関する情報を手に入れることは、ほかの候補者よりも一歩先んじる大きな利点です。
就活情報サイトや企業の採用ページ、SNS、大学のキャリアセンターなど、さまざまな情報源を活用して、選考フローや面接での質問内容、インターンの詳細について調べましょう。
また、就活経験者の口コミやアドバイスも貴重な情報源です。具体的な情報を持っていることで、インターンシップの応募や面接対策がより効果的になり、早期選考にスムーズに進められるでしょう。
インターンのグループワークでの得意な役割を見つけておく
インターンシップを通じて早期選考に進むためには、グループワークでの成果が重要なポイントです。
多くの企業は、インターンシップにおいてグループワークを取り入れ、学生の協調性やリーダーシップ、問題解決能力を評価しています。そのため、インターンで結果を残すためには、自分が最も得意とする役割を見つけ、効果的に活躍することが求められます。
リーダーとしてグループをまとめる役割はもちろん評価されますが、書記やタイムキーパー、アイデア提供者などのポジションでもチームに貢献することが重要です。企業は、リーダーだけでなく、さまざまな役割でチームを支える学生を高く評価する傾向があります。
グループワークに参加する前に、セミナーや模擬グループワークで練習を重ね、自分に最適なポジションを見つけておきましょう。これにより、実際のインターンシップで自信を持って役割を果たし、企業から高評価を得ることができ、早期選考のチャンスをつかむことができます。
▼グループワークについて詳しく知りたい方はこちら ・グループワークとは?就活での進め方やテーマ/役割ごとのコツを解説
リクルーターと積極的なコミュニケーションを図る
インターンシップを経由して早期選考に進むためには、リクルーターとの積極的なコミュニケーションが重要です。
多くの企業では、インターンシップ参加者をサポートするためにリクルーターが配置され、各グループや個々の学生の様子を観察しています。リクルーターは、インターンシップ中の成果や態度を詳細に評価し、その情報を採用担当者に提供します。この評価が早期選考への進行に大きな影響を与えることがあります。
リクルーターとの良好な関係を築くためには、積極的に質問をしたり、フィードバックを求めたりする姿勢が大切です。また、自己紹介やキャリアの目標についての話を通じて、自己をアピールすることも効果的です。
▼リクルーター面談について詳しく知りたい方はこちら ・リクルーター面談とは|質問リスト30選・お礼メール例も解説
座談会や休憩時間では積極的に質問をする
インターンシップ中の座談会や休憩時間は、企業の現役社員や採用担当者と直接コミュニケーションを取る絶好の機会です。これらの時間を有効活用するためには、積極的に質問をする姿勢が重要です。
座談会では、企業の業務内容や企業文化、将来のビジョンについて具体的な質問をすることで、企業に対する真剣な関心と熱意をアピールできます。ただし、企業のホームページや公開されている資料でわかる情報を質問するのは避けましょう。事前にリサーチを行い、深掘りした質問を準備することが大切です。
また、休憩時間にも積極的にコミュニケーションを図りましょう。採用担当者やリクルーターは、インターンシップ中の学生の様子を注意深く観察しています。休憩時間に積極的に話しかけ、仕事の進め方や企業文化について質問することで、印象に残ることができます。特に、インターンシップで学んだことや感じたことをフィードバックすることで、積極的な姿勢と学習意欲を示すことができます。
このように、座談会や休憩時間を活用して積極的に質問することで、企業に対する熱意を伝え、早期選考への道を開くことができます。積極的な姿勢は、ほかの就活生との差別化にもつながり、企業からの評価を高める重要な要素となるでしょう。
夏のインターンで落ちても秋冬に再チャレンジする
夏のインターンシップで落ちたからといって、早期選考のチャンスが完全に失われたわけではありません。実際、夏のインターンが終わると、秋や冬にもインターンシップの選考がスタートします。この時期に再チャレンジすることは、重要な戦略です。
まず、夏のインターンシップでの失敗を分析し、自己PRや面接での受け答えを改善しましょう。何が足りなかったのか、どのように改善できるのかを具体的に考え、次のインターンシップに向けて準備を整えることが大切です。夏の選考からのフィードバックを生かし、成長した姿を見せることで、企業に対して前向きな印象を与えられます。
また、秋冬のインターンシップは、夏とは異なる企業やプログラムに参加することで、新たな視点や経験を得られます。これにより、自身のスキルセットを広げ、より多くの企業に対してアピールする材料が増えます。
夏のインターンでの経験を踏まえ、秋冬のインターンシップに積極的に挑戦することで、早期選考の機会を再びつかむことができます。挫折を経験したとしても、その経験を糧にして次のチャンスに向けて準備を進めましょう。
早期選考を突破するための対策
せっかく早期選考に参加できても、きちんと選考対策を行っていなければ内定を獲得できない可能性があります。
ここでは、早期選考を突破するための対策方法を5つご紹介します。
自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める
志望企業や職種を選ぶ上で、就活の軸を定めることが重要です。
就活の軸とは、企業を選ぶ際の基準や優先事項のことです。具体的には、ミッション、仕事内容、将来のキャリアプラン、働き方などから自分が特に大切にしたい価値観や条件を指します。就活の軸を持つことで企業選びがスムーズになることに加え、明確な志望動機の説明に役立つため、納得のいく就活をするために重要です。
就活の軸を作るためには、自己分析や企業・業界研究の他、軸の例を参考にすることが効果的です。
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▼業界研究について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!金融/商社/不動産/メーカー/広告/コンサルなど人気業界/企業を徹底比較
▼企業研究について詳しく知りたい方はこちら ・企業研究のやり方を解説!企業研究ノートの作成方法や項目を紹介
▼就活の軸について詳しく知りたい方はこちら ・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
webテスト対策に力を入れる
選考を突破するうえでWebテスト対策は必須です。
効率的なWebテスト対策のポイントは以下の通りです。
- 出題傾向を理解する
- 苦手分野を把握して重点的に対策する
早めにWebテスト対策をはじめて企業ごとの出題傾向を理解し、苦手を克服することで、効率的に対策できるでしょう。
もちろん、多くの企業では面接やESの内容も重視するため、ある程度Webテストの勉強をしたら、面接練習やES対策にも取り組みましょう。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧 ・【2024年版】Webテスト24種類の見分け方!形式別のURL一覧と業界別の傾向
エントリーシート(ES)や履歴書を余裕を持って準備しておく
早期選考突破のためには、余裕を持ってESや履歴書を準備することが重要です。余裕を持ってESや履歴書を準備し、求められた期日に提出することで、採用担当者に好印象を与えられます。
もちろん、内容が悪ければ書類選考で落とされてしまうため注意しましょう。余裕を持って書類を作成しつつ、何度も見直して自分の強みを最大限アピールできる内容のESや履歴書にブラッシュアップすることが重要です。
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面接対策を徹底する
ES、Webテスト対策に加え、面接対策にも力をいれましょう。
一般的にはESやWebテスト通過後に、複数回の面接を受けます。面接はインターン参加や内定が決まる重要な選考であるため、情報を集めて入念に対策をしましょう。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例 ・【新卒の面接マナー】入室・退室や集団・オンライン面接の注意点
ワンキャリア体験談を活用する
ワンキャリアでは、企業ごとに選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。 情報収集の手間がかかる、企業ごとの評価ポイントや求める人物像を簡単に知れます。効率的な企業研究にお役立てください。
▼気になる企業の合格の秘訣はこちらから
また、ワンキャリアの体験談を使えば、志望企業で実際に聞かれる質問を事前に把握できます。過去の先輩たちの体験談だけでなく、同期ですでに面接を進んでいる就活生が聞かれた質問もリアルタイムで知れるため、選考対策に非常に役立ちます。
質問内容だけでなく、面接時間や面接人数、雰囲気、面接官の特徴、就活生の感想についても知れます。面接に落ちないための選考対策としてぜひ活用してください!
▼気になる企業の選考体験談はこちらから
早期選考の内定承諾の保留・辞退はできる?
早期選考で内定を得た際、そのオファーをどのように扱うかは重要な判断が求められる瞬間です。ここでは、早期選考での内定承諾の保留や辞退が可能かどうかについて、詳しく解説します。
企業によって方針が異なるので確認が必要
早期選考の内定承諾を保留または辞退できるかどうかは、企業によって異なります。内定を出したその場で即座に承諾を求める企業もあれば、1〜2週間程度の猶予を与えてくれる企業もあります。また、ほかの企業の選考結果を待っていることを伝えれば、快く待ってくれる企業もあります。
こうした対応の違いを把握するためには、就活情報サイトの口コミや先輩からの情報収集が有効です。ただし、内定承諾の保留期間は企業ごとに異なるだけでなく、学生個々の評価によっても変わることがあります。評価が高い学生には、企業側も柔軟な対応をする傾向があるため、各企業の方針を一概に断定することは難しいでしょう。
具体的な対応を知るためには、企業の採用担当者に直接確認するのが最も確実です。早期選考の内定承諾に関する方針を事前に把握し、自分にとって最適な選択をするために計画的に動きましょう。
承諾後の辞退も認められる
内定を承諾した後でも、辞退することは可能です。多くの学生は、内定承諾書を提出した後は辞退できないと考えがちですが、実際は内定に法的な拘束力はありません。内定承諾書の提出後でも内定辞退は可能であり、基本的に入社予定日の2週間前までに通知すれば問題ありません。
ただし、企業側も採用活動には多大な時間と費用をかけているため、辞退のタイミングには配慮が必要です。企業に迷惑をかけないためにも、内定辞退を決断した場合はできるだけ早くその旨を伝えることが重要です。
第一志望の企業から内定を得た場合など、辞退の理由が明確な場合は、迅速に連絡することで企業との関係を円満に保つことができます。誠実な対応を心掛け、可能な限り早い段階での辞退連絡を行いましょう。
早期選考まとめ
いかがでしたか。今回は早期選考のスケジュールやメリット、内定を獲得するためのポイントについて詳しく解説しました。ぜひ参考にしてください。
早期選考を受けるメリット ・早い時期から本選考を経験できる ・内定が早めにもらえて就活に余裕が生まれる ・落ちたとしても自分の弱点に気づける ・優秀な就活生とのつながりができる ・内定後の自由に使える時間が長くなる ・一部の選考を免除される可能性がある 早期選考の探し方【6つのルート】 ・企業へ直接エントリー ・インターンシップ ・リクルーター面談 ・OB・OG訪問 ・オファー型の就活サイト ・ 早期選考を実施する企業が集うイベント 早期選考を突破するための対策 ・自己分析・業界研究・企業分析を通して就活の軸を定める ・webテスト対策に力を入れる ・ESや履歴書を余裕を持って準備しておく ・面接対策を徹底する ・ワンキャリア体験談を活用する
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