エントリーシート(ES)の趣味・特技欄には、どのようなことを書けば良い印象を与えられるのでしょうか。この記事では、ESで記載する趣味・特技欄の書き方について解説します。
カテゴリー別の好感を得られる趣味・特技と例文13選も紹介するため、自身にあった文章を書けるようになりましょう。
<目次>
●ESの趣味・特技欄で採用担当が見るポイント
・仕事との適性
・企業との相性
・就活生の人柄
●ESに趣味・特技を書く上でのポイント
・仕事へ生かせるアピールポイントを明確にする
・具体的で個性的なエピソードを書く
・エピソードよりも動機・学び・成長を詳しく書く
・定量的な結果を伝える
●趣味・特技の見つけ方
・趣味の見つけ方:熱中した経験のあるものを振り返る
・特技の見つけ方:知識・スキルがある分野を振り返る
●ESの趣味・特技の書き方のルール【構成・テンプレート】
・構成とテンプレート
・100〜150字におさめる
・箇条書きの場合は一言で簡潔にまとめる
・どちらか一方のみでもOK
●【カテゴリー別】好感を得られる趣味・特技と例文13選
・スポーツ・運動系の趣味特技
・音楽・芸術系の趣味特技
・資格・勉強などの趣味特技
・ゲーム・娯楽系の趣味特技
●ESで書かない方が良い趣味・特技5選
・1. ギャンブルに関係するもの
・2. 宗教を想像させるもの
・3. 遊び(ショッピング・合コンなど)
・4. 犯罪を連想させるもの
・5. 「寝ること」
●面接での趣味・特技の伝え方
・人柄が伝わるように話す
・理由やエピソードを用意しておく
・嘘はつかない
・簡潔に伝える
●ESの趣味・特技まとめ
ESの趣味・特技欄で採用担当が見るポイント
ESの趣味・特技欄で採用担当が見るポイントは、以下の3つです。
- 仕事との適性
- 企業との相性
- 就活生の人柄
採用担当者は、就活生が提出したESをもとに選考を進めますが、多くのESが届くため就活生個人の特徴を把握することが難しいものです。
そこで就活生の特徴をつかむためにESの趣味・特技欄を確認します。趣味・特技への取り組み方によって、仕事との適性や企業との相性などを見極められるためです。
企業がどのような目的で趣味・特技欄を見ているのか、どのようなESを書けば良いのかについて解説します。
仕事との適性
採用担当は、趣味・特技欄から仕事との適性を見ています。なぜなら、趣味・特技に対する取り組み方と仕事に対する取り組み方には共通する点があるためです。
例えば、趣味・特技を上達させる過程で注意した心がけや工夫は、仕事を覚える際にも必要になる場合があります。
また、趣味や特技は最初から得意だったとは限りません。どうやってそれを得意にしたのか、そのプロセスを伝えることで仕事に対するチャレンジ精神や粘り強さもアピールできます。
趣味や特技が複数ある人は、志望業界ごとに適した趣味や特技を選んでも良いでしょう。基本的には、自信を持って話せる鉄板の趣味や特技について記載することがベストです。
企業との相性
企業は、趣味・特技欄で、自社の雰囲気に就活生がなじめるかどうかを確認しています。社風に合わない学生を採用してしまうと、退職される可能性が高くなるため、人柄もリスク回避の判断材料として見られていることを理解しておきましょう。
例えば、ゲーム・アプリ制作系の企業であれば、インドア系の趣味・特技に対して理解を示すことが多いでしょう。体育会系の企業であれば、アウトドア系の趣味・特技を持っている就活生に好印象を持つ可能性が高いかもしれません。
企業との相性を意識した内容に仕上げるには、仕事に生かせる趣味・特技を優先的に取り上げるとプラスの印象を与えられます。
ただし、趣味・特技は志望動機や自己PRなど他の箇所も含めた上で見られるため、趣味・特技が社風に合っているからといって必ずしも高評価になるわけではない点には注意しましょう。
就活生の人柄
企業は趣味・特技欄をチェックすることで、就活生の人柄を判断しています。
趣味・特技は、就活生の個性を示す要素の1つです。趣味・特技を聞くことは、「どういった性格の人物なのか」「どういった価値観を持っているのか」など、就活生の個性を判断する際に役立ちます。
他の就活生にはない趣味・特技を書かなければいけないと考える必要はなく、背伸びせずに本当の趣味や特技を書くことが重要です。
休みの日に没頭している趣味や努力を積み重ねて特技になったことなどがあれば、それらを記載しましょう。
例えば、続けていくうちに特技になったことがあれば、その経験を話すことで、1つのことに打ち込む姿勢やストレス耐性などをアピールできます。自分の強みとなる趣味・特技を見つけて、自分の良いところをアピールしていきましょう。
ESに趣味・特技を書く上でのポイント
ESに趣味・特技を書く際は、以下で解説するポイントを押さえた内容にすることが大切です。各ポイントを押さえることで、採用担当に良い印象を与えられます。以下のポイントを意識して、自分の性格や物事への取り組み方を正しく伝えられるようになりましょう。
仕事へ生かせるアピールポイントを明確にする
ESに趣味・特技を書く際は、仕事へ生かせるアピールポイントを明確にすることが大切です。採用担当者に趣味・特技欄を通して、仕事に対する取り組み方を連想させられます。
エクセルやワード、プログラミングなど仕事に直結する趣味・特技があれば良いですが、そうでない趣味・特技の場合でも、趣味・特技を通してどのような工夫をしてきたのか、どういった努力を重ねたのかという、仕事に生かせる内容をアピールしましょう。
趣味・特技でコミュニケーションを取ることや積極的に行動することなどを心がけていた場合は、そうした取り組みや考え方を伝えることで、自分の強みもアピールできます。
具体的で個性的なエピソードを書く
趣味・特技欄には、具体的で個性的なエピソードを盛り込むようにしましょう。そうすることで、採用担当者が趣味・特技をより明確にイメージできるようになります。
その際の注意点は、以下の2つです。
- 具体的な数字を出す
- 5W1Hに注意しながら整理する
数字や実績など、客観的な根拠を証明できる情報があれば、採用担当者も想像しやすくなり、エピソードの具体性も増します。アピールポイントを文章にするときは、5W1Hに注意しながら整理すると、具体的なエピソードに落とし込めるでしょう。
例えば、「私の趣味は旅行で、多くの国に行きました」と伝えるよりも、「私の趣味は海外旅行です。大学2年の夏休み3カ月間でヨーロッパを7カ国まわりました。そこで、現地の人たちの暮らしぶりや価値観などを学びました」とする方が、内容が整理されて相手にも伝わりやすくなります。
行動や実績を数値で具体化し、読みやすい文章にすることを心がけましょう。
エピソードよりも動機・学び・成長を詳しく書く
自分の人柄を採用担当者に伝えるためには、エピソードだけでは不十分です。エピソードを通じて取り組む動機や得た学び、成長について詳しく書くことで、採用担当者に自身の人柄をより伝えられるようになります。
趣味・特技のエピソードを伝えたら、なぜ興味を持ったのか、なぜ続けようと思ったのかなどの動機を伝えましょう。そして、どう向き合って取り組んできたのか、続けることで得られた学びや成長できた点などを詳細に記載すると、自分の価値観や考え方を伝えられます。
その際、動機、取り組み、学び、成長と順を追って書くことが重要です。文章全体にまとまりが出て、採用担当者に伝わりやすくなります。
文章で伝えるのが上手な人はコミュニケーション能力が高い人でもあるため、理解しやすい文章を書ければコミュニケーション能力のアピールにもつながるでしょう。
定量的な結果を伝える
ESを書く際は、「端的かつ具体的」に書くことが重要です。そのために、数字を用いて定量的に設問に答えることをおすすめします。例えば、「大会で優勝した」という説明よりも、「100人が参加した大会で優勝した」と書いた方が、具体的にエピソードを示せます。新卒採用担当者にとっても「分かりやすいES」という印象を与えることができるでしょう。
趣味・特技の見つけ方
趣味・特技欄に書く内容は分かったけれど、自分には書ける趣味・特技が思い当たらないという人もいるかもしれません。ここでは、趣味・特技欄に記載する趣味・特技の見つけ方を紹介します。
趣味の見つけ方:熱中した経験のあるものを振り返る
趣味を見つける場合は、熱中した経験のあるものを振り返るようにしましょう。自分が熱中したこと、好きなことの中から一定期間続けていることを探す方法がおすすめです。
趣味・特技欄では、専門性のある趣味が求められているわけではありません。自分が楽しんで、継続している趣味を選ぶと良いでしょう。
例えば、スポーツや映画鑑賞、写真撮影や散歩など、日常的に好きなことでも問題ありません。思い当たる趣味を見つけたら、なぜそれに興味を持ったのか、どのように取り組んでいるのかなど、趣味にまつわるエピソードを思い起こして書き出してみましょう。
特技の見つけ方:知識・スキルがある分野を振り返る
思い当たる特技がないという人は、「人に教えられる」知識やスキルを持ちあわせている分野を振り返ってみましょう。
探すときには、過去に何かについて教えてほしいと言われた経験があるかどうかを考えてみてください。人があなたに相談するということは、あなたがその物事について詳しい人物であるということです。
特技が必ずしも秀でたものである必要はありません。重要なことは、その特技が自分を表すものであるかどうかです。ささいなことでも自分を表現できるものであれば特技と記載して問題ありません。
この程度で特技といえるかどうか、採用担当者に評価されるかどうかを気にするのではなく、自分を表現できているかを大切にしましょう。
ESの趣味・特技の書き方のルール【構成・テンプレート】
文章には、理解しやすい流れが存在します。ESの趣味・特技を書く際にもそれらのルールに沿って記載することが重要です。ここでは、ESの趣味・特技の書き方のルールについて解説します。
構成とテンプレート
文章の構成は、結論→理由→説明→今後に生かす点の流れで書くと、伝えたいことを簡潔に伝えられます。テンプレートは、以下のとおりです。
<テンプレート> 私の趣味は◯◯です。△△がきっかけで◯◯を好きになりました。◯◯では□□という技術が必要なため、それを身につけるため□□の練習に励みました。 この経験から□□の重要性をあらためて理解し、社会人生活の中でも生かしていきたいと考えています。
100〜150字におさめる
趣味・特技欄は細かく書きすぎず、100~150字でおさまるように記載しましょう。文章で書く場合は、100〜150字で書くと、きれいで読みやすいとされているためです。
企業側から文字数が指定されている場合も多いため、その場合は指定文字数にあわせて記入しましょう。
100~150文字という文字数の基準を考えると、趣味・特技の両方を書くのは現実的ではありません。自身が持つエピソードと応募する企業が求める人材像を見比べて、よりマッチしたエピソードを選ぶようにしましょう。
箇条書きの場合は一言で簡潔にまとめる
趣味・特技を箇条書きする場合は、一言(+説明文)で簡潔にまとめるようにしましょう。
趣味は「旅に行くこと」「映画鑑賞」といった短文のパターンや、文章で趣味や特技について長々と書いてあるパターンがありますが、これらの書き方は記入欄を有効活用できていません。
趣味・特技を簡潔にわ分かりやすく伝えるには、箇条書きにした上で、一言(+説明文)で説明する書き方が効果的です。
どちらか一方のみでもOK
就活生の中には、趣味と特技の両方を書くことが難しいという人もいるかもしれません。ESの趣味・特技欄が「趣味・特技」になっている場合、どちらか1つを書けば問題ありません。
自分を適切に表現できるもの、面接で自信を持って話せるものを記入しましょう。
【カテゴリー別】好感を得られる趣味・特技と例文13選
スポーツ・運動系の趣味特技
スポーツ経験
私は、大学時代サッカー部に所属していました。試合に出始めた大学3年の春に全治半年のケガをし、離脱をすることになりました。復帰して再びレギュラーになることを目標にリハビリに励み、復帰後、無事レギュラーに戻れたことは自分の中でも自信になっています。目標達成に向けて努力を続ける大切さを学べた期間でした。
<ポイント>
目標を持って努力し続けることの大切さは、仕事を行う上でも共通する部分です。目標達成に向けて行動できる人であることをアピールすると良いでしょう。
ジム
趣味はジム通いです。自分の細い体形がコンプレックスで、大学入学を機に「好きな自分に近づきたい」とジム通いを始めました。トレーニングは苦しいものでしたが、強い信念と忍耐力で乗り越えられ、多少は筋肉のついた体形に変わりました。御社へ入社後も、忍耐力を持って自分の目標に向けて努力していきたいと思います。
<ポイント>
ジム通いで学んだこと、得たスキルを入社後にどう生かすのかを明示することで、アピールにもつながります。
スポーツ観戦
趣味はサッカー観戦です。もともと興味はありませんでしたが、友人に連れられて観戦した際の迫力や熱気に魅了されて好きになりました。今では、クラブの歴史や対戦成績、現在の順位や状況などを調べ、SNSでチーム情報を発信しています。情報配信で培った発信力をIT業界にある御社でも生かしたいと思います。
<ポイント>
趣味を通して経験してきたことの中から、志望する業界にあわせて生かせることをピックアップして伝えると、オリジナルのアピールにつながります。
音楽・芸術系の趣味特技
楽器経験
私の趣味はベースの演奏です。大学時代にサークルで友人とバンドを組み、ライブ活動を行ってきました。バンドで良い演奏ができるように努力し、ライブ後の達成感をメンバーと共有することは、何ものにも代えがたい喜びがあります。仕事でも常に努力し、会社の目標を達成して先輩方と喜びを実感できるように励みたいと思います。
<ポイント>
バンドというチーム内での役割を認識し、その任務を果たすことの重要性は、社会人生活でも発揮できるポイントです。共通する自分の強みを、しっかりアピールするようにしましょう。
音楽鑑賞
私は、邦楽ロックというジャンルの音楽を聴くことが趣味です。AやBといった歌手の歌をよく聴いています。特に、Aの曲は前向きな歌詞が多く、落ち込んだときに聴くと元気になれます。バイト先でもAを好きな人がいて、コミュニケーションを取る術としても役立っており、邦楽ロックは私の活力ともいえる要素です。
<ポイント>
音楽には幅広いジャンルがあるため、音楽鑑賞を趣味として伝える場合は、具体的にどういった音楽や歌手が好きなのかを伝えると良いでしょう。その上で、音楽が自分の中でどういった位置づけなのか、役割を担っているのかを伝えることが大切です。
「気分が落ち込んでいるときに音楽を聴くとリフレッシュできる」と記載すれば、採用担当者に「切り替えのできる人」というアピールになります。
イラスト作成
私はイラスト作成が趣味です。絵は好きですが、コンテストで表彰されたことはありませんでした。そこで、自分の絵と上手な人の絵を観察して違いを分析し、お手本から技術を習得する練習を続けた結果、大学2年のときに初めて表彰されました。自分の欠点を見つめ直し、それを補う努力をした経験は仕事でも生かせると考えています。
<ポイント>
イラストを描くことからは、分析力や観察力、継続力などをアピールできます。これらは、仕事でも十分生かせるスキルです。
ただし、一般企業を受ける際には絵のうまさそのものはアピールにならない点は理解しておきましょう。
カメラ
私の趣味・特技は、カメラ撮影です。カメラはこだわるほど良い作品ができます。また、同じ景色も撮影者によって切り取り方が異なるため、奥が深く面白いものです。カメラを趣味にしたことで積極的に旅に行くようになったり、カメラ仲間とコミュニケーションを取る機会も多くなったりするなど、行動範囲も広がっています。
<ポイント>
カメラを趣味にしたことで、行動力が身についた他、人とのコミュニケーションの幅も広がったことは、成長できた点として十分アピールにつながります。人によって着眼点が違うこともポジティブに捉えており、視点の広さも採用担当者に印象づけられています。
資格・勉強などの趣味特技
資格取得
私は事務のアルバイト経験から、日商簿記の2級を取得しています。まず3級を取得しましたが、2級を取得すると就職後に営業部門の予算作成や製造部門でのコスト管理など、多くの分野で役立てることを知り、取得を目指しました。経理や事務、営業など、さまざまなシーンで活躍できる人材になりたいと思います。
<ポイント>
簿記のスキルがあることは、社会人になっても大きなメリットです。2級を取得することで開かれる道筋までを見つめて行動に移せる人材は、企業にとっても今後を任せたい人材といえます。目標を持って行動ができることを、しっかりアピールしましょう。
英会話・留学
私は大学時代に留学経験があり、英会話が得意です。海外でも活躍できる人材になりたいと思い、アメリカへ1年間留学しました。そこでは、日本とは異なる生活スタイルや価値観など、多くのことを学びました。また、英語力維持のためにTOEICを受験し、850点を獲得しています。海外拠点を持つ御社にて英語力で貢献したいです。
<ポイント>
募集要件として、TOEICのスコアを設定している企業も多く存在します。企業にとって、世界中で活躍できる人材の方が魅力的に映るため、自身の英語力をしっかりと伝えるようにしましょう。
多様化の進む時代において、さまざまな価値観を理解できる人材であることも魅力的です。英語力とともに、留学経験で培ったものもあわせてアピールできるとなお良いでしょう。
プログラミング
私の特技はプログラミングです。自分が使っているiPhoneアプリの動作が気になり、仕組みを調べたことがプログラミングにはまったきっかけです。本や学習サイトなどを参考にし、簡単なiPhoneアプリを自作できるようになりました。今ではPHPやJavaなどの言語も独学し、基本的なコードは打てます。
<ポイント>
プログラミングが特技であると同時に、PHPやJavaなどの言語も使えることは入社後に役立つ人材であることのアピールになっています。
興味を持ったきっかけや学ぶフローなども具体的に書かれているため、説得力ある文章に仕上がっているといえるでしょう。
ゲーム・娯楽系の趣味特技
ゲーム
私の趣味はゲームです。中でも、パズルゲームが好きでよくプレイしています。パズルゲームでは、決まった時間や回数内でいかに高スコアを出せるかが勝負のカギです。そのためには、先を読む力やミスをしない力が求められます。これらのスキルは、仕事をする上でも活用でき、実際に接客でのアルバイトでも生かせました。
<ポイント>
ただゲームが好きだと書くと、遊んでいるだけと思われることもあるため、個性を伝えるためにもどういったジャンルが好きで、ゲームから得た経験なども一緒に盛り込みましょう。
その上で、どういったスキルがあり、どのようなことに生かせるのかを具体的に記載すると、採用担当者にもイメージが伝わりやすくなります。
旅行
私の趣味は旅行です。新しい土地を巡って新たなことを発見することが好きで、毎月旅行に行きます。大学生になってからは、旅先で会った人に紹介された場所を巡る旅をテーマに国内30か所以上を訪れ、多くの思い出ができました。好奇心や柔軟性を生かし、社会人になっても新しい業務に好奇心を持って取り組みたいです。
<ポイント>
旅行を趣味・特技欄に書く場合は、具体的な人柄をアピールするようにしましょう。人柄は、採用基準として重要な項目です。旅行は人柄を表現しやすいテーマのため、自分がどういった人間であるかを理解した上で、人柄が表されている内容に仕上げてください。
例えば、現地の人との交流が好きなのであれば社交的であること、旅のスケジューリングやリサーチが好きなのであれば、調査や計画が好きであることなどをアピールすると良いでしょう。
お酒
私の趣味は、お酒を楽しむことです。お酒の席でしか交わせない会話を通して自身の経験を豊かにできるだけでなく、お酒を通じて多くの人と親しくなれるためです。また、会話のために日頃から情報収集を行い、初対面の人とも気軽に会話できるようになった点は成長したと感じています。培ったコミュニケーション力を武器に、御社でも活躍したいと思います。
<ポイント>
お酒を通じて出会った人との思い出や、お酒の場から得られたことなどを具体的に書くと、採用担当者もイメージが膨らみやすくなります。趣味・特技を生かして、成長にいかにつなげられたかまで記載するようにしましょう。
お酒を趣味・特技欄に書くことは問題ありませんが、「飲酒」と書かないようにしてください。飲酒だとお酒を多く飲むことが好き、という印象を与えてしまいます。
ESで書かない方が良い趣味・特技5選
趣味・特技であれば、何でもESに書いて良いわけではありません。以下で紹介する5つの物事に関しては、採用担当者の中には好印象を抱かないケースもあるため、記載しない方が無難です。
基本的には、企業側が採用にリスクを感じるもの、人間性に不安を抱かせるようなものはNGであるという認識でいましょう。
1. ギャンブルに関係するもの
競馬や競艇、パチンコなどのギャンブルに関係する趣味は、悪印象を与えてしまう恐れがあります。これらは一般的に「娯楽」と捉えられるため、採用担当者に「遊んでいた」という印象を与えかねません。
お金の扱いに厳しい金融業界などの場合は、金銭感覚がだらしないと判断してしまう恐れもあります。
たとえ公的に認められていても、ギャンブル要素のある趣味や特技は、志望企業の業務内容に関係がない場合、記載しないようにしましょう。
2. 宗教を想像させるもの
「○○教を信仰しており、毎週○曜日に宗教活動を行っている」といったような、宗教を想像させる趣味も避けた方が無難です。
企業側は、人権の観点から個人の宗教や信仰には触れられません。例え悪い印象を与えなくとも、趣味・特技に関して採用担当者は内容を深掘りできなくなってしまうためです。
3. 遊び(ショッピング・合コンなど)
ショッピングや合コンなど、趣味が友人たちと遊ぶことという人も多いでしょう。遊ぶことを趣味・特技の欄に記載すると、遊んでばかりいる印象を与えるため、就活における趣味としてあまりふさわしくありません。
例えば、ショッピング好きが講じてアパレル店でアルバイトをすることになり、接客の仕方やコミュニケーションの取り方を学べた、といったような経験があれば、その過程が評価されるため、記載しても問題ないかもしれません。
企業側が採用にリスクを感じるもの、人間性に不安を抱かせるようなものは記載NGであることを理解しておきましょう。
4. 犯罪を連想させるもの
犯罪を連想させる趣味・特技も、企業にとって採用にリスクを感じさせるため記載しないようにしましょう。
例えば、刃物の収集、動物の解剖などが挙げられます。近年はコンプライアンスの観点からも、大企業になるほどそういった人物を雇用すること自体がリスクと捉えられかねません。世間的な印象を意識した趣味・特技の内容にすることがポイントです。
5. 「寝ること」
「どこでも眠れること」や「目をつむって5分で眠れること」などのように、特技として「寝ること」を挙げる人もいます。しかし、寝ることからどういった人物なのか人柄を想像することは難しいものです。
怠惰な性格、体力がない人物なのかと、マイナスの印象を与えてしまう恐れもあります。採用担当者からすると、どういう人なのか理解できない可能性があるため、「寝ること」と記載するのはやめましょう。
趣味・特技欄に書く内容は、自分のアピールにつながるようなものや会話がはずむものを選ぶことが重要です。
面接での趣味・特技の伝え方
ESに趣味・特技欄がある場合、面接でも深掘りされる可能性があるため、面接で詳細に伝えられるように準備しておきましょう。
ここでは、面接で趣味・特技について話す際に注意すべきポイント4つを詳しく解説します。
人柄が伝わるように話す
面接官は趣味・特技を聞くことで、学生の人柄や性格を知りたいため、面接では話す内容だけでなく話し方も意識しましょう。
具体的には、緊張せずリラックスして、熱意を持って伝えられると良いでしょう。自分の好きなこと・得意なことを伝えられる場であるため、固くならずに伸び伸びと回答しましょう。
理由やエピソードを用意しておく
ESで趣味・特技を箇条書きでしか答えなかった場合でも、面接では必ず「なぜそれが趣味・特技なのか」といった理由や具体的なエピソードを深掘りされます。そのため、理由やエピソードを用意しておきましょう。
具体的に面接官に趣味・特技に関して深掘りされる質問は以下が考えられます。
【趣味に関する質問】 ・なぜ興味を持ったのですか? ・魅力を教えてください ・どのくらい続けていますか? 【特技に関する質問】 ・どのくらいできますか? ・苦労したことはありますか? ・今後どのような場面でどう生かしていきたいですか?
以上の質問をされたときに答えられるよう、しっかり自己分析を行いましょう。
嘘はつかない
ESの趣味・特技に嘘(うそ)を書くことは禁物です。面接の際に深掘りされたときにうまく話せなかったり、面接官がそれに関して詳しい人であれば嘘を見破られてしまったりする可能性があります。
嘘と気づかれてしまえば当然印象はよくありません。また、嘘がバレずに面接に通過したとしても、その後の面接で矛盾が生じてしまうリスクもあるため、ありのままの内容を伝えるようにしましょう。
簡潔に伝える
趣味・特技は学生をリラックスさせる質問として設けている場合もあるため、ついついしゃべりたいことを長々と語ってしまいがちです。
しかし、話せる内容が多いからといって長々と話してしまっては面接官を飽きさせてしまう可能性もあります。他の質問と同様に結論ファーストで簡潔に話すことが重要です。簡潔に伝えた上で面接官の深掘り質問に答えていくと、より面接官にも人柄に興味を持ってもらえるでしょう。
ESの趣味・特技まとめ
ESの趣味・特技の記載について紹介しました。紹介した内容は、次のとおりです。
・ESの趣味・特技で採用担当者が見るポイント 1. 仕事との適性 2. 企業との相性 3. 就活生の人柄 ・ESに書く上で気をつけること └仕事で生かせるものが好ましく、具体的で個性的なエピソードを動機や結果にフォーカスして定量的に伝えると良い。 ・趣味・特技の見つけ方 └熱中した経験のあるものや、他人に教えられるレベルの知識・スキルがある分野を探す。 ・ESの趣味・特技の書き方のルール【構成・テンプレート】 └100〜150字以内におさめることを意識する。また、箇条書きで簡潔にする方法もあり。 ・ESで書かない方が良い趣味・特技 a. ギャンブル関係 b. 宗教関連 c. 遊び d. 犯罪を連想するもの e. 寝ること
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