こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を上げてお届けする業界研究。今回は石油(エネルギー)業界です。
今回は、ENEOS(旧:JXTGエネルギー)・出光興産・コスモエネルギーホールディングス・国際石油開発帝石(INPEX)・石油資源開発(JAPEX)・三井エネルギー資源開発(MOECO)について、各社の特徴を比較しながらお伝えします。
詳しく見ていきましょう。
<目次> ●石油業界とは? 事業内容/提供サービスを解説 ・ビジネスモデル ・石油開発会社 ・石油元売会社 ・燃料商社 ●石油業界の業界動向 ・国内の需要は微減傾向にある ・原油価格は上昇している ・新エネルギー事業の拡大を目指す ●石油業界の仕事内容・主な職種 ・生産技術 ・研究開発 ・管理・保守 ・営業 ・資材調達 ・セールスエンジニア ●石油業界大手6社の業績比較・ランキング(営業収益/営業利益/営業利益率) ●石油業界大手6社の特徴・強み ・ENEOS:エネルギー業界の雄として、日本の産業を支える責任と誇り ・出光興産:2019年から業界大手2社が経営統合。それぞれの強みを生かしつつ業界トップを目指す ・コスモエネルギー:グループ各社の連携で築く一気通貫の石油サプライチェーン ・国際石油開発帝石:エネルギー貧国を根底から支える「インフラのインフラ」 ・石油資源開発:E&P事業のパイオニア企業 ・三井エネルギー資源開発(MOECO):将来への種まきを絶やさず、エネルギーの安定供給の実現へ ●石油業界大手6社の社風の違い・制度 ・ENEOS(旧:JXTGエネルギー):拡大する海外勤務のチャンス ・出光興産:業界内では比較的少数精鋭で成長できる環境 ・コスモエネルギーホールディングス:一般的な水準を大きく超える充実した福利厚生 ・国際石油開発帝石(INPEX):エネルギー保有国を中心とした、豊富な海外勤務環境 ・石油資源開発(JAPEX):技術のエキスパートを目指すことができる環境 ・三井エネルギー資源開発(MOECO):裁量が大きく大胆に仕事ができる環境 ●石油業界大手6社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数 ●石油業界で働く魅力・やりがい ・幅広いフィールドに関われる ・社会に大きな影響を与えられる ●石油業界大手6社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう! ・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう! ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう! ・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ! ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ! ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう ●石油業界大手6社が求める人物像・選考対策 ・石油業界が求める人物像 ・石油業界の選考対策 ●石油業界以外の業界研究記事
石油業界とは? 事業内容/提供サービスを解説
まずは石油業界がどのような事業内容であるかを詳しく見ていきましょう。
ビジネスモデル
石油業界のビジネスモデルとしては、安定的に石油を生産・供給し、利益を得ることで新たな埋蔵量を獲得し、新たな供給源を発見・開発していくというサイクルのもとで成り立っています(※1)。さらに詳しく見てみると、石油業界の事業は以下の3つに分けることができます(※2)。
・石油の開発・生産 「鉱区の取得」、「探鉱」、「評価」、「開発」、「生産・販売」などを行う ・石油の輸送 石油製品の輸送や供給・保管基地の運営管理業務などを行う(※3) ・石油の精製・販売 原油から多様な石油製品を生産し、供給する(※4)
事業は大まかに3つに分類されますが、国内の企業はすべてを担う企業や、精製・販売を主に手掛けている企業、開発・生産を主な事業としている企業の3つに大別できます(※5)。続いて企業種別に見ていきましょう。
(※1)参考:INPEX「石油・天然ガス開発のビジネスモデルと当社の強み P.10」
(※2)参考:INPEX「石油・天然ガス開発のビジネスモデルと当社の強み P.12」
(※3)参考:日本石油輸送「事業内容について」
(※4)参考:ENEOS「石油製品精製・販売」
(※5)参考:日経コンパス「石油開発・精製・販売」
石油開発会社
代表的な石油開発会社として、INPEXや石油資源開発などがあります(※6)。石油開発会社は石油のE&P(Exploration and Production:探鉱・開発・生産)を主な事業としており、石油の生産や既存油ガス田の追加開発や新規油ガス田を発見するための探鉱活動などを行っています(※7)。
INPEXと石油資源開発についてはこの後で詳しく解説していますので、気になる方は見てみてください。
(※6)参考:日本経済新聞「鉱業・エネルギー開発」
(※7)参考:JAPEX「石油・天然ガスE&P」
石油元売会社
代表的な石油元売り会社としてENEOSや出光興産、コスモエネルギーや富士石油などがあります(※8)。製油所を所持していたり、石油精製会社より石油製品を仕入れ、提供したりする企業を指すことが多いです(※9)。
ENEOS、出光興産、コスモエネルギーについてはこの後で詳しく解説していますので、気になる方は見てみてください。
(※8)参考:日本経済新聞「鉱業・エネルギー開発」
(※9)参考:ENEOS「日本の石油元売会社の再編動向 (2023年7月現在)」
燃料商社
代表的な燃料商社として伊藤忠エネクスやシナネンホールディングスなどがあります(※10)。石油元売会社やディーラーなどから石油を仕入れ、ガソリンスタンドやメーカーなどに届けることが主な業務内容です(※11)。また、企業によっては石油製品に限らず電力の供給や石油関連以外のサービス提供や販売促進なども行っています(※12)。
(※10)参考:日本経済新聞「エネルギー商社の会社」
(※11)参考:三菱商事エネルギー「エネルギー商社を知ろう」
(※12)参考:伊藤忠エネクス 採用ページ「仕事紹介」
石油業界の業界動向
ここからは、石油業界の業界動向について解説します。
国内の需要は微減傾向にある
日本では、戦後の高度経済成長期以降、石油製品の需要が増加し続けていましたが、2000年代に入り、2050年カーボンニュートラルに向けた石油からのエネルギー転換や、自動車の燃費改善などによるエネルギー消費効率向上、少子高齢化や人口減少といった社会構造の変化などにより、その需要は減少傾向にあります(※13)。
その結果、元売り各社の低収益体質が続くようになり、経済産業省は2009年にエネルギー供給構造高度化法を制定しました。制定後も改正を行っており、収益性の高い製品製造の義務付けや、企業連携の取り組みなどに補助金を出すことを行っています(※14)。これらの変化に伴い、出光興産と昭和シェル石油、JXホールディングス(ENEOS)と東燃ゼネラル石油が経営統合をし、石油元売り業界の再編が進みました(※15)。
(※13)参考:経済産業省 資源エネルギー庁「第1部 エネルギーを巡る状況と主な対策 / 第3章 エネルギー制度改革等とエネルギー産業の競争力強化 / 第3節 国内外の石油産業の動向『2. 我が国石油関連市場の環境変化と産業の動向』」
(※14)参考:日経コンパス「石油開発・精製・販売」
(※15)参考:日本経済新聞「石油元売り、大手5社→3社に統合へ」
原油価格は上昇している
近年、原油の需要増加や一部産油国の生産停滞などの影響を受け、原油価格は上昇しています(※16)。特に、2021年以降の原油価格上昇率は第2次石油危機と同程度になっており(※17)、その結果、企業間で取引される商品の価格と、輸入時点での価格を意味する輸入物価が上昇した一方で、消費者が購入するモノやサービスなどの物価への影響はあまり見られませんでした。また企業の中でも、鉄鋼、非鉄金属、石油・石炭製品といったエネルギー多消費産業は原油価格の上昇の影響を大きく受けました(※18)。
また、原油価格の上昇を受け政府は「原油価格高騰に対する緊急対策」を発表し、元売業者などへの支給額の増加、省エネルギーの推進や電気自動車などの利用促進、事業や個人への支援の拡充などを行っています(※19)。
(※16)参考:農林水産省「原油価格高騰対策」
(※17)参考:内閣府「第1-2-1図 原油価格の推移」
(※18)参考:経済産業省 資源エネルギー庁「第3節 世界的なエネルギー価格の高騰が日本に与える影響」
(※19)参考:内閣官房「原油価格高騰に対する緊急対策」
新エネルギー事業の拡大を目指す
石油業界においても、カーボンニュートラルの動きが見られています。実際に、石油業界のカーボンニュートラルを実現するためにCO2フリー水素の技術開発や合成燃料e-fuelの実用化、石油化学製品の原料転換などを目指しています(※20)。合成燃料とは二酸化炭素と水素を合成して製造される燃料であり、化石燃料由来の液体燃料と比べて排出されるCO2の量が少ないといった特徴があります(※21)。
こうした動きに合わせて、代表的な企業も新たな事業を展開しています。出光興産は次世代電池材料の開発を進めるなどしており(※22)、ENEOSは再生可能エネルギーの活用や水素自動車の利用を促進するなど(※23)しています。また、陸上風力国内シェア第3位を誇るコスモエネルギーはさらなる市場の拡大を狙っています(※24)。
(※20)参考:経済産業省「カーボンニュートラル実現に向けた石油業界の挑戦」
(※21)参考:経済産業省 資源エネルギー庁「エンジン車でも脱炭素?グリーンな液体燃料『合成燃料』とは」
(※22)参考:出光興産「Idemitsuが挑む3つの事業領域」
(※23)参考:ENEOS「At First ENEOSが挑む未来」
(※24)参考:COSMO「再生可能エネルギー事業」
石油業界の仕事内容・主な職種
ここからは石油業界の主な職種を紹介します。
生産技術
石油業界における生産技術職は、原油から製品を作り出す際に使用するさまざまな装置を運転し、改良する場合はその計画・設計を行います(※25)。他企業や他部署との協同プロジェクトを行う場合もあるため(※26)、コミュニケーション能力やリーダーシップを求められることが多いです。
生産管理の仕事について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
▼生産管理の仕事について詳しく知りたい方はこちら ・生産管理の仕事とは?仕事内容や向いている人、年収を徹底解説!
(※25)参考:ENEOS 採用ページ「サプライチェーンと職種」
(※26)参考:太陽石油「四国事業所 生産・技術部 技術グループ」
研究開発
石油業界での研究開発職は、石油製品などの品質・製造プロセス・環境負荷の改良や革新を主に行っています(※27)。また、新たな収益源の創造を行い、企業価値向上に貢献できる職種でもあります(※28)。先述の通り、新エネルギー事業の拡大を狙う石油業界にとって新たな事業創造は、非常に重要です。そのため、物事に粘り強く取り組めることや探究心があることが求められる場合が多いです。
研究職と開発職について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
▼研究職について詳しく知りたい方はこちら ・研究職とは|種類や仕事内容、向いている人の特徴から選考対策まで解説 ▼開発職について詳しく知りたい方はこちら ・開発職とは|技術職・研究職との違いや、年収・向いている人を解説
(※27)参考:ENEOS 採用ページ「サプライチェーンと職種」
(※28)参考:COSMO「研究開発(R&D)」
管理・保守
石油業界での管理・保守は主に設備の点検やメンテナンスを行い、不具合を早期発見し、石油製品の安定供給を支えています(※29)。設備としてはタワー・配管・タンクなどの静機器からポンプなどの回転機、プラントの操業に必要な電気設備(※30)などがあります。不測の事態にも柔軟に対応できる能力や、常に技術やスキルを学び続ける高い向上心が求められることが多いです。
(※29)参考:東西オイルターミナル「設備点検・メンテナンス」
(※30)参考:ENEOS 採用ページ「メカニカルエンジニア」
営業
石油業界の営業は、法人や個人顧客相手に石油製品の販売を行うことが主な仕事内容です。販売以外にも、契約後のフォローや石油製品以外も取り扱っている企業の場合は、その他製品の販売も行います(※31)。また、原油の調達・石油製品の輸出入・外航傭船(ようせん)/配船などを行うこともあり、この場合は国際的に働くことになります(※32)。顧客との対話が重要な職種であるため、コミュニケーション能力やヒアリング能力、プレゼン能力などが求められることが多いです。
営業職について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
▼営業職について詳しく知りたい方はこちら ・営業職とは?種類や仕事内容・将来性と向いている学生の特徴も解説!
(※31)参考:宇佐美「営業部門のしごと」
(※32)参考:太陽石油「本社 国際営業部」
資材調達
石油業界において、資材調達は原油を石油会社から買い、輸入する役割を果たす重要な仕事を行っています(※33)。具体的には、他企業と原油取引を行い、契約を結び、日本へ原油を安全、そして確実に供給することなどを行っています(※34)。主に外国の企業を相手に仕事を行うことが多いため、コミュニケーション能力はもちろんのこと、外国語能力も求められるでしょう。
(※33)参考:ENEOS 採用ページ「サプライチェーンと職種」
(※34)参考:ENEOS 採用ページ「平井 宏典|社員インタビュー」
セールスエンジニア
石油業界において、セールスエンジニアとは顧客と製品をマッチングさせ、最適な製品を提供する役割を果たしています(※35)。実際に顧客の生産計画などのニーズを踏まえながら製品を安定して供給することや、マッチする製品がない場合はその開発のサポートなどを行います(※36)。こちらも営業職と同様、顧客との対話が重要な職種であるため、コミュニケーション能力やヒアリング能力、プレゼン能力などが求められるでしょう。
(※35)参考:ENEOS 採用ページ「サプライチェーンと職種」
(※36)参考:ENEOS「鎌田 美紀|社員インタビュー」
石油業界大手6社の業績比較・ランキング(営業収益/営業利益/営業利益率)
続いて、6社の業績を見ていきましょう。
※出典:バフェット・コード「ENEOS/出光興産/コスモエネルギー/INPEX/石油資源開発」
※出典:MOECO「第55期決算概要 P.2」
※会計基準はENEOS・INPEXはIFRS方式、出光興産・コスモエネルギー・石油資源開発は日本方式で、6社とも連結決算の数値となっています
売上高はENEOSが10兆を超え、第1位となっていますが、営業利益率を見てみるとINPEXとMOECOが50%超えと非常に高い数値を誇っています。
石油業界大手6社の特徴・強み
ここからは、各企業の特徴や魅力を見ていきましょう。
ENEOS:エネルギー業界の雄として、日本の産業を支える責任と誇り
ENEOSは、燃料油の資源調達から精製、販売まで行う国内最大手の石油元売り会社です(※37)。そんなENEOSのセグメント別の売上高は以下の通りです。
※出典:ENEOS「2023年度有価証券報告書 P.133」
ENEOSの魅力について、内定者は日本社会や産業を支える貢献度と語ります。背景にはエネルギー供給における石油業界の重要性と、業界内での圧倒的なプレゼンスが挙げられます(選考対策ページより)。日本の最終エネルギー消費を見てみると、石油の割合は46.9%と、電力(27.6%)、石炭(9.4%)を大きく上回っており(※38)、石油はエネルギー供給の中心的役割を担っていることが分かります。
ENEOSはその国内供給において、2022年度の時点で国内燃料油の販売シェアは約50%、精製(生産)分野での原油処理能力は1日164万バレルで国内1位と、圧倒的な地位を誇っています(※39)。
燃料油の供給を通じて、産業や社会を支える責任と誇りを持って働きたいという方に魅力的な企業でしょう。
(※37)参考:ENEOS「会社概要」
(※38)参考:経済産業省 資源エネルギー庁「2023年度エネルギー需給実績(速報)参考資料 P.1」
(※39)参考:ENEOS「数字で見るENEOS」
▼ENEOS(旧:JXTGエネルギー)に関する【ONE CAREER限定コンテンツ】はこちら!
出光興産:2019年から業界大手2社が経営統合。それぞれの強みを生かしつつ業界トップを目指す
現状、売上高や国内燃料油のシェア率の高さから、石油業界はENEOSの1強となっています。この業界構造に一石を投じるべく、出光興産と昭和シェルが2019年4月に統合しました(※40)。そんな出光興産のセグメント別売上高は以下の通りです。
※出典:出光興産「2023年度有価証券報告書 P.133」
そんな同社は、2050年ビジョンとして「変革をカタチに」を掲げており、人びとの暮らしを支える責任と未来の地球環境を守る責任を果たすことを目標としています(※41)。そのために、カーボンニュートラルエネルギーのサプライチェーン構築などを目指す「一歩先のエネルギー」、極限までの省エネ・省資源の追求などを目指す「多様な省資源・資源循環ソリューション」、再エネ電源拡大と分散型エネルギーの展開などを目指す「スマートよろずや」の3つの事業領域に再編していくことを発表しています(※42)。
そして、2050年ビジョンを達成するために、2030年までに既存事業で収益を維持しつつ新規収益を創出し、化石燃料事業の収益比率を50%にすることを1つの目標としています(※43)。この数値は2023年度の約0.6割となっており、他事業の展開や創出への熱意が感じられます。
以上から、業界1位を追いかける勢いの強い会社で、多様な強みを生かしながら仕事をすることに期待をする学生にはおすすめだといえるでしょう。
(※40)参考:出光興産「沿革」
(※41)参考:出光興産「中期経営計画(2023~2025年度) P.4」
(※42)参考出光興産「中期経営計画(2023~2025年度) P.7」
(※43)参考出光興産「中期経営計画(2023~2025年度) P.16」
▼出光興産に関する【ONE CAREER限定コンテンツ】はこちら!
コスモエネルギー:グループ各社の連携で築く一気通貫の石油サプライチェーン
「ココロも満タンに」が合言葉であるコスモエネルギーは、地球と人間と社会の調和と共生を図り、無限に広がる未来に向けての持続的発展を目指しています(※44)。そんなコスモエネルギーのセグメント別売上高は以下の通りです。
※出典:コスモエネルギー「2023年度有価証券報告書 P.128」
同グループの強みは、石油のサプライチェーンの上流・中流・下流の各段階を、グループ内の企業がそれぞれを担っていることです(※45)。
・上流(石油開発事業):コスモエネルギー開発 ・中流(石油精製事業):コスモ石油 ・下流(石油製品販売・カーリース事業):コスモ石油マーケティング
ある社員は「一貫したサプライチェーンによって事業サイクルを速く回すことができ、価格競争力も高くなる。今後は下流の販売業務、特にSS(サービスステーション)関連のカーリース事業を強化する予定だ」と述べており(ある内定者による社員談)、上流から下流まで手掛けるメリットを生かしたさらなる事業拡大が推測できます(2021年選考対策ページより)。
以上のことからコスモエネルギーは、今後も一貫したサプライチェーンを活用した石油の供給により、人々の生活に貢献していく企業だといえるでしょう。
(※44)参考:COSMO「コスモエネルギーグループ理念」
(※45)参考:COSMO 採用ページ「コスモエネルギーグループについて」
▼コスモエネルギーに関する【ONE CAREER限定コンテンツ】はこちら!
国際石油開発帝石:エネルギー貧国を根底から支える「インフラのインフラ」
INPEXは「豊かな社会づくりに貢献する」(※46)を理念に掲げ、石油販売企業のさらに上流の資源開発を担っているため、INPEXの業務は「インフラのインフラ」と形容されています(※47)。
事実、INPEXは石油の埋蔵量・生産量ともに国内トップを誇っており(※48)、日本の生活を支える貢献性の高さはエネルギー業界の中でも群を抜いて高い企業といえるでしょう。そんなINPEXのセグメント別売上高は以下の通りです。
※出典:INPEX「2023年度有価証券報告書 P.146」
O&Gとは、石油・天然ガス事業のことを指しており(※49)、グラフから見て分かるように、海外の石油・天然ガス事業が約9割を占めています。石油・ガス事業ではエネルギーの開発や供給を行っており、海外でのプロジェクトが盛んであることがうかがえます(※50)。
そんなINPEXは、ネットゼロカーボン社会に向け、「上流事業のCO2低減」「水素事業の展開」「森林保全の推進」「カーボンリサイクルの推進と新分野事業の開拓」「再生可能エネルギーの強化と重点化」5分野で取り組んでいくことを発表しています(※51)。
(※46)参考:INPEX「経営理念・サステナビリティ憲章」
(※47)参考:INPEX「INPEXの挑戦」
(※48)参考:INPEX「ファクトシート」
(※49)参考:INPEX「セグメント利益及び報告セグメントの変更に関するお知らせ」
(※50)参考:INPEX「早わかりINPEX」
(※51)参考:INPEX「長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)」
▼INPEXに関する【ONE CAREER限定コンテンツ】はこちら!
石油資源開発:E&P事業のパイオニア企業
JAPEXは、石油・天然ガスの探鉱・開発・生産に半世紀以上にわたって取り組む、日本におけるE&P(Exploration & Production)のパイオニア企業です(※52)。そんなJAPEXのセグメント別売上高は以下の通りです。
※出典:JAPEX「2023年度有価証券報告書 P.124」
日本での営業収益が約8割と高くなっていることが分かります。一方、製品やサービス事業別で見ると「インフラ・ユーティリティ事業」の割合が最も高く、次いでE&P事業でした(※53)。インフラ・ユーティリティ事業はさまざまなエネルギーの安定供給を担う事業であり、中でもJAPEXは国産天然ガスとLNG(液化天然ガス)の供給をメインで行っています(※52)。
そんなJAPEXは、長期ビジョンとして「JAPEX2050〜カーボンニュートラル社会の実現に向けて〜」を策定し、2050年ネットゼロへ貢献する「総合エネルギー企業」として新たな可能性の追及を目指しています。そのために、同社はメタンハイドレートやCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:CO2の回収・貯留)・CCUS(CO2の回収・利用・貯留)に係る次世代の技術開発、既存の天然ガス供給インフラを活用した新たなビジネスモデル構築、再生可能エネルギーを含む発電事業などを加え、周辺分野における新たな事業シーズのさらなる創出などを目指しています(※54)。
(※52)参考:JAPEX「JAPEXのアイデンティティ」
(※53)参考:JAPEX「2023年度有価証券報告書 P.126」
(※54)参考:JAPEX「JAPEXが目指す社会」
▼石油資源開発(JAPEX)に関する【ONE CAREER限定コンテンツ】はこちら!
三井エネルギー資源開発(MOECO):将来への種まきを絶やさず、エネルギーの安定供給の実現へ
MOECOは、1969年に三井グループの石油開発会社として創立されて以来、タイ沖天然ガス開発を中心に石油・ガスの探鉱・開発・生産に取り組むとともに、地熱発電事業の拡大やグローバルな事業展開を続けています(※55)。
現在も、タイを中心とする東南アジアをはじめ、中東・北米・南米・欧州・日本など世界中で事業を展開し、エネルギーの安定供給を通じた社会貢献を目指しています(※56)。
また、同社は東南アジアを注力エリアとしており、東南アジア地域でのクリーンエネルギー供給及びエネルギートランジションに貢献することを目指しています。直近ではベトナムBlock Bガス田開発の最終投資決断を実行し、関連契約を締結しました。Block B事業はMOECOが探鉱段階より参画している競争力の高いプロジェクトであり、この締結により中長期にわたる安定収益が期待されています(※57)。
(※55)参考:MOECO「Corporate Profile P.2」
(※56)参考:MOECO「Corporate Profile P.12-14」
(※57)参考:MOECO「ベトナムBlock Bガス田開発の最終投資決断の実行」
▼三井エネルギー資源開発に関する【ONE CAREER限定コンテンツ】はこちら!
石油業界大手6社の社風の違い・制度
ここからは、各社の社風を見ていきましょう。
ENEOS(旧:JXTGエネルギー):拡大する海外勤務のチャンス
ENEOSは海外18カ国に34の拠点を有しており(※58)、エネルギー業界の中では海外展開が進んでいます。
現在、約9,000人いる社員(※59)のうち、197人の社員が海外勤務をしており(※58)、「入社後に取り組みたいこととして、営業や海外勤務にも抵抗がないことを示すと、面接官から納得の表情を感じた」と語った内定者もいることから、海外に飛び出すチャンスは増えていくと考えられます(選考対策ページより)。
(※58)参考:ENEOS 採用ページ「ENEOSだからできること」
(※59)参考:ENEOS「会社概要」
出光興産:業界内では比較的少数精鋭で成長できる環境
出光興産には、業界において比較的少数精鋭で成長できる環境があります。
業界最大手のENEOSの連結従業員数は約44,000人と、非常に多くなっています(※60)。結果、「意思決定が遅い」「個人の裁量が少なめ」というデメリットがあるそうです(ある学生によるENEOS人事社員談)。対して、出光興産の連結従業員数は約14,000人です(※61)。
出光興産の「人を大切にする」という社風、昭和シェルの外資系で比較的「年次」よりも「実力」を重視する風潮とが相まって、少数精鋭で仕事に取り組める環境が形成されたと思われます(2020年度選考対策ページより)。
また、同社は社員の働きがいを向上させ、より良い会社をつくるための取り組みが複数存在しており、社員から高い評価を得ています。そのため「古い習慣にとらわれない環境で働きたい」、「経営層の考えをじかに聞き、自身の働きがいを高めていきたい」という学生にとっては魅力的な企業と言えるでしょう(選考対策ページより)。
(※60)参考:ENEOS「数字で見るENEOSグループ」
(※61)参考:出光興産「DE&Iの深化」
コスモエネルギーホールディングス:一般的な水準を大きく超える充実した福利厚生
一般的に、充実した福利厚生があるというイメージを持たれているエネルギー業界ですが、そのようなイメージ通り、コスモエネルギーにも充実した福利厚生が整っています。実際に同社の有給休暇取得率は90.6%(※62)という高水準で、この数値は全国平均の62.1%(※63)を大きく上回っています。
また、「有給休暇はしっかり取ることが強く推奨されている。よほどのことがない限り自分の好きなタイミングで取ることができるため同期で旅行をする機会も多い」と語っている社員もいることから、同社が非常に働きやすい環境であることがうかがえます(2022年選考対策ページより)。
したがってコスモエネルギーは、充実した福利厚生のある会社で安心して働きたいと考える学生にはおすすめの企業です。
(※62)参考:COSMO 採用ページ「働く環境」
(※63)参考:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査概況 P.6」
国際石油開発帝石(INPEX):エネルギー保有国を中心とした、豊富な海外勤務環境
INPEXは、出張や研修、駐在など海外で働く機会が多い企業です。これは、日本には資源が少なく、エネルギー資源を豊富に持つ海外を主なビジネスフィールドとしていることが関係しています。
制度面では、原則入社3年目の社員を対象として、海外勤務へ派遣する「海外事務所研修」があります(※64)。
また、ある内定者が人事社員から聞いた話によると、「1年目から出張する部署もあり、遅くとも20代後半から30代で行う2〜10年程度の海外赴任はほとんどの社員が経験する」ようです。
ビジネスの特性上、海外での勤務が多いINPEXは海外志向の強い学生にとってうってつけの企業でしょう(選考対策ページより)。
(※64)参考:INPEX 採用ページ「人材育成」
石油資源開発(JAPEX):技術のエキスパートを目指すことができる環境
JAPEXでは学生時代の研究を最大限に生かすことができる環境が整っています。
技術に関しては、石油だけでなく、CCSや地熱開発といった周辺分野に関連する技術も持っており、E&Pの技術を活用すると同時に、新たな技術の獲得と蓄積に取り組んでいます(※65)。特にメタンハイドレートに関しては国の海洋産出試験に参画あるいは協力しており、今まで培ってきた石油・天然ガスE&P技術やノウハウを提供しています(※66)。
社員の方も、「各専門分野で経験を積んだ技術系社員が多数在籍している」と語っており(※67)、制度としても、海外大学院留学などを通して仕事に役立つ知識を身につけることができます(※68)。
このことから、研究者として磨きをかけることができる環境が整っているといえます。
(※65)参考:JAPEX「技術情報」
(※66)参考:JAPEX「JAPEXの技術」
(※67)参考:JAPEX「社員の力」
(※68)参考:JAPEX「人材育成」
三井エネルギー資源開発(MOECO):裁量が大きく大胆に仕事ができる環境
MOECOでは少数精鋭で、若手から責任ある仕事に任される環境があり、海外での仕事にチャレンジする機会も豊富で、実際に若手社員の方たちも海外出張を経験されています(※69)。
また、とある社員は入社2年目からアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ海上油田操業へ出向したのち、その現場経験を買われてプロジェクトにアサインされたとも語っています(※70)。
その他、入社3年目までに、「財務の資金繰りから、事業用保険や固定資産管理、単体決算・計画作成まで、経理・財務業務をひととおり経験させてもらった」と話す社員もおり、若手から裁量のある環境で働きたい学生にとってぴったりの会社であるといえるでしょう(2018年選考対策ページより)。
(※69)参考:MOECO「若手社員たちが語る、MOECO素顔」
(※70)参考:MOECO「MOECO流『グローバル企業』を語る」
石油業界大手6社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
以下の表は各社の平均年収をまとめたものです。
※出典:2023年度有価証券報告書「ENEOS P.10/出光興産 P.11/コスモエネルギー P.11/INPEX P.15/JAPEX P.11」
※平均給与は千の位を四捨五入しています
※MOECOは、有価証券報告書に記載なしのため「不明」と表記しています
日本全体の40代の平均年収が約511万円(※71)です。企業によって差はあれど、平均より高めの水準だといえるでしょう。
(※71)参考:国税庁長官官房企画課「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- P.180」より算出し、小数点以下四捨五入
石油業界で働く魅力・やりがい
ここからは石油業界で働く魅力ややりがいについて紹介します。
人々の生活を支えている石油業界ですが、近年では石油事業だけにとどまらず、さまざまな事業を展開しています。そういった動きの中で幅広いフィールドに関われることなども働く魅力の1つになるでしょう。
幅広いフィールドに関われる
石油業界で働く魅力の1つに幅広いフィールドに関われることが挙げられます。
さまざまな世界情勢により、石油業界では石油以外の事業を展開する動きが見られています。それに伴い新規事業創出のための研究や開発、既存事業のさらなる市場拡大などを狙い、対象とするフィールドは年々広くなっています。
そのため、石油業界という安定している業界で働きつつも、新たな挑戦をしたいといった学生に取っては魅力的な業界の1つと言えるでしょう。
社会に大きな影響を与えられる
また、石油製品は人々の生活を支えているため、社会に大きな影響を与えられることはやりがいの1つと言えるでしょう。
石油製品の安定した供給が滞ってしまうと、生活に支障をきたしてしまったり、企業や工場の運営が止まってしまったりする可能性があります。そうならないように、安定供給できる供給源の確保や、設備の維持点検といった業務は欠かせません。
そのため、社会に貢献したいといった気持ちがある学生にはおすすめの業界の1つです。
石油業界大手6社の選び方
続いて、石油業界大手6社の選び方をご紹介します。
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
以下の記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説していますので参考にしてみてください。
▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載している他、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
以下の記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介していますので参考にしてみてください。
▼ワンキャリアの活用方法について詳しく知りたい方はこちら ・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けばいい?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
「ONE CAREER」のYouTubeチャンネルはこちら(YouTubeに遷移します)
手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけられ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」が何度も聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直少し大変ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
▼業界研究記事はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野が分かります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、エントリーシート(ES)締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
それぞれについての記事を以下でご紹介しますので、参考にしてみてください。
また、ワンキャリアの選考対策ページにある「合格の秘訣」も企業研究におすすめです。業界の特徴から各企業の特徴や強み、社風から選考対策についても記載してありますのでぜひ参考にしてみてください。
合格の秘訣をみる
ONE CAREERへの新規会員登録/ログインが必要です。
▼企業研究について詳しく知りたい方はこちら ・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ ・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
▼就活の軸について詳しく知りたい方はこちら ・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
石油業界大手6社が求める人物像・選考対策
ここからは石油業界大手6社が求める人物像と選考対策をそれぞれ解説します。
石油業界が求める人物像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
ENEOS(旧:JXTGエネルギー)
出光興産
コスモエネルギーホールディングス
INPEX
石油資源開発(JAPEX)
三井エネルギー資源開発ONE CAREERへの新規会員登録/ログインが必要です。
石油業界の選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
ENEOS(旧:JXTGエネルギー)
出光興産
コスモエネルギーホールディングス
INPEX
石油資源開発(JAPEX)
三井エネルギー資源開発ONE CAREERへの新規会員登録/ログインが必要です。
エントリーシート(ES)対策
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
・入社意欲がどれほど強いか ・自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか ・入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを含んだ志望動機は説得力があり、過去の選考参加者や内定者のESからも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】ES・履歴書での書き方と職種・業界別の実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
ガス業界では、特に「SPI」「玉手箱」が多く実施されています。
SPIは性格と能力の2領域を測定し、能力検査は言語(国語)と非言語(数学や算数)で分かれています。時間制限がついているという特徴があり、受験者の解答状況や正答率によって問題が変わっていきます。正答率が高ければ難易度の高い問題が出題され、高得点につながるので、時間内で的確に問題を解けるようにしておきましょう。
玉手箱は、計数理解(数学)、言語理解(国語)、英語理解、性格テストの4種類に分かれており、問題数に対して解答時間が非常に短いことが特徴です。そのため、満点を目指すのではなく、確実に解ける問題に集中することが求められます。また、玉手箱は毎年似たような問題が出題される傾向があるため、スピード感に慣れるために多くの問題を解いておくことが大切です。
また、企業によっては企業オリジナルの筆記試験が課される場合があるため、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
以下にWebテストについての記事をご紹介しますので参考にしてみてください。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧 ・【SPI対策】全問題形式を完全網羅!練習問題&解答一覧(言語・非言語・英語・構造的把握力) ・【玉手箱対策】問題&解答集|出題企業と問題形式(計数・言語・英語)まで紹介 ・TG-WEB対策のすべて|例題や解答集、おすすめの問題集まで解説 ・【GAB対策】全種類の問題&解答集|例題で練習必須の独特な適性検査とは
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能です。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握でき、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用したりして社員と接点を持つことで機会を得られます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみるといいでしょう。
OB・OG訪問については以下の記事で詳しく記載してありますので参考にしてみてください。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
石油業界以外の業界研究記事
■業界研究まとめ記事はこちら ■メーカー ・【素材メーカー:業界研究】大手5社(日本製鉄・旭化成・AGC・クラレ・日本ガイシ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(ソニー・日立製作所・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手4社(花王・資生堂・コーセー・日本ロレアル)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・日本ハム・明治・日清食品・江崎グリコ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手4社(武田薬品工業・アステラス製薬・大塚製薬・第一三共)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【自動車メーカー:業界研究】大手5社(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・マツダ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手5社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス・テルモ・オムロン)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■商社 ・【総合商社:業界研究】五大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワン・阪和興業・JFE商事」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■金融 ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:地銀】横浜銀行、千葉銀行、京都銀行、近畿大阪銀行、池田泉州銀行。Uターン就活生から圧倒的な人気を誇る地方銀行の違いや意外な魅力とは?
・【業界研究:生保と損保の違い】保険業界を受けるなら知っておきたい、生命保険、損害保険業界の違いを徹底比較!
・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い
・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【証券:業界研究】大手5社「野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:外銀(外資系投資銀行)】大手4社「モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■コンサル ・【戦略コンサル:業界研究】戦略コンサル大手5社「マッキンゼー・BCG・ベイン・A.T. カーニー・ADL」を比較!仕事内容・社風/強みの違い
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、アビーム、EY、KPMG)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■マスコミ・エンタメ ・【出版:業界研究】4大出版社(KADOKAWA・集英社・講談社・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【テレビ局:業界研究】キー局6社(フジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日・テレビ東京・NHK)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【大手広告代理店:業界研究】大手5社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・ADK・JR東日本企画)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:旅行業界】「JTB、KNT-CT、HIS、日本旅行」大手旅行会社4社それぞれの強みや社風、給料を徹底比較!
■インフラ・資源
・【鉄道:業界研究】大手8社「JR東日本・JR東海・JR西日本・東急・阪急電鉄・東武鉄道・名古屋鉄道・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【海運:業界研究】大手3社「日本郵船・商船三井・川崎汽船」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【ガス:業界研究】大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:電力】大手4社「東京電力・関西電力・JERA・中部電力」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井エネルギー資源開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
・【業界研究:航空会社】大手2社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL))を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【不動産:業界研究】準大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■IT・通信 ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(アクセンチュア・NTTデータ・野村総合研究所・日本IBM・富士通)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い
・【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
■人材・教育 ・【人材:業界研究】大手5社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・レバレジーズ・ビズリーチ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【教育:業界研究】大手5社「リクルート・ベネッセ・Gakken・公文・ナガセ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▼就活記事の総集編まとめ
・【新特集スタート】就活生の悩むべき問題は5つだけ。モヤモヤした視界を切り開く「就活の羅針盤」
・26卒就活はいつから?スケジュールとインターン準備の有利な進め方
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・志望動機【例文17選】ES・履歴書での書き方と職種・業界別の実例
・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
・グループディスカッション完全対策!全テーマの進め方・流れやコツを網羅的に解説
・ケース面接対策&例題|コンサル・日系大手も出題!ゼロからの始め方
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
(Photo:Avigator Fortuner/Shutterstock.com)